【評価B】アフラック「休職保険」デメリットと評価

一般的な就業不能保険は長期の働けないリスクに備えられるのですが、アフラック「休職保険」は最長でも1年程度の短期の働けないリスクに備える保険です。同じ原因で働けない場合は12回(12ヶ月)が保障限度。

俳優の中村倫也さんと夏帆さんが夫婦役で出演されているアフラックのCMに、足に包帯を巻いて松葉杖を抱える男性が登場しています。

この男性が骨折で数か月程度の休職であるなら問題ないのですが、足の機能が元に戻らず、一生涯満足に働くことができないような状況でも保障されるのは12ヶ月が限度です。長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。長期の保障を求めるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。

ただし、メンタル疾患の保障条件がとても良いです。よくある

「ちょっと会社を休んで、自宅でゆっくりしながら通院する」

といった軽度のメンタル疾患でも保障されます。

なので、

  • 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
  • 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック所定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。

という方なら候補に入る就業不能保険です(休職証明書については後述します)。

アフラック「休職保険」ここがポイント
  • 働けなくなるリスクをカバーする就業不能保険です。
  • 短期(1年程度)の働けない状態を保障する就業不能保険です。後遺障害を負うような状況を保障する就業不能保険ではありません。
  • メンタル疾患の保障条件が素晴らしく良いです。

就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

就業不能保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。

  1. メンタル疾患が保障対象になっているか。最も可能性の高い働けなくなるリスクはうつ病を含むメンタル疾患です。メンタル疾患を保障対象としているかは重要なポイントです。
  2. 障害等級が保障対象になっているか。働けない期間は病気やケガの治療を受けている期間だけとは限りません。後遺障害を負ってしまった場合に、長期間の保障を受けられるかという点が重要です。
  3. がん・脳血管疾患の保障内容。長期間働けなく可能性のある疾病は主にがんと脳血管疾患です。再発・転移を繰り返すがん、そして後遺障害が起こりやすい脳血管疾患をどこまで保障してくれるかは要チェックです。
  4. 月々の保険料。似たような保障内容でも、生命保険会社によって保険料は大きく異なります。決して横一線ではありません。また、会社員の方にはハーフタイプのある就業不能保険がおすすめです。

まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、アフラック「休職保険」の概要と評価は以下のとおりです。

項目 内容 評価
メンタル疾患の保障 あり(1型)
条件:入院or在宅療養
A
障害等級 なし C
がん・脳血管疾患の保障内容 あり
条件:入院or在宅療養
B
30歳の月額保険料
(保障額月10万円・1型)
男性:2,040円
女性:2,590円
B
40歳の月額保険料
(保障額月10万円・1型)
男性:2,270円
女性:2,790円

アフラック「休職保険」は1型と2型の2種類から選べるのですが、違いは

1型:メンタル疾患の保障あり
2型:メンタル疾患の保障なし

です。1型はメンタル疾患も保障されるのですが、その条件は緩いです。在宅療養でも保障されるので、

「ちょっとお仕事おやすみして、自宅でゆっくりしましょうか」

と医師に診断されれば最大12ヶ月保障です。他社だと入院や障害等級認定されるような重いメンタル疾患を保障対象にすることが多く、いわゆる「心の風邪」程度の軽症は保障されません。この点はアフラック「休職保険」のメリットです。

一方で、障害等級は保障条件に含まれていません。ケガで後遺障害を負ってしまい、一生涯満足に働けない状況でも保障されるのは最大12ヶ月まで。がんで入退院を繰り返すような状況でも、脳卒中で半身麻痺が遺ったような場合でも、保障されるのは最大12ヶ月までです(同じ原因で働けない場合は最大12ヶ月まで保障)。

保険料も、長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険と比較して安いとは言えません。さらに、保険期間は1年なので、月々の保険料は毎年上がっていきます(毎年契約更新)。現役時代ずっと加入し続けるのであれば、トータルの保険料はけっこうな金額になるかと。

就業不能保険の相談は保険クリニックで!
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生命保険 見直し

アフラック「休職保険」の基本情報

まずは基本情報を一覧にしました。他社の就業不能保険と比較する際の参考にどうぞ。

保険の種類 【就業不能保険】
・働けなくなるリスクに備える保険です。
・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。
・保険料が値上がりすることはありません。
選択できる保険金額
(働けないときに受け取れる金額)
10万円・15万円/月
保険料を支払う期間 1年更新型
保険料を支払う回数 月払・半年払・年払
保険料を支払う方法 ・口座振替
・クレジットカード払
保障される期間 1年更新型
加入方法 対面のみ
健康相談サービス あり

アフラック「休職保険」の働けないと認定される条件について。

死亡保障は亡くなったら保険金が支払われます。白黒ハッキリしていてわかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は「働けない」と認定される条件が生命保険各社バラバラです。

まずは就業不能保険で何よりも重要な「働けないと認定される条件」について書いておきます。

項目 働けないと認定される条件
就労困難 ・入院
・在宅療養

条件はケガでも病気でもメンタル疾患でも同じです。入院or在宅療養で保障されます。

入院が保障されるのは他社同等。入院30日を超えれば保障されるので、この点は割とメリットです(他社は60日を超えると保障)。

在宅療養はちょっとクセがあります。具体的な条件は下記のとおり。下記の(a)と(b)の両方を満たす必要があります。

(a)医師による治療が継続しており、かつ日本国内にある自宅等で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念している状態

(b)当社所定の休職証明書の提出により、病気やケガを原因として勤務先を休職していると認められる状態
ただし、当社所定の休職証明書の提出ができない期間は、医師により軽労働、座業および軽い家事ができないと診断された状態

(a)は手術・放射線治療・処置・投薬・リハビリといった治療を通院もしくは在宅療養で受けている状態です。検査や経過観察だけだと治療と見なされないので保障対象外。まあ働けないということは何らかの治療を受けていることに違いないので、この条件は当たり前です。

人によってはハードルが高くなるのは(b)です。アフラック所定の休職証明書を勤務先に提出し、

「この人は働くことができずに、仕事を休んでいます」

ということを代表者、もしくは人事担当者に書いてもらう(押印)必要があります。

休職に理解のあるホワイト企業なら難しくはないかもしれませんが、仕事を休むと態度をコロッと変えるようなブラック企業にお勤めの場合はけっこう難しい調整になるんじゃないかと…。

また、メンタル疾患で休職している状態だと、

「これを書いてほしいんです」

と勤務先にお願いするのにも相当なエネルギーが必要です。

勤務先に休職証明書を書いてもらえるか、またメンタル疾患となった場合に休職証明書の記入を勤務先に依頼するエネルギーが自分に残されていそうかは十分に検討した方がよいでしょう。休職証明書を提出できない場合は

医師により軽労働、座業および軽い家事ができないと診断された状態

が条件なので、働けないと認められるハードルは上がります。

ちなみにですが、他社の就業不能保険は医師の診断書(証明書)だけで審査されることが多いです。勤務先に書いてもらうような休職証明書は不要です。

アフラック「休職保険」のメリット

アフラック「休職保険」ここがポイント!
  • 【check】メンタル疾患の保障条件は良い。

メンタル疾患の保障条件は良いです。入院のない在宅療養も保障条件に含まれるので、

「まあちょっとお仕事休んで自宅でゆっくりしましょうか」

といった程度の軽症でも保障されるでしょう。

他社の就業不能保険が「入院or障害2級以上」といった重症のメンタル疾患のみを保障対象にしていることを踏まえれば、この点はメリットです。仕事のプレッシャーがきつい方にとって、アフラック「休職保険」は有力な候補となり得ます。

ただし、上述のとおり在宅療養の場合はアフラック所定の休職証明書を会社に書いてもらう必要があります。

勤務先がメンタル疾患に理解がない(休職証明書を書いてもらえそうにない)、もしくは休職証明書を勤務先に書いてもらうが億劫(メンタルをやられてる状態だとけっこうあります)に該当すると、この点はメリットとは言えません。ご注意を。

アフラック「休職保険」のデメリット

アフラック「休職保険」ここにご注意!
  • 【check】在宅療養の場合はアフラック所定の休職証明書を勤務先に書いてもらう必要がある。
  • 【check】長期の働けないリスクには備えられない。

1点目は上述のとおりです。

在宅療養で働けないと認めてもらうには、アフラック所定の休職証明書を勤務先に書いてもらう必要があります。勤務先に休職に関する理解がなくて、休職証明書を書いてもらうが難しい場合は割と大きなデメリットになります。

「休職証明書を書くつもりはない。早く出勤しろ」

なんて言いそうな企業にお勤めの場合はご注意を。

2点目ですが、アフラック「休職保険」は長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。

給付回数は同じ原因で就労不能となった場合は最大12ヶ月ですし、保障条件は入院と在宅療養のみ。治療が終われば保障も終了なので、

  • ケガで障害等級認定を受けるような後遺障害が残り、働くことが一生涯難しくなった。
  • 脳卒中で右半身に麻痺が遺った。
  • がんの治療が長引いて1年を超えて働くことができない。

といった場合は、保障が途中でブスっと切れます。

これが他社だと

「障害等級に認定されれば、65歳まで毎月10万円給付!」

「がんの治療が長引いた場合でも、条件を満たす限りは毎月10万円給付!」

です。

長期の働けないリスクに備えるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。

アフラック「休職保険」の評価

評価:B(S、A~C)

下記に該当する方なら、検討する価値ありです。

  • 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
  • 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック指定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。

メンタル疾患の保障条件はよいです。上記に2点に該当するのなら、候補となり得る就業不能保険です。

一方で、長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険ではありません。障害等級認定されるような本格的にヤバい状態には耐えられません。

よって評価は「B」が妥当と感じます。使い方が限定される就業不能保険ですね。

比較対象として、アクサダイレクト生命「働けないときの安心」、及びライフネット生命「働く人への保険3」を挙げておきます。

この2社は保障条件に障害等級が含まれますし、保障期間は60歳とか65歳までといった長期に及びます。給付回数12回限度といった制限もないので、長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険です。

就業不能保険は下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。

就業不能保険の保険料と保障内容を比較

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アフラック「休職保険」は全国の保険ショップで取り扱ってます。取り扱っている保険ショップも比較的多めです。

しかし、いざ保険ショップに行ってみて、

「あー、すいません、うちアフラックやってないんですよ」

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保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは

  1. 契約時の告知事項に不備があった。
  2. 契約上、保険会社に支払う責任がない。

の2点。

1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。

また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険や就業不能保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。

そんなときに、

「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」

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まとめ

公式サイト:アフラック「休職保険」

メンタル疾患の保障条件は良いです。「心の風邪」程度の軽症でも保障対象となる点は他社にないメリットです。

  • 仕事のプレッシャーがきつく、メンタルに不安を抱えていて、
  • 勤務先に休職に対する理解があり、アフラック所定の休職証明書記入を気軽に依頼することができる。

といった方なら候補に入る就業不能保険です。

一方で、長期の働けないリスクに備えることは難しかったり、勤務先にアフラック指定の休職証明書を書いてもらう(押印)といった煩わしさもあります。

本格的に長期の働けないリスクに備えるのなら、他社の就業不能保険を検討した方がよいでしょう。アクサダイレクト生命「働けないときの安心」、もしくはライフネット生命「働く人への保険3」なら安い保険料で長期の働けないリスクに備えることができます。勤務先に休職証明書を書いてもらう必要もありません。

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