保障内容はだいぶ良いです。
後発組だけあって他社の医療保険を上手に良いとこ取りしてます。
保険料も下記の条件を満たせば割引されて最安値グループに入ります。
- 血圧値が最大血圧140mmHg未満/最小血圧90mmHg未満の範囲内
- 肝機能検査(肝機能を調べるための血液検査)においてAST(GOT)の数値が36U/L(IU/L)未満
↑の2つの条件を満たすのなら、有力な候補となり得る医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、FWD生命「FWD医療」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障(特定3大疾病入院無制限特則) | A |
通院保障(がん) | 抗がん剤治療特約あり(抗がん剤治療給付金特約) | A |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:がんと診断確定、または入院・通院 心疾患:手術もしくは1日以上の入院 脳血管疾患:手術もしくは1日以上の入院 ※特定3大疾病給付金特約2 【給付間隔・上限】 1年に1回、回数無制限 |
A |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・終身型 | A |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:2,055円 女性:2,132円 ※優良体料率 |
A |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:2,614円 女性:2,297円 ※優良体料率 |
入院保障に大きな問題はありません。オプションの特定3大疾病入院無制限特則を付加すれば、がん・心疾患・脳血管疾患の入院が無制限保障となります(特定8大疾病入院無制限特則もあります)。まずこの点は安心。
抗がん剤治療給付金特約を付加すれば、抗がん剤治療を受けた月に10万円給付です。通院で抗がん剤治療を受けてるけど、副作用が辛くて働けない!なんていう状況もきっちり保障されます。この点も安心。
また、三大疾病一時金の保障対象は幅広くがん・心疾患・脳血管疾患です。ちょっと古い医療保険だと心疾患・脳血管疾患の保障対象が急性心筋梗塞・脳卒中に限定されることもありますが、FWD生命「FWD医療」は心疾患・脳血管疾患をまるごと保障です。給付間隔も1年に1回ですし、がんの給付条件に通院が含まれます。条件は良いです。
先進医療保障も終身型です。問題ありません。充実してます。
冒頭書いたとおり、保険料は優良体料率が適用されればかなり安くなります。優良体料率は
- 血圧値が最大血圧140mmHg未満/最小血圧90mmHg未満の範囲内
- 肝機能検査(肝機能を調べるための血液検査)においてAST(GOT)の数値が36U/L(IU/L)未満
という2つの条件の両方を満たせば適用される割引なのですが、ハードルはそこまで高くないかと。上記2点をクリアできる方なら有力な候補となる医療保険です。
医療保険の相談は保険クリニックで!
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FWD生命「FWD医療」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金・移植術給付金・骨髄ドナー給付金
FWD生命「FWD医療」は入院・手術保障を主契約とするオーソドックスなタイプの医療保険です。
まずは入院保障から。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院1日につき1,000円~20,000円から選択可能。 ※1,000円単位で選択可能。 ※1回の入院の支払限度日数を30日型・60日型・120日型から選択可能。 |
入院1日につき給付 |
入院保障は「入院給付金×入院日数」が支払われるのですが、入院1回に対する入院日数の保障上限を30日間or60日間or120日間から選択することになります。
最近は入院が短期化しています。入院日数平均は以下のとおり。
全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター)
「これなら保障上限30日間でもまあまあ十分じゃん!」
と思ってしまいますが、あくまでこれは平均。脳血管疾患は平均からしても入院が長引きますし、平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きます(水泳の池江璃花子さんは10か月入院されたそうです)。
ということで、FWD生命「FWD医療」は以下の特則を追加することにより、3大疾病もしくは8大疾病の入院を無制限保障とすることもできます。
特定3大疾病入院無制限特則 | 以下の3疾病の入院保障を無制限に延長する。 ・がん ・心疾患 ・脳血管疾患 |
特定8大疾病入院無制限特則 | 以下の8疾病の入院保障を無制限に延長する。 ・がん ・心疾患 ・脳血管疾患 ・糖尿病 ・高血圧性疾患、大動脈瘤等 ・腎疾患 ・肝疾患 ・膵疾患 |
医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、入院日数の無制限保障は重要だと考えています。特約保険料もそこまで高くはないので、少なくとも特定3大疾病入院無制限特則は付加しておいた方が安心でしょう。
続いて手術保障。
手術保障は「1型」「2型」「3型」の3タイプから選択できます。
タイプ | 給付額 |
1型 | 保障なし |
2型 | 入院中手術:入院給付金の10倍 外来手術:入院給付金の5倍 放射線治療:入院給付金の10倍 移植術:入院給付金の10倍 骨髄ドナー:入院給付金の10倍 |
3型 | 入院中手術:入院給付金の10倍・20倍・60倍 外来手術:入院給付金の5倍 放射線治療:入院給付金の20倍 移植術:入院給付金の60倍 骨髄ドナー:入院給付金の10倍 |
1型は手術保障なしで、2型は定額保障。
3型だと手術の程度によって保障額が変動して、開頭・開腹・開胸といったきつい手術の保障が手厚くなります。
余裕があれば3型といったところですが、高額療養費制度を利用すれば月の医療費上限はある程度決まります。定額保障の2型でも十分でしょう。
ちなみに、ちょっとしたメリットが放射線治療の給付間隔が30日に1回である点。他社は60日に1回が多いです。放射線治療は平日毎日通院して34日~39日かかることが多いので、FWD生命は保障を2回受けられるかと(他社は1回だけ)。
【重要です】先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料。 ・技術料の10%給付。 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険適用がされないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
また、一時金として技術料の10%が給付されますが、先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります。一時金は交通費・宿泊費を目的とした保障です。
保障内容は他社の医療保険と同水準です。悪くありません。基本的には付加しておくべきオプションです。
ちなみにですが、特約保険料が激安です。30歳男性だと先進医療特約の特約保険料は月14円。他社も月100円程度なので高くはありませんが、FWD生命「FWD医療」は驚くほど安くなってます。
【重要ではありません】入院一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院一時金特約 | 1回の入院で5万円から10万円の範囲内で選択可能(1万円単位) | 入院したとき。 |
入院すれば必ず一時金が給付される特約です(日帰り入院でも保障対象)。
短期入院でも、日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、短期入院から長期入院まで民間の医療保険でがっちり備えると、保険料がめちゃくちゃ高くなります。
短期入院は貯蓄で備えて、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。入院1日あたりの平均費用は2.3万円というデータがありますが、まずは1ヶ月程度の入院をカバーできるくらい貯蓄をすることです。
保障額もたいしたことはないですし、必要性はあまり感じられません。
【重要ではありません】通院特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
通院特約 | 通院1日につき1,000円~10,000円の範囲で選択可能(1,000円単位)。 | 入院した後に通院した場合。 |
入院したあとの通院1日に対して定額給付される特約です(入院のない通院は保障対象外)。
他社の医療保険にも通院特約はありますが、
・退院後180日以内の通院を保障、支払限度日数は30日(退院から180日間以内で、30回までの通院が保障される)。
がよくある保障内容です。
ちょっと気の利いた医療保険だと
・退院後180日以内の通院を保障、支払限度日数は30日。ただし、がんは退院から5年間の通院を無制限保障。
といったように、治療が長引くがんの通院が5年間無制限保障になります。
FWD生命「FWD医療」はさらに上を行って
・退院後180日以内の通院を保障、支払限度日数は30日。ただし、がん・心疾患・脳血管疾患は退院から5年間の通院を無制限保障。
です。がんだけでなく、心疾患・脳血管疾患の通院も5年間無制限保障になります。
心疾患・脳血管疾患で血管が詰まってしまうと長期に渡って血管をサラサラにする薬を飲み続けるので、通院が長引くことは少なくありません。心疾患・脳血管疾患の通院も5年間無制限保障である点はメリットでしょう。
特約保険料も30歳男性で月370円と激安(通院1日5,000円)。がんの通院のみを無制限保障としている他社の医療保険と比較しても安いくらいです。
まあでも保障額は通院1日5,000円程度。たいした金額ではないので、
「手続きするほうがめんどくさい!」
ということもけっこうあります。必要性は薄いかと。
ちなみにですが、通院治療で本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を受けるケースです。この場合は満足に働くこともできず、通院や短期入院で抗がん剤を打つことが多いので入院保障はあまり期待できません。こんなピンチに対応できる特約に、後述する抗がん剤治療給付金特約があります。
抗がん剤治療給付金特約の保障額は月10万円程度。月10万円なら手続きする気力も沸きます。優先度は抗がん剤治療給付金特約の方が高いと感じます。
【良い保障内容です】女性総合医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
女性総合医療特約 | 【入院】 入院給付金:入院1日につき1,000円~20,000円の範囲で選択可能。 【手術】 乳房観血切除術:入院給付金×30倍 卵巣観血切除術:入院給付金×30倍 子宮観血切除術:入院給付金×30倍 乳房にかかわる手術:入院給付金×10倍 子宮または子宮附属器にかかわる手術:入院給付金×10倍 【乳房再建】 乳房再建:入院給付金×100倍 【外見ケア】 外見ケア:入院給付金×5倍 |
女性特有の疾病で入院、もしくは手術を受けたとき。 |
女性特有の疾病や女性に多い疾病で入院したときや、手術を受けたときを保障するオプションです。主契約の入院・手術保障に上乗せするといった目的で、もちろん付加できるのは女性のみ。
入院保障は悪くないです。下記の疾病で入院した場合に主契約の入院給付金が増額されます。
- 子宮筋腫や子宮内膜症などの女性特有の病気
- 流産や早産などの妊娠・出産にかかわる症状
- がん全般
- 貧血やパセドウ病などの女性に多い疾病
他社だと甲状腺障害や貧血やリウマチといった女性に多い疾病が保障対象外となることもあるのですが、FWD生命はきっちり保障対象です。
手術保障も悪くありません。
他社だと乳房切除・乳房再建・子宮摘出・卵巣摘出といった4種類の手術に限定されることがあるのですが、FWD生命「FWD医療」はそれに加えて乳房・子宮・子宮附属器に関わる手術なら何でも保障対象です。この点は安心かと。
さらに、外見ケアも保障対象です。具体的には抗がん剤の副作用で脱毛してしまったケースですね。ウィッグも良質なものだと10万円くらいしちゃうので、医療保険からウィッグ代が給付されるのは助かります。ウィッグ代まで保障対象にするのは珍しい。
30歳女性が入院給付金5,000円で女性総合医療特約を付加した場合、特約保険料は月545円。かなり安いです。保障内容も良いので、必要と感じるのであれば付加して良い特約です。
【重要ではありません】特定3大疾病保険料払込免除特約・特定3大疾病保険料払込免除特約2
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定3大疾病保険料払込免除特約 | 保険料支払いが免除される。 | ■がん ・診断確定 ■心疾患 ・手術 ・急性心筋梗塞の場合は1日以上の入院 ・急性心筋梗塞以外の場合は15日以上の入院 ■脳血管疾患 ・手術 ・脳卒中の場合は1日以上の入院 ・脳卒中以外の場合は15日以上の入院 |
特定3大疾病保険料払込免除特約2 | 保険料支払いが免除される。 | ■がん ・診断確定 ■心疾患 ・手術 ・1日以上の入院 ■脳血管疾患 ・手術 ・1日以上の入院 |
よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」っていう特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます。
保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約はもちろん有料オプションです。付加すれば月々の保険料がググっと上がります。FWD生命「FWD医療」はそもそもの保険料が高くないので、必要かどうかは微妙なところ。
保険料が払込免除となる条件はゆるいです。他社と差が出るのは心疾患・脳血管疾患ですが、急性心筋梗塞・脳卒中に限定せず、心疾患・脳血管疾患をまるごと条件としています。この点はメリット。
また、2022年12月に「特定3大疾病保険料払込免除特約2」が新設されました。
もともとの特定3大疾病保険料払込免除特約は急性心筋梗塞・脳卒中以外の入院の条件が15日以上だったのですが、特定3大疾病保険料払込免除特約2は急性心筋梗塞・脳卒中と同様に1日以上の入院で保険料の支払いが免除されます。さらに条件が緩くなってますね。
まあでも、必要性は薄いでしょう。
【重要です】特定3大疾病給付金特約・特定3大疾病給付金特約2
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定3大疾病給付金特約 | 10万円~300万円の間で10万円単位で選択可能。一時金として給付される。 | ■がん ・診断確定、入院、通院 ■心疾患 ・手術 ・急性心筋梗塞の場合は1日以上の入院 ・急性心筋梗塞以外の場合は15日以上の入院 ■脳血管疾患 ・手術 ・脳卒中の場合は1日以上の入院 ・脳卒中以外の場合は15日以上の入院 |
特定3大疾病給付金特約2 | 10万円~300万円の間で10万円単位で選択可能。一時金として給付される。 | ■がん ・診断確定、入院、通院 ■心疾患 ・手術または1日以上の入院 ■脳血管疾患 ・手術または1日以上の入院 |
がん・心疾患・脳血管疾患に罹り、所定の条件を満たせば大きな金額の一時金を受け取れるオプションです。実際に受け取ってみるとわかるのですが、働くこともできずに医療費が膨らんでいく中で、
「医療保険…入っておいてよかった…」
と分かりやすく実感できるオプションです。
特に特定3大疾病給付金特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。
東京女子医大の調査ではがんと診断されてから、フルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときに100万円を銀行口座に振り込んでくれるのが特定3大疾病給付金特約・特定3大疾病給付金特約2です。生活を破綻させないために必要な特約です。
ポイントは以下の5点。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回(ちょっと古い医療保険だと2年に1回の場合あり)。
- 【GOOD】上皮内がんも保障対象。
- 【GOOD】がんの2回目以降の給付条件に通院が含まれる。
- 【GOOD】心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象にしている。
- 【GOOD】脳血管疾患にリハビリ給付金あり。
保障内容はほぼ完璧です。
ちょっと古い医療保険だと一時金が2年に1回しか一時金が給付されないことありますが、がんだと転移が続いて2年で治療が終わらなかったり、治療が終わったとしても2年以内に再発する方も少なくありません。それなのに、
「前回から2年経過してないんで一時金お支払いできませんよ!」
ってあっさり言われたらイラっとします。その点、FWD生命「FWD医療」は1年1回給付です。悪くありません。
また、上皮内がんも保障される点も評価できます。
上皮内がんとはがん細胞がリンパ管や血管に到達していない初期のがんで、サッと手術で切り取ってしまえば完治する可能性が高いと言われてます(がん細胞はリンパ管や血管で運ばれて全身に転移していく)。
他社の医療保険だと、
「上皮内がんなんてがんじゃないから!」
と言い張って上皮内がんを保障対象外とすることもありますが、例えば大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで早期発見されたというデータもあります。この点も安心でしょう。
さらに、がんの給付条件は「診断・入院・通院」です。
他社だと
1回目:「あなたはがんです」と診断されたら一時金給付
2回目以降:がんで入院してたら一時金給付
といったように、2回目以降は入院してないと一時金給付されないことが多いです。最近の医療は入院から通院にシフトしているので、条件が入院に限定されるとがんの治療を受けているのに一時金給付されないことがあります(放射線治療なんて通院で受けることが大半)。
FWD生命「FWD医療」は2回目以降も入院もしくは通院で治療を受けていれば保障されますす。給付条件が入院に限定されていません。この点も安心です。
心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象としている点もメリットです。他社の医療保険だと、心疾患・脳血管疾患の保障対象を急性心筋梗塞・脳卒中に限定していることがあります。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患は保障対象外。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。心疾患まるごと保障している点はメリットでしょう。
ただし、特定3大疾病給付金特約は急性心筋梗塞以外の心疾患だと
「15日以上の入院、もしくは手術」
が条件です。
生命保険文化センターによると、心疾患全体の入院日数平均は24.6日。35歳~64歳に限ると12.6日。
例えば狭心症は2,3日程度入院して手術も受けずに退院することも少なくありません。これだと「手術、もしくは15日以上の入院」の条件に合致せずに保障対象外。
その点を改善するために2023年9月に新設されたのが特定3大疾病給付金特約2です。特定3大疾病給付金特約2は全ての心疾患で1日以上の入院すれば一時金給付です。心臓の病気に不安を抱える方は、特定3大疾病給付金特約2の方が安心でしょう。
また、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。
ちなみに、脳血管疾患にはリハビリ給付金があります。
脳血管疾患は発症すると手術・治療を経て、リハビリを受けることが一般的ですが、現在の制度では公的健康保険が適用されて病院でリハビリを受けられるのは発症から180日間まで(高次脳機能障害の場合)。上限を超えた場合は介護保険に切り替わり、介護施設でリハビリを受けることになります。
介護保険に切り替わると入院ではなくなるので、医療保険の入院保障はストップします。リハビリが続いて辛い状況なのに、医療保険から保障を受けられなくなりますが、そのタイミングで一時金50%給付です。これはかなり良心的。他社には見られない保障です。
いろいろ書きましたが、保障内容を他社と比較すると、
- がんは手厚い(2回目以降の給付条件に通院が含まれる)
- 心疾患も手厚い(手術or1日以上の入院で保障される)
- 脳血管疾患も手厚い(リハビリ給付金あり)
といったところです。保障内容は良いです。
ちなみにですが、30歳男性が特定3大疾病給付金特約2を保障額50万円で契約すると、特約保険料は1,781円。保険料は他社比較でやや高めです。
【重要です】がん診断給付金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん診断給付金特約 | 10万円~300万円の間で10万円単位で選択可能。一時金として給付される。 | ■がん ・診断確定、入院、通院 |
上述した特定3大疾病給付金特約の保障範囲をがんに絞り込んだのが本特約です。
繰り返しますが、特定3大疾病給付金特約は保障内容が良いかわりに保険料がやや高め。それをグレードダウン(保障範囲をがんに限定)して保険料を安くしたのががん診断給付金特約ですが、30歳男性が一時金50万円で契約すると特約保険料は1,041円。これでも他社比較でちょっと高めです。
ポイントは特定3大疾病給付金特約と同じです。上皮内がんが保障対象である点、2回目以降の給付条件に通院が含まれている点はメリットでしょう。保障内容は悪くありません。
まあでも特定3大疾病給付金特約ではなくがん診断給付金特約で契約し、そして心疾患・脳血管疾患で倒れた場合の後悔は想像を絶します。多少保険料が高くなったとしても、特定3大疾病給付金特約が良いかなと感じます。
【重要です】抗がん剤治療給付金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
抗がん剤治療給付金特約 | 5万円~30万円/月の範囲で選択可能(1万円単位) | 抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けるために入院・通院したとき |
公的医療保険制度の対象となる抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けた月に一時金が給付される特約です。
抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。
- 手術でがん細胞を切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
- 手術でがん細胞を切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。
1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。
本当に怖いのは2のケースです。この場合は副作用が辛くて満足に働くことも難しく、収入減もあり得ます。治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマります。
ベッドの上で虚空を見上げながら
「あ、これ、やばいかも…」
と、メンタルが削られまくるなかで、毎月定額を銀行口座に振り込んでくれるのが抗がん剤治療給付金特約です。
保障内容は他社同等。回数無制限保障なので長期間のホルモン剤治療にも耐えられます。乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年といった長期に及ぶこともあるので、この点は女性にとって安心でしょう。
そして保険料も他社と比較して安め。保障内容も悪くはありませんし、優先度高めのオプションです。
【重要です】自由診療抗がん剤治療特約
給付額 | 給付条件 | 上皮内がん |
薬剤料実費 (通算3,000万円) |
保険診療および先進医療の対象外となる所定の抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき。 | 給付対象 |
上述した抗がん剤治療給付金特約は健康保険が適用される抗がん剤を保障対象としているのに対し、こちらは健康保険が適用されない抗がん剤治療を保障する特約です。
保障対象とするのは自由診療・患者申出療養の抗がん剤治療。
欧米では効果が認められて使用が進んでいるけど、日本では承認が遅れている抗がん剤
なんかがそれです。
こんな抗がん剤治療を受けることになると、
- 製薬会社の治験
- 先進医療
- 患者申出療養
- 自由診療
のどれかを選択することになります。
運良く治験を受けられれば薬剤費は無料。その他の医療費も健康保険が適用されるので、医療費はググっと抑えられます。
2の先進医療は上記の先進医療特約で説明したとおり、健康保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。
先進医療には健康保険が適用されません。診察料・入院料といった技術料以外の医療費は健康保険が適用されるものの、先進医療の技術料は全額自己負担。
しかし、このケースは上述した先進医療特約を付加しておけば救われます。治療費の実費が2,000万円まで保障されるので、
「医療保険…入っておいてよかった…」
と、心の底から実感できるでしょう。
3の患者申出療養は患者が国に
「未承認薬の抗がん剤だけど、他に手段がないので受けさせてください!」
と申請する制度です。
申請が認められれば先進医療と同じく診察料・入院料といった技術料以外の医療費は健康保険が適用されますが、こちらも技術料は全額自己負担。
ただし、患者申出療養はまだまだ黎明期です。患者申出療養を利用した方は令和2年7月1日から令和3年6月30日までの1年間で208人(参考:厚生労働省)。患者申出療養を利用することになれば本特約で治療費実費をカバーできますが、現状ではレアケースです。
実際は4の自由診療で受けるケースが多いでしょう。
自由診療は先進医療・患者申出療養とは異なり、治療費全額が自己負担です。本来であれば健康保険が適用されて3割負担となる診察料・入院料といった費用も10割負担。もちろん高額療養費制度も利用できないので、治療費は青天井に膨らみます。
国立がん研究センターが2021年10月時点の未承認・適応外の医薬品を下記リンク先にまとめてますが、月100万円かかる抗がん剤なんてざらにあります。
→国内で薬機法上未承認・適応外となる医薬品・適応のリスト(2021年10月31日改訂版)(PDF)
本特約の保障額上限は3,000万円なので、未承認・適応外の抗がん剤治療を医師から提案されたときにもお金のことを気にせず快諾できるかと。
「最悪の場合は自由診療を受けることも辞さない!」
という方にとっては重要な特約です。
ちなみに、他社にも自由診療の抗がん剤治療を保障する特約はありますが、
- 月20万円保障
- 最大24か月
といった条件が多いです。これだと保障額上限は480万円(20万円×24ヶ月)。FWD生命「FWD医療」の保障額上限3,000万円が桁違いであることがわかります。
ただし注意点があります。自由診療抗がん剤治療特約は5年更新。契約から5年ごとに特約保険料が更新されます。現在は現役世代なら男女ともに月360円(安い!)で付加できますが、将来的には特約保険料が上がる可能性もあります。
ここらへんはFWD生命もどれくらい保険金支払いが膨らむか読めないところがあるんでしょう。ひとまず5年間でどれくらい保険金支払いがあるか試してみて、予想以上に保険金支払いが膨らめば特約保険料上げる、もしくは特約廃止といった流れでしょうか。
まあでも契約から5年後に特約保険料があり得ないくらい上がったら、その時点でオプション解約も可能です。自由診療抗がん剤治療特約はお金があれば救われる命を救う特約です。いまFWD生命「FWD医療」に加入するのなら、付加しておくべきオプションでしょう。
【良い保障内容です】生活支援特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
生活支援特約 | 5万円~15万円/月の範囲で選択可能(5万円単位) | 障害:障害手帳で1級~4級 介護:要介護1以上 |
障害もしくは要介護になってしまった際に、毎月定額が給付される特約です。
働けなくなるリスクに備える保障ですが、保障条件は良いです。働けなくなるリスク専門の保険に就業不能保険がありますが、就業不能保険だと
障害:障害年金で2級以上
介護:要介護2以上
といった条件になることが多いです。
障害等級には「障害年金」と「障害者手帳」の2種類があります。ざっくり両者を説明すると、
①障害者手帳の等級:地方自治体が提供している公的サービスの一環。身体障害の場合は1級から7級、精神障害の場合は1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると医療費助成や各種税金の軽減措置、公共交通機関での料金割引などを受けることができる(詳しくは厚生労働省のサイトを参照)。
②障害年金の等級:国の年金制度。1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると国から障害年金が給付される(詳しくは年金機構のサイトを参照)。
ですね。
障害者手帳と障害年金は連動していません。申請も別々に行う必要がありますし、認定基準も異なります。障害者手帳だと3級で、障害年金だと2級といったこともあり得ます。
就業不能保険では「年金2級」基準が多数派ですが、「年金2級」はざっくり「手帳3級」と同程度の状態。FWD生命「FWD医療」それよりもやや程度の軽い「手帳4級」から保障対象です。
また、障害年金は認定まで時間がかかるし、思うように認定を受けられずに年金機構とモメることもあります。障害者手帳のほうがハードルはゆるいです。手帳基準のFWD生命「FWD医療」は条件良好です。
介護も要介護2より程度の軽い要介護1から保障対象です。
「要介護なんて高齢者なってからだろ!」
と思ってしまいますが、特定16疾病に限定して、条件を満たせば65歳未満でも要介護認定を受けることができます。
特定16疾病には末期がん、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、糖尿病性神経障害なんかが含まれますが、特に多いのが脳血管疾患。脳卒中で半身麻痺が残ってしまったような状態ですね。特定3大疾病給付金特約のところで脳血管疾患の入院が180日を超えたら介護保険に切り替わると書きましたが、そこを保障するのが生活支援特約です。
保障条件の良さを加味すれば保険料は高くありません。気になる方は付加してもよいかと。
【重要ではありません】メンタル障害支援特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
メンタル障害支援特約 | 5万円~15万円/月の範囲で選択可能(5万円単位) | 年金:手帳1級~2級または年金1級~2級(2年間給付) 一時金:手帳1級~3級または年金1級~2級 |
うつ病を含むメンタル疾患で障害状態になってしまった際に、一時金や年金が給付される特約です。
保障対象は障害等級認定されるような重症です。ちょっと仕事に疲れて
「あなたはうつ病です」
と診断されて、自宅でゆっくり休むといったパターンは保障されません。
よくあるのは統合失調症。統合失調症なんてかかるわけないよ!と思ってしまいますが、日本人の100人に1人弱は統合失調症で悩んでいると言われています。
まあでも他社のメンタル疾患に対する保障内容もそんなものです。入院が必要だったり、障害等級認定されるような重症でないと保障対象にはなりません。保障条件は他社並みです。
保険料は激安です。30歳男性なら月額10万円保障で月々54円。それだけ保障対象となるケースは少ないということですが、気になる方は付加しておいてよいでしょう。
【重要ではありません】特定損傷特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定損傷特約 | 5万円~10万円の範囲で選択可能 | 骨折等の治療を受けたとき。 |
交通事故やスポーツでの事故によるケガを保障する特約です。
激しいスポーツする人にとっては重要かもしれませんが、そうでなければ必要性は薄いでしょう。給付額も5万円~10万円とお小遣い程度なので、あまり意味はないかと。
【販売休止】特定感染症診断一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定感染症診断一時金特約 | 5万円~10万円の範囲で選択可能(5万円単位) | 一類感染症、二類感染症、三類感染症、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症と診断されたとき。 |
※特定感染症診断一時金特約は2022年10月に販売休止となりました。
新型コロナウィルスを含む所定の感染症と診断された場合に一時金が給付される特約です。
診断されれば保障対象です。入院していなくても保障対象ですし、もちろん在宅療養でも保障対象です。
新型コロナウィルスが収束しそうにない現状ではかなり魅力的な保障内容です。30歳男性なら一時金10万円で契約しても月々の保険料は91円。
月91円でコロナに感染すれば10万円です。FWD生命が赤字覚悟でやってるプロモーションとしか考えられない…。FWD医療を売り込むための並々ならぬ決意を感じさせます。
ちなみにですが、保障期間は5年です。5年ごとに自動更新されます。
【重要ではありません】終身死亡保障特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
終身死亡保障特約 | 10万円~200万円の範囲で選択可能。 ※10万円単位 |
死亡・高度障害時 |
医療保険に死亡保障を追加できるというのがこちらのオプション。
いろいろな保障をひとつの医療保険にまとめることで、手続きが楽になるメリットはありますが、医療保険はそのときどきの状況に合わせて進化していくので、将来的に見直したくなることがあります。
「医療保険は解約したいけど、死亡保障は残しておきたい!」
ということはできません。FWD生命「FWD医療」を解約すると、もちろん死亡保障も消滅です。
終身死亡保障には貯蓄性があります。せっせと積み立てた保険料も途中で解約してしまうと、中途半端な解約返戻金が戻ってくるだけ(元本割れ)。
ということで、あえて死亡保障を医療保険とセットにする必要性は薄いでしょう。死亡保障なら、それ専門の終身保険・定期保険・収入保障保険に分けて加入した方が無難です。
【重要ではありません】健康給付金特則
5年間以内に継続10日以上の入院がなければ入院給付金×10倍を受け取れるというオプションです。結論から言うと全く不要です。
例えば、30歳男性が入院給付金1万円で健康給付金特則を付加すると月々の保険料は1,619円上がります。
5年間に支払った保険料総額は
1,619円×12ヶ月×5年=97,140円
です。これで入院がなければ10万円を受け取れるので、2,860円の得です。入院してしまえば97,140円がパァです。割に合わないギャンブルです。
それでも若いうちにはギャンブルに勝つ可能性が高いのですが、歳を取るに連れて可能性は低くなっていきます。健康給付金特則は「特則」なので、契約途中でオプション解約することができません。歳をとってからも安くない保険料を払い続け、そして入院してしまったら胴元(保険会社)の総取りです。
全くもって不要でしょう。他社にも同じような健康給付特則がありますが、結局は胴元が儲かる仕組みになっています。
【シミュレーション】僕がFWD生命「FWD医療」に加入するなら
僕がFWD生命「FWD医療」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 入院保障:5,000円(60日型・特定3大疾病入院無制限特則)
- 手術保障:2型
- 特約:先進医療特約、特定3大疾病給付金特約50万円、抗がん剤治療給付金特約10万円
このシミュレーションで月々の保険料は40歳男性4,147円、40歳女性3,671円(優良体保険料率)。特定3大疾病給付金特約を付加すると一気に保険料が上がりますが、それでも優良体料率が適用されれば保険料は業界最安値クラスです。
最近は入院が短期化していますが、それでも長期入院となる可能性はゼロではありません。長期入院への備えは医療保険の重要な役割と考えているので、特定3大疾病入院無制限特則は付加しておきます。
また、先進医療特約は必須。通院しながらの抗がん剤治療で働けなくなる状況は怖いので、抗がん剤治療給付金特約も付加。特定3大疾病給付金特約は優先度高めですが保険料も高いので、保障額を調整して無理なく支払える保険料に調整するのが良いかと。
あとは自由診療抗がん剤治療特約ですね。
「助かるためには全額自己負担の自由診療も辞さない!」
という考え方であれば、もちろん必要性は高くなります。
「自由診療は不要!健康保険が適用される治療で完治しなければ、運命だと思ってあきらめる!」
という考え方でも、いざ絶望的な状況になるとコロッと考えが変わる方もいますし、自由診療抗がん剤治療特約を付加してもそこまで保険料は上がらないので、現状であれば付加したほうがよいかなと。
FWD生命「FWD医療」のメリット
優良体料率が適用されれば保険料は最安値クラス。
冒頭書いたとおり、下記2つ条件を両方満たせば優良体料率が適用され、保険料が割引されます。
- 血圧値が最大血圧140mmHg未満/最小血圧90mmHg未満の範囲内
- 肝機能検査(肝機能を調べるための血液検査)においてAST(GOT)の数値が36U/L(IU/L)未満
ハードルはそこまで高くないでしょう。AST(GOT)は肝細胞に多く含まれている酵素で、肝細胞が破壊されると数値が高くなるそうです。肝機能の状態を計る指標ですね。基準値が10~40U/Lと言われています(健康診断の血液検査でわかります)。
さて、ここで月々の保険料を比較してみます。比較対象はFWD生命が意識していると思われるメディケア生命「新メディフィットA」とします。ちなみにですが、メディケア生命「新メディフィットA」は上の中の医療保険です。
FWD生命 | メディケア生命 | ||
保障内容 | 入院給付金5,000円(60日限度) 入院中手術5~30万円(3型) 外来手術2.5万円 放射線治療10万円 移植術30万円 骨髄ドナー5万円 先進医療特約あり 3大疾病一時金50万円(2) 特定3大疾病入院無制限特則あり 抗がん剤治療給付金10万円 |
入院1日5,000円(60日限度) 入院中手術5~25万円(Ⅱ型) 外来手術2.5万円 放射線治療10万円 骨髄移植25万円 骨髄ドナー5万円 先進医療特約あり 3大疾病一時金50万円(Ⅱ型) 特定3大疾病入院無制限特則あり 抗がん剤治療給付金10万円 |
|
保険料 | 優良体料率 | 標準体料率 | 保険料は一律 |
30歳男性 | 3,413円 | 4,385円 | 3,415円 |
30歳女性 | 3,300円 | 4,313円 | 3,625円 |
40歳男性 | 4,809円 | 6,209円 | 5,080円 |
40歳女性 | 4,186円 | 5,644円 | 4,560円 |
まず優良体料率の条件を満たさない場合(標準体料率)はFWD生命「FWD医療」の方が高くなってます。保険料の観点で言えば、優良体料率が適用されなければFWD生命「FWD医療」を選ぶ理由はないでしょう。
優良体料率であればFWD生命「FWD医療」の方が安くなってますね。上表では30歳・40歳で比較してますが、多くの年齢でFWD生命の方が安くなることが多いかと。
ちなみに、上表のケースでメディケア生命は自由診療の抗がん剤治療を受けた月に20万円が給付されます。FWD生命は自由診療の抗がん剤治療は保障対象外。
FWD生命「FWD医療」も自由診療抗がん剤治療特約を付加すると自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできます。保障額上限は
メディケア生命:20万円×24ヶ月=480万円
FWD生命:3,000万円(実費保障)
なので手厚いのはFWD生命。
自由診療抗がん剤治療特約は現役世代であれば月額360円で付加できます。上表の優良体料率の保険料に360円上乗せしても両社の保険料はほぼ同じ(30歳男性除く)。
自由診療の観点でも保障内容・保険料の両面でFWD生命の方が有利かと。ただし、FWD生命の自由診療抗がん剤治療特約は5年更新型なので、5年後には評価が変わる可能性があります(メディケア生命は自由診療保障は一生涯変わらない終身型)。
新型コロナウィルスを含む感染症と診断されたら一時金給付するオプションあり。
※特定感染症診断一時金特約は2022年10月に販売休止となりました。
これはメディケア生命には見られないメリットです。上述のとおり特定感染症診断一時金特約を付加すれば、新型コロナウィルスを含む所定の感染症と診断された場合に一時金が給付されます。
下記のとおり特約保険料が激安。コロナが収束しない現在の状況を鑑みれば、付加しておくべきオプションでしょう。
30歳男性:91円/月
30歳女性:89円/月
40歳男性:91円/月
40歳女性:91円/月
※優良体料率、一時金10万円で試算
先進医療特約が終身タイプ。
先進医療特約が終身タイプの場合、先進医療特約の保険料が一生涯上がりません(同じ保険料で一生涯保障)。
「あれ、だって医療保険が終身タイプなんだから、先進医療特約だって終身タイプでしょ?」
と思ってしまいがちですが、他社は先進医療特約のみ保険料が10年ごとに更新される10年更新型だったりすることもあります。
なぜ先進医療特約だけ10年更新型にするのか。それは将来的に先進医療が普及して保険金の支払い額が大きくなった場合、加入者が支払う保険料を上げないと生命保険会社が赤字になるからです。
現状は他社なら月100円程度、FWD生命「FWD医療」だと月10円程度の保険料で先進医療特約を付加できますが、将来的に上がる可能性も否めません。保険料は一生涯変わらない終身型の方が安心です。
自由診療の抗がん剤治療が3,000万円まで保障される。
繰り返しますが、自由診療抗がん剤治療特約を付加すれば、自由診療の抗がん剤治療が通算3,000万円まで保障されます。
保険料も現役世代であれば月360円。激安です。いまFWD生命「FWD医療」に加入するのなら、付加しておくべきオプションでしょう。
FWD生命「FWD医療」のデメリット
メリットで比較していますが、優良体料率が適用されなければ保険料は割高です。優良体料率が適用されるハードルは高くありませんが、条件を満たさないのなら他社の医療保険を検討した方がよいでしょう。
まあでもデメリットはこれくらい。良くできた医療保険だと感じます。
FWD生命「FWD医療」の評価
評価:A(S、A~Cで判定)。
保障内容は現状の医療保険のなかではトップクラスです。一時金の給付条件がゆるい(がんは通院治療でも保障対象)ですし、自由診療の抗がん剤治療も通算3,000万円まで保障。長期闘病を含むがんの保障には強いと感じます。
優良体料率が適用されれば保険料は最安値クラス。保険料の面でも十分競争力があります。評価は「A」が妥当と感じます。
比較対象として以下の医療保険を挙げておきます。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好です。
●メディケア生命「新メディフィットA」
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
FWD生命「FWD医療」の相談をするなら。
FWD生命「FWD医療」は全国の保険ショップで取り扱ってます。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちFWD生命やってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがFWD生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならFWD生命はもちろんのこと、比較対象に挙げたチューリッヒ生命・メディケア生命とも提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度3年連続No.1!】保険クリニック
保険クリニックの予約は↓をクリック!
保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。FWD生命はもちろんのこと、比較対象に挙げたチューリッヒ生命・メディケア生命とも提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
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【相談場所を選びません!】マネードクター
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最寄りに保険クリニックがない場合は、マネードクターを検討してみてください。マネードクターも全国の店舗でも相談できますが、予約をすれば自宅でも職場でも近所の喫茶店にでも訪問して相談を受けてくれます。
相談場所を選ばないので、
「自宅の近くに保険ショップがない…」
「わざわざ保険ショップまで行くの面倒くさい!」
「子供が小さくて、保険ショップまで行けない…」
そんな方にはぴったりのサービスです。
ちなみにですが、マネードクターを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
マネードクターは30社以上の保険会社と提携しています。マネードクターもFWD生命はもちろんのこと、比較対象としたチューリッヒ生命・メディケア生命とも提携してます。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:FWD生命「FWD医療」
保障内容に目立つ欠点はありませんし、優良体料率が適用されれば保険料は業界最安値クラスです。
自由診療の抗がん剤治療を通算3,000万円保障する点もメリットです。一時金の給付条件もゆるい(通院治療でも保障対象)ので、がんの長期闘病にも十分備えられるでしょう。
比較対象となる医療保険として以下を挙げておきます。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好です。
●メディケア生命「新メディフィットA」
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
ここらへんと比較しておけば、後々後悔する可能性も低くなるでしょう。
FWD生命「FWD医療」は全国の保険ショップで相談できます。保険クリニックならFWD生命はもちろんこと、↑のチューリッヒ生命・メディケア生命と提携しているので、4社間の比較もかんたんにやってくれますよ。
保険クリニックの予約は↓をクリック!
※2023年9月更新
コメント
先進医療と、入院が長引いてしまったレアなピンチのため。8大無制限特約だけつけて加入を目論みましたが、『本商品は、毎月の保険料が2,500円以上の場合にお申込みいただけます。保障内容を変更してください。』とのことで無念。涙
保険迷子さま
コメントありがとうございました!
もしかしたら
・保険料を月払ではなく年払にする(ネットからだと不可っぽい)。
・保険料払込期間を終身ではなく60歳とか65歳とかにする。
だと申し込みできるかもしれません。
また、最近発売されたチューリッヒ生命「医療保険プレミアムZ」がFWD生命といい勝負なのですが、
こちらは月払保険料1,000円以上で契約できます。
お手間じゃなければお試しを!
https://hoken40.site/post-1463/