ネット専用の定期保険にしては保険料は安くないという印象のアクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」。
少なくとも業界最安値クラスではありません。他社の定期保険と比較しておいて損はないでしょう。
定期保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の2点です。
定期保険は安いが正義です。とにかく安く！
まずはざっと概要を書いておきます。上記2点について、アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」の概要と評価は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 | 評価 |
| 30歳の月額保険料 （保険金額2000万円、保険料払込期間10年） |
男性：1,850円 女性：1,410円 |
B |
| 40歳の月額保険料 （保険金額2000万円、保険料払込期間10年） |
男性：3,570円 女性：2,650円 |
|
| クレジットカード払い | 可能 | A |
繰り返しますが、ネット専用の定期保険にしては保険料は安くありません。本サイトの調査では20代半ばくらいで比較的安くなりますが、探せばもっと安い定期保険はあります。他社の定期保険との比較は必須でしょう。
ただし、ネット専用の定期保険には珍しくリビングニーズ特約があります（リビングニーズ特約については後述）。高額な保険金額も設定できるので、
- ネット専用の定期保険がいいんだけど、リビングニーズ特約は必要と考えている方。
- 高額な保険金が必要な方。
といった場合にアクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」は候補に入ります。
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アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」のメリット
喫煙者に有利。保険料は非喫煙者と同じ（ただし安くはない）。
他社だと非喫煙者の保険料が割引されたりするのですが、アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」には割引がありません。非喫煙者も喫煙者も保険料は同じです。割引がないので、相対的に喫煙者の保険料が安くなります。
ここで割引のあるメットライフ生命「スーパー割引定期保険」と、30歳を例に月々の保険料を比較してみます（保障額1,000万円・保険期間10年）。
【30歳男性】
| メットライフ生命 | 非喫煙優良体 | 非喫煙標準体 | 喫煙優良体 | 喫煙標準体 |
| 840円 | 970円 | 930円 | 1,730円 | |
| アクサ生命 | 保険料は一律 | |||
| 1,050円 | ||||
【30歳女性】
| メットライフ生命 | 非喫煙優良体 | 非喫煙標準体 | 喫煙優良体 | 喫煙標準体 |
| 810円 | 950円 | 890円 | 1,450円 | |
| アクサ生命 | 保険料は一律 | |||
| 830円 | ||||
メットライフ生命には
非喫煙者割引：過去2年間喫煙していない。
健康体割引：血圧が最高135mmHg未満・最低85mmHg未満、かつBMIが17.5～26.5の範囲内
という2つの割引があるのですが、どちらの割引も適用されない喫煙標準体であれば、圧倒的にアクサ生命の方が安くなっています。
ただし、アクサ生命と同じように割引のない他社の定期保険と比較すると、保険料はやや高めになることが多いかなと（後述します）。
保険金額を1億円まで選択可能（高額割引あり）。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」は保険金額を最高1億円まで設定できます。ネット専業の生命保険だと高額な保険金額を設定できないことが多いので、この点はメリットでしょう。
さらに、アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」には高額割引があります。
例えば、30歳男性を例にしてみると以下のとおり。保険金額が高額になるほど、100万円あたりの保険料は下がっていきます。
| 保障額 | 100万円あたりの保険料 | 割引率 |
| 500万円 | 130円 | ー |
| 1,000万円 | 108円 | 19.2％ |
| 2,000万円 | 92.5円 | 28.8％ |
| 4,000万円 | 86.25円 | 33.6％ |
| 1億円 | 82.5円 | 36.5％ |
他社は保険金額と保険料が比例することもあるのですが、アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」は高額割引が効いてます。
リビングニーズ特約を付加できる。
リビングニーズ特約とは、余命宣告された場合に前倒しで保険金を受け取れる特約です（生前中に保険金を受け取れる）。
ネット専用の定期保険だとリビングニーズ特約を付加できないことが多いです。無料でリビングニーズ特約を付加できる点はアクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」のメリットでしょう。
ちなみに、リビングニーズ特約には
- 保険金を使って家族との思い出を増やすことができる。
- 保険金の使い方を家族に指示できる。
- 家族が保険金を受け取れたことをしっかり確認できる。
といった特徴があります。特に3つ目の家族がしっかりと保険金を受け取ったことを確認できる点は安心かなと。必要な方には必要な特約です。
ただし、リビングニーズ特約を付加すると余命が本人にバレるリスクがあります。付加する際には慎重に。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」のデメリット
保険料は安くない。
繰り返しますが、ネット専用の定期保険にしては保険料は安くありません。
メリットのところでメットライフ生命「スーパー割引定期保険」と保険料を比較してみましたが、アクサ生命と同じく割引のないネオファースト生命「ネオde定期」を加えた3社で月々の保険料を比較してみます（保障額1,000万円・保険期間10年）。
【30歳男性】
| メットライフ生命 | 非喫煙優良体 | 非喫煙標準体 | 喫煙優良体 | 喫煙標準体 |
| 840円 | 970円 | 930円 | 1,730円 | |
| ネオファースト生命 | 保険料は一律 | |||
| 940円 | ||||
| アクサ生命 | 保険料は一律 | |||
| 1,050円 | ||||
【30歳女性】
| メットライフ生命 | 非喫煙優良体 | 非喫煙標準体 | 喫煙優良体 | 喫煙標準体 |
| 810円 | 950円 | 890円 | 1,450円 | |
| ネオファースト生命 | 保険料は一律 | |||
| 730円 | ||||
| アクサ生命 | 保険料は一律 | |||
| 830円 | ||||
非喫煙者優良体・非喫煙標準体・喫煙優良体に該当すれば、メットライフ生命とネオファースト生命が最安値を競い合ってます。喫煙標準体の場合はネオファースト生命が有利。アクサ生命は全てのカテゴリで微妙に負けています。
本サイトの調査では、アクサ生命はあらゆる年代で他社より高くなることが多いです。保険料の観点で言えば、アクサ生命はちょっと厳しいかなという印象です。
保険金不払い率が高め。
こちらに生命保険会社各社の保険金の不払い率をまとめているのですが、アクサ生命は保険金の不払い率が高めです。
2022年下半期：12.245%（6/43）
2023年上半期：14.545%（8/47）
おそらくネットから申し込みした人が誤った告知をしてしまい、いざというときに告知義務違反解除で保険金を受け取れなかったのかなと推測していますが、それにしても10件に1件以上が不払いになるのは多いかなと感じます。
この点は一概にアクサ生命に非があるとは言えませんが（アクサ生命はルールに従って粛々と対応している）、ネットから申し込む場合はご注意を。よくわからないまま
「まあいっか！」
で契約すると、後々痛い目を見ることもあります。
保険期間10年しか選べない。
保険期間とは、保障を受けられる期間を指します。保険期間中に亡くなれば保障を受けられますが、保険期間を過ぎればもちろん保障は終了。保険期間を過ぎて亡くなった場合は保障を受けられません。また、定期保険は保険料を支払う期間と保険期間が一致しています。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」は保険期間を10年しか選択できません。他社は10年の他に20年を選べることが多いですし、60歳まで・65歳までといった年齢で保険期間を選択することもできます。
選択肢の狭さという点ではデメリットでしょう。
例えば、子どもが生まれたときにアクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」を契約。何事もなく10年が経過したときに子供は10歳。亡くなったときの備えはまだまだ必要です。
「保険期間が終了します！契約更新してください！」
とアクサ生命から案内が届き、案内に従って契約更新すると年齢が上がっているので月々の保険料も上がります。上述した30歳男性・保険金額1,000万円のケースだと
30歳～39歳の月額保険料：1,050円
40歳～49歳の月額保険料：1,910円
です。20年間トータルの保険料は355,200円。
↑で比較したネオファースト生命は保険期間10年の他に20年も選択できます。30歳男性が保険金額1,000万円・保険期間20年で契約すると
30歳～49歳の月額保険料：1,320円
です。トータルの保険料は316,800円。アクサ生命より安く収まります。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」の評価
評価：B（S、A~C）
保険料は最安値クラスではありません。評価はCにするか迷いましたが、ネット専用の定期保険にしては珍しくリビングニーズ特約があり、高額な保障額が設定可能（高額割引あり）という点を踏まえてBにしました。
冒頭書いたとおり、
- ネット専用の定期保険がいいんだけど、リビングニーズ特約は必要と考えている方。
- 万が一の場合に、高額な保険金が必要な方。
という方なら、候補に入る定期保険です。
下記リンク先で定期保険の保険料比較をしています。
↑のリンク先で細かく比較していますが、現時点での定期保険の選び方は以下の基準になるかと。
【男性】
●非喫煙優良に該当すればメットライフ生命「スーパー割引定期保険」。タバコを吸わない方で、血圧と体型（BMI）が標準値であれば保険料が割引される。
●該当しない場合はオリックス生命「Bridge（ブリッジ）」、SBI生命「クリック定期！NEO」、メディケア生命「メディフィット定期保険」、ネオファースト生命「ネオde定期」の4社で比較。年齢・保険金額・保険期間によってどれが最安値になるか変わる。
【女性】
●オリックス生命「Bridge（ブリッジ）」、SBI生命「クリック定期！NEO」、ネオファースト生命「ネオde定期」の3社が最安値を競い合っている。
●ただし、ピンポイントでメディケア生命「メディフィット定期保険」、もしくはメットライフ生命「スーパー割引定期保険」の非喫煙優良が最安値となることもあるので、この5社で比較しておけば間違いない。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」に申し込むなら。
アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」はネット専用の定期保険です。アクサ生命の公式サイトから申し込みできます。
公式サイト：アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」
ネット専用の生命保険はちょっと…、と不安を感じる方は一度生命保険の専門家に説明を聞いてみましょう。保険ショップなら生命保険各社の定期保険を比較できますし、同じく死亡保障のある終身保険や収入保障保険の中から、ライフプランにぴったり合った生命保険をアドバイスしてくれますよ。
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保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項（過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等）に誤りがあったケースで、定期保険にはこれが稀にあります（特にネット申し込みに多い）。
告知事項の誤りの主な原因は契約者の勘違いです。なので、保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
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まとめ
公式サイト：アクサ生命「アクサのネット完結定期保険2」
冒頭書いたとおり、ネット専用の定期保険にしては保険料は安くありません。リビングニーズ特約がある、高額な保険金額を設定可能（しかも割引される！）といった特徴はありますが、保険料の観点で言えば他社との比較は必須かと感じます。
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※2024年8月更新 合併にともない商品名変更