持病がある方や、過去に大病を経験した方でも加入できる三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」。
加入できる条件は以下のとおり。下記3点が全て「いいえ」であれば加入できます。
①最近3か月以内に、医師から入院または手術をすすめられたことがありますか。
②過去1年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術を受けたことがありますか。
③過去5年以内に、ガン・認知症・アルコール依存症・統合失調症・肝硬変で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがありますか。
他社との大きな違いは2の条件です。他社は過去2年以内に入院や手術があれば加入NGですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は過去1年に期間を短縮。まずこの点はメリットでしょう。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は健康な人が入れる医療保険の三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト」をベースにしています。なので選べるオプションが豊富で、保障内容もほぼそのまま。
保険料も高くはありません。ここの最近の緩和型医療保険はFWD生命「FWD医療引受緩和」が保険料・保障内容ともにトップクラスだったのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」はかなり追随しています。
三井住友系の国内資本という点も安心でしょう。緩和型医療保険は一生涯のおつきあいになることも多いので、保険会社の安定感も割と重要です。
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三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」の保障内容を評価します。
主契約と特約(オプション)の保障内容を評価してみます。
冒頭書いたとおり、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は健康な人が加入できる「&LIFE 医療保険Aセレクト」を踏襲した保障内容になっています。
【主契約】入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金・集中治療給付金
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院5日以内:入院給付日額×5倍 入院6日以上:入院給付日額×入院日数 |
入院したとき |
手術給付金 | 【Ⅰ型】 入院中手術:入院給付金×10倍 外来手術:入院給付金×5倍 【Ⅱ型】 入院中手術:入院給付金×20倍 外来手術:入院給付金×5倍 |
手術を受けたとき。 |
放射線治療給付金 | 入院給付金×10倍 | 放射線治療を受けたとき。 |
集中治療給付金 | 入院給付金×20倍 | 集中治療室(ICU)管理を受けたとき。 |
入院すると「入金給付金×入院日数」が保障されるのですが、5日以内の短期入院の場合は入院給付日額×5倍が一律保障されます。例えば、3日間で退院できるような短期入院であっても、入院給付金5日分が給付されます。
他社は短期入院でもきっちり「入金給付金×入院日数」が給付されます。短期入院の保障が厚いという点は三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」の特色です。
さらに、初期入院10日給付特則というオプションを付加すると、
入院10日以内:入院給付日額×10倍
入院11日以上:入院給付日額×入院日数
といったように、10日以内の短期入院の場合に入院給付日額×10倍が一律保障されます。
最近の入院は短期化していると言われていますが、生命保険文化センターによると入院日数平均は32.3日。持病のある方や大病を経験した方ならさらに入院が長くなることもあるでしょう。あえて初期入院10日給付特則を付加する必要もないかなと。短期入院は貯蓄で備えて、長期入院を民間の医療保険で備えるのが、コスパの良い医療保険の入り方です。
また、入院1回の支払限度日数は
- 30日
- 60日
- 120日
から選択できます。
さらに、オプションの八大疾病入院無制限給付特則を付加すると、がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・大動脈瘤等・糖尿病・肝疾患・腎疾患・膵疾患といった生活習慣病の入院が無制限保障です。
繰り返しますが、発生したらダメージが大きい長期入院に備えるのがコスパの良い医療保険の入り方。脳血管疾患は入院日数平均が77.4日と長期に及びますし、がんも部位や症状によっては入院が長引きます。特約保険料もたいして高くはないので、八大疾病入院無制限給付特則は付加しておくべきでしょう。
「どれだけ入院が長引いても、お金のことはなんとかなる」
という安心感は重要です。
手術保障はⅠ型とⅡ型から選べます。違いは入院中手術の保障額。余裕があれば保障が厚いⅡ型ですが、高額療養費制度を利用すれば月の医療費上限は決まります。入院中の手術であれば入院給付金も受け取れるので、医療費をカバーする目的であればⅠ型でも十分でしょう。
【重要ではありません】引受基準緩和型入院一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型入院一時給付特約 | 10万円等 | 入院したとき。 |
入院すると給付される一時金です。
短期入院でも、日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、上述のとおり三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」はデフォルトで5日分の入院給付金が保障されます。
さらに、入院一時給付特約が必要かはよくよく検討した方がよいでしょう。さすがにオーバースペックな感があります。繰り返しますが、短期入院は貯蓄で備えて(貯蓄が少ない場合は貯蓄に励んで)、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方です。
【重要です】引受基準緩和型先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型先進医療特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料。 ・交通費、宿泊費の実費給付。 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
また、交通費・宿泊費の実費が給付されますが、先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。他社だと交通費・宿泊費が保障されないこともあるのでメリットとも言えるのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は定額保障ではなく実費保障。最近の医療保険は定額保障(15万円程度)が主流です。
実費の場合は領収書提出といった手続きが面倒ですし、保障されるのは本人の交通費・宿泊費のみ(付添いの交通費・宿泊費は保障対象外)。さらに、三井住友海上あいおい生命には1泊1万円上限というセコい制限もあります。ちょっと微妙です。
まあでも全般的には悪くはありません。人生一発レッドカードを避けるためにも、優先度高めの特約です。
【重要ではありません】引受基準緩和型通院給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型通院給付特約 | 通院1日につき、入院給付金と同額。 | 退院後に通院した場合。 |
退院後の通院1日に対して定額保障するオプションです(入院のない通院は保障対象外)。
保障される条件は以下のとおり。無制限に通院が保障されるわけではありません。
- 退院の翌日から180日以内の通院が保障対象。
- 入院1回につき30日間の通院が保障対象。
- 保険期間通じて1,095日限度。
保障内容は他社同等。悪くはありませんが、通院治療だと働けることも多いですし、保障額もたいしたことはないので
「仕事が忙しいのに5,000円のために手続きするほうがめんどくさい!」
といったこともあります。優先度は低いかなと。
【重要です】引受基準緩和型三大疾病入院一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型三大疾病入院一時給付特約 | 50万円等 (1年に1回を限度に無制限給付) |
がん、心疾患、脳血管疾患で入院したとき。 |
3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院したときに、1年に1回の間隔で大きな金額の一時金を受け取れるオプションです。実際に受け取ってみるとわかるのですが、働くこともできずに医療費が膨らんでいく中で、
「医療保険…入っておいてよかった…」
と分かりやすく実感できるオプション。医療費や入院中の諸費用や収入が減少したときの生活費補填なんかに使える便利な一時金です。
特に三大疾病入院一時給付特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。
東京女子医大の調査ではがんと診断されてから、フルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときにポンっと50万円といった大金を銀行口座に振り込んでくれるのが本特約です。生活を破綻させないために必要な特約です。
ポイントは以下のとおり。
- 【GOOD】心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象。しかも入院即保障。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回。
- 【BAD】がんの給付条件が入院。
ちょっと古い医療保険だと心疾患・脳血管疾患の保障範囲を急性心筋梗塞・脳卒中に限定することがありますが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は心疾患・脳血管疾患をまるごとを保障対象としています。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患は保障対象外。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。
一方で、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、保障対象が脳血管疾患でも脳卒中でも心疾患ほどの差はありません。まあ脳血管疾患の保障対象にしているほうがちょっと安心かな、くらいです。
ちなみに、最近は心疾患まるごと保障する医療保険が増えてきていますが、急性心筋梗塞以外の心疾患だと
「20日以上の入院or手術」
といった厳しめの条件が設けられていることがあります。
生命保険文化センターによると、心疾患全体の入院日数平均は24.6日。35歳~64歳だと12.6日。20日以上の入院は低いハードルではありません。
例えば狭心症の入院は手術を受けることもなく2~3日程度で退院となるが多く、これだと「20日以上の入院or手術」の条件に合致しません。他社だと保障されないこともあるでしょう。
しかし、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は全ての心疾患が入院即保障対象です。上記の狭心症のケースでも一時金がドカッと給付されます。この点はメリット。
また、ちょっと古い医療保険だと一時金が2年に1回給付となることもあります。がんも心疾患も脳血管疾患も2年以内に再発することは珍しくありませんが、再発して凹んでるのに
「あ、前回から2年経過してないので一時金お支払いできませんよ」
って言われたらイラっときます。その点、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は1年に1回給付。この点もメリットです。
ただし、がんの給付条件は「入院」に限定される点は要注意です。
最近の医療保険は
1回目:「あなたはがんです」と診断されたら一時金給付
2回目以降:がんで入院、もしくは通院で治療を受けたら一時金給付
が主流になりつつあります。1回目は入院せずとも診断だけで一時金が給付されますし、2回目以降は入院のない通院治療でも一時金が給付されます。
がんの3大治療は手術・抗がん剤治療・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けるケースが増えています。三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は若干条件が厳しめ。がんの治療を受けているのに一時金給付されないこともあるでしょう。
まとめると、
がん:他社よりちょっとだけ弱い
心疾患:他社より良い
脳血管疾患:他社より良いけど、実質的にはほぼ同等
といったところ。
そもそも一時金保障をオプションで付加できる緩和型医療保険は多くありません。保障内容は悪くないですし、他社比較で保険料も安いので、余裕があれば付加しておきたいオプションです。
【重要ではありません】引受基準緩和型保険料払込免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型保険料払込免除特約 | 保険料の支払いが免除される。 (保障は継続する) |
・がんと診断されたとき。 ・心疾患、脳血管疾患で入院したとき。 |
よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」という特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除される特約です。
緩和型医療保険は保険料が高いので、保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約は有料オプションです。付加すると月々の保険料がググっとあがりますし、その上昇率もけっこうえぐいです。保険料を上げてまで保険料払込免除特約を付加するかは微妙なところ。
保障内容は悪くありません。他社と差が出るのは心疾患・脳血管疾患の保障ですが、急性心筋梗塞・脳卒中に限定せず、幅広い心疾患・脳血管疾患を保障対象としていますし、入院すれば即免除です。
まあでも必要性は低いでしょう。
【重要ではありません】引受基準緩和型ガン診断給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型ガン診断給付特約 | 100万円等 (1年に1回を限度に無制限給付) |
【1回目】 始めてがんと診断されたとき。 【2回目以降】 がんで入院したとき。 |
がんで所定の条件を満たした場合に毎年大きな金額の一時金を受け取れるオプションです。
上述した三大疾病入院一時給付特約の保障対象をがんに絞り込んで、その代わりに保険料を安くしたのが本特約。
じゃあ三大疾病入院一時給付特約とガン診断給付特約のどちらを選ぶかですが、ガン診断給付特約を選択して心疾患・脳血管疾患で倒れたときに後悔は想像を絶します。多少保険料が高くなったとしても三大疾病入院一時給付特約を選んだほうが良いと感じます。
ガン診断給付特約の保障内容は概ね三大疾病入院一時給付特約と同じ。良い点も悪い点も三大疾病入院一時給付特約と同じです。
ちょっと違うのが、1回目は診断だけで一時金が給付される点です。三大疾病入院一時給付特約は初回から入院が条件でしたが、ガン診断給付特約は初回は
「あなたはがんです」
と診断されただけで一時金が給付されます。
【良い保障内容です】引受基準緩和型女性疾病給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
引受基準緩和型女性疾病給付特約 | 入院:女性疾病入院給付金を設定 入院中手術:女性疾病入院給付金の10倍 外来手術:女性疾病入院給付金の5倍 乳房切除:女性疾病入院給付金の30倍 乳房再建:女性疾病入院給付金の30倍 子宮摘出:女性疾病入院給付金の30倍 卵巣摘出:女性疾病入院給付金の30倍 放射線治療:女性疾病入院給付金の10倍 |
所定の女性特有の疾病で入院、もしくは手術等を行った場合。 |
女性特有の入院や手術の保障を手厚くするオプションです。もちろん付加できるのは女性のみ。
他社にも同じような女性疾病を保障するオプションがあるのですが、その他社と比較して保障内容は悪くありません。
他社だと女性に多い甲状腺障害や貧血、リウマチといった疾病を入院保障の対象外とすることもあるのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」はきっちり保障対象にしています。
手術保障も良好です。
他社だと保障対象が乳房切除・乳房再建・子宮摘出・卵巣摘出の4種類に限定されることがあるのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」はその他の女性疾病手術も入院中なら入院給付金の10倍、外来なら入院給付金の5倍を保障です。
また、最近は乳がんとなっても乳房切除ではなく乳房温存療法(部分的な切除と放射線治療の組み合わせ)が選ばれることが多いのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE医療保険Aセレクト」は手術だけでなく放射線治療も保障対象に含まれます。この点はよく考えられているなと。
このような女性特有の手術に対して保障額を上乗せしても意味がない(かかる医療費は通常の手術と同じ)という意見もあります。確かに平均からすると、女性疾病の手術が他の疾病より飛び抜けて高くなるということはありませんし、高額療養費制度を利用すれば月々の医療費上限はある程度決まります。最近は乳房再建術(インプラントや自家組織による再建)にも健康保険が適用されます。
しかし、乳房切除・子宮摘出・卵巣摘出といった手術は他の手術よりも精神的ダメージが大きいです。手術を受けて凹んでいるところに、ドンっと一時金が給付されれば、
「退院したら旅行へ行こう」
「美味しいものを食べにいこう」
「欲しかったバッグを買ってみよう」
といったように、ほんの少しだけ前向きな気持ちになれる方もいらっしゃいます。保険料も高くないので、必要性を感じるのなら付加しても良い特約です。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」のメリット
保険料が安い。
保険料はかなり安いです。
下記リンク先で緩和型医療保険の保険料を比較していますが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」はFWD生命「FWD医療引受緩和」に続く2位で、その差もわずかなもの。
さらに、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」には
- 5日以内の入院でも入院給付金5日分を給付(短期入院の保障が厚い)
- 三大疾病だけでなく、八大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・大動脈瘤等・糖尿病・肝疾患・腎疾患・膵疾患)の入院を無制限保障
といったFWD生命にはない保障の手厚さがあります。その点を加味すれば、保険料はFWD生命と五分五分かなと。保険料は業界最安値クラスと言っていいでしょう。
オプションの種類が豊富。
緩和型医療保険だとオプションの種類が寂しくなることが多々あるのですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は健康な人が入れる医療保険とほぼ同等のオプションを付加できます。
特に、
- がん・心疾患・脳血管疾患で所定の条件を満たした場合に、一時金が給付されるオプション(特定疾病一時金特約)。
- 女性特有の疾病に関する入院・手術を手厚く保障するオプション(女性総合疾病特約)。
といったオプションが揃ってる点はメリットでしょう。それぞれの保障内容も健康な人が加入できる医療保険と同等です。悪くはありません。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」のデメリット
がんの保障はちょっとだけ弱いかも。
難癖をつけるレベルのデメリットです。がんの保障は下記2点でやや弱め。
- 一時金の給付条件が入院に限定される(引受基準緩和型三大疾病入院一時給付特約)。
- 抗がん剤治療を特別に保障するオプションがない。
保険料で最安値を争うFWD生命の一時金給付条件は診断・入院・通院。がんの3大治療は手術・抗がん剤治療・放射線治療と言われていますが、最近は手術を除けば通院で受けることが増えてきています。通院治療でも1年に1回の間隔で一時金が給付される点は、三井住友海上あいおい生命にはないFWD生命のメリットでしょう。
また、FWD生命には
「抗がん剤治療を受けた月に10万円お支払い!」
といったオプションがあります(引受基準緩和型抗がん剤治療給付金特約)。
抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。
- 手術でがん細胞を切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
- 手術でがん細胞を切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。
1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。
本当に怖いのは2のケースです。この場合は副作用が辛くて満足に働くことも難しく、収入減もあり得ます。治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマります。
ベッドの上で虚空を見上げながら
「あ、これ、やばいかも…」
と、メンタルが削られまくるなかで、毎月10万円といった定額を銀行口座に振り込んでくれるのが引受基準緩和型抗がん剤治療給付金特約です。働くこともできない長期闘病の備えとして使えるオプションですが、これが三井住友海上あいおい生命にはありません。この点はちょっと残念。
とはいえ、一般的な緩和型医療保険には一時金のオプションがそもそもありません。抗がん剤治療を保障するオプションも付加できない緩和型医療保険が多数派。他社の緩和型医療保険と比較して、悪いわけではありません。
入院1回のカウント方法に注意。
これもデメリットというよりも注意点です。入院給付金の入院1回のカウント方法は、最近増えてきている
「180日以内の再入院は同一の原因であるかを問わず1回の入院とみなす」
方式です。
一般的な医療保険は異なる原因で180日以内に再入院した場合を、別々の入院として扱います。例えば、
1回目の入院:肺炎で20日入院した。
2回目の入院:1回目の入院を退院してから30日後に大腸がんで60日入院した。
といった場合、1回目と2回目の原因が異なるので別々の入院として扱います。入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、
1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:60日分の入院給付金をお支払い
なので、合計80日分の入院給付金を受け取れます。
一方で、三井住友海上あいおい生命は異なる原因でも180日以内の再入院は同じ入院とカウントします。↑と同じケースで入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、
1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:1回目に20日支払っているので、未消化の40日分の入院給付金をお支払い
ということで、合計60日分の入院給付金しか支払われません。
異なる原因で連続して入院することは稀だと思いますが、全くない話ではないです。この点はやや注意です。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」の評価
評価:A(S、A~Cで判定)
選べるオプションの種類が豊富で、オプションの保障内容も健康な人が加入できる医療保険と比較して遜色ありません。保険料も業界最安値クラスです。
大きな欠点も見当たらないですし、多くの方にとっては有力な候補となる緩和型医療保険でしょう。よって評価は「A」としました。A++くらい。SよりのAです。
比較対象としてFWD生命「FWD医療引受緩和」を挙げておきます。保険料は三井住友海上あいおい生命に並んで最安値クラス。選べるオプションも豊富です。オプションを付加すれば、がんの保障もビタッと厚くなります。
緩和型医療保険は下記で比較してますので、こちらもご参考に。
上記の比較記事にも書いてますが、緩和型医療保険の加入条件(告知事項)を満たせなかった場合は、超緩和型のなないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」が最後の希望です。
ちなみに…。
FWD生命は買収されてコロコロと会社名が変わる香港資本の生命保険会社です。
持病がある方や大きな病気を経験された方は医療保険の乗り換えが難しく、加入した緩和型医療保険に一生涯頼ることが大半です。そんな一生モノの医療保険を、買収されてころころ社名が変わる外資系の生命保険会社に任せていいのかと不安を感じる方もいるでしょう。
三井住友海上あいおい生命は社名が表すとおり財閥系の国内資本。経営はどっしり安定していますし、外資によくある日本から徹底!ということもあり得ません。この点はFWD生命にはないメリットです。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」の相談をするなら。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」
入院・手術・先進医療といった必要最低限な保障は揃ってますし、オプションの種類も豊富なので、お好みで保障を手厚くすることもできます。そして保険料は業界最安値クラス。安かろう悪かろうということはありません。
財閥系の国内資本という点もメリットでしょう。持病のある方や、大病を経験された方だと医療保険の乗り換えは難しいです。一生のおつきあいになる医療保険は、会社の安定感が重要だったりします。
保険クリニックなら、三井住友海上あいおい生命はもちろんのこと、緩和型医療保険の比較記事で取り上げた全ての保険会社と提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれるので、迷ったら手っ取り早いのは保険クリニックです。
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※2023年9月更新