アクサ生命の医療保険「スマート・ケア」は基本保障が入院一時金です。一般的な医療保険のように「入院1日×入院給付金」といった保障ではありません。
一時金なので日帰り入院でも1年間入院でも保障額は同じ。基本保障だけでは長期入院に備えることが難しい医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、アクサ生命「スマート・ケア」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障(入院給付特則B・C型) | A |
通院保障(がん) | 手術・退院後30日間保障(一時金オプションあり) 抗がん剤治療特約なし |
B |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:1回目診断確定、2回目以降入院 急性心筋梗塞:手術or継続5日以上の入院 脳卒中:手術or継続5日以上の入院 【給付間隔・上限】 1年に1回、5回まで |
C |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・終身型 | A |
30歳の月額保険料 (入院給付金5,000円、保険料支払期間終身) |
男性:1,328円 女性:1,343円 |
B |
40歳の月額保険料 (入院給付金5,000円、保険料支払期間終身) |
男性:1,668円 女性:1,453円 |
|
会社情報 | 苦情率:0.425% ソルベンシーマージン比率:753% 会社格付け:A+(SP) |
A |
冒頭書いたとおり、入院の基本保障は一時金です。長期入院に備えるには入院給付特則というオプションを追加する必要があります。
入院給付特則の詳細は後述しますが、入院給付特則B型もしくはC型を選択すれば、がん・心疾患・脳血管疾患を含む生活習慣病の入院が無制限保障になります。ただし、それだと入院保障が「一時金+入院給付金」と手厚くなるため、保険料がグッと上がります。
「短期入院なら貯蓄の切り崩しでなんとかなるから一時金は要らない!そのかわり保険料を安くしてほしい!」
という方は、オーソドックスな「入院1日×入院給付金」タイプの医療保険を検討した方がよいでしょう。アクサ生命「スマート・ケア」の入院保障は捻りが効いてます。
通院保障は手術もしくは退院後30日間までの通院が保障。他社と比較すると短めですし、がんの長期通院を特別に保障することもありません。抗がん剤治療を受けた月に10万円給付!といった特約もありません。通院でがん治療を受けてるけど、抗がん剤の副作用が辛くて働けない!なんていう状況には若干不安が残ります。
3大疾病一時金の保障範囲はがん・急性心筋梗塞・脳梗塞です。心疾患・脳血管疾患をまるごと保障するタイプではなく、保障範囲を急性心筋梗塞・脳梗塞に限定しています。給付回数にも上限があるので、他社と比較すると保障内容はやや寂しくなってますね。
先進医療保障は問題ありません。充実してます。
会社的にも安定しています。苦情率が業界平均0.4%と同程度の0.425%ですし、保険金の支払い能力(ソルベンシーマージン比率)は安全と言わている200%を大きく超える753%。格付も「A+」なので”保険契約債務を履行する能力は強い”という評価になっています。
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アクサ生命「スマート・ケア」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【医療保険】 ・病気やケガに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
基本保障 | 【入院治療一時金】 入院1回につき一時金給付。 【集中治療給付金】 集中治療室管理を受けた際に一時金給付。 【手術給付金】 手術、不妊治療を受けた際に一時金給付。 【放射線治療給付金】 放射線治療を受けた際に一時金給付。 【通院給付金】 入院前後、手術後の通院1日に対して定額給付。 |
特約(オプション) | 【入院給付特則】 入院1日に対して定額給付。 【先進医療給付特約】 先進医療の技術料実費と一時金給付。 【通院支援特約】 退院後、もしくは手術後に通院した際に一時金給付。 【3大疾病一時金特約】 がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態となった場合に一時金給付。 【3大疾病保険料払込免除特約】 がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態となった場合に以降の保険料支払い免除。 【女性疾病入院・特定手術給付特約】 女性特有の疾病で入院・手術した場合に定額給付。 【重症化予防一時金・見舞金特約】 がん・上皮内がん・糖尿病・急性心筋梗塞・脳血管疾患・肝硬変・慢性腎臓病・骨粗しょう症・関節リウマチで所定の状態となった場合に一時金給付。 【介護終身保険特約】 死亡・高度障害・要介護状態となった場合に定額給付。 【認知症特約】 認知症と診断確定され、かつ要介護1以上に認定されたときに一時金給付。 |
保険料を支払う期間 | 以下から選択可能。 年満了:10年間・15年間・20年間 歳満了:55歳まで・60歳まで・65歳まで・70歳まで・75歳まで満了、終身(一生涯) |
保険料を支払う回数 | 月払・年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 終身 |
加入方法 | 対面 |
アクサ生命「スマート・ケア」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【基本保障】入院治療一時金・集中治療給付金・手術給付金・放射線治療給付金・通院給付金
基本保障は取り外しができません。契約したら絶対についてくる保障です。
基本保障の保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院治療一時金 | Ⅰ型:基本給付金×2倍 Ⅱ型・Ⅲ型:基本給付金×10倍 |
1日以上の入院をした場合に給付。 |
集中治療給付金 | 基本給付金×50倍 | 集中治療室管理を受けたとき。 |
手術給付金 | 基本給付金×5倍 or 10倍 or 20倍 or 50倍 ※手術内容によって変わります。 |
手術・不妊治療を受けたとき。 |
放射線治療給付金 | 基本給付金×10倍 | 放射線治療を受けたとき。 |
通院治療給付金 | Ⅰ型・Ⅱ型:基本給付金×通院日数 Ⅲ型:なし |
通院したとき。 |
ちょっとわかりにくいですよね。アクサ生命「スマート・ケア」の基本保障はⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型の3パターンから選べます。基本給付金が1万円の場合の各パターン保障金額は以下のとおりです。
それぞれの保障に少し特徴があります。個別に説明してきます。
入院治療一時金
一般的な医療保険は入院1日に対して入院給付金が支払われます。10日間入院したら、入院給付金×10日分給付といった感じです。
一方で、アクサ生命「スマート・ケア」は一時金給付。短期入院でも長期入院でも給付されるのは一時金のみ。この点が他社の医療保険と異なる特徴です。長期の入院に備えたい場合は、後述する入院給付特則をつける必要があります。
ちなみにですが、入院日数の平均は以下のとおりです。
日本人の平均:29.3日
35歳~64歳の平均:21.9日
参考にしたのは生命保険文化センターです。
上記のリンク先を参照頂けるとわかるのですが、入院日数は意外と短いです。脳血管疾患は長引くこともありますが、がんとか心疾患は意外と入院期間は短めですよね。
これだけ見ると一時金で十分に思えますが、これは平均です。特にがんは症状によっては入院が長引きます(水泳の池江璃花子さんは10か月入院されたそうです)。医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、入院の長期保障(無制限保障)は重要です。
集中治療給付金
いわゆるICUで治療を受けた場合に給付される一時金です。これはそのまま。特に注意点はありません。
手術給付金
公的医療保険制度の対象となっている約1,000種類の手術がカバーされています。この点は他社と同水準ですね。
特徴があるのは不妊治療に対する保障です。
基本保障で不妊治療が保障される点はかなり珍しいです。しかし以下の点は要注意です。
- 契約から2年以降経過しないと保障されない。
- 給付回数は1回のみ。
アクサ生命「スマート・ケア」に申し込みして即不妊治療をしても、保障はされません。なので、妊娠を考える前から契約しておく必要があります。それこそ結婚の話がぼんやり出てきたら即申し込みくらいの勢いが必要です。
ただし、給付回数は1回のみ。不妊治療の平均費用が200万円弱であることを考えると、ちょっと物足りない金額ではあります。
放射線治療給付金
放射線治療を受けると一時金が給付されます。給付間隔が60日間に1回。放射線治療は1~2ヶ月程度の治療が1クールとなるので、1クールに給付1回ということですね。他社も同じような保障内容です。
通院治療給付金
基本保障Ⅲ型を選択すると通院治療も保障対象となります。
入院が短期化していることはすでに書きましたが、代わりに長期化しているのが通院です。基本保障に通院保障が組み込まれているのが現代医療に即していますが、アクサ生命「スマート・ケア」の通院保障はちょっと弱いです。
給付限度は以下のとおり。
1回の入院 | 入院前後で30日間の通院まで保障。 |
1回の手術 | 手術後30日間の通院まで保障 |
保障期間通算 | 1,095日の通院を保障 |
他社は「入院して、退院してから120日以内の通院を保障!」といったタイプが多いので、入院前が保障対象になる点と外来手術後の通院が保障対象となる点はメリットでしょう。他社より条件はゆるくなってますね。
しかし、がんの通院保障は弱いかなと感じます。
がんともなると通院が長期に及ぶ可能性もあります。他社には「退院から5年間無制限通院保障」といった通院保障があることを踏まえると、30日間は短いかと。また、後述する3大疾病一時金も2回目以降の給付条件は「入院」ですし、他社によくある抗がん剤治療を受けた月に10万円(通院でも保障対象)といった特約もありません。
【重要です】入院給付特則
繰り返しになりますが、アクサ生命「スマート・ケア」の基本保障は入院一時金です。
日帰り入院でも1年間の入院でも、一時金を1回給付して保障終了です。短期入院の場合は手厚い保障となりますが、これだと長期の入院が不安ですよね。他社の医療保険では入院1日に対して入院給付金が給付されることが多く、受け取れる入院給付金総額は入院日数に比例します。
一時金だけだと長期入院の保障が弱いという点を補う意味で、アクサ生命「スマート・ケア」には入院給付特則というオプションがあります。入院給付特則をつければ、他社と同じように入院1日に対して入院給付金が給付されます。
入院給付金は以下の3タイプから選べます。
表中の生活習慣病とメンタル疾患とは以下を指します。
生活習慣病:がん・上皮内がん・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患
メンタル疾患:統合失調症、統合失調症型生涯および妄想性障害、気分(感情)障害、神経性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害、摂食障害
入院が長引くこともあるがん・脳血管疾患を含む生活習慣病が無制限保障となるのはB・C型。繰り返しになりますが、入院が短期化しているといっても長期化する可能性はゼロではありませんし、生活が破綻するのは短期入院ではなく長期入院です。少なくとも入院給付特則B型は付加しておくべきオプションでしょう。
【重要です】先進医療給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療給付特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料(1回の療養で1,000万円限度)。 ・1回につき、一時金として15万円を給付。 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療保障は他社の医療保険と同水準です。
先進医療は健康保険適用外です。治療費は全額自己負担です。
なので、先進医療を受けるためには、けっこうな大金が必要となることもありますが、その医療費実費を保障してくれるのが先進医療特約です。医療保険に入るならつけておいた方がいい特約です。
一時金として15万円が給付されますが、先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります。一時金は交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金です。
ちなみにですが、「1回の療養につき1,000万円限度」という他社には見られない制約があります。他社では1回の療養に関する限度額はなく、保障期間通算で2,000万円限度が一般的です。とはいえ、高額な先進医療でも医療費は700万円程度。そこまで気にするほどでもないでしょう。
【重要ではありません】通院支援特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
通院支援特約 | 入院日数が29日以内:基本給付金額×5 入院日数が30日以上:基本給付金額×10 外来手術:基本給付金額×5 |
入院して退院後、もしくは外来手術を受けた場合。 |
入院して退院した際、もしくは外来で手術を受けた際に給付される一時金です。
その名のとおり
「一時金を差し上げますので、これで通院頑張ってください!」
という保障ですが、一時金が1回だけですし保障額も大きくはないので、大きな意味は持たないかと。
ちなみにですが、他社によくある通院保障は
- 通院1日に対して5,000円給付(がんなら5年間の通院を保障)。
- 抗がん剤治療を受けた月に10万円保障。
といったように長期の通院を保障することもできます。特にがんですよね。
働きながらの通院治療はそこまで恐れることもないです。本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を通院で受けるケースです。この場合は満足に働くこともできず、入院も短期間(抗がん剤を打つ時だけ)なので、医療保険から給付される入院給付金もわずかなもの。
こんなピンチに対応できる抗がん剤治療特約が他社にはありますが、アクサ生命「スマート・ケア」にはないんですよね。がんの通院保障は全般的に弱めと感じます。
【重要ですが…】3大疾病一時金特約・上皮内新生物一時金特則
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
3大疾病一時金特約 | 3大疾病一時金額 | ■がん 初回:がんと診断されたとき。 2回目以降:がんで入院したとき。 ■急性心筋梗塞・脳卒中 5日以上の入院、もしくは手術をうけたとき。 |
上皮内新生物一時金特則 | 3大疾病一時金額×50% | 上皮内新生物と診断されたとき。 |
がん・急性心筋梗塞・脳梗塞で所定の条件を満たした場合に、ドバっとまとまった金額を受け取れるのが3大疾病一時金特約です。
治療費から様々な雑費(入院にかかる差額ベッド代や食事代、日用品や交通費など)、そして収入減となった場合の生活費補填にまで使えるお金です。治療の早い段階でまとまった金額を確保できるので、
「医療保険、入っておいてよかった…」
と心の底から実感できるの特約です。
他社の医療保険と比較した良い点と悪い点は以下のとおり。
- 【GOOD】給付間隔が1年。ちょっと古い医療保険だと給付間隔が2年に1回となることもあり。
- 【BAD】上皮内がんだと半額給付。
- 【BAD】範囲の狭い心筋梗塞・脳卒中が保障対象。他社は心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象にすることが多い。
- 【BAD】給付限度回数が5回。他社は回数無制限が主流。
ちょっとデメリットが多めです。
給付間隔が1年に1回である点はメリットです。ちょっと古い医療保険だと給付間隔が2年に1回となることがあります。2年は長いですよね。再発・転移を繰り返して辛い状況なのに、
「あ、次は2年後で!2年間がんばって!」
って言われたらイラっときます。その点、アクサ生命「スマート・ケア」は1年に1回給付されます。悪くありません。
一方で、上皮内がんだと半額給付となってしまいます(上皮内新生物一時金特則)。
最近は上皮内がんも通常のがんと同じ扱いをする医療保険が増えてきています。上皮内がんを特に気にする必要があるのは女性です。乳がんの場合は、上皮内がんであっても通常のがんと同じ治療が必要となることもあります。半額給付となる点はデメリットでしょう。
また、心疾患・脳血管疾患の保障範囲は急性心筋梗塞・脳卒中に限定されます。心疾患・脳血管疾患をまるごと保障するタイプではありません。急性心筋梗塞は心疾患全体の3%といったデータもあるくらいなので、この点もデメリットです。
給付回数の制限も気になりますよね。一生涯で一時金を5回以上受け取る可能性は高くありませんが、他社の医療保険は回数無制限であることが多いことを踏まえれば、この点も不安材料です。
まとめると、デメリットが勝っているかと…。「3大疾病一時金特約」に魅力を感じる場合は、他社の3大疾病一時金と比較しておいて損はありません。
【重要ではありません】3大疾病保険料払込免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
3大疾病保険料払込免除特約 | 以降の保険料支払いが免除される | がん:がんと診断されたとき。 急性心筋梗塞・脳卒中:5日以上の入院、もしくは手術をうけたとき。 |
よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」っていう特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除される特約です(もちろん保障は継続)。
医療保険は保険料が安いので、保険料払込免除特約は不要でしょう。有料のオプションなので、付加すると毎月支払う保険料が上がります。
【使えます】女性疾病入院・特定手術給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
女性疾病入院給付金 | 女性疾病入院給付金額×入院日数 | 女性疾病で入院したとき。 |
女性特定手術サポート給付金 | 女性疾病入院給付金額×20倍 | ・乳房観血切除術 ・子宮全摘出術 ・卵巣全摘出術 |
女性疾病入院給付金額×5倍 | ・上記以外の乳房、子宮、子宮付属器に対する手術。 ・支払い限度に達した後に受けた乳房観血切除術。 |
|
乳房再建術給付金 | 女性疾病入院給付金額×40倍 | ・乳房再建術を受けたとき |
女性特有の疾病で入院・手術となった場合に、基本保障の入院給付金・手術給付金に対する上乗せをする特約です。
入院給付金の上乗せ分の主な用途は差額ベッド代でしょう。通常の入院は複数人が同居する大部屋です。プライベートを保つのは難しい空間です。プライベートな空間を保つには差額ベッド代を払い、個室や少人数の部屋を確保する必要があります(もちろん女性疾病入院給付金の使い方は自由です)。
女性特定手術サポート給付金・乳房再建術給付金は手術給付金の上乗せです。保障内容としては平均的ですし、特約保険料もそんなに高くはないので、「これは必要!これは安心!」と強く感じるのであれば付加して良い特約です。
【そこまで重要ではありません】重症化予防一時金・見舞金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
重症化予防一時金 | 重症化予防見舞金×5倍 | ・がんと診断されたとき。 ・糖尿病で所定の治療をうけたとき。 ・急性心筋梗塞、脳血管疾患、肝硬変、慢性腎臓病によって入院もしくは通院したとき。 |
重症化予防見舞金 | 重症化予防見舞金 | ・上皮内新生物と診断されたとき。 ・糖尿病、骨粗しょう症、関節リウマチで入院したとき。 |
骨粗しょう症、関節リウマチが特別に保障されている医療保険は、私が知る限りアクサ生命「スマート・ケア」が初めてではないかと。重症化予防一時金・見舞金特約は他社の医療保険には見られない特約です。
とはいえ、必要かというと微妙です。
保障範囲は3大疾病一時金特約と重なる部分が大きく、また給付回数も1回だけなので、あえて付加することもないかなぁという印象です。糖尿病・骨粗しょう症に不安がある方は検討してもよいですね。
【重要ではありません】介護終身保険特約・認知症一時金特約
特約名 | 給付条件 |
死亡保険金・高度障害保険金 | ・死亡・高度障害状態となったとき。 |
介護保険金 | ・要介護状態となったとき。 ・要介護状態が180日以上続いたとき。 |
認知症保険金 | ・認知症と診断確定され、かつ要介護1以上に認定されたとき。 |
医療保険に死亡保障・介護保障を追加できるオプションですが、将来的に
「医療保険は解約したいけど、死亡と介護の保障は残しておきたい!」
となった場合に、アクサ生命「スマート・ケア」を解約すると死亡保障・介護保障も消滅してしまいます。死亡保障と介護保障が医療保険を見直しする際の足かせになってしまいます。
医療保険は医療の発展や社会情勢に合わせて見直し(他社へ乗り換え)たくなることもあります。医療保険は医療保険、死亡保障は終身保険、介護保障は介護保険と別々にしておいた方が無難です。あえてセットにする必要性は薄いでしょう。
【シミュレーション】僕がアクサ生命「スマート・ケア」に入るなら。
僕がアクサ生命「スマート・ケア」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:基本給付金5,000円。
- 特約:先進医療特約、入院給付特則B型、3大疾病一時金特約、上皮内新生物一時金特則
先進医療特約は必須。入院給付特則B型も付加して長期入院に備えます。あとは3大疾病一時金特約と上皮内新生物一時金特則を付加して1年に1回まとまった金額を受け取れれば、それなりな保障になるかと。女性であれば、女性疾病入院・特定手術給付特約を追加してもいいかもですね。
ただし、上述のとおり3大疾病一時金の保障内容は微妙ですし、がんの通院保障にも不安が残ります。他社の医療保険と比較しておいて損はないです。
アクサ生命「スマート・ケア」のメリット
患者申出療養とは健康保険が適用される範囲に有効な治療法がない場合、患者が国に申し出ることで治療実施が認められる制度です。治療費が全額自己負担となるので、負担がかなり重いんですよね(上述した先進医療とも違います)。
アクサ生命「スマート・ケア」ではオプションをつけると患者申出療養の技術料と同額が保障されます。
しかしながら、実際に患者申出療養を実施するケースはかなり稀です。制度開始から1年半の間で相談があったのが78件、実施されたのが4件。将来的には有効な保障になるのかもしれませんが、いまのところはあまり効果的な保障内容ではありません。
参考:厚生労働省ホームページ
よってオプションをつかけるかどうかというと微妙ですが、患者申出療養を保障対象にできる画期的な試みはメリットとしていいでしょう。患者申出療養を保障対象する医療保険は他にメディケア生命「新メディフィットA」があります。
アクサ生命「スマート・ケア」のデメリット
繰り返しになりますが、3大疾病一時金の保障範囲は狭いです。心疾患・脳血管疾患をまるごと保障するのではなく、急性心筋梗塞・脳梗塞に限定されます。
給付回数も5回まで。最近の医療保険の主流は
「がん・心疾患・脳血管疾患を保障!給付回数無制限!」
であることを踏まえれば、この点はデメリットです。
また、基本保障は入院一時金です。一時金を1回だけ給付なので、日帰り入院でも1年間入院でも保障額は同じ。基本保障だけでは長期入院に不安が残ります。
長期入院に備えるためには入院給付特則を付加する必要がありますが、そうなると保険料はググっと上がります。
手持ちの現金が少ない方にとって入院一時金はとても助かるのですが、そうでないなら短期入院は有給休暇の消化と貯蓄の切り崩しでなんとかなることが多いです。ある程度の現金がある方は、入院一時金タイプの医療保険ではなく入院日数連動タイプの医療保険を選んだ方がよいかと。
ちなみにですが、入院1日あたりの医療費平均は約2.3万円というデータがあります。ひとつの目安に。
アクサ生命「スマート・ケア」の評価
評価:C(S、A~Cで判定)。
他社の医療保険より際立って良い点というのがなかなか見つからず…。基本の入院保障が一時金である点が特徴ですが、それがメリットかというと微妙です。
患者申出療養が保障対象となる点は優れていますが、3大疾病一時金の保障範囲や給付回数に制限があったり、通院保障がイマイチだったり、基本保障だけだと長期入院に備えられなかったり(オプション追加で長期入院に備えると保険料が高くなる)と、デメリットが目立ちます。
よって評価は「C」としました。他社の医療保険との比較はしておいて損はないでしょう。比較対象となる医療保険として下記2つを挙げておきます。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。健康保険料率が適用されれば業界最安値クラスの保険料となります。一時金の保障対象は「がん・心疾患・脳血管疾患」ですし、給付回数は無制限。ただし、先進医療特約が10年更新型なのがちょっと残念。
●メディケア生命「新メディフィットA」。ネオファースト生命の健康保険料率が適用されない場合は、メディケア生命が業界最安値クラスです。こちらも一時金の保障対象は「がん・心疾患・脳血管疾患」ですし、給付回数は無制限。患者申出療養を保障対象にすることもできます。先進医療特約が終身型なのも安心です。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
アクサ生命「スマート・ケア」の相談をするなら。
アクサ生命「スマート・ケア」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちアクサ生命やってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがアクサ生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならアクサ生命はもちろんのこと、この記事で比較対象としたネオファースト生命・メディケア生命とも提携しています。
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わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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まとめ
公式サイト:アクサ生命「スマート・ケア」
なかなか「これだ!」という特徴が見当たらず…。
他社の医療保険と比較しておくべきでしょう。保険クリニックなら、この記事で比較対象としたネオファースト生命・メディケア生命とも提携しています。アクサ生命を含めた3社の比較もかんたんにやってくれますよ。
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