【評価A】アフラック「医療保険EVERシンプル」デメリットと評価

ちょっと変わった保障内容のアフラック「医療保険EVERシンプル」。

よくある他社の医療保険は

「入院1日5千円!手術1回10万円!放射線治療は60日に1回10万円!」

といった保障内容ですが、アフラック「医療保険EVERシンプル」は

「入院1日5千円!入院か手術か放射線治療を受けた月に10万円!」

です。

入院1日5千円!はどちらも同じ。

手術を月に複数回受けることも極稀なので、手術1回10万円!でも手術を受けた月に10万円!でも大差はありません。ここもほぼ同じ。

放射線治療は平日毎日通院して34日~39日間受け続けるのが標準的なので、60日に1回だと保障を受けられるのは1回のみ。アフラックは月単位なので2回保障されることが多いでしょう。放射線治療はアフラックの方が有利です。

そして大きな違いはアフラックが入院だけでも10万円保障される点。

例えば、軽度の脳卒中や狭心症なんかは入院しても手術はせずに血液をサラサラにする薬で治療することがあります。こんな場合、よくある医療保険は入院1日5千円!しか受け取れませんが、アフラックだと入院1日5千円!に加えて入院した月に10万円!も受け取れます。こんなケースだとアフラックが有利。

高額療養費制度を前提にして、入院にかかる医療費とその他の諸費用(差額ベッド代とか食事代とか)をカバーするというのがアフラック「医療保険EVERシンプル」のコンセプトです。入院すれば確実に月10万円を受け取れて、さらに入院1日5千円給付されれば赤字入院になることは少ないかと。他社の医療保険だと、手術のない入院は保障額が膨らみにくいので赤字入院となることも多いのですが、その点を改善しているのは画期的でしょう。

保険料もシンプルな保障であれば高くはありません。

「入院保障を重視!赤字入院は避けたい!」

というのであれば、候補に入る医療保険です。

アフラック「医療保険EVERシンプル」ここがポイント
  • 入院保障に強い医療保険です。
  • 通院保障はちょっと薄いかも。
  • 特約(オプション)には注意点があります。

医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

医療保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。

  1. 入院保障:入院は短期化していますが、超長期の入院となる可能性はゼロではありません。3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の長期入院に耐えられるかは要チェックです。
  2. 通院保障(抗がん剤治療保障):通院治療だと働けることも多いのですが、本当に怖いのは通院で副作用のきつい抗がん剤治療(辛過ぎて働けない…)を受けるケース。こんな状況を保障してくれるかが重要です。最近の医療保険は健康保険が適用されない自由診療の抗がん剤治療も保障対象にすることがあります。
  3. 三大疾病一時金:医療保険にはがん・心疾患・脳血管疾患で入院すると毎年100万円といった保険金が支払われるオプションがあります。生活費の補填という意味でも、長期の闘病に備えるという意味でも、重要な保障です。
  4. 先進医療保障:先進医療には健康保険が適用されません。治療費は全額自己負担です(数百万円となることもあります)。医療保険が先進医療をしっかり保障してくれるかも要チェックです。

まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、アフラック「医療保険EVERシンプル」の概要と評価は以下のとおりです。

項目 内容 評価
入院保障 がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障(三大疾病無制限入院特約) A
通院保障(がん) 抗がん剤治療特約なし C
三大疾病一時金 【対象の疾病・給付条件】
がん:1回目診断確定、2回目以降入院
心疾患:急性心筋梗塞は入院もしくは手術、急性心筋梗塞以外は継続10日以上の入院もしくは手術
脳血管疾患:脳卒中は入院もしくは手術、脳卒中以外は継続10日以上の入院もしくは手術
【給付間隔・上限】
1年に1回、回数無制限
B
先進医療保障 通算2,000万円上限・10年更新型 B
30歳の月額保険料
(治療給付金10万円・1ヶ月型、入院給付金1万円、保険料支払期間終身)
男性:2,426円
女性:2,823円
A
40歳の月額保険料
(入院給付金1万円、保険料支払期間終身)
男性:3,368円
女性:3,184円

入院保障に大きな問題はありません。三大疾病無制限入院特約を付加すれば、長引くこともあるがん・心疾患・脳血管疾患の入院を無制限保障にできます。さらに、三大疾病無制限治療特約を付加すれば、三大疾病で入院した場合に無制限で毎月定額給付です。この点は安心。

抗がん剤治療特約はありません。他社だと、抗がん剤治療を受けた月に10万円程度給付するオプションを付加できることが多いのですが、アフラックにはありません。通院で抗がん剤治療を受けてるけど副作用が辛くて働けない!といった状況には不安が残ります。

また、三大疾病一時金の給付対象は幅広くがん・心疾患・脳血管疾患です。1年に1回で回数無制限給付は他社同等ですが、各疾病の給付条件は他社と比較するとやや厳しめ。

先進医療保障は2,000万円限度で保障。この点は良いのですが、10年更新型なんですよね…。10年ごとに保険料が見直し(上がる可能性が高い)となる点には要注意です。他社だと終身型といって一生涯保険料が変わらないタイプが主流です。

保険料は決して高くないかなと。主契約に絞ったシンプルな保障、もしくは主契約に三大疾病の入院無制限保障を付加してもけっこう安いです。ただし、オプションをいろいろ付加して保障をリッチにするとやや高いかなという印象。

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目次

アフラック「医療保険EVERシンプル」の保障内容を評価します。

冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。

【主契約】治療給付金・入院給付金

名称 給付額 給付条件
治療給付金 月20万円上限(49歳以下は8万円以上、50歳以上は5万円以上)。 病気やケガで入院・手術・放射線治療のいずれかを受けた月
入院給付金 入院1日につき1,000円から20,000円の範囲で選択可能。※1,000円単位で選択可能。 入院1日につき給付

主契約は治療給付金と入院給付金の2本立て。商品名は”シンプル”となってますが、保障内容はけっこう複雑です。

入院給付金はわかりやすいです。1回の入院につき、最大60日まで「入院給付金×入院日数」が保障されます。ここはよくある医療保険と同じです。

わかりにくいのが治療給付金。

入院・手術・放射線治療のいずれかを受けた月に定額が保障されるのですが、重複保障はされません。治療給付金10万円で契約した場合、同じ月に入院して手術して放射線治療を受けたとしても保障額は10万円。30万円が保障されるわけではありません。

さらに、入院の治療給付金には給付上限があり、

1ヶ月型:1回の入院について1ヶ月だけ保障
4ヶ月型:1回の入院について4ヶ月まで保障

のどちらかから選ぶことになります。↑の上限を超えた場合、180日を過ぎるまで給付はストップ。

例えば、1ヶ月型で契約して3月に入院して入院給付金1ヶ月分をゲット。その後の状態が思わしくなく5月に再入院することになっても、入院の治療給付金は受け取れません。治療給付金を受け取れるのは3月から6ヶ月(180日)後の10月以降に入院した場合です。

一方で、手術・放射線治療の治療給付金に制限はありません。回数無制限給付ですし、入院の治療給付金とは別カウントされます。

例えば、1ヶ月型で契約した場合

5月に入院して手術を受けて5月中に退院

なら5月の1ヶ月分の治療給付金を受け取って保障終了ですが、

5月に入院して手術を受けて6月に退院

だと5月は手術の治療給付金、6月は入院の治療給付金として2ヶ月分の治療給付金をゲットですし、

5月に入院して手術を受けて6月に退院、7月から8月にかけて通院で放射線治療を受ける

なら5月は手術の治療給付金、6月は入院の治療給付金、7月と8月は放射線治療の治療給付金なので合計4ヶ月分をゲットできます。割と良心的な設計です。

ということで、悩みどころは入院の治療給付金を1ヶ月型と4ヶ月型のどちらにするかといったところですが、入院日数の平均は以下のとおり。

全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター

上記のリンク先を参照頂けるとわかるのですが、入院日数平均は意外と短いです。平均からすると1ヶ月程度で退院できます。

ただし、脳血管疾患は入院が長引きます。平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きますし、がんの長期入院はまあまあの地獄。

なので主契約は1ヶ月型にしておいて、がん・脳血管疾患の長期入院に備えるために後述する三大疾病無制限治療特約を付加しておけば良いかなと。4ヶ月型よりも「1ヶ月型+三大疾病無制限治療特約」の方が保険料は安くおさまります。

【不要です】健康祝金特則

特約名 給付額 給付条件
健康祝金特則 25,000円 治療給付金を受け取ることが3年間なかった場合。

治療給付金を受け取ることが3年間なかった場合、3年ごとに健康祝金として25,000円を受け取れるオプションです。

「3年間健康に過ごせた!医療保険なんて入る必要なかったじゃん!」

という悔しい気持ちを慰めてくれるオプションですが、健康祝金特則は有料オプションです。

30歳男性が健康祝金特則を付加すると、月々の保険料が529円上がります。3年間の特約保険料合計は19,044円。3年間治療給付金を受け取ることがなければ25,000円もらえるので利益は5,956円。

しかし、治療給付金を受け取った場合は3年間払い続けた19,044円が全損です。これはギャンブルです。

それでも、若いうちはギャンブルに勝つこともあるでしょう。しかし、年齢を重ねれば入院する機会が多くなり、ギャンブルに負ける可能性が高くなります。

「じゃあ、歳をとったら健康祝金特則をオプション解約しよう!」

と思っても、健康祝金特則は「特則」なので契約途中でオプション解約できません。年金生活になってからも保険料を払い続け、そして負け続けることのあるギャンブルです。

健康祝金特則は全く不要です。

【重要ではありません】通院特約

名称 給付額 給付条件
通院特約 通院1日5,000円等 通院したとき。

治療給付金が給付される入院・手術・放射線治療の前後の通院を保障する特約です。保障されるのは入院・手術・放射線治療の前60日間と後120日間の期間で、合計30日間までの通院。

他社によくある通院保障は

「退院した後の120日間まで保障(入院のない通院は保障対象外)」

といった条件が多いので、入院のない手術・放射線治療の通院が保障される点と、入院前60日も保障される点はアフラックのメリット。他社よりも保障範囲は広いです。

まあでも保障額は通院1日5,000円程度。通院だと働けることも多いので、

「仕事が忙しいし、たった5,000円のために手続きする方がめんどくさい!」

ということもけっこうあります。必要性は薄いかなと。

【重要ですが…】総合先進医療特約

特約名 給付額 給付条件
総合先進医療特約 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 先進医療を受けた場合。

先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。

例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の一種です。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。

重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。

しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です(2,000万円まで保障)。

先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。

先進医療特約は割と重要なオプションなのですが、アフラック「医療保険EVERシンプル」の先進医療特約は以下の2点で他社より見劣りします。

  • 【BAD!】一時金の給付がないこと。
  • 【BAD!】10年ごとに保険料が更新されること。

先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。交通費・宿泊費が必要になるケースも多く、他社だと一時金として10万円程度、もしくは交通費・宿泊費の実費を給付することがあります。一時金の給付がないアフラック「医療保険EVERシンプル」は他社より保障が薄いと言えます。

また、アフラック「医療保険EVERシンプル」の先進医療特約は終身型ではなく、10年更新型です。終身型は一生涯保険料が変わりませんが、10年更新型は10年ごとに保険料が見直されます。

現状は月100円程度の特約保険料で先進医療特約を付加できますが、今後先進医療が普及して保険会社の保険金支払いが膨らめば特約保険料が上がることも考えられます。10年ごとに保険料は見直されますが、現状より安くなる可能性は低いでしょう。他社は終身型が主流です。

アフラック「医療保険EVERシンプル」の先進医療特約はちょっとさみしい保障内容です。先進医療特約を重視するのであれば、他社の医療保険と比較した方がよいでしょう。

【重要です】三大疾病無制限治療特約

特約名 給付額 給付条件
三大疾病無制限治療特約 10万円等 がん(悪性新生物)、心疾患または脳血管疾患の治療を目的とする入院

主契約の治療給付金は1回の入院につき1ヶ月または4ヶ月までしか給付されません。また、通算で給付されるのは60ヶ月まで。その上限を三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に限定して取っ払うのが本特約です。

上述のとおり入院は全般的に短期化しているものの、脳血管疾患の入院日数平均は77.4日と長期に及びます(参考:生命保険文化センター)。平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きますし、入退院を繰り返すこともあります。そしてがんの長期入院はまあまあの地獄。

医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあるとすれば、三大疾病の入院無制限保障は重要です。特約保険料もそこまで高くはないので、本特約か後述する三大疾病無制限入院特約のどちらか、もしくは予算が許せば両方を付加しておいたほうが安心でしょう。

【重要です】三大疾病無制限入院特約

特約名 給付額 給付条件
三大疾病無制限入院特約 入院1日5,000円等 がん(悪性新生物)、心疾患または脳血管疾患の治療を目的とする入院

主契約の入院給付金は1回の入院につき60日までしか給付されないのですが、その上限を三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に限定して取っ払うのが本特約です。入院が超長期に及んだり、入退院を繰り返すような状況でも「入院給付金×入院日数」を日数無制限で保障する特約です。

繰り返しますが、がん・脳血管疾患はまだまだ長期入院があり得ます。再発しやすいのも三大疾病の特徴です。再発して入院することになってしまったのに、

「いや~前回の入院から180日経過してないんで、入院給付金も治療給付金もお支払いできませんね~」

なんて言われたらイラっとします。こんな最悪のケースを避けるためにも、三大疾病無制限治療特約と三大疾病無制限入院特約のどちらか、もしくは両方を付加しておいた安心でしょう。

【重要です】三大疾病一時金特約

特約名 給付額 給付条件
三大疾病一時金特約 50万円~100万円の範囲で選択可能。
(1年に1回給付。回数無制限)
■がん
1回目:診断されたとき。
2回目以降:入院したとき。
■心疾患
急性心筋梗塞は入院、もしくは手術を受けたとき。
急性心筋梗塞以外は手術または継続10日以上の入院をしたとき
■脳血管疾患
脳卒中は入院、もしくは手術を受けたとき。
脳卒中以外は手術または継続10日以上の入院をしたとき

がん・心疾患・脳血管疾患で所定の条件を満たせば一時金給付される特約です。実際に受け取ってみるとわかるのですが、まとまった金額(100万円とか)が一気にドバっと銀行口座に振り込まれるので、

「医療保険、入っておいて良かった…」

と分かりやすく実感できる特約です。

特に三大疾病一時金特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。

東京女子医大の調査ではがんと診断されてから、フルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。

そんなときにドカッと100万円を銀行口座に振り込んでくれるのが三大疾病一時金特約です。生活を破綻させないためにも必要な特約です。

しかし、保障内容はイマイチ。

  • 【GOOD】給付間隔が1年に1回。
  • 【GOOD】心疾患・脳血管疾患をまるごと保障。
  • 【BAD】上皮内がんは保障減額(上皮内新生物⼀時⾦特則)。
  • 【BAD】がんの2回目以降の給付条件が入院に限定されている。

ちょっと古い医療保険だと2年に1回しか一時金給付されないことがあります。がんも心疾患も脳血管疾患も2年以内に再発することは珍しくありませんが、再発して不安になってるところに

「あ、前回から2年経過してないので一時金お支払いできませんよ」

なんて言われたらイラっときます。その点、アフラックは1年に1回給付。ここは他社同等です。悪くありません。

心疾患・脳血管疾患をまるごと保障対象としている点もメリットです。他社の医療保険だと、心疾患・脳血管疾患の保障対象を急性心筋梗塞・脳卒中に限定していることがあります。

急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患は保障対象外。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。

ただし、急性心筋梗塞以外の心疾患は

「手術または継続10日以上の入院」

が条件。

生命保険文化センターによると、心疾患全体の入院日数平均は24.6日。35~64歳だと12.6日。心疾患はそこまで入院が長引きません。10日もかからず退院することは割とあります。

例えば狭心症は2~3日程度の入院で、手術も受けずに薬剤治療だけで退院となることも多く、「手術または継続10日以上の入院」に該当しないこともあるでしょう。

最近の医療保険は急性心筋梗塞以外の心疾患も

「入院即保障!もちろん手術を受けても即保障!」

が増えてきているので、アフラックはやや条件厳しめです。

一方で、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には

  • 脳梗塞
  • くも膜下出血
  • 脳出血

が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。

ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。

ここまでがメリット。以下デメリットです。

デフォルトでは上皮内がんが保障対象外。上皮内新生物⼀時⾦特則というオプションを付加すると、10%に減額されて一時金が給付されます。

上皮内がんとは、がん細胞がリンパ管や血管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞はリンパ管や血管で運ばれていくので、上皮内がんの段階で治療できれば転移の可能性は低いと言われています。

「早めに見つかって良かったですね!」

と言われるのが上皮内がん。大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで早期発見されたというデータもあるので、珍しいがんではありません。

上皮内がんなら医療費が膨らむことは少ないのですが、乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療を行うこともあります。女性にとってこの点はやや注意。他社の医療保険は上皮内がんも通常のがんと同じ扱いをすることが大半です。

また、がんの2回目以降の給付条件が入院に限定されます。通院治療だけの場合は保障対象外。がんの三大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線と言われていますが、手術を除けば通院で受けることが増えてきています。給付条件を入院に限定してしまうと、がんの治療が続いているのに一時金が給付されないこともあります。

最近はがんの2回目以降の給付条件を入院or通院とする医療保険が増えています。この点もデメリットかと。

まとめると、

がん:他社よりちょっと弱い
心疾患:他社よりちょっと弱い
脳血管疾患:他社よりちょっと弱いけど実質的にはほぼ同等

かなと感じます。

【重要ではありません】三大疾病保険料払込免除特約

特約名 給付額 給付条件
三大疾病保険料払込免除特約 保険料支払いが免除されます。 ■がん
診断されたとき。
■心疾患
急性心筋梗塞は入院、もしくは手術を受けたとき。
急性心筋梗塞以外は手術または継続10日以上の入院をしたとき
■脳血管疾患
脳卒中は入院、もしくは手術を受けたとき。
脳卒中以外は手術または継続10日以上の入院をしたとき

よくCMで観る「以降の保険料は頂きません!」という特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。

三大疾病保険料払込免除特約は有料なので付加すると保険料がググっと上がります。そもそも医療保険はそこまで保険料が高くならないので、必要性は薄いかなと。

条件も他社と比較してイマイチ。他社の医療保険は

「心疾患・脳血管疾患なら入院or手術で即免除!」

が増えてきています。

【重要ではありません】ケガの特約

特約名 給付額 給付条件
ケガの特約 特定損傷給付金:一時金5万円等 骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療を受けたとき
災害通院給付金:通院1日につき3,000円 ケガで通院したとき

骨折・関節脱臼・腱の断裂といったケガを保障する特約です。

本特約は1年満期です。1年ごとに保険料が更新されます(上がることが多いかなと)。さらに契約更新できるのは70歳までなので、ちょっと転倒しただけで骨折するようになる頃には保障されません。

保障額もお小遣い程度。必要性は薄いでしょう。

【重要ではありません】終身特約

特約名 給付額 給付条件
終身特約 100万円等 死亡・高度障害となった場合。

医療保険に死亡保障を追加できるというのがこちらのオプション。

いろいろな保障をひとつの医療保険にまとめることで、手続きが楽になるメリットはありますが、医療保険はそのときどきの医療の進歩や社会情勢に合わせて進化していくので、将来的に見直したくなることがあります。

「医療保険は解約したいけど、死亡保障は残しておきたい!」

ということはできません。アフラック「医療保険EVERシンプル」を解約すると、もちろん死亡保障も消滅です。

終身死亡保障には貯蓄性があります。せっせと積み立てた保険料も途中で解約してしまうと、中途半端な解約返戻金が戻ってくるだけ(元本割れ)。

ということで、あえて死亡保障を医療保険とセットにする必要性は薄いでしょう。死亡保障なら、それ専門の終身保険・定期保険・収入保障保険に分けて加入した方が無難です。

【やや寂しい…】女性疾病入院特約・女性特定手術特約

特約名 給付額 給付条件
女性疾病入院特約 入院1日につき5,000円 入院したとき。
女性特定手術特約 女性特定手術給付金:20万円 以下の手術を受けたとき
・乳房観血切除術(乳腺腫瘍摘出術を含む)
・子宮全摘出術
・卵巣全摘出術
乳房再建給付金:50万円 乳房再建術を受けたとき。

女性特有の疾病を保障する特約です。もちろん付加できるのは女性のみ。

アフラック「医療保険EVERシンプル」には女性版の「女性のための医療保険EVERシンプル」があるのですが、両者の違いはこの2特約。この2特約が付加されると「女性のための医療保険 EVERシンプル」です。その他の保障は同じです。

女性疾病入院特約は、女性特有の疾病(子宮筋腫などの女性特有の病気、膀胱炎などの女性にも多い病気)やがんで入院した場合、主契約の入院給付金が上乗せされる特約。保障内容は悪くありません。他社だと貧血や甲状腺障害といった女性に多い疾病が保障されないこともあるのですが、アフラックはきっちり保障です。

女性特定手術特約は女性特有の手術を受けた場合に、一時金が給付される特約です。

保障対象の手術は

  • 乳房観血切除術
  • 子宮全摘出術
  • 卵巣全摘出術
  • 乳房再建術

の4種類。他社にも同様の特約があるのですが、

  • 子宮・子宮附属器に関する手術はなんでもかんでも保障。
  • 乳房温存療法(部分的な切除と放射線治療の組み合わせ)を考慮して、放射線治療を受けた場合にもドンっと保障。
  • 抗がん剤が原因で脱毛した時のウィッグ代も保障。

といった特色のある医療保険が増えてきているので、アフラックはややさみしいです。

また、女性特定手術特約は10年更新型です。10年ごとに保険料が更新されます(上がることが多いかと)。他社は一生涯保険料が上がらない終身型が一般的なので、この点もデメリットでしょう。

【シミュレーション】僕がアフラック「医療保険EVERシンプル」に入るなら。

僕がアフラック「医療保険EVERシンプル」に入るなら、以下の保障内容にします。

  • 主契約:治療給付金10万円(1ヶ月型)、入院給付金5,000円
  • 特約:総合先進医療特約、三大疾病無制限治療特約、三大疾病無制限入院特約

このシミュレーションで月々の保険料は40歳男性が3,332円、40歳女性は3,143円です。

上述のとおり入院が長引くのは三大疾病(特にがんと脳血管疾患)なので、主契約の治療給付金は1ヶ月型として、三大疾病無制限治療特約・三大疾病無制限入院特約の2特約を付加して保険料を抑えます(4ヶ月型は保険料が高い)。

三大疾病に備える手段に三大疾病一時金特約もありますが、こちらは保険料が高め。1ヶ月で社会復帰できるような軽度のがんでも、条件を満たせばドンッと100万円給付されるのですが、見方を変えれば過剰保障です。

有給休暇を消化できたり、傷病手当金が給付される会社員の方であれば、1~2ヶ月程度の休職で生活が破綻することはないでしょう。三大疾病無制限治療特約・三大疾病無制限入院特約で細く長く保障を受ける方がコスパは良いです。

一方で、三大疾病が失業につながりやすいブラック企業に勤務されている方や、非正規社員の方で、医療保険に生活費の補填まで求めるのであれば、三大疾病一時金特約でも良いかと。多少保険料は高くても、

「1年に1回100万円!」

は安心感があります。

アフラック「医療保険EVERシンプル」のメリット

アフラック「医療保険EVERシンプル」ここがポイント!
  • 【check】三大疾病の入院保障が強力。
  • 【check】シンプルな保障内容だと保険料は高くない。

三大疾病の入院保障が強力。

三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院保障は強力です。

他社の医療保険はオプション付加で

三大疾病の入院は無制限で「入院日数×入院給付金」をお支払い!

というのは可能ですが、アフラック「医療保険EVERシンプル」は三大疾病無制限治療特約・三大疾病無制限入院特約を付加すれば、

三大疾病の入院は無制限で「入院日数×入院給付金」をお支払い!さらに無制限で毎月定額を給付!

です。無制限の定額給付が加わります。

最近の入院は短期化していますが、脳血管疾患の入院日数平均は77.4日と長期に及びます(参考:生命保険文化センター)。平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きます。

入院給付金+治療給付金が無制限で保障されれば、三大疾病で長期入院になったとしても医療費破綻することはまずないかなと。この点は他社にはなかなか見られないメリットでしょう。

シンプルな保障内容だと保険料は高くない。

シンプルな保障内容だと保険料は高くありません。

ここでシンプルな保障内容で他社と月額保険料を比較してみます。比較対象は業界標準の医療保険とも言えるメディケア生命「新メディフィットA」とします。

アフラック メディケア生命
保障内容 治療給付金10万円(1ヶ月型)
入院給付金1万円
入院給付金1万円(60日型)
入院中手術1回10万円
放射線治療1回10万円
骨髄移植術1回10万円
骨髄幹細胞採取手術1回10万円
外来手術1回5万円
30歳男性 1,806円 2,070円
30歳女性 2,133円 2,200円
40歳男性 2,523円 2,860円
40歳女性 2,349円 2,320円

女性の保険料はほぼ同等で、男性はアフラックの方が安くなりました。

ここでケース分けして両社の保障額を比較してみます。

まずは1ヶ月入院(30日)して手術を受けて退院するといったよくあるケース。正確なデータはありませんが、感覚的には入院の8割がこれかと。がんや心疾患はこんな入院が多いです。

■アフラック
治療給付金:10万円×1ヶ月=10万円
入院給付金:1万円×30日=30万円
合計:40万円

■メディケア生命
手術給付金:10万円×1回=10万円
入院給付金:1万円×30日=30万円
合計:40万円

ということで両者同額ですが、月をまたいだ入院の場合はアフラックの治療給付金は2ヶ月分(手術と入院)を給付されます。なので、アフラックの方が有利になることが多いでしょう。

続いて入院して手術を受けて、3ヶ月後(90日)にやっと退院できたといったハードケース。脳血管疾患ではよくありますし、がんもハマるとこんな感じです。

■アフラック
治療給付金:10万円×2ヶ月=20万円
入院給付金:1万円×60日=60万円
合計:80万円

■メディケア生命
手術給付金:10万円×1回=10万円
入院給付金:1万円×60日=60万円
合計:70万円

このケースでも保障額が膨らむのはアフラック。治療給付金は入院1回・手術1回の合計2回(20万円)受け取れるのがデカい。

最後に、10日間入院して手術を受けることもなく退院できたケース。軽度の心疾患で血液がサラサラになる薬剤治療を受けるだとか、風邪をこじらせて肺炎で入院といったケースです。

■アフラック
治療給付金:10万円×1ヶ月=10万円
入院給付金:1万円×10日=10万円
合計:20万円

■メディケア生命
入院給付金:1万円×10日=10万円
合計:10万円

このケースでも保障額が膨らむのはアフラック。治療給付金として入院1回(10万円)受け取れるのがデカい。

ということで全般的に保障額が膨らむのはアフラックです。ここらへんは高額療養費制度を前提にして入院にかかる費用をカバーするというコンセプトを全うできてるかなと。これくらいの保険料でここまでやってくれれば十分アリです。

ただしオプションを付加して保障内容をリッチにすると保険料はググっと上がります。本サイトでおすすめしている

・三大疾病の入院は無制限保障
・三大疾病一時金あり
・先進医療特約あり

といった保障内容で同じくメディケア生命「新メディフィットA」と比較してみます。

アフラック メディケア生命
保障内容 治療給付金10万円(1ヶ月型)
入院給付金1万円
三大疾病無制限入院特約
三大疾病一時金特約50万円
総合先進医療特約
入院給付金1万円(60日型)
入院中手術1回10万円
放射線治療1回10万円
骨髄移植術1回10万円
骨髄幹細胞採取手術1回10万円
外来手術1回5万円
特定3疾病入院無制限給付特則
先進医療・患者申出療養特約
特定3疾病一時給付特約50万円(Ⅱ型)
30歳男性 4,210円 3,860円
30歳女性 4,352円 3,825円
40歳男性 5,792円 5,625円
40歳女性 5,183円 4,595円

メディケア生命の方が安くなりました。

メディケア生命は先進医療特約が終身型で、特定疾病一時給付特約の給付条件はアフラックよりも良いです(がんの2回目以降が入院・通院で給付されたり、心疾患・脳血管疾患が入院即給付だったり)。主契約の保障内容はアフラックの方が良いのですが、特約の保障内容までを加味すればメディケア生命の方が安心かなと。

アフラックの保険料が高くなる大きな要因は三大疾病一時金特約でしょう。一時金保障を付加して保障をリッチにすると、アフラック「医療保険EVERシンプル」は保険料高めです。

アフラック「医療保険EVERシンプル」のデメリット

アフラック「医療保険EVERシンプル」ここにご注意!
  • 【check】先進医療特約と女性特定手術特約が10年更新型。
  • 【check】がんの保障が微妙。
  • 【check】入院1回のカウント方法に注意。

先進医療特約と女性特定手術特約が10年更新型。

上述のとおり先進医療特約と女性特定手術特約は10年更新型。10年ごとに契約が更新されて保険料が見直されます(上がる可能性が高い)。

他社にも先進医療特約や女性特定疾病の手術を特別に保障する特約はありますが、一生涯保険料が変わらない終身型が主流です。この点はデメリットでしょう。

がんの保障が微妙。

がんの保障は微妙です。

まずはがんの通院保障。主契約が保障するのは入院(+放射線治療)ですし、三大疾病無制限治療特約・三大疾病無制限入院特約が保障するのも入院。三大疾病一時金特約も2回目以降は入院していないと一時金給付されません。

入院!入院!入院!です。

がんの三大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けることが増えてきています。放射線治療は通院でも主契約で保障されますが、抜けているのが抗がん剤。

抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。

  1. 手術でがんを切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
  2. 手術でがんを切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。

1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。

本当に怖いのは2のケースです。この場合は副作用が辛くて満足に働くことも難しく、収入減もあり得ます。抗がん剤治療は1ヶ月を1クールとして3~6クール続くこともあるのですが、抗がん剤を打つ時だけして通院して、その後は自宅でじっと耐えるなんてことも多いです。

治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマるのがこのケース。ベッドの上で虚空を見上げながら

「あ、これ、やばいかも…」

と、メンタルが削られまくります。

他社にはこんな抗がん剤ドロ沼に備えられる

「抗がん剤を打った月に10万円(入院通院を問わず)!」

といった抗がん剤治療特約をオプション付加できることが多いのですが、アフラック「医療保険EVERシンプル」にはありません。この点はデメリットでしょう。

また、三大疾病一時金特約は上皮内がんがデフォルトで保障対象外。上皮内新生物⼀時⾦特則というオプションを付加すると、10%に減額されて一時金が給付されます。

まあ上皮内がん程度であればサクッと切って終わることが多いのですが、乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療が必要となることもあります。

他社は上皮内がんも通常のがんと同じ扱いをするのが標準的。この点もデメリットでしょう。

入院1回のカウント方法に注意。

入院給付金の入院1回のカウント方法は、最近増えてきている

「180日以内の再入院は同一の原因であるかを問わず1回の入院とみなす」

方式です。

一般的な医療保険は異なる原因で180日以内に再入院した場合を、別々の入院として扱います。例えば、

1回目の入院:肺炎で20日入院した。
2回目の入院:1回目の入院を退院してから30日後に大腸がんで60日入院した。

といった場合、1回目と2回目の原因が異なるので別々の入院として扱います。入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、

1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:60日分の入院給付金をお支払い

なので、合計80日分の入院給付金を受け取れます。

一方で、アフラックは異なる原因でも180日以内の入院は同じ入院とカウントします。↑と同じケースで入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、

1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:1回目に20日支払っているので、未消化の40日分の入院給付金をお支払い

ということで、合計60日分の入院給付金しか支払われません。

若いうちに異なる原因で連続して入院することは稀だと思いますが、特に歳を重ねて身体が弱くなってからはあり得ます。致命的なデメリットとは言えませんが、この点はやや注意です。

アフラック「医療保険EVERシンプル」の評価

評価:A(S、A~Cで判定)

入院保障が強力です。入院すれば確実に治療給付金+入院給付金を受け取れるので、赤字入院はほぼ避けられるかと。

また、三大疾病無制限治療特約・三大疾病無制限入院特約の2特約を付加すれば、脳血管疾患とがんの長期入院にも備えられます。他社の医療保険でも三大疾病の入院給付金を無制限保障にすることは可能ですが、治療給付金を無制限保障できるようにしたのはなかなか良いです。

保険料も主契約に絞れば高くはありません。主契約+三大疾病無制限治療特約+三大疾病無制限入院特約とした場合も決して高くはありません。

そこそこの保険料でばっちり入院に備えられる医療保険です。よって評価は「A」としました。

ただし、がんの通院保障(抗がん剤保障)は微妙です。通院で抗がん剤を打ち続けるようなケースには不安が残ります。最近は自由診療(健康保険が適用されない!)の抗がん剤治療まで保障する医療保険も増えてきているので、ここらへんが気になるのであれば他社の医療保険と比較しておいた方が良いでしょう。

比較対象として以下の医療保険を挙げておきます。

チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。健康保険が適用される抗がん剤はもちろんのこと、自由診療の抗がん剤治療も保障対象にできます。先進医療特約も終身型。

メディケア生命「新メディフィットA」
現在の医療保険のスタンダードです。親会社は大手の住友生命。健康保険が適用される抗がん剤も自由診療の抗がん剤も保障対象にできます。先進医療特約も終身型。

医療保険は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。

医療保険の保険料比較

アフラック「医療保険EVERシンプル」の相談をするなら。

アフラック「医療保険EVERシンプル」は全国の保険ショップで取り扱ってます。おそらく、ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。

しかし、いざ保険ショップに行ってみて、

「あー、すいません、うちアフラックやってないんですよ」

なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがアフラックを取り扱っているか確認しておきましょう。

ちなみにですが、街でよく見るアフラック専門の保険ショップだと他社の医療保険と公平な比較が難しくなります。相談するなら複数の生命保険会社が乗り合っている保険ショップがおすすめです。

手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならアフラックはもちろんのこと、この記事で比較対象としたチューリッヒ生命・メディケア生命とも提携しています。

注意!保険ショップは予約しましょう!
保険ショップへの飛び込み相談も可能ですが、スタッフが事前準備できないため最適なプランにたどり着けないことがあります(事前準備にはけっこう時間がかかります)。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。

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  • 第三者機関の顧客満足度調査にて、継続的に高い評価を獲得しています。
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。

わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。

保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。

保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは

  1. 契約時の告知事項に不備があった。
  2. 契約上、保険会社に支払う責任がない。

の2点。

1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。

また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。

そんなときに、

「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」

といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。

保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。

実際に利用した方の口コミは以下のとおり。

「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」

という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。

予約は簡単です。

①保険クリニックのサイトにアクセスする。

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保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。最寄りの保険ショップを検索・予約するなら、保険相談ニアエルが便利です。

保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する

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といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。

また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で

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予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。

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しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、

「うーん、よく考えてみます…」

と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。

相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。

生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!

まとめ

公式サイト:アフラック「医療保険EVERシンプル」

入院保障が強力です。治療給付金があるので、まず赤字入院にはならないかと。オプション付加で三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院した場合に、無制限で入院給付金+治療給付金が給付される点も安心です。

保障を必要十分に絞れば保険料も決して高くはありません。がんの通院保障にやや不安な点はありますが、そこそこの保険料で入院に備えるのなら、十分使える医療保険でしょう。

保険クリニックなら、アフラックはもちろんこと、本記事で比較対象に挙げたチューリッヒ生命・メディケア生命とも提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。

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※2023年10月更新

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コメント

  1. みい より:

    コメント失礼します。アフラックのeverシンプルかFWDの緩和型で迷っており、どちらがいいかアドバイス頂けますでしょうか。
    乳がん検診で引っかかり今回見直しています。

    *アフラックeverシンプル
    1ヶ月型 5,000円/日
    三大疾病無制限治療特約 10万/月
    3大疾病無制限入院特約 5,000円/日
    先進医療特約

    *FWD緩和型
    60日型/2型 5,000円/日 三大疾病入院無制限
    女性総合医療特約 5,000円/日
    先進医療特約

    プラスでこれにFWDかメットライフのがん保険を付けようと考えています。
    (診断一時金50万円、抗がん剤ホルモン剤治療給付金5〜10万、自由診療付き)
    アフラックとFWDで内容が違いますが、アフラックの女性特約に魅力を感じず、代わりに3大疾病の特約を付け値段は両者同じぐらいです。
    アフラックの方は夫の会社経由で団体割引簡易告知で入れる事確認済です。
    お忙しいところ申し訳ありませんが、ご確認よろしくお願いします。

    • nejio より:

      みい様

      コメントありがとうございました!
      また、返信遅れてしまい大変申し訳ございません。
      ご指摘のとおり女性疾病特約はアフラックよりもFWDの方が強力なので、
      乳がんにフォーカスするならFWDの方が安心だと感じます。

      乳がんと診断確定→1週間入院して乳房温存手術を受ける→退院後すぐに放射線治療を開始して6週間受ける。

      といったまあまあありそうなケースだと両社の保障額は

      アフラック:治療給付金100,000円×2回(入院1回・放射線治療1回)+入院給付金5,000円×7日間=235,000円
      FWD生命:入院給付金5,000円×7日間+手術給付金50,000円+放射線治療給付金50,000円×2回+女性総合医療特約の入院給付金5,000円×7日間+女性総合医療特約の手術給付金150,000円=370,000円

      なので、FWD生命の方が有利。

      一方で、骨折だとか胃潰瘍だとか肺炎だとか、女性疾病以外が原因で入院することも割とあります。
      再び大規模なパンデミックが起こった場合は感染症で入院することもあるかなと。

      コメントに
      「プラスでこれにFWDかメットライフのがん保険を付けようと考えています。」
      と記載頂いておりますが、別にがん保険に加入できるのであれば、
      医療保険は様々なケガや疾病に備えるために加入するというのもアリだと感じます。

      例えば、肺炎で10日間入院した場合の保障額は

      アフラック:治療給付金100,000円+5,000円×10日間=150,000円
      FWD:5,000円×10日間=50,000円

      なので、こんなケースの入院はアフラックの方が有利になることが多いかと。

      既に決定されているのであればスルーして頂いて構いません。
      以上、ご参考になれば幸いです。

      • みい より:

        お忙しい中返信ありがとうございます。
        まだ絶賛迷い中です(笑)
        先日保険の相談窓口で話を伺ったところ、ネオファーストだったら精神疾患の病気不担保の条件付き(現在うつ病治療中の為)ですが入れると言うことでさらに悩んでいます。
        *ネオdeいりょう
        120日型 5,000円/日 八大疾病入院無制限
        I型2倍 入院5万 外来2.5万
        女性総合医療特約 5,000円/日
        先進医療特約
        こちらならアフラック、FWD緩和より安くなり魅力的なのですが精神疾患不担保の条件が気になります。
        精神疾患の疾病で医療保険に頼る事は多くないような気もしますが…大人しくアフラックかFWD緩和のどちらかに入っておいた方がいいのか悩みどころです。