2021年10月に全面リニューアルされたSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」。
リニューアルされて保障内容はかなり改善されてます。うまいこと他社の良いとこ取りしてます。リニューアル前はパッとしないがん保険でしたが、一気にトップクラスの保障内容になってますね。
また、新しく導入されたのが非喫煙者割引。1年以内に喫煙していなければ保険料が割引される仕組みですが、割引されれば保険料も業界最安値クラスです(割引されなくても男性は業界最安値クラス)。
がん保険選びに迷ったら、
「えいや!」
で決めてしまっても良いがん保険です。
がん保険は大きく3つのタイプに分けることができます。
①入院ベースで保障するがん保険。よくある「入院1日1万円!」といった保障内容のがん保険です。入院日数×入院給付金(5千円とか1万円)を受け取ることができます。
②一時金ベースで保障するがん保険。がんと診断されたらまとまった金額(100万円とか)がドンっと給付されるがん保険です。
③治療ベースで保障するがん保険。手術・抗がん剤・放射線といったがんの治療を受けるたびに定額(10万円とか)が給付されるがん保険です。
SOMPOひまわり生命のがん保険「勇気のお守り」には
- がん治療給付型
- がん診断給付型
の2つのタイプがあります。がん治療給付型が③の治療ベース保障、がん診断給付型が②の一時金ベース保障ですね。
「①の入院ベースはどうしたんだ!」
と思われるかもしれませんが、がんの入院は短期化していて平均20日程度で退院できるので、①は時代遅れになりつつあります。現在のがん保険の主流は②と③です。
がん保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記3点について、SOMPOひまわり生命のがん保険「勇気のお守り」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
先進医療特約の保障内容 | タイプ:終身型 保障額上限:2,000万円 一時金:15万円 |
A |
がん診断一時金の給付条件 | 給付回数:無制限 給付間隔:1年 1回目の給付条件:診断確定 2回目以降の給付条件:診断確定・入院・外来治療・在宅医療による緩和療養 |
A |
抗がん剤治療の保障範囲 | 給付回数:120回(自由診療は12回) 自由診療の抗がん剤治療が保障対象 |
A |
40歳の月額保険料 (非喫煙者割引適用時) |
【がん治療給付型(基準給付月額10万円)】 男性:1,705円(入院特約あり) 女性:1,710円 【がん診断給付型(一時金100万円)】 男性:2,100円 女性:1,980円 |
A |
先進医療特約は問題ありません。一生涯保険料が変わらない終身型ですし、限度額も他社同等の通算2,000万円。交通費や宿泊費に使える一時金もあります。
一時金の給付条件も問題ありません。1年に1回、回数無制限で一時金を受け取れます。2回目以降の給付条件も完璧。他社だと2回目以降の給付条件が「入院」に限定されることが多いのですが、入院でも通院でも保障対象となる点は安心です。
また、抗がん剤治療保障の保障対象には全額自己負担の自由診療が含まれます。一般的な抗がん剤治療保障は健康保険が適用される範囲の抗がん剤治療に限定されることもあり、この点もメリットでしょう。
そして非喫煙者割引が適用されれば保険料は激安です。1年間タバコを吸ってないと非喫煙者割引が適用されて業界最安値となりますし、現在は喫煙していても契約後に禁煙すれば割引が適用される可能性もあります。
ちなみにですが、他社だと喫煙習慣を検査するために「コチニン検査」を行うことがあります。
コチニン検査は綿棒みたいなやつをペロっと舐め、唾液中の成分から喫煙習慣の有無を判定するというものなのですが、SOMPOひまわり生命は検査なし(自己申告)で割引適用可否が決まるそうです。
そんな雑な仕組みでいいのかと思いますが、ウソがバレたら契約解除になりますし、契約後に検査が行われることもあるようなので、ウソはやめておきましょう。
がん保険の相談は保険クリニックで!
(↓をクリックすると保険クリニックへ移動します)
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他のがん保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【がん保険】 ・がんに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
主契約 |
【がん治療給付型】 ●がん治療給付金 手術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療・緩和療養を受けた月、もしくは入院した月に定額給付。 ●自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 自由診療となる抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた月に定額給付。 ●自由診療乳房再建給付金 所定の乳房再建術を受けた月に定額給付。 |
【がん診断給付型】 ●がん診断給付金 所定の条件を満たした場合に1年に1回一時金給付。 |
|
特約(オプション) |
【共通】 ●新がん先進医療特約 健康保険が適用されない先進医療の技術料、及び一時金を給付。 ●がん保険料免除特約 がんと診断された場合に、以降の保険料支払い免除。 ●がん入院特約 がんの入院を無制限保障。 |
【がん治療給付型】 ●がん診断給付特約 所定の条件を満たした場合に1年に1回一時金給付。 |
|
【がん診断給付型】 ●抗がん剤・ホルモン剤治療給付特約 自由診療を含む抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた月に定額給付。 ●がん外来治療給付特約 通院1日につき定額給付。 |
|
保険料を支払う期間 | 60歳まで、65歳まで、終身(一生涯)から選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払・半年払・年払から選択可能。 |
保険料を支払う方法 | 口座振替、クレジットカード払から選択可能。 |
保障される期間 | 終身(一生涯) |
加入方法 | ネット・郵送・対面 |
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の保障内容を評価します。
冒頭のところで先進医療特約・がん一時金・抗がん剤治療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】がん治療給付型
名称 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
がん治療給付金 | 月額10万円or20万円 | がんの治療を目的として、以下のいずれかに該当したとき。 ①手術 ②放射線治療 ③抗がん剤治療・ホルモン剤治療 ④緩和療養 ⑤入院 |
月1回/回数無制限 (左記③④は120回限度) |
自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 | がん治療給付金の2倍 | 自由診療となる抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき。 | 月1回/12回限度 |
自由診療乳房再建給付金 | がん治療給付金と同額 | 所定の乳房再建術を受けたとき。 | ー |
まずはがん治療給付型から。
治療ベースのがん保険として、保障内容は悪くありません。がんの3大治療は手術・放射線・抗がん剤と言われてますが、その3つをしっかりカバーしています。
また、緩和療養(痛みを和らげるような治療)も保障対象です。
最近はがん治療の初期から使われることもあるようですが、末期で助かる見込みがなくなり、痛みだけでも和らげていくような場面で使われることが多いのが緩和療養。モルヒネを打つとかそういう状況です。
末期になれば3大治療を受けることもなくなります。緩和療養が保障対象であれば、痛みだけ和らげていくような状態になっても保障は途切れません。この点も安心でしょう。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】自由診療の抗がん剤治療が保障対象。
- 【BAD】自由診療の抗がん剤治療の給付回数が12回まで。
一般的ながん保険だと、抗がん剤治療の保障範囲は公的健康保険が適用される範囲内に限定されます。健康保険が適用されない高額な抗がん剤は保障対象外。一方で、SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は全額自己負担の自由診療の抗がん剤治療まで保障範囲が拡大されています。
自由診療の抗がん剤治療には、日本では承認が遅れているものの、欧米では承認されて使用が進んでいる抗がん剤が含まれます。こんな抗がん剤治療は月100万円を超えることもあるのですが、この金額が全額自己負担はかなり厳しいですよね…。なかなか庶民が受けられる治療ではありませんが、抗がん剤治療を受けた方のうち2割弱は自由診療を受けているというデータもあります。自由診療の抗がん剤治療が保障対象となる点はメリットでしょう。
しかし、保障回数に限度があります。自由診療の抗がん剤治療は保障限度12回(12ヶ月)。
まあ12回も抗がん剤治療を受けることは稀ですが、抗がん剤治療は体質に合う・合わないがあり、トライ&エラーを繰り返すこともあります。1年間抗がん剤治療を頑張ってきたのに
「あ、今月で保障終わりますので!」
と、言われて保障打ち切りとなるのもなかなか辛い。保障が打ち切りになって抗がん剤治療を続けられなくなった!なんていう事態になると医師・患者・生命保険会社の三方全て苦い思いをします。
12回が短過ぎるということはありませんが、メディケア生命「メディフィットがん保険」が24回限度だったり、FWD生命「がんベスト・ゴールド」が通算3,000万円保障(桁違い!)であることと比較すると、この点は若干のデメリットと感じます。
【主契約】がん診断給付型
名称 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
がん診断給付金 | 100万円等 | 1回目の給付条件:がんと診断確定 2回目以降の給付条件:再びがんと診断or入院継続or外来治療or在宅医療のよる緩和療養 |
年1回/回数無制限 |
がん診断給付型は、所定の条件を満たせば一気にまとまった金額(100万円とか)が給付されます。
「がん保険、入っておいたよかった…」
と、銀行口座に振り込まれた100万円を眺めながら多少救われる気持ちになれるのが、がんの一時金保障。がん保険に入っておいてよかったと分かりやすく実感できます。
保障内容は悪くありません。以下、ポイントです。
- 【GOOD!】2回目以降の給付条件に通院が含まれている。
- 【GOOD!】給付間隔が1年。
- 【GOOD!】上皮内がんも給付対象。給付額が減額されることもない。
現在発売されているがん保険のなかでは、トップクラスの保障内容です。
2回目以降の給付条件はほぼ全てのがん治療のケースが含まれています。他社だと「入院」を条件とすることが多く、通院や在宅療養のみだと一時金が給付されないことがあります。がんの3大治療は手術・抗がん剤・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けることが増えてきています(放射線治療は通院が大半)。
入院に限定せず一時金給付される点はSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」のメリットでしょう。特に「在宅医療による緩和療養」が条件に含まれる点は評価できます。
また、給付間隔が1年に1回は他社と同水準です。ちょっと古いがん保険だと2年に1回しか一時金給付されないこともあるのですが、がんなんて2年以内に再発することは珍しくありません。再発に苦しんでるのに
「前回から2年経過していないので、一時金お支払いできませんよ」
なんて言われたらイラっときます。1年に1回給付なら、再発と転移を繰り返すがんにも十分対応できます。
上皮内がんが保障対象となる点もメリット。
上皮内がんとは、がん細胞が血管やリンパ管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞は血管やリンパ管で運ばれて転移していくので、上皮内がんの段階でサッと手術で切り取れば再発や転移する可能性は低いと言われてます。
「早く見つかって良かったですね」
と言われるのが上皮内がん。大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで発見されたというデータもあり、珍しいがんではありません。
上皮内がんを気にする必要があるのは、特に女性です。乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療が必要になるケースがあります。この点は女性にとってうれしいメリットですね。
以下、特約(オプション)について書いていきます。
【重要です】新がん先進医療特約
※がん治療給付型・がん診断給付型どちらにも付加可能。
給付額 | 給付条件 |
・先進医療の技術料実費(保障期間通算で2,000万円まで保障) ・一時金として15万円 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので治療費は全額自己負担。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その医療費実費を保障してくれる特約です(2,000万円まで保障)。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】保障期間通算で2,000万円まで保障。
- 【GOOD!】一時金給付あり。
保障上限は2,000万円。この点は他社同等です。悪くありません。
また、先進医療を対応できる病院は限られているため、遠方に移動することもあり得ます。一時金はその場合の宿泊費・交通費を用途として給付されますが、他社のがん保険だと一時金がないこともあります。この点もメリットでしょう。
保障内容は悪くありません。特約保険料も月100円程度なので、人生一発レッドカードを避けるためにも優先度高めのオプションでしょう。
【重要ではありません】がん保険料免除特約
※がん治療給付型・がん診断給付型どちらにも付加可能。
よくCMでみる「以降の保険料は頂きません!」っていう保障です。
がんと診断された場合に、以降の保険料支払いが免除されるのですが、SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」はそもそも保険料が高くありません。
がん保険料免除特約は有料オプションなので、付加すれば毎月支払う保険料はググっと上がります。必要性は低いでしょう。
【重要です】がん診断給付特約
※がん治療給付型に付加可能。がん診断給付型には付加不可。
がん診断給付型の主契約である「がん診断給付金」をオプション化してがん治療給付型にも付加できるようにしたのががん診断給付特約です。
高額療養費制度を利用すれば、主契約のがん治療給付金で医療費は概ねカバーできるでしょう。がん診断給付特約は
・がんで働けなくなった場合の収入減少に備える。
という意味合いが強くなってきます。
特にがん診断給付特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。
東京女子医大の調査ではがんと診断されてから、フルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときに100万円を銀行口座に振り込んでくれるのが、がん診断給付特約です。生活を破綻させないためにも、余裕があれば付加しておいた方が良いと感じます。
【重要です】抗がん剤・ホルモン剤治療給付特約
※がん治療給付型は付加不可。がん診断給付型に付加可能。
がん治療給付型の主契約である抗がん剤治療・ホルモン剤治療の保障をオプション化して、がん診断給付型にも付加できるようにしたのが抗がん剤・ホルモン剤治療給付特約です。
保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 | 月額10万円or20万円 | 抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき。 | 月1回/120回限度 |
自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 | 抗がん剤・ホルモン剤治療給付金の2倍 | 自由診療となる抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき。 | 月1回/12回限度 |
月1発100万円(全額自己負担)を超えることもある自由診療の抗がん剤治療も保障対象です。がん診断給付型を選択した場合でも付加しておくべき特約と感じます。
ちなみにですが、抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。
- 手術でがんを切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
- 手術でがんを切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。
1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。
本当に怖いのは2のケースです。この場合は
短期入院もしくは通院で抗がん剤を打つ→3週間程度安静にする
と言ったサイクルを繰り返すことが多いのですが、副作用がきつくて満足に働くことも難しくなります。治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマるのがこのケース。
ベッドの上で虚空を見上げながら
「あ、これ、やばいかも…」
と、メンタルが削られまくるなかで、毎月定額を銀行口座に振り込んでくれる抗がん剤治療保障は助かります。優先度高めのオプションです。
【重要ではありません】がん外来治療給付特約
※がん治療給付型・がん診断給付型どちらにも付加可能。
がんの治療を受けるために通院すると通院1日5,000円といった金額を受け取れるオプションです。
上述のとおり、最近のがん治療は入院から通院にシフトしています。まあでも通院治療だと働ける場合もありますし、通院1日5,000円保障だと週1回通院したとしても1ヶ月2万円程度。
受け取ると嬉しい金額ではありますが、ちょっと高めの特約保険料を払い、面倒な手続きをするような金額でもないかと。必要性は薄いでしょう。優先すべきは上述した抗がん剤治療保障と感じます。
【重要です】がん入院特約
※がん治療給付型・がん診断給付型どちらにも付加可能。
がんで入院すると入院1日5,000円といった金額を受け取れるオプションです。
繰り返しますが、最近のがん治療は入院が短期化してます。生命保険文化センターによると、がん系の入院は下記のとおり平均20日未満で退院できます。
胃の悪性新生物:22.3日
結腸及び直腸の悪性新生物:16.4日
肝及び肝内胆管の悪性新生物:20.8日
気管、気管支及び肺の悪性新生物:21.1日
とはいっても、上記の入院期間はあくまで平均です。長期入院となる可能性はゼロではありません(水泳の池江璃花子さんは10ヶ月入院されたそうです)。
もちろん入院中に働くことは不可能でしょう。保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあるとすれば、長期入院の保障は重要です。余裕があれば付加しておくべきオプションです。
【使えます】無料セカンドオピニオンサービス
がんで絶望的な状況に陥ると、主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたくなります。しかし、一般人には医師の知り合いなんていないですよね。そんなときに、無料で医師を紹介してくれるサービスはかなり役に立ちます。
SOMPOひまわり生命は独自の医療相談サービスを展開しており、「勇気のお守り」に加入すれば無料で利用できるようになります。
医療相談サービスの中にはセカンドオピニオンを受けることができる医療機関の紹介があり、もしもの場合はとても頼りになりますよ。
【シミュレーション】僕がSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」に入るなら。
僕がSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 主契約:がん治療給付型(基準金額10万円)
- 特約:新がん先進医療特約、がん診断給付特約(100万円)
上記のシミュレーションで40歳男性が毎月支払う保険料は3,361円、40歳女性なら3,761円です(非喫煙者割引あり)。
この保障内容で、
- がんの手術、放射線治療、抗がん剤治療・ホルモン剤治療、緩和療養を受けた月、もしくは入院した月に10万円。
- 自由診療の抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けた月に20万円。
- 自由診療の乳房再建術を受けたら10万円。
- がんの治療を受けていれば1年に1回100万円(回数無制限)。
- がん先進医療の実費を保障。
です。
上述した抗がん剤ドロ沼に備えるためにも、抗がん剤治療保障は優先度高め。また、医療費以外の雑費や収入減をカバーしておきたいので年1回の一時金100万円も付加しておきたいところ。
そうなるとがん治療給付型ではなく、
がん診断給付型(100万円)+抗がん剤・ホルモン剤治療給付特約(10万円)+新がん先進医療特約
という選択肢もあります。この組み合わせの保険料は40歳男性で月2,901円、40歳女性だと月3,321円。上述したがん治療給付型より月400円くらい安くなります。
ただし、がん診断給付型をベースにすると、がん治療給付型にある手術・放射線・緩和療養・入院の保障が落ちてしまうんですよね。上述のとおり、がんの3大治療は
- 手術
- 抗がん剤
- 放射線
と言われてますが、月400円上乗せで3大治療のうちの手術・放射線がカバーできれば割に合うかと。緩和療養・入院の保障も追加されるので、がん治療給付型の方が安心感があります。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」のデメリット
どちらもささいなデメリットです。
繰り返しますが、自由診療の抗がん剤治療の給付回数は最大12回。12回を超えることも稀ですが、万が一体質に合う抗がん剤がなかなか見つからず、トライ&エラーを繰り返すと12回を超えることもあり得ます。せっかく体質に合う抗がん剤が見つかったのに、保障が切れて打つことができなかったという悲劇は避けたいところ。
12回が短過ぎるということはありませんが、メディケア生命「メディフィットがん保険」が24回限度だったり、FWD生命「がんベスト・ゴールド」が通算3,000万円(桁違い!)であることと比較すると、この点は若干のデメリットと感じます。
また、女性特有の手術に対する特別な保障はがん治療給付型の「自由診療乳房再建給付金」のみ。自由診療乳房再建給付金が保障対象とするのは健康保険が適用されない乳房再建術で、主に乳輪・乳頭をより自然なカタチに見せるための医療用タトゥーです。
例えばFWD生命「がんベスト・ゴールド」だと、
- 卵巣観血切除術
- 子宮観血切除術
- 乳房観血切除術
- 乳房再建術
といった手術を受けた際に一時金給付されるオプションがあります。乳房再建だけでなく、乳房切除や子宮・卵巣の手術に対しても一時金が給付されます。
まあでも乳房・子宮・卵巣がんの手術が特別高くなることもありません。がん全体の平均よりちょっと安いくらいです。
なので、女性特有の手術を特別に保障する理由はあまりないんですよね。むしろ、健康保険が適用されない乳房再建術のみを保障対象とするSOMPOひまわり生命は非常に合理的です。
とはいっても、やはり↑の4つの手術は他の手術よりも精神的ダメージが大きいです。手術を受けて凹んでいるところに、がん保険から10万円程度の一時金が給付されることで、
「完治したら美味しいものを食べにいこう」
「退院したら欲しかったバッグを買ってみよう」
といったように、ほんの少しだけ前向きな気持ちになれる方もいらっしゃいます。
女性特有の手術に対する保障は人気があります。気になる女性はメディケア生命「メディフィットがん保険」、もしくはFWD生命「がんベスト・ゴールド」あたりと比較してみてください。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」のメリット
1点目・2点目は上述のとおりです。
がん治療給付型に付加できるがん診断給付特約、及びがん診断給付型の主契約ともに給付間隔が1年で、2回目以降は通院治療でも給付対象になります。給付条件は現状のトップクラスです。
また、がん入院特約を付加すれば、がんの入院が日数無制限保障になります。
上述のとおり、最近は入院が短期化しているので入院保障が重視されなくなりつつありますが、長期化する可能性がゼロではありません。通院治療なら働くことができるケースもありますが、入院しながら働くというのは不可能でしょう。長期入院のダメージは計り知れないものがあります。
壊滅的な状況を救うのが、保険の役割だとすれば、入院の無制限保障は重要です。余裕がある方はがん入院特約を検討してみてください。
3点目と4点目については以下のとおり。
保険料が激安。
保険料は激安です。
業界最安値クラスのがん保険であるメディケア生命「メディフィットがん保険」と保険料を比較してみます。
勇気のお守り(がん治療給付型) | メディフィットがん保険 | ||
保障内容 | 手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤・緩和療養・入院:10万円/月 自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療20万円/月(12回限度) 自由診療乳房再建術10万円/1回 一時金100万円 がん先進医療実費保障 |
放射線治療10万円/1回 抗がん剤治療10万円/月 自由診療抗がん剤治療20万円/月(24回限度) 一時金100万円 がん先進医療実費保障 |
|
保険料 | 非喫煙者 | 喫煙者 | 喫煙者も非喫煙者も保険料は同じ |
30歳男性 | 2,331円/月 | 2,441円/月 | 2,549円/月 |
30歳女性 | 2,811円/月 | 3,511円/月 | 2,909円/月 |
40歳男性 | 3,361円/月 | 3,531円/月 | 3,769円/月 |
40歳女性 | 3,761円/月 | 4,661円/月 | 3,819円/月 |
勇気のお守りは手術・ホルモン剤治療・緩和療養・入院が保障対象だったり、メディフィットがん保険は自由診療の抗がん剤治療が24回まで保障だったりと微妙な違いがありますが、
- 男性なら非喫煙者でも喫煙者でも保険料が安いのは勇気のお守り。
- 女性は非喫煙者だと勇気のお守りが安く、喫煙者はメディフィットがん保険の方が安い。
といった結果です。非喫煙者の保険料はかなり安い水準になってます。
契約から3ヶ月間は保険料支払い不要
ささいな点ですが、正々堂々としているのでメリットに挙げておきます。
一般的ながん保険は契約から90日以内にがんが見つかったとしても
「それ、契約前のがんかもしれないから保障しませんよ」
といって保障対象外にしてしまいます。
というのも、がんの自覚症状がある人が診断を受ける前にがん保険を契約し、契約早々に病院へ行ってがんと診断されれば保険会社は大損です。
例えば、お風呂に入ってるときに、
「あれ、おっぱいにしこりみたいなのがあるかも…」
と気づいてしまった女性が、病院に行く前に急いでがん保険を契約。そして契約3日後に医師が乳がんと診断すれば一時金100万円獲得です。支払った保険料はわずか1ヶ月分で100万円獲得。これでは生命保険会社が大損です。生命保険会社の大損は正直な契約者の保険料に上乗せされます。
ということで、自覚症状があるのに3ヶ月放置する人もいないだろうという想定の下に、「90日間保障対象外ルール」が設けられています。「90日間保障対象外ルール」は正直な人が損をしないためにも必要な措置です。
しかし、これまでのがん保険は慣例として、保障対象外の3ヶ月間も契約者は保険料を支払ってました。これはフェアじゃないですよね。
SOMPOひまわり生命はなかなかフェアな生命保険会社なので、保障対象外の契約後3か月間は保険料の支払いも不要。3ヶ月分の保険料なので金額としては1万円にも満たないですが、気持ちの良い仕組みなのでメリットとして挙げておきます。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の評価。
評価:「S」(S、A~Cで判定)。
保障内容に大きな欠点はありません。一時金の給付条件も良いですし、自由診療となる抗がん剤治療が保障対象となる点も評価できます。
さらに、がん保険にしては珍しく非喫煙者割引があります。非喫煙者の方なら業界最安値クラスの保険料になります(男性は喫煙者でも業界最安値クラス)。
よって評価は「S」としました。多くの方にとって候補になり得るがん保険です。
比較対象として下記を挙げておきます。
●FWD生命「がんベスト・ゴールド」。保険料はSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」よりやや高めですが、自由診療となる抗がん剤治療の保障を手厚くしたいのなら、「がんベスト・ゴールド」が最有力の候補となります。通算3,000万円は桁違いの保障額です。その他の保障内容にも大きな問題はなく、きれいにまとまってるがん保険です。
●メディケア生命「メディフィットがん保険」。喫煙者の女性はこちらと比較を。保障内容はSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」に負けてないですし、保険料も安め。非喫煙者割引がないので、喫煙者の保険料が比較的安くなります。女性特有の手術に対する一時金オプションもあります。
がん保険全般の比較は下記リンク先でやってます。こちらもご参考に。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の相談をするなら。
SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は全国の保険ショップで取り扱っています。みなさんのご自宅近くの保険ショップでも取り扱ってる可能性が高いです。
けれども、フラッと保険ショップに立ち寄ってみて、
「うち、SOMPOひまわり生命の生命保険取り扱ってないですよ」
なんて言われたら悲しいですよね。そんなことがないように事前に調べておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら、SOMPOひまわり生命はもちろんのこと、この記事で比較対象としたFWD生命・メディケア生命とも提携しています。3社間の比較も可能です。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度3年連続No.1!】保険クリニック
保険クリニックの予約は↓をクリック!
保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在するがん保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。SOMPOひまわり生命はもちろんのこと、比較対象としたFWD生命・メディケア生命とも提携しているので、比較もかんたんにやってくれます。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
保険クリニックの予約は↓をクリック!
【相談場所を選びません!】マネードクター
マネードクターの予約は↓をクリック!
最寄りに保険クリニックがない場合は、マネードクターを検討してみてください。マネードクターも全国の店舗でも相談できますが、予約をすれば自宅でも職場でも近所の喫茶店にでも訪問して相談を受けてくれます。
相談場所を選ばないので、
「自宅の近くに保険ショップがない…」
「わざわざ保険ショップまで行くの面倒くさい!」
「子供が小さくて、保険ショップまで行けない…」
そんな方にはぴったりのサービスです。
ちなみにですが、マネードクターを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
マネードクターは30社以上の保険会社と提携しています。マネードクターもSOMPOひまわり生命はもちろんのこと、比較対象としたFWD生命・メディケア生命とも提携してます。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
マネードクターの予約は↓をクリック!
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」
保障内容の観点からも、保険料の観点からも大きな欠点は見つかりません。1年間喫煙していない方なら割引が適用されて保険料は業界最安値クラスになります。
今後のスタンダードになっていくがん保険ではないかと。
まあでもささいなデメリットはありますし、女性の喫煙者の方は保険料が業界最安値とならないこともあります。比較対象として下記を挙げておきます。
●FWD生命「がんベスト・ゴールド」。保険料はSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」よりやや高めですが、自由診療となる抗がん剤治療の保障を手厚くしたいのなら、「がんベスト・ゴールド」が最有力の候補となります。通算3,000万円は桁違いの保障額です。その他の保障内容にも大きな問題はなく、きれいにまとまってるがん保険です。
●メディケア生命「メディフィットがん保険」。喫煙者の方ならこちらと比較を。保障内容はSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」に負けてないですし、保険料も安め。非喫煙者割引がないので、喫煙者の方の保険料が比較的安くなります。女性特有の手術に対する一時金オプションもあります。
とはいえ、がん保険の比較なんて一人でやってもおもしろくもなんともないので、専門家の意見を聞きつつ進めましょう。保険クリニックでお願いすれば、無料できっちり比較してくれますよ。
保険クリニックの予約は↓をクリック!
※2022年9月更新