ネオファースト生命が女性向けに発売している医療保険「ピタッとレディ」。
他社だと女性疾病特約といった名称でオプション化されている多い女性特有の疾病に対する保障を基本保障にした医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、ネオファースト生命「ピタッとレディ」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | 一時金のみ。 | C |
通院保障(がん) | なし | C |
三大疾病一時金 | なし | C |
先進医療保障 | なし | C |
30歳の月額保険料 (入院一時金10万円) |
女性:3,493円 | C |
40歳の月額保険料 (入院一時金10万円) |
女性:3,545円 | |
会社情報 | 苦情率:0.224% ソルベンシーマージン比率:1588.3% |
A |
女性特有の疾病にフォーカスした医療保険なので、上記の基準で評価するのは相応しくないかもしれませんが、通院保障・三大疾病一時金・先進医療保障はありません。
例えば、誰にでも起こり得る胃がんや大腸がんで入院した場合は入院一時金のみ給付(10万円程度)。これだけだと長期闘病となった場合は医療費のカバーすら難しく、メインの医療保険に据えるにはちょっと保障が弱いかなと感じます。
一方で、乳房・子宮・卵巣に関する女性特有の疾病に対しては手厚い保障になってます。
「20代後半から40代前半くらいの女性が乳房・子宮・卵巣の疾病に備える」
だとか、妊娠中でも加入しやすいので、
「妊娠21週目より前の方が、異常分娩や産後うつに備える」
といった用途には使えますが、いかんせん保険料が高いんですよね…。
会社的には安定しています。苦情率が業界平均0.4%を下回る0.224%ですし、保険金の支払い能力(ソルベンシーマージン比率)は安全と言わている200%を大きく超える1588.3%。バックに大手の第一生命がいるのも安心できます。
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ネオファースト生命「ピタッとレディ」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【女性疾病保障保険】 ・がん、女性特有の疾病、女性に多い疾病、妊娠出産に関わる症状に備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・5年ごとに契約が更新されます。 |
基本保障 | 【女性疾病入院一時給付金】 入院した際に一時金給付。 【女性特定手術給付金・乳房再建給付金】 所定の手術を受けた際に一時金給付。 【健康給付金】 女性疾病入院一時給付金・女性特定手術給付金・乳房再建給付金の支払いが5年間なかった場合に一時金給付。 |
特約(オプション) | 【メンタル疾病保障特約】 メンタル疾患と診断、もしくは30日以上継続入院した場合に一時金給付。 |
保険料を支払う期間 | 5年間 |
保険料を支払う回数 | 月払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 5年間 |
加入方法 | 対面・ネット |
ネオファースト生命「ピタッとレディ」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【基本保障】女性疾病入院一時給付金・女性特定手術給付金・乳房再建給付金・健康給付金
ネオファースト生命「ピタッとレディ」はがん・女性特有の疾病・女性に多い疾病・妊娠出産に関わる症状を保障する医療保険です。保障対象となる疾病は例えば↓です。
がん:全てのがんが保障対象
女性特有の疾病:子宮・卵巣に関わる疾病、月経不順、女性不妊症等
女性に多い疾病:リウマチ、膀胱炎、パセドウ病等
妊娠出産に関わる症状:帝王切開、切迫早産、流産等
保障対象となる疾病は他社の女性疾病特約と比較しても同程度です。悪くありません。
基本保障はてんこ盛りです。分けて説明します。
女性疾病入院一時給付金
名称 | 給付額 | 給付条件 |
女性疾病入院一時給付金 | 入院1回につき5万円・10万円から選択可能。 | 上述した疾病での入院 |
入院した際に給付される一時金です。ただし保障対象は上述したがん・女性特有の疾病・女性に多い疾病・妊娠出産に関する症状のみ。ケガは保障対象外です。階段で転んで複雑骨折といった場合は一時金給付されません。
他社の女性疾病特約だと入院1日に対して1万円といった場合が多いのですが、ネオファースト生命「ピタッとレディ」は入院日数に関わらず一時金給付です。日帰り入院でも100日間の入院でも給付額は同じ。
まあでも最近は入院が短期化しているので、実情にあった保障内容ではあります。生命保険文化センターによると、入院日数の平均は以下のとおりです。
日本人女性の平均:31.7日
35歳~64歳の平均:21.9日
意外と短いですよね。特にがんの入院なんて2週間程度で退院できることも多いです。
とはいえ、これは平均です。特にがんは症状によっては入院が長引きます(水泳の池江璃花子さんは10か月入院されたそうです)。ネオファースト生命「ピタッとレディ」は長期入院に対する保障が弱いという点は注意しておくべきでしょう。
女性特定手術給付金・乳房再建給付金
名称 | 給付額 | 給付条件 |
女性特定手術給付金 | 乳房切除:入院一時金×3倍 子宮摘出:入院一時金×3倍 卵巣・卵管摘出:入院一時金×3倍 上記以外の乳房・子宮・卵巣・卵管に関わる手術:入院一時金×1倍 |
左記の手術を受けたとき |
乳房再建給付金 | 乳房再建:入院一時金×10倍 | 乳房再建術を受けたとき |
乳房・子宮・卵巣・卵管に関する手術を受けた際に一時金が給付されます。どれもなかなか重たい手術ですよね…。
保障内容は他社の女性疾病特約と比較してよいです。他社だと乳房切除、乳房再建、子宮摘出、卵巣・卵管摘出に保障対象が限定されることもあるのですが、ネオファースト生命「ピタッとレディ」はそれ以外の乳房・子宮・卵巣・卵管に関わる手術も保障対象です。
健康給付金
名称 | 給付額 | 給付条件 |
健康給付金 | 入院一時金と同額 | 女性疾病入院一時給付金・女性特定手術給付金・乳房再建給付金の支払いが5年間なかった場合に一時金給付。 |
契約から満期を迎えるまでの5年間を健康に過ごすことができて、入院することも手術を受けることもなかった場合に、入院一時金と同額を受け取れます。
確かに5年間無事に過ごして満期を迎えると
「医療保険なんて入る必要なかった!」
と悔しい気持ちになるのですが、健康給付金10万円を受け取るとそんな悔しさが和らぎます。悔しさが和らぐことで
「また契約を更新しよう!」
と思わせるのがネオファースト生命の戦略だと思われますが、健康給付金の原資は我々が支払う保険料です。健康給付金があることで、毎月支払う保険料はかなり上がっていると推測されます。
このあと比較していきますが、健康給付金があるためにネオファースト生命「ピタッとレディ」の保険料は他社より高めです。健康給付金をオプション化して、保険料を安くする選択肢を残した方が良いのになと感じます。
【重要ではありません】メンタル疾病保障特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
メンタル疾病診断給付金 | 基準給付金額(5万円~) | メンタル疾病と診断された場合。 |
メンタル疾病入院療養給付金 | 基準給付金額×10倍 | メンタル疾病で継続30日以上入院した場合。 |
保障条件はかなりゆるいです。
他社のメンタル保障は入院とか障害等級認定されるような重症が保障対象となることが多いのですが、メンタル疾病診断給付金は
「あなたはうつ病です」
と診断されるだけで給付対象です。これなら、ちょっと仕事に疲れて3ヶ月休職だとか、出産後にうつ病に陥るといったケースでも保障対象です。
また、ちょっと症状が重くなって30日以上入院したらメンタル疾病入院療養給付金が給付されます。メンタル疾患は入院が長引くことが多いので、30日以上入院は高いハードルではありません。
ということで、保障条件は他社と比較して悪くありません。まあでもメンタル疾病診断給付金は5万円なんですよね。お小遣い程度なので、あえて付加する必要もないかと。
【シミュレーション】ネオファースト生命「ピタッとレディ」に加入するなら
僕はネオファースト生命「ピタッとレディ」に加入することはできませんが、仮に女性になったとして入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:入院一時金10万円
このシミュレーションで毎月支払う保険料は30歳女性3,493円、40歳女性3,545円です。繰り返しますが、ちょっと高いかなと。
ここで他社の女性疾病特約と月々の保険料を比較してみます。比較対象はFWD生命「FWD医療」の女性総合医療特約の特約保険料とします。
ピタッとレディ | FWD医療 | |
保障内容 | 入院一時金10万円 乳房切除30万円 子宮摘出30万円 卵巣・卵管摘出30万円 その他の乳房・子宮・卵巣・卵管手術10万円 乳房再建100万円 健康給付金10万円 |
入院給付金1万円/1日 乳房切除30万円 子宮摘出30万円 卵巣・卵管摘出30万円 その他の乳房・子宮・卵巣・卵管手術10万円 乳房再建100万円 外見ケア5万円 ※優良体保険料率 |
30歳女性 | 3,493円/月 | 1,091円/月 |
40歳女性 | 3,545円/月 | 1,112円/月 |
圧倒的にネオファースト生命「ピタッとレディ」の方が高くなってますね。保障内容の主な違いは
- ネオファースト生命は入院1回に対して一時金10万円給付するのに対し、FWD生命は入院1日に対し1万円給付。10日未満の短期入院ならネオファースト生命の方が手厚く、10日を超える長期入院になるとFWD生命の方が手厚い。
- FWD生命には外見ケアに対する保障あり。抗がん剤の副作用等で頭髪が脱毛した場合にウィッグ代として5万円給付。
- ネオファースト生命には健康給付金あり。
です。ネオファースト生命の保険料が高くなる大きな要因は3点目の健康給付金でしょう。
ちょっと面倒な計算をしてみます。
30歳女性だと毎月の保険料はネオファースト生命の方がFWD生命よりも2,402円高くなります(3,493円ー1,091円=2,402円)。
これが5年間続くと、その差は
2,402円×12ヶ月×5年=144,120円
となります。
シンプルに考えると、FWD生命よりも144,120円高い保険料を払って、5年間無事に過ごせたら100,000円受け取れるという意味不明な構図になっています。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」のメリット
妊娠中でもちょっとだけ加入しやすい。
一般的な医療保険だと加入できるのは妊娠19週目までだったり、加入できたとしても保障内容に制限(帝王切開、異常妊娠、異常分娩が一定期間保障の対象外とか)が設けられることがあります。
一方でネオファースト生命「ピタッとレディ」は妊娠21週目までなら制限なしで加入できます。この点はメリットですね。
産後うつもメンタル疾病保障特約を付加していれば一時金が給付されますし、妊婦に優しい医療保険だと感じます。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」のデメリット
上述のとおりFWD生命「FWD医療」の女性総合医療特約と比較すると保険料が圧倒的に高いです。FWD生命以外の医療保険と比較しても保険料は高くなることが多いかと。
保険料が高くなる要因は健康給付金です。満期を迎えた際に10万円が給付されると得した気分になりますが、しっかり計算するとそんなことはありません。健康給付金のない他社の医療保険に女性疾病特約を付加した方がお得になることが多いでしょう。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」の評価
評価:C(S、A~Cで判定)。
保障内容に大きなデメリットは見当たりませんし、妊娠中でも入りやすい医療保険ですが、保険料が高過ぎます。保険料が高くなる大きな要因は健康給付金。繰り返しになりますが、一見お得に見える健康給付金が保険料を嵩上げしています。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」を検討されているのなら、他社の医療保険に女性疾病特約を付加した場合と比較した方がよいかと。よって評価は「C」としました。
比較対象となる医療保険に下記を挙げておきます。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。同じネオファースト生命から発売されている医療保険ですが、こちらも女性疾病保障特約があります。保障内容は「ピタッとレディ」とほぼ同じで、健康給付金がないので保険料は激安です。ネオファースト生命で選ぶのなら「ピタッとレディ」よりもこちらの方がおすすめ。
●FWD生命「FWD医療」。上述のとおり、女性総合医療特約の保障内容は「ピタッとレディ」とほぼ同じで保険料は業界最安値クラスです。基本保障の保険料も安いので、女性特有の疾病に対する保障を求める方にとっては、最有力の選択肢になると感じます。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に、女性疾病特約を付加した場合の保険料も比較しています。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」の相談をするなら。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」は全国の保険ショップで取り扱ってます。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちネオファースト生命やってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがネオファースト生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならネオファースト生命はもちろんのこと、本記事で比較対象としたFWD生命とも提携しています。比較もかんたんにやってくれますよ。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度2年連続No.1!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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予約は簡単です。
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④以下を入力して予約完了。
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もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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生命保険の相談はもちろん無料です。
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ネオファースト生命「ピタッとレディ」
保障内容はそこそこ良いのですが、保険料が高過ぎます。他社の医療保険に女性疾病特約を付加した場合と比較しておいて損はありません。女性特有特約は現状だと下記2社がツートップと感じています。
●ネオファースト生命「ネオdeいりょう」。同じネオファースト生命から発売されている医療保険ですが、こちらも女性疾病保障特約があります。保障内容は「ピタッとレディ」とほぼ同じで、健康給付金がないので保険料は激安です。ネオファースト生命で選ぶのなら「ピタッとレディ」よりもこちらの方がおすすめ。
●FWD生命「FWD医療」。上述のとおり、女性総合医療特約の保障内容は「ピタッとレディ」とほぼ同じで保険料は業界最安値クラスです。基本保障の保険料も安いので、女性特有の疾病に対する保障を求める方にとっては、最有力の選択肢になると感じます。
ネオファースト生命「ピタッとレディ」は全国の保険ショップで相談できます。保険クリニックならネオファースト生命・FWD生命の2社と提携しています。比較もかんたんにやってくれますよ。
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