なによりも気になるのが「はなさく生命」です。聞いたことないですよね。
はなさく生命は日本最大手の日本生命が2019年4月に設立した保険ショップ向けの生命保険会社です。日本生命のセカンドライン的な位置づけでしょうか。バックに大手がいるので、安心して加入できる生命保険会社といっていいでしょう。心配無用です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、はなさく生命「はなさく医療」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障(3大疾病入院支払日数無制限特則) | A |
通院保障(がん) | 退院後5年間無制限保障(退院後通院特約) 抗がん剤治療特約あり(抗がん剤・ホルモン剤治療特約) |
A |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:1回目診断確定、2回目以降入院 心疾患:急性心筋梗塞は1日以上の入院、または手術。急性心筋梗塞以外は20日以上の入院、または手術。 脳血管疾患:脳卒中は1日以上の入院、または手術。急性心筋梗塞以外は20日以上の入院、または手術。 【給付間隔・上限】 1年に1回、回数無制限 ※3大疾病I型 |
B |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・終身型 | A |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:2,519円 女性:2,729円 |
B |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:3,499円 女性:3,129円 |
|
会社情報 | 苦情率:1.187% ソルベンシーマージン比率:17340.6% 会社格付け:AA(RI) |
B |
入院保障に大きな問題はありません。オプションの3大疾病入院支払日数無制限特則を付加すれば、がん・心疾患・脳血管疾患の入院が無制限保障となります。この点は安心です(8大疾病を無制限保障にすることもできます)。
がんの通院治療も退院から5年間無制限保障。業界トップクラスの保障内容です。抗がん剤・ホルモン剤治療特約を付加すれば、抗がん剤治療を受けた月に10万円給付なので、通院でがん治療を受けてるけど、抗がん剤の副作用が辛くて満足に働けない!なんていう状況もきっちり保障されます。この点も安心でしょう。
また、3大疾病一時金の給付対象は幅広くがん・心疾患・脳血管疾患です。ちょっと古いがん保険だと心疾患・脳血管疾患の保障対象が急性心筋梗塞・脳卒中に限定されることもありますが、はなさく生命「はなさく医療」はそんなことありません。
先進医療保障も問題ありません。充実してます。
保険料は決して最安値クラスではありません。同じような保障内容の医療保険は他にもありますし、他社との比較はしておいて損はないでしょう。
バックに大手の日本生命がいることもあり、会社的には安定しています。保険金の支払い能力(ソルベンシーマージン比率)は安全と言わている200%を大きく超える17340.6%。格付も「AA」なので”保険金支払能力は極めて高く、優れた要素がある”という評価になっています。ただし、苦情率が業界平均0.4%を上回る1.187%である点がちょっと気になります。設立間もないということもあり、これから改善されていくのでしょう。
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はなさく生命「はなさく医療」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【医療保険】 ・病気やケガに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
基本保障 | 【入院給付金】 入院につき1日3000円~20,000円から選択。 ※1,000円単位で選べます。 【手術給付金】 ■手術Ⅰ型 入院中:入院給付金の10倍給付。 外来:入院給付金の5倍給付。 ■手術Ⅱ型 入院中:入院給付金の10倍・20倍・50倍給付。 外来:入院給付金の5倍給付。 【放射線治療給付金】 放射線治療1回につき入院給付金の10倍給付 |
特約(オプション) | 【入院一時給付特約】 病気やケガで1日以上の入院をした場合に一時金給付。 【女性疾病入院一時給付特約】 ・女性特有の疾病で入院した場合、一時金給付。 【女性疾病特約】 ・女性特有の疾病で入院・手術した場合、入院給付金・手術給付金が上乗せ。 【退院後通院特約】 通院1日につき、定額給付。 【先進医療特約】 先進医療の技術料実費給付。 【特定疾病一時給付特約】 がん等の特定疾病で所定の治療を受けた場合に一時金給付。 【がん一時給付特約】 がんと診断されたときや、がんで入院したときに一時金給付。 【抗ガン剤・ホルモン剤治療特約】 抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた月に一時金給付。 【特定損傷特約】 骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療を受けた場合に一時金給付。 【特定疾病保険料払込免除特約】 がん等の特定疾病で治療を受けたときに、以降の保険料支払いが免除。 |
保険料を支払う期間 | 有期 or 終身 |
保険料を支払う回数 | 月払 or 年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 終身 |
加入方法 | 対面 |
健康相談サービス | あり |
はなさく生命「はなさく医療」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【基本保障】入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金
基本保障は取り外しができません。契約したら絶対についてくる保障です。
はなさく生命「はなさく医療」はオーソドックスな入院・手術に対して保障するタイプの医療保険です。保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院1日につき3,000円~20,000円から選択。 ※1,000円単位で選べます。 ※3大疾病or8大疾病による入院を無制限保障とすることも可能(保険料は上がります)。 |
入院1日につき給付 |
手術給付金 | ■手術Ⅰ型 入院中:入院給付金の10倍給付。 外来:入院給付金の5倍給付。 ■手術Ⅱ型 入院中:入院給付金の10倍・20倍・50倍給付。 外来:入院給付金の5倍給付。 ※Ⅰ型かⅡ型のどちらかを選びます。 |
所定の手術を受けたとき。 |
放射線治療 | 1回につき入院給付金の10倍 | 放射線治療を受けたとき。 |
入院・手術の保障は他社の医療保険と同水準です。悪くありません。
他社の医療保険と比較し、目立って悪い点はありません。手術Ⅱ型だと入院中の手術が最大50倍保障となる点は他社よりも優れています。
また、特則を追加することにより、3大疾病と8大疾病の入院を無制限保障とすることもできます。
3大疾病入院支払日数無制限特則 | がん(上皮内がんを含む)、心疾患、脳血管疾患の入院を無制限保障。 |
8大疾病入院支払日数無制限特則 | がん(上皮内がんを含む)、心疾患、脳血管疾患、肝疾患、膵疾患、腎疾患、糖尿病、高血圧性疾患・大動脈瘤等の入院を無制限保障。 |
ちなみにですが、入院日数の平均は以下のとおりです。
日本人の平均:29.3日
35歳~64歳の平均:21.9日
参考にしたのは生命保険文化センターです。
上記のリンク先を参照頂けるとわかるのですが、入院日数は意外と短いです。脳血管疾患は長引くこともありますが、がんとか心疾患は意外と入院期間は短めですよね。
とはいえ、これは平均です。特にがんは症状によっては入院が長引きます(水泳の池江璃花子さんは10か月入院されたそうです)。医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、入院日数の無制限保障は重要だと考えています。
はなさく生命「はなさく医療」は入院延長保障を8大疾病とするか、3大疾病にするか選択できます。他社だと8大疾病だけだったり、3大疾病だけしか選べなかったりするのですが、選択肢が広い点はメリットです。少なくとも3大疾病入院支払日数無制限特則を付加しておくと安心です。
【重要ではありません】入院一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院一時給付特約 | 1万円~20万円の範囲内で選択可能 | 1日以上入院したとき。 |
短期入院だと入院給付金だけでは医療費や入院中の諸費用(交通費とか生活雑貨)をカバーできないケースもあり得ます。短期入院の場合に足りなくなる費用を補填するのが入院一時給付金の目的ですね。入院一時金は入院日数に関わらず、入院すれば必ず(日帰り入院でも)給付されます。
入院一時金は他社の医療保険にもよくあるオプションです。他社と比較し、はなさく生命「はなさく医療」の入院一時金は良くも悪くもありません。貯蓄が乏しく入院費用に不安を感じる方はつけておいても良いオプションですが、そうでないなら不要でしょう。
ちなみにですが、治療費を含めた1日あたりの入院費自己負担額平均は23,300円だそうです(生命保険文化センター調べ)。
【重要ではありません】女性疾病入院一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
女性疾病入院一時給付特約 | 1万円~10万円の範囲内で選択可能 | 1日以上入院したとき。 |
上述した入院一時給付特約の保障対象を、女性特有の疾病(子宮・卵巣に関連する疾病や、妊娠・出産にかかわる症状、栄養性貧血といった女性に多い疾病等を指します)やがんに限定したのが女性疾病入院一時給付特約です。
保障範囲が限定される分、入院一時給付特約の方が特約保険料は安くなってます。こちらも手持ち現金が少なめで、できる限り保険料を安くしたいという女性なら検討する価値がありますが、そうでないなら不要でしょう。
【女性は要チェックです】女性疾病特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
女性疾病入院給付金 | 入院1日につき3,000円~20,000円から選択。 ※1,000円単位で選べます。 ※がんによる入院を無制限保障とすることも可能(保険料は上がります)。 |
所定の女性特有の疾病で入院した場合。 |
女性特定手術給付金 | 女性疾病入院給付金の10倍~100倍 | 以下の手術を受けた場合。 ・乳房観血切除術 ・乳房再建術 ・子宮摘出術 ・卵巣摘出術 ・子宮、卵巣、卵管に関わる手術 ・特定不妊治療 |
女性特有の病気やがんに罹患した場合、基本保障の入院給付金と手術給付金が上乗せされる特約です。
入院給付金に対する上乗せの主な用途は差額ベッド代でしょう。通常の入院は複数人が同居する大部屋です。プライベートを保つのは難しい空間です。プライベートな空間を保つには差額ベッド代を払い、個室や少人数の部屋を確保する必要があります。
入院給付金が増額されれば、プライベートが守られるちょっと豪華な病室で入院できます。女性にとっては入院中もプライベートは大切ですよね。
手術給付金の上乗せも保障内容としては平均的です。特約保険料もそんなに高くはないので、「これは必要!これは安心!」と強く感じるのであれば付加して良い特約です。
【重要です】退院後通院特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
退院後通院特約 | 入院した退院後の通院1日につき、定額給付。 | 通院した場合。 |
現在は入院を極力短期間にして、自宅療養と通院で治療する病院が増えています。通院保障の優先度は高めです。
ちなみに、保障される条件は以下のとおり。
がん以外 | ・退院後180日間までが保障対象。 ・1回の入院につき30日間の通院が保障対象。 ・保障期間通算で1,095日間の通院が保障対象 |
がん | ・退院後5年間までが保障対象。 ・1回の入院につき無制限保障。 ・保障期間通算で無制限保障。 |
がん以外の通院保障は他社同等。
一方で、がんだと退院後5年間の通院が保障され、支払限度日数が無制限になります。つまり、退院してから5年間は通院した日数だけ無制限に通院給付金が給付されます。これは安心感ありますよね。
ちなみにですが、本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を通院で受けるケースです。この場合は満足に働くこともできず、短期入院となることが多い(抗がん剤を打つときだけ入院)ので入院給付金は少額。こんなピンチに対応できる特約が後述する抗ガン剤・ホルモン剤治療特約です。
ということで、通院治療に備えるならば退院後通院特約と抗ガン剤・ホルモン剤治療特約の両方を付加できれば最強ですが、それだと保険料が高くなります。どちらにするか迷ったら、優先するべきは抗ガン剤・ホルモン剤治療特約と感じます。
【重要です】 先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療特約 | 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 | 先進医療を受けた場合。 |
先進医療は健康保険適用外です。治療費は全額自己負担です。
なので、先進医療を受けるためには、けっこうな大金(数百万円とか)が必要となることもありますが、その医療費実費を保障してくれるのが先進医療特約です。基本的には医療保険に入るならつけておいた方がいい特約です。
通算2,000万円まで保障は他社同等。ただし、他社には技術料実費に加え、一時金が10万円程度給付されるタイプがあります。
先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります。他社の一時金は交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金ですが、はなさく生命「はなさく医療」には一時金がありません。この点はちょっと残念ですが、まあ大きな問題とは言えないでしょう。
【重要です】特定疾病一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定疾病一時給付特約 | 同額型:10万円~200万円 初回2倍型:5万円~100万円 |
下表参照 |
条件を満たせばまとまった金額の一時金が給付される特約です。
例えば、がんと診断されるとポンっと100万円給付されたりするのがこの特約。実際に受け取ってみるとわかるのですが、治療の早い段階で大きなお金を確保できるので、その後の安心感が違います。いざというときに、
「医療保険に入っておいてよかった!」
と実感するのがこちらの一時金給付特約です。
保障内容がちょっと複雑なのですが、特定疾病一時給付特約には4つのタイプがあります。
タイプ | 保障対象となる疾病と条件 |
3大疾病Ⅰ型 | ■がん 【初回】初めてがんと診断確定 【2回目以後】がんによる入院 ■心疾患 入院または手術 ※急性心筋梗塞は1日以上の入院/その他の心疾患は継続20日以上の入院が保障条件 ■脳血管疾患 入院または手術 ※脳卒中は1日以上の入院/その他の脳血管疾患は継続20日以上の入院が保障条件 |
3大疾病Ⅱ型 | ■がん 3大疾病Ⅰ型と同じ。 ■心疾患 3大疾病Ⅰ型とほぼ同じだが、違いはその他の心疾患の保障条件が入院継続5日以上に短縮される点。 ■脳血管疾患 3大疾病Ⅰ型とほぼ同じだが、違いはその他の脳血管疾患の保障条件が入院継続5日以上に短縮される点。 |
特定8疾病・臓器移植Ⅰ型 | ■がん、心疾患、脳血管疾患 3大疾病Ⅰ型と同じ。 ■肝硬変 入院または通院 ■慢性膵炎 手術 ■慢性腎不全 永続的な人工透析療法 ■糖尿病 継続180日以上のインスリン治療、または糖尿病性網膜症による手術、または糖尿病性壊疽による切断術 ■高血圧性疾患に関連する動脈疾患 高血圧性疾患を発病し、大動脈瘤等の手術または大動脈瘤等の破裂、または四肢の動脈閉塞症による血行再建手術 ■臓器移植 心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓または小腸の移植術 |
特定8疾病・臓器移植Ⅱ型 | ■がん、心疾患、脳血管疾患 3大疾病Ⅱ型と同じ。 ■肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全、糖尿病、高血圧性疾患に関連する動脈疾患、臓器移植 特定8疾病・臓器移植Ⅰ型と同じ。 |
ざっくり言うと、
- 「3大疾病」と「特定8疾病・臓器移植」の違いは保障対象となる疾病の違い。
- 「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の違いは心疾患・脳血管疾患の保障条件となる入院日数の違い。
です。
じゃあ4パターンからどれを選ぶかですが、Ⅰ型は微妙です。というのも、心疾患の入院日数は短く35歳~64歳は平均9.0日(生命保険文化センター)。平均からすると20日も入院しないんですよね。保険料が多少高くなったとしても、安心なのは継続入院5日間で保障対象になるⅡ型です。
あとは「3大疾病」と「特定8疾病・臓器」のどちらかをお好みで選ぶ感じですね。もしくは後述する「がん一時給付特約」でがんだけに備え、毎月支払う保険料を安くするということもできます。
ここで特定疾病一時給付特約の良い点と悪い点をあげておきます。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回。ちょっと古い医療保険だと2年に1回の場合あり。
- 【GOOD】心疾患・脳血管疾患がまるごと保障対象。
- 【GOOD】上皮内がんも保障対象。
- 【BAD】がんの2回目以降の一時金給付条件が入院。
惜しいのが、がんの2回目以降の給付条件が入院である点。通院だけの治療だと一時金給付されません。非常に優れた医療保険やがん保険だと2回目も治療を受けていれば一時金給付されるタイプがあります(通院治療でも給付対象)。
まあでもこの点は医療保険の平均です。一般的な医療保険は「入院」です。デメリットとまでは言えません。
それ以外も悪くない保障内容です。
ちょっと古い医療保険だと2年に1回しか一時金給付されないことがあります。2年は長いですよね。再発・転移を繰り返して辛い状況なのに、
「あ、次は2年後で!2年間がんばって!」
って言われたらイラっときます。その点、はなさく生命「はなさく医療」は1年に1回給付されます。ここは他社同等。悪くありません。
また、上皮内がんが保障対象となっている点も評価できます。ちょっと古い医療保険・がん保険だと「上皮内がんは悪性新生物ではない!」となって保障対象外になっていることもあります。
それと、他社の医療保険は心疾患・脳血管疾患の一部である急性心筋梗塞・脳卒中のみ保障対象になっていることもあるのですが、はなさく生命「はなさく医療」は幅広く心疾患・脳血管疾患を保障対象としています。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患が保障対象外になります。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。
また、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。
【補足】上皮内がんってなに?
はなさく生命「はなさく医療」で保障対象になっている上皮内がんですが、聞いたことないですよね。引用します。
上皮内新生物は、がん細胞が、上皮と間質を隔てる膜(基底膜[きていまく])を破って広がっていない状態です。そのため、基本的には手術でとることが可能で、転移がほとんどないと考えられています。上皮内新生物が悪性化し、基底膜を越えて浸潤した場合に、一般的な「がん」になります。
引用:国立がん研究センター
つまり、転移する可能性が低く、手術でサッと切り取ってしまえば、完治が見込めるガンのことです。軽度のがんなので、保障対象外にしている医療保険もあるのですが、はなさく生命「はなさく医療」は保障対象です。がんに関しては保障の範囲が広いと言えます。
上皮内がんを気にする必要があるのは特に女性です。乳がんだと上皮内がんであっても、通常のがんと同じ治療が必要となるケースがあります。
【重要です】がん一時給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん一時給付特約 | 10~200万円の範囲で選択可能。 | 【初回】初めてがんと診断確定 【2回目以後】がんによる入院 |
上述した特定疾病一時給付特約の保障内容をがんに限定したのが、こちらのがん一時給付特約です。
なので、良い点も悪い点も特定疾病一時給付特約と同じ。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回(ちょっと古い医療保険だと2年に1回の場合あり)。
- 【GOOD】上皮内がんも保障対象。
- 【BAD】がんの2回目以降の一時金給付条件が入院。
一時金保障の対象はがんだけでいいから保険料を安く抑えたい!という方は、こちらのがん一時給付特約ですね。
【重要です】抗ガン剤・ホルモン剤治療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
抗ガン剤・ホルモン剤治療特約 | 1~20万円の範囲で選択可能。 | 抗がん剤治療を受けた月に給付。 |
公的医療保険制度の対象となる抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けた月に一時金が給付される特約です。
抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。
- 手術でがんを切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
- 手術でがんを切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。
1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。長引くのは2のケースですね。
2のケースだと働くこともままならず、収入減もあり得ます。さらに、抗がん剤治療はなかなかのお値段。高額医療費制度を満額まで使い切ることも考えられます。
繰り返しになりますが、本当に怖いのは副作用のきつい抗がん剤治療を通院で受けるケースです。満足に働くこともできず、短期入院となることが多い(抗がん剤を打つときだけ入院)ので医療保険の入院給付金は少額。こんなピンチに対応できる抗ガン剤・ホルモン剤治療特約は優先度高めです。
他社と比較して保障内容は平均的ですが、ちょっと残念なのが保障対象が公的医療保険制度が適用される抗がん剤治療・ホルモン剤治療に限定される点です。
最近発売された医療保険では保障対象に自由診療となる抗がん剤治療が含まれることがあります。例えば、日本では承認が追いついてないけど、欧米では承認されている最新の抗がん剤治療ですね。このサイトで推しているネオファースト生命「ネオdeいりょう」、もしくはメディケア生命「新メディフィットA」は自由診療となる抗がん剤治療までを保障対象としています。
自由診療なので費用は全額自己負担。他社だと自由診療の抗がん剤治療を受けた場合に月20万円給付されることもありますが、はなさく生命「はなさく医療」は保障対象外です。
【重要ではありません】特定損傷特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定損傷特約 | 5万円or10万円から選択可能 | 骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療を受けたとき。 |
最近ぽつぽつ増えてきている主に骨折を保障する特約です。
若い時はそんなに骨折することもありません。趣味で激しいスポーツをする人くらいでしょうか。あとはおじいちゃんおばあちゃんになって骨が弱くなったときですね。
まあでも骨折1回で5万円給付(10回限度)なので、お小遣い程度です。そこまで重要ではありません。
【重要ではありません】特定疾病保険料払込免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
特定疾病保険料払込免除特約 | 保険料の支払いが免除される。 (保障は継続する) |
特定疾病一時給付特約と同じ。 |
保険料払込免除特約は、よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」っていう特約です。所定の条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。
保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約は有料です。付加すれば毎月支払う保険料があがります。
保険料を上げてまで保険料払込免除特約をつけるかは微妙なところですよね。そもそもはなさく生命「はなさく医療」は保険料が高くないですし。個人的には不要かと考えています。
【シミュレーション】僕がはなさく生命「はなさく医療」に入るなら
僕がはなさく生命「はなさく医療」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:入院給付金5,000円、60日型、3大疾病入院無制限、手術Ⅰ型
- 特約:先進医療特約、特定疾病一時給付特約(50万円・3大疾病Ⅰ型・同額型)・抗がん剤・ホルモン剤治療特約(10万円)
このシミュレーションで40歳男性の保険料が月4,924円、40歳女性が月4,754円。保険料は高くも安くもなく、平均的です。決して最安値クラスではありません。
先進医療特約は必須です。がんの長期入院には備えておきたいので3大疾病入院支払日数無制限特則も付加します。
通院しながらの抗がん剤治療で働けなくなる状況は怖いので、抗がん剤・ホルモン剤治療特約を付加。一時金保障をがんに絞るか3大疾病・8大疾病まで広げるか悩むところですが、ここは保険料とのバランスでしょう。月5,000円までの保険料なら払えますし、心疾患・脳血管疾患の一時金保障がないのは不安なので3大疾病としました。余裕があれば8大疾病でもよいですね。
はなさく生命「はなさく医療」のメリット
先進医療特約は終身型。終身型であれば一生涯保険料が変わりません。
他社の先進医療特約だと10年更新型となることもあります。10年更新型だと保険料が10年ごとに更新(値上げ)されます。
現在は100円前後で付加できる先進医療特約ですが、将来的に先進医療が普及し、生命保険会社の保険金支払いが膨らんでいけば、契約者が支払う保険料も上がっていくことが予想されます。はなさく生命「はなさく医療」の先進医療特約が保険料が一生涯変わらない終身型である点はメリットでしょう。
また、上述のとおり女性特有の疾病に対する保障は充実しています。
他社だと入院給付金の上乗せ保障だけだったり、そもそも女性特有の疾病に対する上乗せ保障がなかったりもしますが、はなさく生命「はなさく医療」は入院給付金も手術給付金も上乗せできます。
対象となる手術の種類も他社同等ですし、不妊治療まで保障対象となる(ただし少額)点はメリットと言っていいでしょう。
はなさく生命「はなさく医療」のデメリット
180日以内の入院は1回の入院とカウントされます。
例えば、1回の入院で支払われる入院給付金の限度日数を60日間としていた場合、
はなさく医療:大腸がんで30日入院、その60日後に肺炎で40日入院、合計70日入院⇒入院1回とみなし、60日間分しか入院給付金が給付されない。
他社の医療保険:大腸がんで30日入院。その60日後に肺炎で40日入院、合計70日入院⇒別の入院とみなし、70日間分の入院給付金が給付される。
このような違いあります。180日以内に異なる原因で入院することは稀かと思いますが、ちょっと注意ですね。
はなさく生命「はなさく医療」には復活制度がない。
少し気になる点なので、章立てしました。
一般的な生命保険には復活制度があります。
例えば、
- 口座振替で契約していたけど、口座に入金し忘れた。
- クレジットカードの支払限度額を超えてしまっていた。
といったとき、2ヶ月間保険料の支払いがなければ、保険契約は一旦失効します。しかし、その後(概ね3年以内)に保険料の支払いを再開できれば、同じ条件で保険契約を「復活」させることができます。これが復活制度です。
しかし、はなさく生命「はなさく医療」には復活制度がありません。保険契約が一旦失効すると再契約する必要があります。
再契約すると、間違いなく保険料は上がります。
例えば、30歳の時に契約し、40歳で失効した場合、再契約すると40歳で契約した時の保険料となります。医療保険は年齢が上がると保険料も上がります。40歳で契約した保険料は確実に高くなります。
ちゃんと毎月保険料を支払っていればデメリットにはなりませんが、ついうっかりと言うこともあります。この点は注意しておきましょう。
はなさく生命「はなさく医療」の評価
評価:B(S、A~Cで判定)。
ふつうの医療保険です。
目立った欠点はありませんが、特筆すべき点も見当たらず、そして保険料は高くも安くもなく平均的。他社が改定を重ねている現状では、そろそろリニューアルがあるかもしれませんね。よって評価はふつうの「B」としました。
比較対象の医療保険として下記を挙げておきます。保障内容は大きく変わりませんが、年齢・性別によって保険料は変わりますので、一度保険料試算して比較しておいた方が無難です。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。健康保険料率が適用されれば業界最安値クラスの保険料となります。健康保険料率が適用されれば保険料もネオファースト生命の方が安くなることが多いかと。保障内容ははなさく生命「はなさく医療」とほぼ同等ですが、こちらは自由診療となる抗がん剤治療も保障対象にできます。ただし、先進医療特約が10年更新型なのがちょっと残念。
●メディケア生命「新メディフィットA」。ネオファースト生命で健康保険料率が適用されなければ、メディケア生命が業界最安値クラスです。こちらも保障内容ははなさく生命「はなさく医療」とほぼ同等で、自由診療となる抗がん剤治療も保障対象。メディケア生命は先進医療特約が終身型です。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
はなさく生命「はなさく医療」の相談をするなら。
はなさく生命「はなさく医療」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うち、はなさく生命やってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがはなさく生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならはなさく生命はもちろん、この記事で比較対象としたネオファースト生命・メディケア生命とも提携しています。3社間の比較もかんたんにやってくれます。
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
40社以上の保険会社と提携している点も評価できます。はなさく生命はもちろんのこと、比較対象としたメディケア生命・ネオファースト生命とも提携しているので、比較もかんたんにやってくれます。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
保険クリニックの予約は↓をクリック!
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:はなさく生命「はなさく医療」
まあふつうです。
発売された当初は各社のいいとこ取りで構成されてましたが、各社が改定を重ねてきており、徐々にメリットが薄れてきつつあるかと。保険料も決して最安値クラスではなく、他社の医療保険との比較はしておいて損はないでしょう。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。健康保険料率が適用されれば業界最安値クラスの保険料となります。保障内容ははなさく生命「はなさく医療」とほぼ同等ですが、自由診療となる抗がん剤治療が保障対象になります。健康保険料率が適用されれば保険料もネオファースト生命の方が安くなることが多いかと。ただし、先進医療特約が10年更新型なのがちょっと残念。
●メディケア生命「新メディフィットA」。ネオファースト生命で健康保険料率が適用されなければ、メディケア生命が業界最安値クラスです。こちらも保障内容ははなさく生命「はなさく医療」とほぼ同等で、自由診療となる抗がん剤治療も保障対象。メディケア生命は先進医療特約が終身型です。
このあたりが比較対象です。
保険クリニックならはなさく生命はもちろん、ネオファースト生命・メディケア生命とも提携しています。3社の比較もかんたんにやってくれますよ。
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