最近にしては珍しく、低解約返戻金型でない通常型の終身保険です。
低解約返戻金型は、満期前に解約するとそれまでに支払った保険料の7割程度しか解約返戻金を受け取れません。満期前に解約すると大損なのですが、その代わりに保険料は安く、満期後に解約返戻金がググっと上がります。現在の主流は低解約返戻金型。
一方で、ソニー生命「有期払込終身保険」は低解約返戻金型ではありません。満期前に解約しても一定の解約返戻金を受け取れる点はメリットですが、保険料は高めで満期後の解約返戻金の返戻率は低め。
満期まで契約を続ける計画であれば、他社の低解約返戻金型の終身保険を選んだ方がよいでしょう。何らかの理由で満期前に解約する可能性がある場合のみ、ソニー生命「有期払込終身保険」は候補に入ります。
終身保険は当たりハズレの大きい保険です。
というのも、解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)に各社大きな差があります。支払った保険料に+αの利息が上乗せされるお得な終身保険もあれば、大きく元本割れしてしまう終身保険もあります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の2点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記2点について、ソニー生命「有期払込終身保険」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
30歳の月額保険料 (保険金額1,000万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:23,650円 女性:21,980円 |
B |
40歳の月額保険料 (保険金額1,000万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:36,800円 女性:34,180円 |
|
解約返戻金の返戻率 (35歳、保険金額1,000万円、保険料払込期間60歳まで) |
満期を迎えた直後 男性:92.2% 女性:93.8% |
B |
低解約返戻金型の終身保険と比較すると、保険料は高めで解約返戻金の返戻率は低め。
仕組み上、仕方のないことではありますが、より安い保険料でより高い返戻率を確保したいのであれば低解約返戻金型の終身保険を選んだほうがよいでしょう。現状の円建て終身保険はオリックス生命「ライズ(RISE)」、及びアフラック「未来の自分が決める保険WAYS」の2強ですが、このあたりと比較しておいた方がよいかと。
ただし、冒頭書いたとおり、何らかの理由で満期前に解約する可能性がある場合は候補に入ります。最近は低解約返戻金型でない終身保険は少数派。そういった意味では、貴重な終身保険です。
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ソニー生命「有期払込終身保険」のメリット
満期前に解約してもある程度の解約返戻金を受け取れる。
終身保険には貯蓄性があります。
解約時にそれまで積み立てた保険料が解約返戻金として戻ってくるのですが、その解約返戻金の良し悪しを計る指標が返戻率です。
冒頭書いたとおり、低解約返戻金型ではないので満期前に解約しても一定の解約返戻金を受け取れます。パンフレットの例によると、35歳男女が保険金額1,000万円・保険料払込期間60歳までで契約したケースの解約返戻金は以下のとおり。
40歳 | 45歳 | 50歳 | 55歳 | 60歳(満期) | |
35歳男性 | 127万円 (73.2%) |
298万円 (85.9%) |
453万円 (87.1%) |
623万円 (89.8%) |
800万円 (92.2%) |
35歳女性 | 119万円 (73.8%) |
279万円 (86.5%) |
430万円 (88.9%) |
588万円 (91.2%) |
756万円 (93.8%) |
カッコ内の数字が返戻率なのですが、契約から10年を超えれば支払った保険料の85%以上が解約返戻金として戻ってきます。
低解約返戻金型の終身保険は満期前に解約すると、それまでに支払った保険料の70%程度しか戻ってきません。途中で解約する可能性がある場合は、低解約返戻金型ではないソニー生命「有期払込終身保険」の方が有利です。
ソニー生命「有期払込終身保険」のデメリット
保険料が高め。
保険料は高めです。
冒頭挙げたオリックス生命「ライズ(RISE)」と、保険金額1,000万円・保険料払込期間60歳までで契約したケースで月々の保険料を比較してみます。
ソニー生命 | オリックス生命 | |
30歳男性 | 23,650円 | 19,360円 |
30歳女性 | 21,980円 | 18,320円 |
40歳男性 | 36,800円 | 31,230円 |
40歳女性 | 34,180円 | 29,560円 |
全般的にオリックス生命の方が安くおさまります。
保険料が安い理由は、オリックス生命「ライズ(RISE)」が低解約返戻金型であるから。やはり低解約返戻金型に保険料で勝つのは難しいかなと感じます。
満期後の返戻率が低い。
こちらも低解約返戻金型でないことが要因のデメリット。
メリットのところで表にしたとおり、35歳男女が保険金額1,000万円・保険料払込期間60歳までで契約したケースの満期直後(60歳時点)の返戻率は
男性:92.2%
女性:93.8%
です。100%を下回っているので支払った保険料以下の解約返戻金しか受け取れません(元本割れ)。
60歳時に解約せず、65歳まで寝かせておいた場合の返戻率は
男性:96.2%
女性:98.1%
なので、それでも元本割れです。
一方で、先ほど比較したオリックス生命「ライズ(RISE)」の同条件の満期直後(60歳時点)の返戻率は
男性:111.9%
女性:112.9%
なので、満期直後には支払った保険料より多くの解約返戻金を受け取れます。満期後の返戻率でもソニー生命「有期払込終身保険」 が低解約返戻金型に勝つのは難しいかなと。
ソニー生命「有期払込終身保険」の評価
評価:B(S、A~C)
低解約返戻金型ではないので、いつ解約しても一定の解約返戻金を受け取れるメリットがありますが、その代わりに保険料が高めで満期後の返戻率は低め。
満期前に解約する可能性がある場合は候補に入りますが、満期まで契約を続けられるのであれば他社の低解約返戻金型の終身保険を選んだ方がよいでしょう。
よって評価は「B」としました。
比較対象としてオリックス生命「ライズ(RISE)」、及びアフラック「未来の自分が決める保険WAYS」を挙げておきます。この2社は低解約返戻金型の終身保険で、保険料は安くて返戻率は高め。満期まで契約を続けられる場合はこの2社と比較しておいた方がよいでしょう。
ちなみにですが、現在の主流は低解約返戻金型です。低解約返戻金型でないソニー生命「有期払込終身保険」は逆に貴重だったりします。
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ソニー生命「有期払込終身保険」は全国の保険ショップで取り扱っています。ご近所の保険ショップでもおそらく取り扱っているはず。
しかし、ふらっと入った保険ショップが
「うち、ソニー生命は取り扱ってないですよ」
なんて言われたら悲しいですよね。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならソニー生命はもちろんのこと、比較対象に挙げたオリックス生命・アフラックとも提携しています。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
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わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、終身保険にはこれが稀にあります。
告知事項の誤りの主な原因は契約者の勘違いです。なので、保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
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という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
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もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ソニー生命「有期払込終身保険」
現在では貴重な低解約返戻金型でない終身保険です。いつ解約しても一定の解約返戻金を受け取れるのですが、その代わりに保険料は高めで満期後の返戻率は低め。
満期まで契約を続けられない可能性があるのなら候補に入りますが、そうでないなら低解約返戻金型の終身保険を選んだ方がよいでしょう。この場合はオリックス生命「ライズ(RISE)」、及びアフラック「未来の自分が決める保険WAYS」あたりが候補になります。
保険クリニックならソニー生命・オリックス生命・アフラックの3社と提携しています。3社の比較もかんたんにやってくれます。終身保険選びに迷ったら、手っ取り早いのは保険クリニックです。
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※2023年8月更新