※オリックス生命「Force(フォース)」は2021年4月に販売停止となりました。
オリックス生命「Force(フォース)」は定期型のがん保険です。
終身型…保障が一生涯続く。
定期型…決まった期間(10年とか)だけ保障される。
保険は大きくこの2つのタイプに分かれますが、オリックス生命「Force(フォース)」はがん保険には珍しい定期型です。
終身型と比較した定期型の大きなメリットは保険料が安いという点です。
なので、
- 子供が独立するまでといった、決められた期間だけがんの保障が必要な方。
にオリックス生命「Force(フォース)」は向いています。
ただし、定期型は更新するたびに保険料が上がるので、総額で考えると終身型のほうが保険料は安くなります。なので、
- 歳をとってからもがんの保障を継続したい方。
には向いていません。こういった方には安い保険料で加入できる終身型のがん保険が適しています。
ちなみにですが、オリックス生命からは「Believe(ビリーブ)」という終身型のがん保険も発売されています。
がん保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、オリックス生命「Force(フォース)」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 (S、A~C) |
「がん診断一時金」 「先進医療特約」 「通院保障」の保障有無 |
がん診断一時金:あり 先進医療特約:あり 通院保障特約:あり |
A |
がん診断一時金の給付条件 | 給付回数:無制限 給付間隔:2年 1回目の給付条件:がんと診断確定 2回目以降の給付条件:がんで入院 |
B |
通院保障 | 保障期間:退院後1年以内(60日限度) 上皮内がん:対象 |
B |
セカンドオピニオンサービス | あり | S |
がん診断一時金が2年に1回給付で、2回目以降の給付条件が入院である点はデメリットです。他社には1年に1回給付され、2回目以降の給付条件が診断のみ、もしくは通院だけでも給付対象になるがん保険もあります。
また、他社には抗がん剤治療や女性特有の手術(乳房再建術等)といった治療を手厚く保障するオプションがあったりしますが、オリックス生命「Force(フォース)」にはありません。さらに他社のがん保険では当たり前のように保障される手術の一時金もありません。シンプルな保障内容と言えばその通りなんですが、ちょっと寂しいなぁという気もします。
がん保険を検討されているのであれば、以下の2つとの比較は必須でしょう。
●がん診断一時金に重点を置くなら、給付間隔・給付条件ともに素晴らしい(そして保険料も安めな)朝日生命「スマイルセブンSuper」。
●入院・通院・各種治療に対するバランスが良く、一時金の給付間隔も1年。保険料も安く収まる三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」。
ちなみに、がん保険は下記のリンク先で比較をしています。こちらもご参考に。
がん保険の相談は保険見直し本舗で!
(↓をクリックすると保険見直し本舗へ移動します)
オリックス生命「Force(フォース)」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他のがん保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【がん保険】 ・がんに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
基本保障 (取り外しができない保障) |
【がん診断治療給付金】 がんと診断確定されたときに一時金が給付されます(2回目以降は入院が給付条件)。 【がん通院給付金】 がんの治療を目的として手術、放射線治療、温熱療法、抗がん剤治療のために通院したときに通院1日あたり定額が給付されます。 【がん死亡保険金】 がんを原因として死亡した場合、死亡保険金が給付されます。 |
特約 (好みによってつけたり外したりができるオプション) |
【がん先進医療給付金・がん先進医療一時金】 健康保険が適用されない先進医療の技術料と一時金が給付されます。 |
保険料を支払う期間 | 10年・15年・20年・25年・30年・35年から選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払・半年払・年払から選択可能。 |
保険料を支払う方法 | 口座振替、クレジットカード払から選択可能。 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ |
加入方法 | 対面 |
【オリックス生命「Force(フォース)」】保障内容を評価します。
がん保険は各社趣向を凝らした特約をラインナップしてます。それはもうラインナップし過ぎてどれが必要で、どれが不要かわからなくなるほどです。
オリックス生命「Force(フォース)」も様々な特約があります。その特約ひとつひとつを評価していきたいと思います。
【基本保障】がん診断治療給付金・がん通院給付金・がん死亡保険金
名称 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
がん診断治療給付金 | 基本給付金額×100 | 1回目:がんと診断確定 2回目以降:がんで入院 |
2年に1回 (給付回数無制限) |
がん通院給付金 | 基本給付金額 | ・がんの治療を目的とした手術、放射線治療、温熱療法、抗がん剤治療のための通院 ・がんで入院し、退院後1年以内の治療を目的とした通院 |
退院後1年 (給付回数60日限度) |
がん死亡保険金 | 基本給付金額×100 | がんを原因として死亡 | 1回のみ |
※基本給付金額は10,000円~30,000円の範囲で選択可能です。
基本保障なので上記の保障は取り外しはできません。オリックス生命「Force(フォース)」に加入した場合は必ず保障されます。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】全ての保障で上皮内がんは給付対象。給付額が減額されることもない。
- 【BAD】がん診断治療給付金の給付間隔が2年。前回の給付から2年待たないと一時金が給付されない。他社は1年もあり。
- 【BAD】がん診断治療給付金の2回目以降の給付条件が入院。診断・通院だけでは給付されない。他社は診断・通院だけで給付される場合あり。
主となる保障はがん診断治療給付金ですが、ちょっと弱いかなぁという印象です。がんは再発・転移の可能性があるので、給付間隔は1年、そして入院が伴わない通院治療でも給付対象となるのがベストです。オリックス生命「Force(フォース)」はどちら条件も満たしていません。
2回目以降の給付条件が入院に限定されているので、通院治療だと一時金が給付されません。現在は入院期間を極力短く抑え、自宅療養で通院しながら治療するケースが増えています。入院だけが条件だとちょっと不安ですよね。
一方で、上皮内がんが保障対象となる点はメリットです。
特に上皮内がんを気にする必要があるのは女性です。乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療が必要になるケースがあります。給付額が減額されることもないので、この点は安心でしょう。
【重要】がん先進医療給付金・がん先進医療一時金
健康保険が適用されない先進医療を受けた際に、治療費が保障される特約です。先進医療は数百万円かかることも多く(全額自己負担)、人生一発退場を避ける上で欠かせない特約です。
給付額 | 給付条件 |
・先進医療の技術料実費(保障期間通算で2,000万円まで保障)。 ・技術料実費の10%(限度額50万円)。 |
先進医療を受けた場合。 |
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】保障期間通算で2,000万円まで保障。
- 【GOOD!】一時金の給付あり。
- 【BAD】更新時に保険料が上がる。
他社の先進医療特約は保障期間通算500万円とか1,000万円までの保障もあり、2,000万円は手厚い保障です。
また、先進医療を対応できる病院は限られているため、遠方に移動することもあり得ます。その場合の旅費や宿泊費に使える一時金を給付してくれるのは助かりますよね(給付されないがん保険もあります)。
ただし、元々が定期型なので、更新する際には保険料が上がります。現状、先進医療特約は100円程度保険料を上乗せすればつけられる安価なオプションですが、10年後・20年後にどうなっているかはわかりません。
医療費抑制が望まれている昨今、全額自己負担(健康保険の腹は痛まない)となる先進医療は増えていく可能性もあります。先進医療が増えていけば、もちろん先進医療特約の保険料も上がります。
先進医療特約は必須であるとお考えの場合は、保険料が一生涯変わらない終身型のがん保険を選ぶべきです。定期型だと更新時に保険料がどうなるかわかりません。
【超重要】無料セカンドオピニオンサービス
がんで絶望的な状況に陥ると、主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたくなります。しかし、一般人には医師の知り合いなんていないですよね。そんなときに、無料で医師を紹介してくれるサービスはかなり役に立ちます。
オリックス生命「Force(フォース)」はティーペック社と提携してセカンドオピニオンサービスを無料で提供してます。
ちなみに、個人で加入するとティーペック社の月額利用料は1万円を超えます。月額1万円を超えるサービスを無料で利用できるのは大きなメリットですよね。
まとめます。
僕がオリックス生命「Force(フォース)」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:がん治療給付金100万円、がん通院給付金10,000円、がん死亡保険金100万円
- 特約:がん先進医療給付金・がん先進医療一時金
上記の保障内容で保障期間が10年なら、40歳男性が毎月支払う保険料は1,343円、40歳女性なら2,053円です。定期型なので保険料はかなり安いですね。
オリックス生命「Force(フォース)」のメリット
1点目、2点目については書きましたので、3点目だけ補足します。
通院保障は手厚いです。よくあるがん保険は
- 入院して退院したあとの通院のみ保障対象とする
です。入院のない通院は保障対象外になってしまいます。
それがオリックス生命「Force(フォース)」は入院がないがんの3大治療(手術・放射線・抗がん剤)と温熱療法でも通院給付金の給付対象となります。しかも保障は無制限。何回通院しても保障対象になります。この点は他社にはあまり見られないオリックス生命「Force(フォース)」の特徴になります。
オリックス生命「Force(フォース)」のデメリット
1点目すでに書きました。2年に1回給付で、しかも2回目以降の条件が入院はちょっと厳しいです。
2点目についてですが、他社のがん保険には
- 抗がん剤治療を受けた月に10万円給付するオプション。
- 手術を受けると10万円給付するオプション。
- 女性特有のがん治療(乳房切除や乳房再建)を受けた際に50万円給付するオプション。
といったオプションが用意されていることもあります。ちょっとオリックス生命「Force(フォース)」は寂しいですよね。
ちなみにですが、抗がん剤治療の保障がズバ抜けているのが、チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」です。
一般的ながん保険は健康保険適用内の抗がん剤治療が保障対象なんですが、チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」は日本では未承認であるものの、欧米では承認されている健康保険適用外の抗がん剤治療まで保障対象です。これはすごい。
また、女性特有のがんに対する保障が手厚いのがFWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」です。女性なら気になる乳がんの手術、そして乳房再建手術を受けた際に一時金が給付される特約があり、女性におすすめできる保障内容です。
オリックス生命「Force(フォース)」の評価
評価:「B」(S、A~Cで判定)。
保障内容に目立った点はありません(通院保障はちょっと手厚い)が、
- 子どもが独立するまでといった短期間のがん保障に向いている。
といった使い道は十分アリですので評価は「B」としました。決まった期間だけがんの保障を確保しておきたい方に向いています。
しかし、一生涯のがん保障が必要であれば、他社のがん保険と比較は必須です。
●がん診断一時金に重点を置くなら、給付間隔・給付条件ともに素晴らしい(そして保険料も安めな)朝日生命「スマイルセブンSuper」。
●入院・通院・各種治療に対するバランスが良く、一時金の給付間隔も1年。保険料も安く収まる三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」。
少なくとも、この2つとの比較はしておいてください。女性はFWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」も比較対象にしておくとよいですよ。
オリックス生命「Force(フォース)」の相談をするなら。
オリックス生命「Force(フォース)」は対面のみ申し込み可能です。ネットから申し込みはできません。オリックス生命の生命保険は全国各地の保険ショップで取り扱っているので、近所の保険ショップでも申し込み可能でしょう。
けれども、フラッと保険ショップに立ち寄ってみて、
「うち、オリックス生命の生命保険取り扱ってないですよ」
なんて言われたら悲しいですよね。そんなことがないように事前に調べておきましょう。手堅いのは保険見直し本舗です。
【オンライン相談も可能です!】保険見直し本舗
全国300ヶ所以上に展開する保険見直し本舗。ショッピングモールだとか、大きめのデパートとか、いまや至るところで見かける保険ショップです。
コンプラ厳守で無理な勧誘はありません。個人情報も国際認証基準(ISO)に基づいて管理されています。保険の契約実績は100万件を超えてますし、あらゆる状況の家庭から保険相談を受けてます。経験がものを言う保険相談のなかでは、ピカイチの実績ではないかと。
予約は簡単です。まずは相談方法を下記の3つから選びます。
- 店舗(最寄りの店舗に相談者が訪れて相談)
- 訪問(保険見直し本舗のスタッフが自宅やカフェ等の指定場所に訪れて相談)
- オンライン
オンライン相談可能な点が魅力的ですよね。どこかに行く必要もなく、スタッフが自宅にくることもなく、安全に気軽に相談できます。
続いて相談に必要な情報を入力します。具体的には
- 相談希望日時
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
こんな情報です。相談したい内容もざっくりと入力できます(任意ですが入力しておいた方がいいです)。
これで予約は完了。ほんとに30秒で予約できますよ。
実際に利用した方々の口コミはこんな感じです。
口コミの評価は概ね上々です。僕も長いこと保険業界の端っこにいますが、保険見直し本舗の悪い噂は聞いたことない。
40社以上の保険会社と提携している点も評価できます。選択肢の広さがうれしいですよね。この記事でご紹介したオリックス生命・朝日生命・三井住友海上あいおい生命・FWD富士生命とも提携しています。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
【無料で指定場所へ来てくれます!】保険見直しラボ
保険見直しラボは訪問相談をメインとした保険相談サービスです。自宅や会社や近所の喫茶店等、指定した場所まで来てくれます(オンライン相談もやってます)。
「自宅の近くに保険ショップがない…」
「わざわざ保険ショップまで行くの面倒くさい!」
「子供が小さくて、保険ショップまで行けない…」
そんな方にはぴったりのサービスですよね。
相談の申し込みはとっても簡単。
- ネットの申し込みフォームから相談内容、基本的な情報(名前や住所等)を入力する。3分くらいで終わります。
- オペレーターから電話がくる。相談する日程と場所の調整をする。
- 担当FPがやってくる。
これだけです。
ちなみにですが、保険見直しラボを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。この人たちは、保険見直しラボの支社に出向いて相談したようです。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
念のためお伝えしておくと、保険見直しラボはここでご紹介したオリックス生命・三井住友海上あいおい生命・朝日生命・FWD富士生命・朝日生命の全てを取り扱っています。手っ取り早くがん保険を比較するなら保険見直しラボですね。
とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
いきなり保険ショップだの、保険見直しラボで相談するなんてちょっと不安ですよね。
わかります。保険ショップを利用された方に話を聞くと、始めは緊張したっていう方がものすごく多いんです。
しかし、生命保険の相談はそんなに身構える必要はありません。スタッフは相談されるプロですので、和やかな雰囲気で親身になってアドバイスしてくれます。
相談はもちろん無料です。保険ショップでも、保険見直しラボでも無料で相談できます。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありませんよ!
まとめ
公式サイト:オリックス生命「Force(フォース)」
短期間のがん保障には向いています。定期型なので保険料は安め。
「気になるから入っておくかぁ」
くらい手軽さで申し込みができるがん保険です。
しかし、一生涯の保障となると終身型のがん保険を選んだ方がよいでしょう。終身型であれば
●がん診断一時金に重点を置くなら、給付間隔・給付条件ともに素晴らしい(そして保険料も安めな)朝日生命「スマイルセブンSuper」。
●入院・通院・各種治療に対するバランスが良く、一時金の給付間隔も1年。保険料も安く収まる三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」。
この2社との比較はしておいて損はありません。
とはいえ、がん保険の比較なんて一人でやってもおもしろくもなんともないので、専門家の意見を聞きつつ進めましょう。保険ショップでお願いすれば、無料できっちり比較してくれますよ。