率直に言うと、選ぶ理由が見当たりません。
若い方がかんぽ生命「長寿のしあわせ」を契約することはない(おそらく年齢制限で契約できない)と思いますが、親の世代がかんぽ生命「長寿のしあわせ」を検討している場合は再考を促した方がよいかと。
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かんぽ生命「長寿のしあわせ」のデメリット
利率が低い(他社と比較しても低い)。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」はちょっと仕組みが変わってます。
受け取れる年金には保証期間(15年or20年)があり、保証期間中に亡くなった場合は遺族が年金原資の残額を一括で受け取れます。
この場合、受け取れるのは原資であり、「残年数×年金額」ではありません。保険会社は原資を運用しながら年金として払い戻しているので、原資一括受け取りだと「残年数×年金額」より低額。まあでも「残年数×年金額」に近い金額を遺族は受け取ることができるでしょう。少なくとも大損になることはありません。
保証期間を越えて生き続けちゃった場合でも年金の支払いは続きます。ただし、生きている限り年金の支払いが続くわけではなく、最長の年金支払期間が20年or30年。例えば、保証期間が20年で年金支払期間が30年の場合、保証期間を過ぎても最長で10年間は年金を受け取ることができます(途中で亡くなったら年金終了)。
他社だと「10年保証期間付終身年金」と言った名称で同じようなことができます。
10年保証期間付終身年金は、最初の10年間は確実に年金を受け取れます。途中で亡くなった場合でも、遺族が残りの期間中に年金を受け取れます(原資一括払い戻しではない)。そして10年を超えて生き続けた場合は、期間の上限なく亡くなるまで年金の支払いが続きます。
以上が年金の受け取り方の説明。しかし、かんぽ生命「長寿のしあわせ」は肝心の利率が高くありません。
公式サイトの例だと、50歳男性が
・保険料払込期間70歳まで
・基本年金額50万円
・保証期間20年/年金支払期間(最大)30年
で契約した場合、月々の保険料は46,750円なので70歳までに支払った保険料総額は1,122万円。それに対して70歳から受け取れる年金額は保証期間が終了する90歳までで1,000万円(50万円×20年)。仮に90歳で亡くなった場合の支払った保険料総額に対するリターンは89.1%。つまり、元本割れです。
元を取るには90歳を超えて長生きする必要があります。93歳まで生き残れば年金総額が1,150万円なので、かろうじて元本割れを避けられます。損益分岐点は93歳ですが、厚生労働省の簡易生命表によると、50歳男性の平均余命は32.93年。平均からすると83歳で亡くなります。93歳まで生き残って元本割れを避けられる男性は多くないでしょう。
他社の個人年金保険で10年保証期間付終身年金を選んだ場合でも、もう少し早い年齢でペイできることが多いです。わざわざ元本割れする可能性の高い個人年金保険を選ぶ必要もないと感じます。
年金受取前に亡くなった場合はかなり不利。
年金受取前(保険料を支払っている期間中)に亡くなった場合、返戻金は支払った保険料総額を下回ります(おそらく7割くらい)。他社の個人年金保険だと、支払った保険料総額がほぼそのまま戻ってくることが多いです。この点もかんぽ生命は厳しい。
ちなみに、途中で解約した場合に払い戻される解約返戻金も、他社と比較して不利(支払った保険料総額に対して戻ってくる割合が低い)になることが多いかと。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」のメリット
個人年金保険料控除を使える。
会社員の方なら年末調整で、自営業の方なら確定申告で、1年間に支払った保険料を所得控除に使えます。生命保険に関わる所得控除には
- 生命保険料控除
- 介護保険料控除
- 個人年金保険料控除
の3種類がありますが、かんぽ生命「長寿のしあわせ」で支払った保険料は個人年金保険料控除に分類されます。
「個人年金保険なんだから個人年金保険料控除が使えて当たり前だろ!」
と思われるかもしれませんが、世の中の外貨建て個人年金保険や変額個人年金保険は個人年金保険料控除が使えないこともあります(死亡保障が入ってくると生命保険料控除に分類される)。なので、この点はかんぽ生命「長寿のしあわせ」のメリット。
個人年金保険料控除は侮れません。生命保険料控除を満額まで使い果たしている方は多いと思いますが、個人年金保険料控除はほとんどの方が使い切れていないでしょう。
個人年金保険料控除は年間80,000円までの個人年金保険料を所得から控除する仕組みなのですが、80,000円満額まで枠を使うと
所得税:40,000円を所得控除
住民税:28,000円を所得控除
です。例えば、年収500万円なら所得税の税率は10%、住民税は年収に関わらずほぼ10%なので、年末調整で還付される金額は
所得税:4,000円(40,000円×10%)
住民税:2,800円(28,000円×10%)
の合計6,800円。80,000円の保険料に対して6,800円が年末調整で戻ってきます。
まあでもそもそものリターンが低いので、個人年金保険料控除を加味してもペイできる可能性はそこまで変わらないでしょう。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」の評価。
評価:C(S、A~Cで判定)
冒頭書いたとおり、選ぶ理由が見当たりません。元本割れする可能性の高い個人年金保険をあえて選ぶこともないでしょう。
繰り返しますが、親の世代がかんぽ生命「長寿のしあわせ」を検討している場合も、再考を促した方が良いでしょう。
よって評価は「C」としました。
個人年金保険のリターンは下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」の相談をするなら。
かんぽ生命「長寿のしあわせ」は全国のかんぽ生命窓口で相談できます。
公式サイト:かんぽ生命「長寿のしあわせ」
しかし、上述のとおり他社の個人年金保険と比較しておいて損はありません。保険クリニックは50社以上の保険会社と提携しています。各社の比較もしっかりやってくれますよ。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
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- メールアドレス
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これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する
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相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
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選ぶ理由が見当たらないというのが率直な印象です。親の世代が検討している場合も、再考を促した方がよいかと。
保険クリニックは50社以上の生命保険会社と提携しているので、他社の個人年金保険との公平な比較もやってくれます。保険選びに迷ったら、手っ取り早いのは保険クリニックです。
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