一般的な就業不能保険は長期の働けないリスクに備えられるのですが、アフラック「休職保険」は1年程度の短期の働けないリスクに備える保険です。原則的には12回(12ヶ月)が保障上限。
俳優の中村倫也さんと夏帆さんが夫婦役で出演されているアフラックのCMに、足に包帯を巻いて松葉杖を抱える男性が登場しています。
この男性が数か月程度で復職できるのなら問題ないのですが、足の機能が元に戻らず一生涯満足に働くことができないような状況でも保障されるのは最長で12ヶ月です(治療を受けている期間だけ最長12ヶ月まで保障)。
アフラック「休職保険」は障害等級認定されるような長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。長期の保障を求めるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。
ただし、メンタル疾患の保障条件がとても良いです。よくある
「ちょっと会社を休んで、自宅でゆっくりしながら通院する」
といった軽度のメンタル疾患でも保障されます。
なので、
- 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
- 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック所定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。
という方なら候補に入る就業不能保険です(休職証明書については後述します)。
就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の5点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記5点について、アフラック「休職保険」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
公的制度連動(保険会社独自の基準) | なし | C |
入院・在宅療養 | 保障あり | A |
メンタル疾患 | 条件:入院or在宅療養 | A |
復帰後の給付継続 | なし | B |
30歳の月額保険料 (保障額月10万円・1型) |
男性:2,040円 女性:2,590円 |
B |
40歳の月額保険料 (保障額月10万円・1型) |
男性:2,270円 女性:2,790円 |
冒頭書いたとおり、障害等級や要介護認定が保障条件に含まれません。保障されるのは治療を受けている期間のみで、治療が終われば保障も終了。障害を負って一生涯満足に働けないといったような状況を保障するのではなく、ケガや病気の治療で短期間働けないといった状況を保障する就業不能保険です。
ということで、入院・在宅療養はきっちり保障されます。さらに、メンタル疾患の在宅療養でも保障されます。
アフラック「休職保険」は1型と2型の2タイプから選べるのですが、違いは
1型:メンタル疾患の保障あり
2型:メンタル疾患の保障なし
です。1型はメンタル疾患も保障されるのですが、その条件は緩いです。在宅療養でも保障されるので、
「ちょっとお仕事おやすみして、自宅でゆっくりしましょうか」
と医師に診断されれば最大12ヶ月保障です。他社だと入院や障害等級認定されるような重いメンタル疾患を保障対象にすることが多く、いわゆる「心の風邪」程度の軽症は保障されません。この点は大きなメリットです。
保険料は長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険と比較して安くはないかなと。さらに、保険期間は1年なので月額保険料は毎年上がっていきます(毎年契約更新)。現役時代ずっと加入し続けるのであれば、トータルの保険料はけっこうな金額になるかなと感じます。
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アフラック「休職保険」の保障条件評価。
死亡保険は亡くなったら保険金が支払われます。白黒ハッキリしていてわかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は保障条件(働けない定義)が生命保険各社バラバラです。
まずは就業不能保険で重要な「働けない定義」を評価します。
公的制度連動の条件
繰り返しますが、アフラック「休職保険」は障害等級・要介護認定を保障条件に含みません。
就業不能保険は障害年金・障害者手帳・要介護認定といった公的制度と連動して保障することが大半です。例えば、片腕を失って障害等級2級に認定されると、契約終了(65歳までとか)まで毎月10万円給付といった感じ。
障害を負ってしまえば、多くの職業で元のように働くことは難しいでしょう。国から障害年金が給付されますが、その額は大きくありません。こんなケースをカバーするのが就業不能保険の重要な役割なのですが、アフラック「休職保険」はその役割を全うできません。
この点はデメリットでしょう。
入院・在宅療養
上述した公的制度連動の保障条件は、症状が固定された後の保障です。しかし、働けない期間は症状が固定された後に限りません。症状が固定される前の治療を受けている期間もだいたい働けません。
そこを保障するのが入院・在宅療養の保障です。
アフラック「休職保険」は入院・在宅療養をきっちり保障します。入院・在宅療養が30日間を超えれば保障されるので、この点はメリット(他社は60日間を超えると保障することが多い)。
在宅療養はちょっとクセがあります。具体的な条件は下記のとおり。下記の(a)と(b)の両方を満たす必要があります。
(a)医師による治療が継続しており、かつ日本国内にある自宅等で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念している状態
(b)当社所定の休職証明書の提出により、病気やケガを原因として勤務先を休職していると認められる状態
ただし、当社所定の休職証明書の提出ができない期間は、医師により軽労働、座業および軽い家事ができないと診断された状態
(a)は手術・放射線治療・処置・投薬・リハビリといった治療を通院もしくは在宅療養で受けている状態です。検査や経過観察だけだと治療と見なされないので保障対象外。まあ働けないということは何らかの治療を受けていることに違いないので、この条件は当たり前です。
人によってはハードルが高くなるのは(b)です。アフラック所定の休職証明書を勤務先に提出し、
「この人は働くことができずに、仕事を休んでいます」
ということを代表者、もしくは人事担当者に書いてもらう(押印)必要があります。
休職に理解のあるホワイト企業なら難しくはないかもしれませんが、仕事を休むと態度をコロッと変えるようなブラック企業にお勤めの場合はけっこう難しい調整になるんじゃないかと…。
また、メンタル疾患で休職している状態だと、
「これを書いてほしいんです」
と勤務先にお願いするのにも相当なエネルギーが必要です。
勤務先に休職証明書を書いてもらえるか、メンタル疾患となった場合に休職証明書の記入を勤務先に依頼するエネルギーが自分に残されていそうかは十分に検討した方がよいでしょう。休職証明書を提出できない場合は
医師により軽労働、座業および軽い家事ができないと診断された状態
なので、元の職業に戻れるかどうかではなく、座って軽作業ができるかどうかが基準となります。働けないと認められるハードルは上がります。
また、給付を受けられるのは最長で12回(12ヶ月)です。同じ原因で12ヶ月以上働けない場合は一旦給付がストップ。給付が再開されるのは、それから180日を超えたときです。
例えば、がんで入退院を繰り返すような状況でも12ヶ月を超えればスパッと給付ストップです。治療が続いて働けない状況であっても給付ストップ。給付ストップから181日後に治療が続いていれば給付再開です。
他社は保険期間満了(65歳とか)まで条件を満たす限りは給付継続することが多いです。アフラック「休職保険」で本当にきつい超長期の入院・在宅療養に備えるのは難しいかなと感じます。
メンタル疾患
先ほど軽く触れましたが、アフラック「休職保険」はメンタル疾患でも入院・在宅療養で給付を受けられます。メンタル疾患を保障しない就業不能保険もけっこうあるので、まずこの点はメリット。
さらに、入院のない在宅療養でも保障です。
他社は入院や障害等級認定されるような重症のメンタル疾患を条件とすることが多いのですが、ちょっと会社を休んで自宅でゆっくり休む程度の軽症でも保障される点は他社にないアフラック独自のメリットでしょう。
ただし、上述のとおり給付を受けるには休職証明書を勤務先に記入してもらう必要があります。この点は注意。
また、メンタル疾患も給付は最長12回(12ヶ月)。そしてメンタル疾患の場合は180日を超えて入院・在宅療養が続いた場合も給付は再開せず、強制的にメンタル疾患が保障対象外の2型に契約変更されます。この点もやや注意です。
アフラック「休職保険」のメリット
メンタル疾患の保障条件は良いです。入院のない在宅療養も保障条件に含まれるので、
「まあちょっとお仕事休んで自宅でゆっくりしましょうか」
といった程度の軽症でも保障されるでしょう。
他社の就業不能保険が「入院or障害等級2級以上」といった重症のメンタル疾患のみを保障対象にしていることを踏まえれば、この点はメリットです。仕事のプレッシャーがきつい方にとって、アフラック「休職保険」は有力な候補となり得ます。
ただし、上述のとおり在宅療養の場合はアフラック所定の休職証明書を会社に書いてもらう必要があります。
勤務先がメンタル疾患に理解がない(休職証明書を書いてもらえそうにない)、もしくは休職証明書を勤務先に書いてもらうが億劫(メンタルをやられてる状態だとけっこうあります)に該当すると、この点はメリットとは言えません。ご注意を。
アフラック「休職保険」のデメリット
1点目は上述のとおりです。
在宅療養で働けないと認めてもらうには、アフラック所定の休職証明書を勤務先に書いてもらう必要があります。勤務先に休職に関する理解がなくて、休職証明書を書いてもらうが難しい場合は割と大きなデメリットになります。
「休職証明書を書くつもりはない。早く出勤しろ」
なんてことを言いそうな企業にお勤めの場合はご注意を。
2点目ですが、アフラック「休職保険」は長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。
給付回数は同じ原因で就労不能となった場合は最大12ヶ月ですし、保障条件は入院と在宅療養のみ。治療が終われば保障も終了なので、
- ケガで障害が残り、働くことが一生涯難しくなった。
- 脳卒中で右半身に麻痺が遺った。
- がんで入退院を繰り返し、1年を超えて働くことができない。
といった場合は、保障が途中でブスっと切れます。
これが他社だと
「障害等級認定されれば、65歳まで毎月10万円給付!」
「がんの治療が長引いた場合でも、条件を満たす限りは毎月10万円給付!」
です。
長期の働けないリスクに備えるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。
アフラック「休職保険」の評価
評価:B(S、A~C)
下記に該当する方なら、検討する価値ありです。
- 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
- 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック指定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。
メンタル疾患の保障条件はよいです。上記に2点に該当するのなら、候補となり得る就業不能保険です。
一方で、長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。障害等級認定されるような本格的にヤバい状態には耐えられません。
よって評価は「B」が妥当と感じます。使い方が限定される就業不能保険ですね。
比較対象として、アクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」、及びライフネット生命「働く人への保険3」を挙げておきます。
この2社は保障条件に障害等級が含まれますし、保障期間は60歳とか65歳までといった長期に及びます。給付回数12回限度といった制限もないので、長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険です。
就業不能保険は下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。
アフラック「休職保険」の相談をするなら。
アフラック「休職保険」は全国の保険ショップで取り扱ってます。取り扱っている保険ショップも比較的多めです。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちアフラックやってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがアフラックを取り扱っているか確認しておきましょう。
保険クリニックならこの記事でご紹介したアフラック・アクサ生命の2社と提携しています。2社で比較するなら保険クリニックが手っ取り早いです。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
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わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険や就業不能保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:アフラック「休職保険」
メンタル疾患の保障条件は良いです。「心の風邪」程度の軽症でも保障対象となる点は他社にないメリットです。
- 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
- 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック所定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。
といった方なら候補に入る就業不能保険です。
一方で、長期の働けないリスクに備えることは難しかったり、勤務先にアフラック指定の休職証明書を書いてもらう(押印)といった煩わしさもあります。
本格的に長期の働けないリスクに備えるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。アクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」、もしくはライフネット生命「働く人への保険3」なら安い保険料で長期の働けないリスクに備えることができます。勤務先に休職証明書を書いてもらう必要もありません。
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