緩和型医療保険の告知事項・保険料比較ランキング

持病のある方や大きな病気を経験された方でも加入できる緩和型医療保険。

生命保険各社が緩和型医療保険を発売していますが、その告知事項(加入条件)や保険料はピンキリです。A社の緩和型医療保険に加入できなかったとしても、B社だったら加入できた!なんてことはよくありますし、保障内容は同じでも保険料が2割から3割程度高くなることもあります。

この記事では各社が発売している緩和型医療保険の告知事項と保険料を比較してみます。比較対象の緩和型医療保険は以下のとおり。

なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」

メディケア生命「メディフィットRe(リリーフ)」

FWD生命「FWD医療引受緩和」

ネオファースト生命「ネオdeいりょう健康プロモート」

オリックス生命「キュア・サポート・プラス」

東京海上日動あんしん生命「メディカルKit エール」

SOMPOひまわり生命「新・健康のお守りハート」

メットライフ生命「マイフレキシィゴールド」

はなさく生命「かんたん告知はなさく医療」

チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZワイド」

ひとまずは、上記の緩和型医療保険から選んでおけばハズレを引くことはないかと。

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告知事項を比較する

医療保険に加入するには「告知事項」に回答する必要があります。

告知事項とは、健康状態のアンケートみたいなもの。現在の健康状態や、過去の病歴なんかを聞かれます。この告知事項で条件を満たせない場合は

「せっかくお申込み頂いたのですが、ちょっと無理です…」

と、保険会社に加入を断られてしまいます。

通常の医療保険だと、告知事項はけっこう厳しいです。持病のある方や大きな病気を経験された方だと基本的には加入NG。

「せっかくお申込み頂いたのですが、ちょっと無理です…」

とあっさり言われて終了です(保障額を削減して加入できる場合もあり)。

その告知事項をゆるくして、持病のある方や大きな病気を経験された方でも加入しやすくしたのが緩和型医療保険です。

緩和型医療保険の平均的な告知事項は以下の3点。下記3点が全て「いいえ」であれば加入できます。

条件①
最近3か月以内に、医師から入院・手術のいずれかをすすめられたことがありますか。

条件②
過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか。

条件③
過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか。

しかし、各社微妙に告知事項の内容が違います。A社だと加入NGだったけど、B社なら加入できたということがあり得ます。

下表に比較対象とした緩和型医療保険の告知事項をまとめます。

条件① 条件② 条件③
なないろ 3か月以内に入院or手術or放射線治療をすすめられた 1年以内に入院or手術or放射線治療 (条件なし)
メディケア 3か月以内に入院or手術or先進医療をすすめられた 2年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝硬変・統合失調症・認知症で診察
FWD 3か月以内に入院or手術をすすめられた 1年以内に入院or手術 5年以内にがんと診断or統合失調症・肝硬変・アルコール依存症・認知症で入院
ネオファースト 3か月以内に入院or手術をすすめられた 2年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝疾患・精神疾患・腎疾患で入院or手術
オリックス 3か月以内に入院or手術or検査をすすめられた 2年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で診察・検査・治療・投薬
あんしん 3か月以内に入院or手術or検査をすすめられた 1年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝硬変・統合失調症・アルコール依存症・認知症で診察・検査・治療・投薬
ひまわり 3か月以内に入院or手術の予定がある 2年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝硬変で診察・検査・治療・投薬または入院・手術
メットライフ 3ヵ月以内に入院or手術またはガンの疑いでの再検査・精密検査をすすめられた 1年以内に入院or手術 5年以内にガン・肝硬変・統合失調症・アルコール依存症・認知症と診断or入院or手術
はなさく 3カ月以内に入院・手術・検査・先進医療をすすめられた 2年以内に入院or手術or先進医療 5年以内にがん・肝硬変・認知症・アルコール依存症・統合失調症で診療
チューリッヒ 3カ月以内に入院・手術・検査・先進医療をすすめられた 2年以内に入院or手術 5年以内にがん・肝硬変・認知症・アルコール依存症・統合失調症で診察・検査・治療・投薬

条件①に各社大きな違いはありません。

「検査」が含まれてる緩和型医療保険もありますが、これは主に健康診断で要再検査・要精密検査と判定されたケースを指します。再検査で問題なければ加入できることが多いです。

また、「先進医療」が条件に含まれる緩和型医療保険もチラホラとありますが、先進医療とは公的健康保険の適用対象とするか評価段階にある医療技術を指します。まだまだマイナーな治療ではあるので、受けたことがある方は少数でしょう。

続いて条件②。

直近で入院または手術を受けてからの期間が1年以内と2年以内に分かれます。もちろん条件がゆるいのは「1年以内」。入院もしくは手術してから1年以上2年以内の方で、急いで医療保険に加入する必要がある場合は「1年以内」が条件の緩和型医療保険のみ選択肢です。

ちなみに、後を引きずるような入院・手術でなければ、加入OKとなることが多いです。例えば、食中毒や熱中症、インフルエンザの入院だとか、虫垂炎やケガの手術だと加入OKとなることがあります。

最後に条件③。

思い切ったのがなないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」です。条件そのものがありません。

なないろ生命は

  • 3ヶ月以内に入院や手術、放射線治療をすすめられていなくて(条件①)、
  • 1年以内に入院や手術、放射線治療をしていない(条件②)

のであれば、誰でも加入できます。

持病があったり大きな病気を経験したりしていて、医療保険の加入を断られ続けている方にとって最後の希望がなないろ生命です。保険料はそれなりに高めですが、どうしようもなくなった最後になないろ生命があります。

その他の緩和型医療保険だと、条件はほぼ同じ。5年以内にがん・肝硬変・統合失調症・アルコール依存症・認知症の治療を受けていれば、加入NGとなる緩和型医療保険が大半です。

保険料を比較する

続いて保険料を比較します。

緩和型医療保険の保険料は高いです。健康な人が入れる医療保険の30%から40%程度割り増しされてます。

なので経済合理性(元を取れるかどうか)で考えるなら微妙なことが多いのですが、

「いつ再発してもお金はなんとかなる」

「長期入院になっても、お金のことで家族に迷惑はかけない」

というように、日々の不安を少しでも減らすことも保険の重要な役割です。

とはいえ、無駄なお金は1円も払いたくはありません。少しでも保険料が安い緩和型医療保険に入りたい…。

ここでは

  • 入院保障は入院1日5,000円(入院1回60日限度)。
  • 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院は無制限保障
  • 手術保障あり。
  • 先進医療特約は付加する。

といった、必要最低限の保障内容で、月々の保険料を比較してみます(代表例として40歳・50歳で比較)。

男性 女性 備考
40歳 50歳 40歳 50歳
なないろ 4,505円 5,378円 3,894円 4,570円 手術1回5万
3大疾病無制限保障なし
メディケア △3,540円 4,520円 3,435円 4,215円 手術1回入院5万円・外来2.5万円
FWD ◎2,939円 ◎3,820円 ◎2,689円 ◎3,364円 手術1回入院5万円・外来2.5万円
ネオファースト 4,655円
※3,212円
5,750円
※4,180円
4,415円
※2,879円
5,426円
※3,656円
手術1回入院5万円・外来2.5万円
※健康割引特則適用時の保険料
オリックス 3,575円 4,425円 △3,225円 3,920円 手術1回入院5万円・外来2.5万円
あんしん 4,056円 〇4,246円 3,556円 〇3,636円 手術1回入院5万円・外来2.5万円
ひまわり 4,725円 5,635円 4,365円 4,960円 手術1回2.5万円~20万円
メットライフ 4,870円 6,085円 4,780円 5,745円 手術1回入院10万円・外来2.5万円
はなさく △3,454円 △4,344円 3,259円 △3,879円 手術1回入院5万円・外来2.5万円
チューリッヒ 〇3,265円 4,440円 〇3,180円 3,945円 手術1回入院5万円・外来2.5万円

最安値を◎、2位を〇、3位を△で表しています。

性別・年齢問わず最安値はFWD生命「FWD医療引受緩和」

FWD生命「FWD医療引受緩和」は保障内容にも目立った欠点はありませんし、オプションの種類も豊富。他社から一歩抜き出た存在です。加入条件(告知事項)も比較的ゆるいので、緩和型医療保険を検討するのなら、まずはFWD生命です。

ただし、FWD生命はころころと社名が変わる外資系(香港系)の生命保険会社なんですよね。

持病がある方や大きな病気を経験された方だと、医療保険の乗り換えは難しいです。契約した医療保険を一生涯頼ることが大半です。

そんな一生モノの医療保険を、買収されてころころ社名が変わる外資系の生命保険会社に任せていいのか。そういった不安は確かにあります(特に年配の方に多い)。

まあでも仮にまた買収されたとしても、原則的には買収先の保険会社が既契約を引き継ぎますし、万が一保険会社が破綻したとしても、日本には生命保険契約者保護機構という組織があるので、保険契約が全く無効になることはあり得ません(保障額の減額はあるかもしれませんが)。

それでもFWD生命に不安を感じる方の受け皿になるのが、2位集団のメディケア生命・オリックス生命・東京海上日動あんしん生命・はなさく生命・チューリッヒ生命の5社です。

5社で比較すると、保障内容で言えばチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZワイド」が先行している感があります。オプションの種類と保障内容は健康な人が加入できる医療保険とほぼ同様。自由診療の抗がん剤治療を保障する点もメリットです。

その他の4社で比較すると、そこまで大きな違いはないかと。保障内容も似たり寄ったりですし、親会社も安定した国内資本。メディケア生命は住友生命の系列ですし、東京海上日動あんしん生命は東京海上日動火災保険(損保)、はなさく生命は日本生命のグループ会社です。

ちなみにですが、ネオファースト生命「ネオdeいりょう健康プロモート」は契約から5年間で通算の入院日数が5日未満であれば、一生涯保険料が割引されます。割引後の保険料が上表の「※」なのですが、性別・年齢問わずに2位グループに食い込みます(2位グループでも上位)。

持病のある方や大きな病気を経験された方だと

「契約から5年間で通算の入院日数が5日未満」

は低くないハードルだと感じますし、ハードルを越えられない場合は割引前の保険料を一生涯払い続けることになります。

それでも、ネオファースト生命はオプションの種類も豊富ですし、保障内容にも大きな欠点は見当たりません。ハードルを越える自信のある方なら、候補に入ります。

緩和型医療保険の相談をするなら。

この記事では10社の緩和型医療保険を比較してきましたが、10社全ての医療保険を取り扱ってる保険ショップは多くありません。

保険ショップによって取り扱っている保険会社は異なるので、

「あ、うち、メディケア生命とは提携してるんですけど、はなさく生命やってないんですよ!」

だとか、

「FWD生命はやってないんですけど、〇〇生命とは提携しているので、〇〇生命に決めちゃいましょう!」

といったこともよくあります。

そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがどこの保険会社を取り扱っているか確認しておきましょう。

手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックはこの記事で比較した10社全てと提携しています。10社の比較もかんたんにやってくれますよ。

注意!保険ショップは予約しましょう!
保険ショップへの飛び込み相談も可能ですが、スタッフが事前準備できないため最適なプランにたどり着けないことがあります(事前準備にはけっこう時間がかかります)。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。

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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。

わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。

(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/

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しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、

「うーん、よく考えてみます…」

と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。

相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。

生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!

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