保険料は比較的安くおさまり、保障内容も悪くありません。シュッとまとまってます。女性に多い疾病を特別に保障する女性総合疾病特約も保障範囲が広くて安心。
特に、医療保険に対してシンプルに「入院+手術+先進医療」の保障だけを求める場合に保険料は業界最安値クラスです。
「こういうのでいいんだよ」
という医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | 下記8疾病が無制限保障(8大疾病延長入院特約) ①がん(上皮内がんを含む)②心疾患③脳血管疾患④高血圧性疾患、大動脈瘤⑤糖尿病⑥肝疾患⑦腎疾患⑧膵疾患 |
A |
通院保障(がん) | 抗がん剤治療特約あり(自由診療も保障) | A |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:1回目診断確定、2回目以降入院 心疾患:1日以上の入院、または手術(Ⅱ型) 脳血管疾患:1日以上の入院、または手術(Ⅱ型) 【給付間隔・上限】 1年に1回、回数無制限 |
A |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・終身型 | A |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:1,500円 女性:1,800円 |
A |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:2,070円 女性:1,960円 |
入院保障は問題ありません。オプションの特定疾病延長入院特約を付加すればがん・心疾患・脳血管疾患の入院を無制限保障にできますし、8大疾病延長入院特約を付加すればがん・心疾患・脳血管疾患を含む8大疾病の入院を無制限保障にできます。ストレス性疾患の入院も365日保障まで延長できるので、入院保障はかなり手厚くなってます。
抗がん剤治療の保障も充実してます。通院でがん治療を受けてるけど、抗がん剤の副作用が辛くて働けない!なんていう状況もきっちり保障されます。自由診療の抗がん剤治療が保障される点もメリットです。
また、三大疾病一時金の保障対象は幅広くがん・心疾患・脳血管疾患です。ちょっと古い医療保険だと心疾患・脳血管疾患の保障対象が急性心筋梗塞・脳卒中に限定されることもありますが、チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」は心疾患・脳血管疾患をまるごと保障です。給付間隔も1年に1回ですし、悪くありません。
先進医療保障は問題ありません。充実してます。
冒頭書いたとおり保険料は比較的安くおさまります。よくまとまった医療保険です。
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チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金・骨髄ドナー給付金
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院1日につき3,000円~15,000円の範囲内で選択可能。 | 入院1日につき給付 |
手術給付金 | 【Ⅰ型】 入院中手術:入院給付金×5・10・20から選択可能 外来手術:入院給付金×5 【Ⅱ型】 がん・急性心筋梗塞・脳卒中の入院中手術:入院給付金×50 急性心筋梗塞以外の心疾患・脳卒中以外の脳血管疾患の入院中手術:入院給付金×20 上記以外の入院中手術:入院給付金×10 外来手術:入院給付金×5 【Ⅲ型】 保障なし |
手術を受けたとき。 |
放射線治療給付金 | 【Ⅰ型】 入院給付金×5・10・20から選択可能 【Ⅱ型】 入院給付金×20 【Ⅲ型】 保障なし |
放射線治療を受けたとき。 |
骨髄ドナー給付金 | 【Ⅰ型】 入院給付金×10 【Ⅱ型】 入院給付金×10 【Ⅲ型】 保障なし |
骨髄ドナー術を受けたとき |
入院・手術の保障は他社の医療保険と同水準です。悪くありません。
入院保障は「入院給付金×入院日数」が給付されます。入院1回の支払限度日数は
- 30日
- 60日
- 120日
- 365日
から選択できるのですが、入院日数は短期化する傾向にあります。
全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター)
支払限度日数が30日だとちょっと不安、60日ならまあ安心といったところでしょう。
ただし、脳血管疾患と気分障害(うつ病)や統合失調症といったストレス性疾患は入院が長引く傾向にありますし、平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長期入院になることもあります。
これに対応するのがオプションの特定疾病延長入院特約と8大疾病延長入院特約、及びストレス性疾病延長入院特約。
- 特定疾病延長入院特約を付加するとがん・心疾患・脳血管疾患の入院が無制限保障。
- 8大疾病延長入院特約を付加するとがん・心疾患・脳血管疾患を含む8大疾病の入院が無制限保障。
- ストレス性疾病延長入院特約を付加するとストレス性疾患の入院が365日まで延長保障。
です。
他社だと3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院のみ無制限保障にできることが多く、8大疾病の入院が無制限保障、ストレス性疾患の入院が365日まで延長できる点はチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」のメリットです(特にストレス性疾患の入院を延長保障する医療保険は貴重)。
オプション付加して入院保障を延長したとしても、保険料はそこまで上がりません。発生する可能性は高くないけど、発生したら壊滅的なダメージに備えることが保険の役割であるとすれば、少なくとも特定疾病延長入院特約、余裕があれば8大疾病延長入院特約・ストレス性疾病延長入院特約を付加しておいた方が安心です。
手術・放射線治療・骨髄ドナーの保障はⅠ・Ⅱ・Ⅲ型の3種類から選択できます。Ⅰ型は他社によくある定額保障、Ⅱ型はがん・急性心筋梗塞・脳卒中といった重い手術だと保障が厚くなります(メリハリが効いてます)。Ⅲ型は全くの保障なしです。
余裕があれば保険料は高いけど保障が厚いⅡ型といったところですが、高額療養費制度を利用すれば月の医療費上限は決まります。定額保障のⅠ型でも十分でしょう。
【重要ではありません】入院一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院一時金特約 | 5万円 or 10万円 or 20万円 | 入院したとき。 |
入院すると給付される一時金です。
短期入院でも、日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、短期入院から長期入院まで民間の医療保険でがっちり備えると、保険料がめちゃくちゃ高くなります。
短期入院は貯蓄で備えて(貯蓄が少ない場合は貯蓄に励んで)、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。保障額もたいしたことはないですし、必要性はあまり感じられません。
【重要ではありません】退院後通院特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
退院後通院特約 | 通院1日につき3,000円~10,000円の範囲内で選択可能。以下の2タイプあり。 【Ⅰ型】 退院後通院給付金 【Ⅱ型】 退院後通院給付金 退院後通院一時金 |
通院した場合。 |
退院後の通院1日に対して定額給付される特約です(入院のない通院は保障対象外)。
がんの通院は退院から5年間無制限保障。がん以外は退院後180日間まで最大30日の通院を保障です。がんの通院を手厚く保障する点は最近の医療保険のスタンダートに則ってます。
しかし、通院治療なら働けることもあります。通院保障は通院1日5,000円程度なので、
「たった5,000円のために請求手続きする方がめんどくさい!」
ということがよくあります。必要性は薄いかなと。
ちなみにですが、本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を通院で受けるケースです。この場合は満足に働くこともできず、入院もしない(あっても短期間)ので主契約の入院給付金は少額。こんなピンチに対応できるオプションに後述する抗がん剤治療特約があります。
抗がん剤治療特約の保障額は月10万円程度。月10万円なら手続きする気力も沸きます。優先度は抗がん剤治療特約の方が高めかと。
【重要ではありません】特定疾病保険料払込免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定疾病保険料払込免除特約 | 保険料の支払いが免除される(保障は継続)。 | 【Ⅰ型】 ・がんと診断確定したとき。 ・急性心筋梗塞で入院もしくは手術 ・急性心筋梗塞以外の心疾患で継続20日以上の入院もしくは手術 ・脳卒中で入院もしくは手術 ・脳卒中以外の脳血管疾患で継続20日以上の入院もしくは手術 【Ⅱ型】 ・がんと診断確定したとき。 ・心疾患で入院もしくは手術 ・脳血管疾患で入院もしくは手術 |
よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」という特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます。
保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約はもちろん有料オプションです。付加すれば月々の保険料がグッと上がります。チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」はそもそも保険料が高くないので、保険料の支払いが免除されても家計への影響は軽微でしょう。
保険料が払込免除となる条件はゆるいです。他社と差が出るのは心疾患・脳血管疾患ですが、急性心筋梗塞・脳卒中に限定せず、心疾患・脳血管疾患をまるごと条件としています。
まあでも、必要性は薄いでしょう。
【重要です】先進医療・患者申出療養特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療・患者申出療養特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料。 ・1回につき、一時金15万円給付。 |
先進医療・患者申出療養を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
例えば、先進医療のひとつに重粒子線治療があります。
重粒子線治療は放射線治療の一部で、がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。技術料は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
また、一時金15万円が給付されますが、先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。一時金はそのための交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金です。15万円あれば付添い人の旅費もカバーできるかと。
ちなみにですが、特約名称にあるとおり患者申出療養も保障対象に含まれます。
患者申出療養とは、
「もうどうしようもないので、健康保険が適用されない〇〇〇という治療を受けさせてください!」
と国に申請して、認められれば入院費や診察費に健康保険が適用される制度ですが、技術料は先進医療と同じく全額自己負担。その技術料の実費を先進医療・患者申出療養特約が保障します。
ただし、患者申出療養は普及しているとは言えません。厚生労働省の資料によると、令和2年7月1日から令和3年6月30日までに1年間で患者申出療養を受けた方は208人。現状だと患者申出療養を受ける確率はかなり低めです。
なので、先進医療のみを保障対象としている他社と比較して、
「患者申出療養が保障対象!すごい!」
とまでは言えませんが、将来的に患者申出療養が普及する可能性を踏まえれば、メリットではあります。
まとめると、先進医療・患者申出療養特約の保障内容は良いです。他社同等の2,000万円保障で、一時金もあります。特約保険料も月100円程度と安価ですし、人生一発レッドカードを避けるためにも優先度高めのオプションです。
【重要です】特定疾病一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定疾病一時金特約 | 30万円~100万円の範囲内で選択可能。 | 【Ⅰ型】 ■がん 1回目:がんと診断確定 2回目以降:がんで入院 ■心疾患 ・急性心筋梗塞は入院または手術を受けたとき。 ・急性心筋梗塞以外は20日以上の入院または手術を受けたとき。 ■脳血管疾患 ・脳卒中は入院または手術を受けたとき。 ・脳卒中以外は20日以上の入院または手術を受けたとき。 【Ⅱ型】 ■がん Ⅰ型と同じ。 ■心疾患 ・入院または手術を受けたとき。 ■脳血管疾患 ・入院または手術を受けたとき。 |
がん・心疾患・脳血管疾患で所定の条件を満たせば1年に1回の間隔で大きな金額の一時金を受け取れるオプションです。実際に受け取ってみるとわかるのですが、働くこともできずに医療費が膨らんでいく中で、
「医療保険…入っておいてよかった…」
と分かりやすく実感できる重要なオプションです。
特に特定疾病一時金特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。
東京女子医大の調査では、がんと診断されてからフルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときにドカッと100万円といった金額を銀行口座に振り込んでくれるのが特定疾病一時金特約です。生活を破綻させないために必要な特約です。
選べるパターンはⅠ型とⅡ型の2種類があります。違いは心疾患と脳血管疾患の保障条件。Ⅰ型は急性心筋梗塞・脳卒中以外の心疾患・脳血管疾患は継続20日以上の入院が保障条件となっていて、入院即保障のⅡ型より厳しくなってます。
ポイントは以下の4点です。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回(ちょっと古い医療保険だと2年に1回の場合あり)。
- 【GOOD】上皮内がんも保障対象。
- 【GOOD】心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象にしている。
- 【BAD】がんの2回目以降の給付条件が入院に限定。
若干惜しいのが、がんの2回目以降の給付条件が入院に限定される点です。通院治療だけの場合は保障されません。最近の医療は入院から通院にシフトしつつあるので、この点はちょっと残念。例えば、放射線治療なんて副作用が軽いので通院で受けることが大半ですが、この場合は一時金が給付されません。
最近発売された医療保険だと、入院でも通院でもがんの治療を受ければ一時金給付することが多いです。この点は惜しい。
それ以外は悪くない保障内容です。
ちょっと古い医療保険だと一時金が2年に1回しか給付されないこともありますが、がんも心疾患も脳血管疾患も2年以内に再発することは珍しくありません。再発して凹んでいるのに
「あ、前回から2年経過してないので一時金お支払いできませんよ!」
って言われたらイラっときます。チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」は1年に1回給付です。悪くありません。
また、上皮内がんが保障される点も評価できます。
上皮内がんとは、がん細胞が血管やリンパ管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞は血管やリンパ管で運ばれて転移していくので、上皮内がんの段階でサッと手術で切り取れば再発や転移する可能性は低いと言われてます。
「早めに見つかってよかったですね!」
と言われるのが上皮内がん。
なので、ちょっと古い医療保険だと「上皮内がんなんてがんじゃないよ!」と言い張られて保障されないこともあります。
大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで発見されたというデータもあり、決して珍しいがんではありません。上皮内がんがきっちり保障される点もチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」のメリットでしょう。
それと、これもちょっと古い医療保険だと心臓と脳の保障範囲が急性心筋梗塞・脳卒中に限定されることもあるのですが、チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」は心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象としています。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患が保障対象外になります。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。
ただし、上述のとおりⅠ型だと急性心筋梗塞以外の心疾患は
「20日以上の入院、もしくは手術」
が条件です。
生命保険文化センターによると、心疾患全体の入院日数平均は24.6日。35~64歳だと12.6日。
例えば狭心症は2~3日程度入院して手術を受けずに退院することも少なくありません。これだと「20日以上の入院、もしくは手術」の条件に合致せず保障対象外。実質的にⅠ型で急性心筋梗塞以外の心疾患が保障されることは少ないかと。入院即保障のⅡ型の方が、幅広く心疾患が保障されます。
また、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。
ちなみにですが、Ⅰ型だと脳卒中以外の脳血管疾患は
「20日以上の入院、もしくは手術」
が条件ですが、心疾患と異なり脳血管疾患は入院が長引きます。生命保険文化センターによると、脳血管疾患全体の入院日数平均は77.4日。なので、入院日数の制限がないⅡ型とそこまで大きな違いはないかと。
【重要です】ガン診断特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
ガン診断特約 | 30万円~100万円の範囲内で選択可能。 | 1回目:がんと診断確定 2回目以降:がんで入院 |
上述した特定疾病一時金特約から、がんの保障だけを切り出したのがこちらのガン診断特約です。
なのでポイントは特定疾病一時金特約と同じ。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回(ちょっと古い医療保険だと2年に1回の場合あり)。
- 【GOOD】上皮内がんも保障対象。
- 【BAD】がんの2回目以降の給付条件が入院に限定。
こちらもがんの2回目以降の給付条件が入院に限定されます。
特定疾病一時金特約とガン診断特約のどちらを選ぶか悩みどころですが、ガン診断特約を選んで心疾患・脳血管疾患で倒れたときに後悔は想像を絶します。多少保険料が上がったとしても特定疾病一時金特約を付加しておいた方がよいかなと。
【良い保障内容です】女性総合疾病特約(プレミアムZ Lady)
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
女性総合疾病特約 | 【入院】 入院給付金:入院1日につき3,000円~10,000円の範囲で選択可能。 【手術】 乳房手術:入院給付金×50倍 乳房再建術:入院給付金×100倍 子宮摘出術:入院給付金×50倍 卵巣摘出術:入院給付金×50倍 子宮または子宮附属器にかかわる手術:入院給付金×10倍 放射線治療:入院給付金×50倍 【その他】 不妊治療:入院給付金×10倍 出産祝金:入院給付金×10倍 女性無事故給付金:入院給付金×10倍-給付金合計額 |
女性特有の疾病で入院、もしくは手術を受けたとき。 |
プレミアムZの女性版である「プレミアムZ Lady」に付加できるのが、こちらの女性総合疾病特約。女性に多い疾病での入院・手術の保障を手厚くするといった目的のオプションです。もちろん付加できるのは女性のみ。
入院給付金の増額対象となる疾病は他社より広いです。他社だと女性に多い貧血・甲状腺障害といった疾病が保障対象外となることもあるのですが、チューリッヒ生命はきっちり保障しています。さらに、心疾患・脳血管疾患・糖尿病といった特に女性が多いわけではない疾病も保障対象。びっくりするくらい保障範囲が広いです。
手術保障も他社よりやや厚め。最近は乳がんとなっても乳房切除ではなく乳房温存療法(部分的な切除と放射線治療の組み合わせ)が選ばれることが多いのですが、チューリッヒ生命は手術だけでなく放射線治療も保障範囲に含まれます。この点はよく考えられているなと。
また、選べるパターンにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型だと不妊治療に対する保障・出産祝金も加わります(お小遣い程度ですが)。これから出産を考えてる方はⅠ型、そうでない方はⅡ型といった棲み分けですね。
ただし、注意点があります。乳房再建術の保障範囲は公的医療保険が適用される手術のみ。自由診療は保障されません。
乳房再建術には大きく
- インプラント。シリコン製の人工乳房。
- 自家組織による再建。お腹や背中の組織を移植する。
- 脂肪注入。
の3種類があるのですが、インプラントと自家組織は公的医療保険が適用されます。もちろん高額療養費制度の対象なので、手術費用がめちゃくちゃ高くなるということはありません。
一方で、脂肪注入は自由診療なので、現時点で公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担で100万円を超えることもあります。ちょっと躊躇してしまう金額ですよね…。
E-BeCという非営利団体のアンケート調査では、全体の約45%がインプラントで、約15%が自家組織による再建を選択。脂肪注入は約10%のなので多いとは言えませんが、極々稀な選択肢とも言えません。自由診療の乳房再建術を重視するのなら、他社の医療保険と比較しておいた方がよいでしょう。
といった注意点はあるものの、保障内容全般は悪くありません。「これは必要!」と感じるのであれば付加して良い特約です。
【重要です】抗がん剤治療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
抗がん剤治療特約 | 毎月定額給付 | 抗がん剤治療を受けた月に給付。 |
抗がん剤治療を受けた月に定額給付される特約です。
ポイントは以下のとおり。
- 【GOOD】健康保険が適用されない自由診療の抗がん剤治療も保障対象。
- 【BAD】保障対象となる薬剤の範囲がやや狭い(特に女性は注意)。
最近増えてきている自由診療の抗がん剤治療まで保障するタイプです。自由診療には日本では承認が遅れているものの、欧米では承認されて使用が進んでいる抗がん剤が含まれますが、こんな抗がん剤治療を受けたときも保障されます。
自由診療には健康保険が適用されません。国立がん研究センターが2021年10月時点の未承認・適応外の医薬品を下記リンク先にまとめてますが、月100万円かかる抗がん剤なんてざらにあります。
→国内で薬機法上未承認・適応外となる医薬品・適応のリスト(2021年10月31日改訂版)(PDF)
こんな自由診療の抗がん剤治療を受けたときに、基準給付月額の2倍が保障されます。
最近は自由診療の抗がん剤治療も保障する医療保険が増えつつありますが、健康保険が適用される範囲内に保障を限定する医療保険がまだまだ多数派。この点はチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」のメリットでしょう。
一方で、保障対象となる薬剤の範囲はやや狭いです。
チューリッヒ生命の約款には
「 世界保健機関の解剖治療化学分類法による医薬品分類のうちL01(抗悪性腫瘍薬)、L03
(免疫賦活薬)、L04(免疫抑制薬)、V10(治療用放射性医薬品)に分類される薬剤」
が保障対象と書かれています。保障対象となる薬剤はL01・L03・L04・V10の4種類です。
メディケア生命「新メディフィットA」にも同じような抗がん剤治療を保障する特約(薬剤治療特約)があるのですが、その保障対象は
- L01(抗悪性腫瘍薬)
- L02(内分泌療法)
- L03(免疫賦活薬)
- L04(免疫抑制薬)
- V10(治療用放射性医薬品)
の5種類です。
多くの医療保険で保障対象となる薬剤は上記5種類ですが、チューリッヒ生命は「L02(内分泌療法)」が保障対象に含まれません。
「L02(内分泌療法)」はいわゆるホルモン療法です。主に使われるのが男性だと前立腺がん、女性は乳がんと子宮頸がんの治療。特に、乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年の長期に渡ることもあるのですが、これが保障対象外となるのはちょっと辛い…。
まあホルモン剤治療を受けながら働くことも不可能ではないですし、ホルモン剤治療は治療費が比較的安かったり(年間10~15万円)しますが、他社は当たり前のようにホルモン剤治療も保障対象としています。この点は要注意です。
繰り返しますが、がん治療で本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を受け続けるケースです。満足に働くこともできず、通院もしくはは短期入院となることが多い(抗がん剤を打つときだけ入院)ので医療保険の入院給付金は少額。こんなピンチに対応できる抗がん剤治療特約は優先度高めです。
【重要ではありませんが…】入院給付金免責日数60日特約
※本特約は2024年10月に販売終了しました。
主契約の入院給付金が、入院開始から60日間保障対象外となる特約です。他社には見られないなかなか珍しいオプションです。
例えば、
がんで20日入院→入院給付金なし。
脳卒中で80日入院→60日間は免責。20日間分だけ給付。
です。
上述のとおり最近は入院が短期化しているので(参考:生命保険文化センター)、入院給付金免責日数60日特約を付加すると多くのケースで入院が保障対象外になるでしょう。それでも、本特約を付加すると保険料が安くなるので、
「短期の入院なら貯蓄の切り崩しでなんとかなるので、超長期の入院だけに備えられれば良い!その代わりに保険料を安くしたい!」
といった場合には検討の対象になる特約です。
繰り返しますが、短期入院は貯蓄で備えて(貯蓄が少ない場合は貯蓄に励んで)、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。ある程度貯蓄がある方なら十分アリな特約ですが、本特約は裏オプションです。ネット申し込みでは付加できないですし、対面相談でも自分から
「入院給付金免責日数60日特約が気になるんですけど!」
と申し出ないと提案されることはないかなと。
【重要ではありません】健康還付給付金特約
3年間もしくは5年間、継続10日以上の入院がなかった場合に入院給付金×10倍がキャッシュバックされる特約です。
まあでも不要でしょう。
30歳男性が入院給付金5,000円で契約。健康還付給付金特約を5年型で付加すると、月々の保険料は735円上がります。5年間総額だと44,100円。5年以内に10日以上の入院がなければ5万円給付されるので5,900円の儲けですが、入院があった場合は44,100円がまるごと損です。これはギャンブルです。
それでも若いうちはギャンブルに勝つことも多いでしょう。
しかし、本特約は中途解約ができません。年老いて入院が増える頃になってもギャンブルを止めることはできません。高い保険料を払い続け、そして負け続けることもあるギャンブルです。
【重要ではありません】収入サポート特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
収入サポート特約 | 【長期収入サポート給付金】 10万円or20万円or30万円(月額) 【短期収入サポート給付金】 長期収入サポート給付月額×0.5(月額) |
【長期収入サポート給付金】 (1)所定の高度障害状態に該当したとき (2)不慮の事故の日からその日を含めて180日以内に所定の身体障害の状態に該当したとき (3)国民年金法に基づき障害等級1級または2級に認定され、障害基礎年金の受給権が生じたとき。(ただし、障害等級2級のうち、精神の障害と認定されたときを除く) 【短期収入サポート給付金】 同一の月に10日以上病気・ケガの治療で入院または医師の指示を受けて自宅等で治療したとき(通算60回限度) |
働けないリスクに備える特約です。チューリッヒ生命は「くらすプラスZ」という就業不能保険を発売しているのですが、それをオプション化したのがこちらの特約。
保障内容が複雑なのですが、例えば長期収入サポート月額給付金10万円、保障期間60歳までで契約していた場合、
- 月10日以上入院or治療を受ければ短期収入サポート給付金として月5万円受け取れる(60回まで)。
- 障害が残ってしまった場合、障害等級2級以上に認定されれば長期収入サポート給付金として月10万円受け取れる(60歳まで)。
といった保障です。
保障内容は悪くありません。短期の入院も保障されますし、障害等級2級以上が保障条件に含まれるので、障害を負って超長期で働けないケースも保障されます。障害等級の他に「所定の身体障害」といったチューリッヒ生命独自の条件もあるので、割と早めに保障を受けられるでしょう(障害等級は初診から1年半経過しないと認定されない)。
ただし、医療保険と就業不能保障は別々に契約しておいたほうが無難です。働けなくなるリスク専門の保険に就業不能保険があるのですが、医療保険とは別に就業不能保険に入った方が良いでしょう。
医療保険は定期的に見直したくなることもありますが、仮に医療保険を解約してしまうと就業不能保障も消滅。新たに就業不能保険に入り直す必要があります(そしてその頃には年齢が上がっているので保険料も高くなる)。
また、就業不能保険にはハーフタイプという仕組みを選べることもあります。ハーフタイプとは、傷病手当金を受け取れる1年6ヶ月間を保障半額にすることで、保険料をググっと抑えられる仕組みです。収入サポート特約を付加するよりも、保険料は安くなることが多いかなと。
就業不能保険は下記で比較しています。働けないリスクに備えるならチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」の収入サポート特約にこだわる必要はないでしょう。
【重要ではありません】終身保険特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
終身保険特約 | 以下から選択可能 0〜14歳:100万円〜500万円 15〜75歳:100万円〜1,000万円 76〜80歳:100万円〜500万円 ※100万円単位 |
死亡・高度障害時 |
医療保険に死亡保障を追加できるというのがこちらのオプション。
死亡保障を医療保険にまとめることで、手続きが楽になるメリットはありますが、医療保険は医療技術の進歩だとか社会情勢によって進化していくので、将来的に見直したくなることがあります。
そんなときでも、
「医療保険は解約したいけど、死亡保障は残しておきたい!」
ということはもちろんできません。医療保険を解約すれば、死亡保障も消滅。そして新たに死亡保険に入り直すと、年齢が上がっているので保険料も上がります。
死亡保障を医療保険とセットにする必要性は薄いでしょう。死亡保障なら終身保険・定期保険・収入保障保険といった、それ専門の保険に分けて加入した方が無難です。
【シミュレーション】僕が「終身医療保険プレミアムZ」に入るなら。
僕ならこんな感じで申し込みます。
- 入院給付金:5,000円(60日型)
- 手術給付金:Ⅰ型(入院中手術2.5万円、外来手術2.5万円)
- 特約:先進医療・患者申出療養特約、8大疾病延長入院特約、ストレス性疾病延長入院特約、特定疾病一時金特約(50万円)、抗がん剤治療特約(10万円)
入院日数の平均からすると30日型は若干不安なので、60日型を選びます。入院が長引くこともある脳血管疾患やらストレス性疾患に備えるため、8大疾病延長入院特約・ストレス性疾病延長入院特約を付加。
また、先進医療に賭けるしかないけどお金がない!といった人生一発レッドカードを避けるためにも先進医療・患者申出療養特約も付加します。
あとはがんに備えるために特定疾病一時金特約と抗がん剤治療特約を付加。これでがんで入院したら年1回50万円ですし、副作用のきつい抗がん剤治療を受けて働けなくなっても月10万円。まあまあ安心の保障内容かと感じます。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」のメリット
ストレス性疾患の入院保障を延長できる。
繰り返しになりますが、ストレス性疾病延長入院特約を付加すれば気分障害(うつ病)や統合失調症といったストレス性疾患の入院保障を365日まで延長できます。他社の医療保険でも3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院延長保障はよく見かけますが、ストレス性疾患の入院延長保障は珍しいです。
ストレス性疾患疾患は入院日数が長くなる傾向にあります。入院日数平均は
統合失調症:570.6日
気分障害:137.4日
(参考:生命保険文化センター)
統合失調症なんてかかるわけないだろ!と思ってしまいますが、厚生労働省によると100人に1人弱が罹患するそうです。交通事故にあう確率よりも断然高いのが統合失調症。ストレス性疾患の入院保障を365日まで延長できる点はメリットでしょう。
シンプルな保障内容であれば保険料は最安値クラス。
下記リンク先で医療保険の保険料を比較しているのですが、チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」は「入院+手術+先進医療」といったシンプルな保障内容であれば、保険料は業界最安値クラスです。
一方で、オプション追加して保障内容をリッチにすると保険料は業界最安値クラスに一歩及ばずといったところ。この場合は他社と比較しておいて損はないでしょう。
先進医療特約が終身タイプ。
先進医療特約が終身タイプの場合、先進医療特約の保険料が一生涯上がりません(同じ保険料で一生涯保障)。
「あれ、だって医療保険が終身タイプなんだから、先進医療特約だって終身タイプでしょ?」
と思ってしまいがちですが、他社は先進医療特約のみ保険料が10年ごとに上がっていく定期タイプだったりすることもあります。
なぜ先進医療特約だけ定期タイプにするのか。それは将来的に先進医療が普及して保険金の支払い額が大きくなった場合、加入者が支払う保険料を上げないと生命保険会社が赤字になるからです。
現状は月100円程度の保険料で先進医療特約を付加できますが、将来的に上がる可能性が高いかと。終身タイプなら、保険料は一生涯変わりません。
そう考えると、先進医療保障が終身タイプの方が安心感は高いでしょう。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」のデメリット
ネットでは付加できないオプションがたくさんある。
ネットからでも申し込みができるチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」ですが、ネットでは付加できない裏オプションがたくさんあります。
- 主契約のⅢ型(手術保障なし)
- 退院後通院特約Ⅰ型
- ガン診断特約
- 女性総合疾病特約Ⅰ型
- 抗がん剤治療特約
抗がん剤治療特約は重要性高めのオプションですが、ネットからの申し込みでは付加できないのはちょっと残念。
医療保険は保障内容が複雑です。保障内容を理解しないまま契約すると、いざ病気を患ったときに
「あれ?そうだったの?聞いてないんだけど!」
ということが起こりかねません。
また、ネットからの申し込みだと契約時の告知(過去の病歴や現在の健康状況を保険会社に伝える制度)も自力で行う必要があるのですが、悪意がなくても告知事項に誤りがあり、
「告知事項に違反があるので、お支払いできませんね」
と保険会社に支払い拒否されることもあり得ます。
選べるオプションの種類が豊富で、加入前に対面で説明を聞くことができて、告知もいっしょにやってくるのが保険ショップです。診断書の書き方アドバイスもしてくれるので、いざというときに強い味方になってくれるのも保険ショップのスタッフです。
保険ショップで申し込むと保険料が上がるということはありません。ネットでも保険ショップでも、保障内容が同じであれば保険料も同じです。
抗がん剤治療特約にホルモン剤の保障が含まれない。
繰り返しになりますが、約款を見る限りは抗がん剤治療特約の保障対象に「L02(内分泌療法)」が含まれていません。
内分泌療法とは、いわゆるホルモン剤です。男性は前立腺がん、女性は乳がん・子宮頸がんの治療によく使われる薬剤です。
特に、乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年の長期に渡ることもあります。まあホルモン剤治療を受けながら働くことも不可能ではないですし、ホルモン剤治療は治療費が安かったりもするのですが、一般的な医療保険の抗がん剤治療保障にはホルモン剤も含まれます。この点は要注意です。
女性総合疾病特約の乳房再建術は公的医療保険が適用される範囲のみ保障。
これも繰り返しです。
女性総合疾病特約の乳房再建術は、公的医療保険が適用される範囲に保障を限定しています。全額自己負担の自由診療は保障されません。
他社にも同じような女性疾病特約があるのですが、自由診療の乳房再建術も保障するタイプがちらほらあります。自由診療も視野に入れるのであれば、イオン・アリアンツ生命「元気パスポート」やメットライフ生命「マイフレキシィ」、そしてFWD生命「FWD医療」あたりが候補に入るかなと。
女性疾病特約は下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」の評価
評価:S(S、A~Cで判定)
保険料は全般的に安く、特に「入院+手術+先進医療」といったシンプルな保障内容であれば業界最安値クラスです。
安かろう悪かろうではなく、保障内容も良い感じにまとまってます。優先度が高いオプションもひととおり揃ってるし、それぞれの保障内容も悪くありません。先行している生命保険各社の医療保険を研究して、うまいこと良いとこ取りしてるなあという印象です。
よって評価は「S」としました。医療保険を検討しているのなら、確実に候補に入ります。
比較対象として以下を挙げておきます。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。割引条件を満たせば保険料は業界最安値クラスです。選べるオプションが豊富で、保障内容も悪くありません。オプション追加して保障内容をリッチにしたい場合は選択肢に入ります(割引条件を満たせば)。
●なないろ生命「なないろメディカル極」。こちらも選べるオプションが豊富で、各々の保障内容も悪くありません。ネオファースト生命の割引条件を満たせなかった場合、候補に入る医療保険です。
●メディケア生命「新メディフィットA」。保険料は業界最安値クラスに一歩及ばずですが、保障内容を踏まえれば高くありません。現在の医療保険とスタンダートと言える保障内容です。
繰り返しになりますが、医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」の相談をするなら。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」を取り扱っている保険ショップはそんなに多くありません。もしかしたら、ご近所の保険ショップではチューリッヒ生命を取り扱っていないかもしれません。
なので、チューリッヒ生命を取り扱っている保険ショップを探すのもけっこう面倒なのですが、手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら、チューリッヒ生命はもちろんのこと、比較対象に挙げたネオファースト生命・なないろ生命・メディケア生命とも提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれます。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【保険の相談なら!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。チューリッヒ生命はもちろんのこと、比較対象に挙げたネオファースト生命・なないろ生命・メディケア生命とも提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル
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近所に保険クリニックがない場合は、保険相談ニアエルで最寄りの保険ショップを検索してみてください。保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。
保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する
- 取り扱っている保険会社
- 実際に利用した人の口コミ
- 営業時間、交通アクセス等の基本情報
といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。
また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で
- 相談希望日時
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(保険見直しor新規加入orその他)
だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。
予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。
もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料は業界最安値クラスで、保障内容もうまいことまとまってます。
重要なオプションはひととおり揃ってますし、保障内容も悪くありません。医療保険を検討しているのなら、一度は保険料試算しておいたほうがよい医療保険です。
比較対象として以下を挙げておきます。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。割引条件を満たせば保険料は業界最安値クラスです。選べるオプションが豊富で、保障内容も悪くありません。オプション追加して保障内容をリッチにしたい場合は選択肢に入ります(割引条件を満たせば)。
●なないろ生命「なないろメディカル極」。こちらも選べるオプションが豊富で、各々の保障内容も悪くありません。ネオファースト生命の割引条件を満たせなかった場合、候補に入る医療保険です。
●メディケア生命「新メディフィットA」。保険料は業界最安値クラスに一歩及ばずですが、保障内容を踏まえれば高くありません。現在の医療保険とスタンダートと言える保障内容です。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」は保険クリニックで相談できます。保険クリニックなら比較対象に挙げたネオファースト生命・なないろ生命・メディケア生命も取り扱っているので、迷ったら保険クリニックです。かんたんに各社比較してくれますよ。
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※2024年4月更新 主契約から死亡保障を削除。終身保険特約を追加。
※2024年10月更新 保険料率改定、入院給付金免責日数60日特約販売終了を反映。
コメント
こちらの記事を参考に保険の見直しを行い加入することにしました。
分かりやすくとても参考になり、本当に助かりました。ありがとうございます!!
なお、メットライフのライフインベストメントをすすめられたのですが、記事にはなっていないでしょうか?こちらの保険は新しい変額保険のようですが、どう思われますでしょうか?
三大疾病の保険ということで、がん保険などに入るのを見送り、こちらに入ろうかと思っております。
ご意見伺えれば大変ありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします!
Kaz様
コメントありがとうございました!
>なお、メットライフのライフインベストメントをすすめられたのですが、記事にはなっていないでしょうか?こちらの保険は新しい変額保険のようですが、どう思われますでしょうか?
申し訳ございません。ライフインベストの記事はまだ作成しておりません…。
三大疾病の保険としておすすめされたのならおそらく「ライフインベストプラス」の方だと思いますが、
パンフレットを見た感じだと満期後に保障がスパッと終わってしまう点がちょっと気になります。
運用が上手くいって満期保険金が十分な金額になっていたり、満期までに他の手段で貯蓄ができていれば問題ありませんが、
運用も上手くいかずに貯蓄もできていない状況だとちょっと辛いかなと…。
現役時代だけ三大疾病の保障があればよい!であればライフインベストプラスで良いかなと感じますが、
一生涯の保障が必要であれば、一般的ながん保険の方が安心かなと思います。
以上、ご参考になれば幸いです!
保険見直しの際の参考にさせて頂いてます。
主契約の表に死亡給付金の欄がありますが、
プレミアムZのパンフレットを見ても記載がありません(2023年11月発行)。
死亡給付金のことは、どちらに記載されているのでしょうか?
ちさと様
コメントありがとうございました!
また、返信遅れ申し訳ございません。
確かに、最新の約款を見ると主契約から死亡給付金が消えていますね…。
もうしかしたら私の勘違いだったのかもしれませんが、
現在は終身保険特約というオプションで死亡保障を付加できるようです。
ご指摘ありがとうございました。
記事更新しておきます。