後遺障害を負ってしまったような状況を幅広く保障していますし、入院・在宅療養の保障範囲は5大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・肝硬変・慢性腎不全)に限定されるものの、がんと脳卒中が保障対象に含まれているので、働けなくなる原因の多くはカバーできてると感じます。保障内容は悪くないです。
しかし、保険料は高め。
保険料は高くなる要因は「給付金支払期間」でしょう。一般的な就業不能保険は働けるようになれば保障がストップするのに対し、東京海上日動あんしん生命は状態が回復して働けるようになったとしても、給付金支払期間中は保障が続きます。
まあ病み上がりでいきなりフルタイム勤務できることは少ないです。時短勤務とか休暇を交えながら徐々にフルタイムに近づいていくことが多いと思いますが、その間は収入も元に戻らないことが大半でしょう。
なので、働けるようになっても給付金支払期間は保障が続く点は安心感がありますが、見方を変えれば元気になっても受け取れる保険金は過剰保障。過剰な保障は保険料に跳ね返ります。
就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
メンタル疾患の保障 | あり 条件:①障害等級1級 給付期間:給付金支払期間満了まで |
B |
障害等級 | あり 障害等級2級以上(年金)または障害等級3級以上(手帳) |
A |
がん・脳血管疾患の保障内容 | あり 条件:①入院②医師の指示による在宅療養のいずれか |
A |
30歳の月額保険料 (保険金額毎月10万円、給付金支払期間保険期間満了まで、保障期間60歳まで) |
男性:4,090円 女性:4,740円 ※健康体割引ありの保険料 |
C |
40歳の月額保険料 (保険金額毎月10万円、給付金支払期間保険期間満了まで、保障期間60歳まで) |
男性:5,610円 女性:5,540円 ※健康体割引ありの保険料 |
メンタル疾患の保障条件は障害等級1級。他社は入院だけで保障されたり、1級よりも症状が軽い2級から保障されたりするので、条件はやや厳しめです(とはいえ、他社も入院が必要となるような重症のメンタル疾患じゃないと保障されませんが…)。
また、障害等級は年金基準で2級以上、もしくは手帳基準で3級以上です。詳細は後述しますが、他社が年金基準で2級以上のみを保障対象としているのに対し、手帳基準で3級以上も条件に含まれているので保障範囲は広いです。この点はメリット。
がん・脳血管疾患(脳卒中)も医師の「働けない」という診断があれば保障対象です。がんの再発・転移で入退院を繰り返すような状況でも、「働けない」という診断書があれば保障されるので、比較的認められやすいでしょう。脳卒中で半身麻痺が遺るような障害を負ったとしても、障害等級が保障対象になっているので見捨てられるようなことはありません。この点も安心ですね。
ただし、保険料は高めです。
というのも、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」には給付金支払期間という考え方があり、保険金支払いが開始されれば給付金支払期間中はずっと保障が継続します。途中で症状が改善して働けるようになっても保障継続です。
例えば、30歳のときに給付期間支払期間5年で契約。そして40歳でがんを発病して働けなくなった場合、41歳で症状が回復して働けるようになったとしても45歳までの5年間は確実に保険金支払いが続きます。
まあ職場復帰後すぐに収入が元に戻ることも稀なので、一定期間保障継続は安心感がありますが、見方よっては過剰保障とも考えられます。元のようにバリバリ働けるようになって収入も戻ったのであれば、本来的には就業不能保険からの保障は不要です。
過剰な保障は保険料に跳ね返ります。他社は「症状が改善して条件を満たさなくなれば保険金支払いストップ」方式なので、働けるようになれば保障もストップ。保障が必要十分なので、保険料も安いです。保険料を重視するのなら、他社の就業不能保険と比較しておいて損はないでしょう。
就業不能保険の相談はマネードクターで!
(↓をクリックするとマネードクターへ移動します)
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」の働けないと認定される条件について。
死亡保障は亡くなったら保険金が支払われます。白黒ハッキリしていてわかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は「働けない」と認定される条件が生命保険各社バラバラです。
まずは就業不能保険で何よりも重要な「働けないと認定される条件」について書いておきます。
働けないと認定される条件 | |
5大疾病 | 以下の疾病で入院・在宅療養が60日を超えて継続したと診断されたとき。 ・がん(上皮内がんは対象外) ・急性心筋梗塞 ・脳卒中 ・肝硬変 ・慢性腎不全 |
障害 | 病気やケガにより、以下のいずれかの障害状態に該当したとき。 ・国民年金法に定める障害等級1級または2級(精神障害は1級のみ)。 ・身体障害者福祉法に定める障害級別1級から3等級。 ・特定生活障害状態に該当したとき。 |
介護 | 病気やケガにより、以下いずれかの介護が必要な状態に該当したとき。 ・公的介護保険制度の要介護2以上 ・要介護状態が180日を超えて継続 |
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は3つのタイプから選べます。
Ⅰ型:障害と介護を保障
Ⅱ型:5疾病を保障
Ⅲ型:障害と介護と5疾病を保障(Ⅰ+Ⅱ型)
上表の障害・介護・5疾病の保障を組み合わせることができます(Ⅲ型がオール保障)。
ポイントは以下の4点。
- 【GOOD】障害の条件に手帳で1級~3級が含まれる。
- 【GOOD】介護が保障対象になっている。
- 【BAD】入院・在宅療養の保障対象が5大疾病に限定される。
- 【BAD】メンタル疾患がほぼ保障対象外(障害等級1級なら保障)。
他社だと障害等級の条件が「年金で2級」だけになることが多いのですが、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は「手帳で3級」も条件に加わります。
障害等級には「障害年金」と「障害者手帳」の2種類があります。ざっくり両者を説明すると以下のとおりです。
①障害者手帳の等級:地方自治体が提供している公的サービスの一環。身体障害の場合は1級から7級、精神障害の場合は1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると医療費助成や各種税金の軽減措置、公共交通機関での料金割引などを受けることができる(詳しくは厚生労働省のサイトを参照)。
②障害年金の等級:国の年金制度。1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると国から障害年金が給付される(詳しくは年金機構のサイトを参照)。
障害者手帳と障害年金は連動していません。申請も別々に行う必要がありますし、認定基準も異なります。障害者手帳だと3級で、障害年金だと2級といったこともあり得ます。
例えば人工弁の移植は手帳だと1級、年金だと3級です。年金基準のみだと2級よりも軽い3級は保障対象外ですが、東京海上日動あんしん生命は手帳が条件に加わっているので保障対象です。この点は安心ですね。
要介護2から保障される点もメリットでしょう。
「要介護なんてまだまだ先の話でしょ!」
と思ってしまいますが、40~64歳の方でも下記疾病が原因で条件を満たせば、要介護認定を受けることができます。
①がん(回復の見込みがない場合)
②関節リウマチ
③筋萎縮性側索硬化症(ALS)
④後縦靱帯骨化症
⑤骨折を伴う骨粗鬆症
⑥初老期における認知症
⑦進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関連疾患) ⑧脊髄小脳変性症
⑨脊柱管狭窄症
⑩早老症(ウェルナー症候群等)
⑪多系統萎縮症
⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑬脳血管疾患(脳梗塞等)
⑭閉塞性動脈硬化症
⑮慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
⑯両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
よくあるのが「⑬脳血管疾患(脳梗塞等)」です。重度の脳血管疾患で入院180日を超えてもリハビリが終わらない場合、要介護認定を受けて介護施設でリハビリを続けることがあります。
また、介護のもうひとつの条件「要介護状態が180日を超えて継続」は東京海上日動あんしん生命独自の介護基準なのですが、こちらは常時寝たきりと一人で自宅に帰ってこれないレベルの認知症。
介護が条件に含まれる点はメリットではありますが、現役時代に要介護認定を受けることも常時寝たきりになることも認知症と診断されることも極めて稀です。この点は大きなメリットではなく、ささいなメリットといったところでしょう。
ここまでがメリットです。以下、デメリット。
入院や在宅治療が保障対象となるのは5大疾病のみ。ケガの入院は保障対象外ですし、5大疾病以外の病気も保障対象外です。
これが他社だと疾病を限定せずに入院や在宅治療が保障対象になります。例えば、同じ就業不能保険であるアクサダイレクト生命「働けないときの安心」だと、条件は以下のとおり。
分類 | 働けないと認定される条件 |
病気やケガで働けない | 以下のいずれかを満たす場合。 ①治療を目的とした入院 ②医師の指示による在宅療養 ③障がい等級2級以上 |
疾病の種類を限定せず、入院と在宅療養が保障対象になってます(もちろんケガも保障対象)。
まあ東京海上日動あんしん生命の条件にも、働けない原因の多くを占めるがんと脳卒中が含まれてはいるので問題はないとは感じますが、この点はやや注意でしょう。
また、メンタル疾患も障害等級1級というかなりの重症が保障条件です。メンタル疾患の障害等級1級は「常時援助が必要なもの」なので、働くことはもちろん日常生活にも支障をきたすような状態です。
これが他社だともうちょっと緩いです。アクサダイレクト生命「働けないときの安心」のメンタル疾患の保障条件は下表のとおりです。
分類 | 働けないと認定される条件 |
精神疾患で働けない | 「疾病、障害及び死因の統計分類」に定める精神疾患を直接の原因とする、 ①治療を目的とした入院 ②障がい等級2級以上 のいずれか |
障害等級は1級よりも軽い2級から保障対象です。入院でも保障対象。まぁ障害等級2級も入院もけっこう重症なんですけどね。どちらの就業不能保険も、
「ちょっと会社を休んで通院しながら自宅療養する」
といったよくあるケースは保障対象外ですが、条件はアクサダイレクト生命の方がゆるい(契約者に有利)です。
まとめると、身体障害を負うような状況の保障は手厚いけど、入院・在宅療養の保障は5疾病に限定されるからちょっと不安。まあでも働くことができない理由の多くを占めるがんと脳卒中は入院・在宅療養でも保障されるからまあいいかといったところ。悪くはありません。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」のメリット
非喫煙者で血圧と体型(BMI)の条件を満たせば保険料が割引される。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は保険料を4つのランクに分けています。具体的な条件は下表のとおりです。
非喫煙者優良体 | 以下の条件を全て満たす場合。 ・過去1年以内に喫煙していない。 ・18.0≦BMI≦27.0 ・血圧の上が139mmHg以下、下が89mmHg以下。 ※BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で求められます。 |
非喫煙者標準体 | 1年以内にたばこを吸っておらず、BMI・血圧が非喫煙者優良体の条件を満たせなかった場合。 |
喫煙者優良体 | 喫煙者(1年内にたばこを吸ったことがある)で、以下の条件を全て満たす場合。 ・18.0≦BMI≦27.0 ・血圧の上が139mmHg以下、下が89mmHg以下。 |
標準体 | 上記のどれにもあてはまらない場合。 |
最も保険料が安くなるのは「非喫煙者優良体」です。健康に気を遣っている方なら保険料が安くなる合理的な仕組みですね。
ここで他社と月々の保険料を比較してみます。比較対象は先ほども登場したアクサダイレクト生命「働けないときの安心」です。
先述のとおり保障範囲や給付期間に違いがあるので参考程度にはなりますが、月額10万円保障・保障期間60歳までを条件に比較してみます。東京海上日動あんしん生命は給付金支払期間を「5年」と「保険期間満了まで」の2パターンで比較してみます。
ちなみにですが、アクサダイレクト生命「働けないときの安心」には割引がありません。非喫煙者でも喫煙者でも、血圧や体型が標準値から外れていても保険料は同じです。
また、アクサダイレクト生命には給付金支払期間という考え方はありません。働けるようになれば保険金支払いはストップです。
【30歳男性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 1,960円 | 2,350円 |
保障期間満了まで | 4,090円 | 4,510円 | |
アクサダイレクト生命 | ー | 2,200円 |
【40歳男性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 3,530円 | 4,210円 |
保障期間満了まで | 5,610円 | 6,320円 | |
アクサダイレクト生命 | ー | 2,640円 |
【30歳女性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 2,230円 | 2,720円 |
保障期間満了まで | 4,740円 | 5,230円 | |
アクサダイレクト生命 | ー | 1,870円 |
【40歳女性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 3,390円 | 3,910円 |
保障期間満了まで | 5,540円 | 6,160円 | |
アクサダイレクト生命 | ー | 2,320円 |
給付金支払期間5年なら、最も保険料が割引される「非喫煙者優良体」だったとしても保険料はアクサダイレクト生命の方が安くなる傾向にあります(30歳男性だと東京海上日動あんしん生命の方が安くなってますね)。
また、給付金支払期間が保険期間満了までだと圧倒的に東京海上日動あんしん生命の方が高くなってます。アクサダイレクト生命の圧勝です。
ということで、保険料が割引される点をメリットとして挙げましたが、割引が適用されたとしても保険料は高めと感じます。保険料を重視するのなら、他社との比較は必須でしょう。アクサダイレクト生命はハーフタイプという仕組みを利用すればさらに保険料が安くなります(詳しくは後述します)。
症状が回復して働けるようになっても給付金支払期間中はずっと保険金を受け取れる。
繰り返しますが、症状が改善されて働けるようになっても給付金支払期間が終わるまで保険金支払いが続きます。
大きな病気で働けなくなってしまうと、回復して働けるようになってもすぐに元の収入に戻れるとは限りません。時短勤務だったり休暇取得しながら、慣らし慣らし元の業務に戻っていくことが多いでしょう。
そんなとき、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」から毎月定額を給付されるというのは安心です。他社の就業不能保険だと働けるようになって条件を満たさなくなれば即給付ストップになることが多いです。
ただし、給付金支払期間は
- 2年
- 5年
- 保険期間満了まで
の3つから選べるのですが、2年と5年は後遺障害を負うような状態になったときに不安が残ります。一生涯働けなくなるような後遺障害で2年や5年で給付ストップは辛い…。
保険期間満了までとすると上述のとおり保険料がかなり上がります。支払い続けるのはけっこうきつい保険料です。
なのでこの点も一概にメリットとは言えません。アクサダイレクト生命のような「働けない期間だけ保障」タイプの方が保険料は比較的安く収まりますし、後遺障害を負った場合も長く保障されるので、おすすめ度は高いです。
障害等級の保障範囲が広く、要介護も保障対象。
この点も上述のとおり。障害等級は年金2級以上だけでなく手帳3級以上も保障範囲に含まれます。また、要介護2に認定されても保障対象となります。
アクサダイレクト生命「働けないときの安心」は障害等級の保障対象は年金2級以上のみ。手帳は条件に含まれていません。要介護も条件に含まれていません。
この点は東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」のメリットです。
入院一時金あり。
以下の疾病で入院した場合に、5疾病初期入院一時金として保障月額の2ヶ月分が支払われます。
- がん(上皮内がんは対象外)
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
- 肝硬変
- 慢性腎不全
上述した5疾病の就業不能保障が始まるのは入院・在宅療養が60日(2ヶ月)を超えて継続したときです。その2ヶ月を埋めるのが5疾病初期入院一時金です。
また、60日以下で治療が終わって職場復帰できるようなケースはけっこうあります。
軽度のがんなら2週間程度入院して手術を受けて退院、その後は通院で放射線治療やら抗がん剤治療を数回受けて、1ヶ月後には職場復帰といったことはよくあるのですが、こんな場合は保障を受けられません(この点は他社の就業不能保険も同じ)。
「入院して会社休んだのになんだよ!」
ってなります。
その悔しさも5疾病初期入院一時金が慰めてくれます。他社には見られない珍しい保障です。
しかし、5疾病初期入院一時金も原資は契約者が支払う保険料です。短期入院であれば有給休暇と傷病手当金と貯蓄の切り崩しでカバーできることも多いでしょう。既に医療保険に加入していて、入院保障がある場合も必要性は薄いです。
上述のとおり、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は他社と比較して保険料が高めです。高い要因のひとつに5疾病初期入院一時金があるのかなとも感じます。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」のデメリット
1点目は上述のとおりです。入院や在宅療養の保障範囲は5大疾病に限定されます。ケガやメンタル疾患、5大疾病以外の疾病で入院したり在宅療養になったとしても保障対象にはなりません。他社よりも保障範囲は限定されています。
まあでも保障対象には働けない原因の多くを占めるがんと脳卒中が条件に含まれるので、この点はささいなデメリット。注意点程度かと。
また、他社の就業不能保険には「ハーフタイプ」と呼ばれる仕組みがあります。
会社員だと働けなくなっても即座に収入が途絶えることはありません。まずは健康保険から傷病手当金が給付されます。
傷病手当金は概ね月給の2/3を1年6ヶ月の期間受け取れます。傷病手当金が給付される1年6ヶ月の間は、就業不能保険から給付される保険金を減額しても生活に困らないことが多いでしょう。
なので、この1年6ヶ月の期間は保障額を半額にして、その代わりに月々の保険料を安くするという仕組みがハーフタイプです。このハーフタイプが東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」にはありません。
ここでもう一度保険料を比較します。アクサダイレクト生命「働けないときの安心」で、ハーフタイプを選んだ場合と比較します。
【30歳男性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 1,960円 | 2,350円 |
保障期間満了まで | 4,090円 | 4,510円 | |
アクサダイレクト生命(ハーフタイプ) | ー | 1,670円 |
【40歳男性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 3,530円 | 4,210円 |
保障期間満了まで | 5,610円 | 6,320円 | |
アクサダイレクト生命(ハーフタイプ) | ー | 2,000円 |
【30歳女性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 2,230円 | 2,720円 |
保障期間満了まで | 4,740円 | 5,230円 | |
アクサダイレクト生命(ハーフタイプ) | ー | 1,380円 |
【40歳女性】
給付金支払期間 | 非喫煙者優良体 | 喫煙者優良体 | |
東京海上日動あんしん生命 | 5年 | 3,390円 | 3,910円 |
保障期間満了まで | 5,540円 | 6,160円 | |
アクサダイレクト生命(ハーフタイプ) | ー | 1,710円 |
アクサダイレクト生命の圧勝です。
ちなみにですが、国民健康保険に加入されている個人事業主・フリーランスの方は傷病手当金がありません。ハーフタイプを選ぶ際には慎重に。
最後に、ここまで比較してきたアクサダイレクト生命「働けないときの安心」との違いをまとめておきます。
東京海上日動あんしん生命 | アクサダイレクト生命 | ||
入院・在宅療養 | 以下の5大疾病に限定。 ・がん(上皮内がんは対象外) ・急性心筋梗塞 ・脳卒中 ・肝硬変 ・慢性腎不全 |
【緩い!】 限定なし。 |
|
障害等級 | 【緩い!】 年金で2級以上、もしくは手帳で3級以上 |
年金で2級以上のみ | |
要介護認定 | 【緩い!】 要介護2以上 |
ー | |
メンタル疾患の保障条件 | 障害等級1級以上 | 【緩い!】 入院もしくは障害等級2級以上 |
|
入院一時金 | 【嬉しい!】 2ヶ月分 |
なし | |
月額保険料 | 30歳男性 | 1,960円 | 1,670円 |
30歳女性 | 2,230円 | 1,380円 | |
40歳男性 | 3,530円 | 2,000円 | |
40歳女性 | 3,390円 | 1,710円 |
※保険料は保障額月10万円・保障期間60歳まで、東京海上日動あんしん生命は給付金支払期間5年で非喫煙者優良体、アクサダイレクト生命はハーフタイプで試算しています。
保険料に大きな開きがありますが、先述のとおり東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は症状が回復して働けるようになっても給付金支払期間中はずっと保障が定額給付という保障の手厚さが大きな要因でしょう。
一方で、アクサダイレクト生命は保障条件から外れて働けるようになれば給付ストップです。高い保険料を払っても定額給付を選ぶかがポイントですね。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」の評価
評価:B(S、A~C)
保障条件は悪くありません。身体障害は幅広く保障されますし、入院・在宅療養は5疾病に限定されるものの、働けない原因の多くを占めるがんと脳卒中が含まれているのでまあ安心かと。
ただし、保険料は高いです。非喫煙者だったり血圧と体型(BMI)が標準値の場合は保険料が割引になりますが、それでも他社よりは高いです。ハーフタイプを選べないという点も厳しい。
保険料が高い要因は給付金支払期間です。5年を選択すれば多少安くはなりますが、それでも他社と比較すると高く、5年で保険金支払いがストップなので一生涯働けなくなるような状況に不安が残ります。
そして給付金支払期間を保険期間満了までにするとかなり保険料が上がります。払い続けるのがなかなかきつい金額です。
高い保険料を支払える余裕のある方なら選択肢になり得ると感じますが、多くの方にとっては
「働けない期間だけ必要十分に保障!その代わりに保険料は安い!」
といったよくある就業不能保険で良いのではないかと。よって評価は「B」としました。
比較対象としてアクサダイレクト生命「働けないときの安心」、およびライフネット生命「働く人への保険3」を挙げておきます。
両社ともに障害・介護の保障範囲は東京海上日動あんしん生命よりも狭くなりますが、ケガや病気の入院であれば疾病の限定なく保障対象です。そして給付金支払期間という考え方がなく、条件を満たしている期間を必要十分に保障。なので保険料が安く収まります(特にハーフタイプを選べばかなり安くなります)。
就業不能保険は下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」の相談をするなら。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うち東京海上日動あんしん生命やってないんですよ~」
なんて言われたら立ち直れないですよね。立ち直れなくて働けなくなってしまいますよね。
そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップが東京海上日動あんしん生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのはマネードクターです。
マネードクターなら東京海上日動あんしん生命の取り扱いがあります。この記事でご紹介したアクサダイレクト生命・ライフネット生命とも提携しているので、3社の比較もかんたんにやってくれます(ライフネット生命と提携している保険ショップは貴重です)。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【相談場所を選びません!】マネードクター
マネードクターの予約は↓をクリック!
ライフネット生命とも提携している貴重な保険ショップのマネードクター。全国の店舗でも相談できますが、予約をすれば自宅でも職場でも近所の喫茶店にでも訪問して相談を受けてくれます。
相談場所を選ばないので、
「自宅の近くに保険ショップがない…」
「わざわざ保険ショップまで行くの面倒くさい!」
「子供が小さくて、保険ショップまで行けない…」
そんな方にはぴったりのサービスです。
ちなみにですが、マネードクターを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
マネードクターは30社以上の保険会社と提携しています。東京海上日動あんしん生命はもちろんのこと、比較対象としたアクサダイレクト生命・ライフネット生命とも提携してます。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
マネードクターの予約は↓をクリック!
【オリコン顧客満足度3年連続No.1!】保険クリニック
保険クリニックの予約は↓をクリック!
ライフネット生命を選択肢から外すのであれば保険クリニックが良いかなと。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する就業不能保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。東京海上日動あんしん生命はもちろんのこと、比較対象としたアクサダイレクト生命とも提携しているので、両社の比較もかんたんにやってくれます(ライフネット生命とは未提携)。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
保険クリニックの予約は↓をクリック!
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」
保障内容は悪くありませんが、他社と比較して保険料は高いです。
保険料が高い要因は給付金支払期間です。元のようにバリバリ働けるようになったとしても、給付金支払期間中は保障が続きます。慣らし期間中には安心感がありますが、ちょっと過剰保障という見方もできます。
高い保険料を支払える余裕のある方なら選択肢になり得ると感じますが、多くの方にとっては
「働けない期間だけ必要十分に保障!その代わりに保険料は安い!」
といったよくある就業不能保険で良いのではないかと。
東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」は全国のマネードクターで相談できます。マネードクターならこの記事とで比較対象としたアクサダイレクト生命とライフネット生命とも提携しています。3社の比較もかんたんにやってくれますよ。
マネードクターの予約は↓をクリック!
※2022年9月更新
コメント
あんしん就業不能保険は一回支給要件になれば契約上の補償期間満了まで支給が止まりません。アクサやsbiは回復したらそこでなので単純比較出来ないですね。
シノ様
コメントありがとうございます!
また、ご指摘ありがとうございました。
確かにコメントで頂いたとおり単純な比較はできませんね。
全面的に内容を見直しておきました。
ご指摘大変助かりました。