※ジブラルタ生命「どるフィン」は現在販売停止中です。
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ジブラルタ生命が発売している「どるフィン」ですが、米国ドル建終身保険にしては珍しく生存給付金があります。
生存給付金とは生きていれば3年ごとにお小遣いがもらえるという仕組みなのですが、このお小遣いがあるために終身保険にとっては大切な
- 保険料
- 解約返戻金
が良くないことになっちゃってます。
終身保険は当たりハズレの大きい保険です。というのも、解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)に各社大きな差があるんです。
支払った保険料に+αの利息が上乗せされるお得な終身保険もあれば、大きく元本割れしてしまう終身保険もあります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、ジブラルタ生命「どるフィン」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
30歳の月額保険料 (保険金額50,000米ドル円、保険料払込期間15年間) |
男性:201.65米ドル 女性:188.95米ドル |
C |
40歳の月額保険料 (保険金額50,000米ドル円、保険料払込期間15年間) |
男性:228.05米ドル 女性:211.95米ドル |
|
解約返戻金の返戻率 | 79.5% (30歳女性・保険金額5万米ドル・15年間保険料を支払い60歳で解約した前提。生存給付金は含まず) |
C |
保険料払込免除特約 | あり | A |
クレジットカード払い | なし | C |
会社情報 | 苦情率:0.408% ソルベンシーマージン比率:839.1% 会社格付け:AA-(RI) |
A |
このあと比較してきますが、保険料は安くなく、解約返戻金の返戻率は高くないです。
上表の返戻率は解約返戻金のみを基に算出していますが、生存給付金を加えた場合は以下のとおりです。
生存給付金(a):1,500米ドル×4回+5,000米ドル×1回=11,000米ドル
解約返戻金(b):27,065米ドル
保険料総額(c):188.95米ドル×12ヶ月×15年間=34,011米ドル
返戻率((a+b)÷c):111.9%
詳細は後述しますが、外貨建て終身保険のなかでは高くないと言っていいでしょう。
会社的には安定しています。苦情率の業界平均と同程度の0.408%ですし、保険金の支払い能力を示すソルベンシーマージン比率も839.1%。ソルベンシーマージン比率は200%を超えれば安全と言われてますが、大きく上回ってますね。格付も「AA-」なので”保険金支払能力は極めて高く、優れた要素がある”という評価になっています。
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ジブラルタ生命「どるフィン」基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【終身保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。 ・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます) |
【低解約返戻金型】 ・満期を迎える前(保険料を支払っている期間中)に解約した場合、解約返戻金は7割程度に減額されます。 ・その分、毎月支払う保険料は割安になります。 ・満期を迎えると解約返戻金はドバっと上がります。 |
|
【米ドル建】 ・加入者は米ドルの金額を円に換算して保険料を支払います。 ・加入者が受け取る解約返戻金、死亡保険金は米ドルか日本円かを選択できます。 ・為替レートによって毎月支払う保険料、受け取る解約返戻金、死亡保険金が変わってきます。 |
|
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
調査中 |
保険料を支払う期間 | 15年間のみ選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払、半年払、年払 |
保険料を支払う方法 | 口座振替(クレジットカード払いは不可) |
保障される期間 | 一生涯(終身) |
ジブラルタ生命「どるフィン」のメリット
ジブラルタ生命「どるフィン」は3年ごとに生存給付金を給付してくれます。
契約から
3年後:死亡保険金の3%
6年後:死亡保険金の3%
9年後:死亡保険金の3%
12年後:死亡保険金の3%
15年後(満期時):死亡保険金の10%
といったように、3年ごとに死亡保険金の3%、もしくは15年後の満期時には死亡保険金の10%を受け取ることができます。
他社にはなかなか珍しい仕組みなのでメリットしましたが、この生存給付金があるために保険料は高くなり、解約返戻金の返戻率は低くなっているように思われます(詳しくは後述します)。
ジブラルタ生命「どるフィン」のデメリット
デメリットの3点について説明していきます。
ジブラルタ生命「どるフィン」は保険料が安くない。
ジブラルタ生命「どるフィン」は他社の外貨建て終身保険に比べて、死亡保障に対する保険料が高めです。
同じく外貨建て終身保険のメットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」と以下の条件で毎月支払う保険料を比較してみます。
・保険料を支払う期間は15年間。
・死亡保険金額は50,000米ドル。
ジブラルタ生命 「どるフィン」 |
メットライフ生命 「USドル建終身保険ドルスマートS」 |
|
30歳男性 | 201.65米ドル | 135.35米ドル |
40歳男性 | 228.05米ドル | 162.55米ドル |
30歳女性 | 188.95米ドル | 120.30米ドル |
40歳女性 | 211.95米ドル | 143.25米ドル |
同じ死亡保険金額50,000米ドルなのに大きな差があります。
30歳男性を例にすると、1ヶ月の保険料差がおよそ65米ドル。3年間の保険料差が2,232米ドルです。
一方で、ジブラルタ生命「どるフィン」の3年目の生存給付金が1,500米ドル(死亡保険金の3%)。
ということで、メットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」を契約して、自分で貯めておいた方がお得という計算になります。
ジブラルタ生命「どるフィン」は解約返戻金が高くない。
終身保険は解約すると、それまで支払った保険料の一部、もしくは全額に利息が上乗せされた金額を解約返戻金として受け取ることができます(なので貯蓄性があると言われます)。
支払った保険料に対して、戻ってくる解約返戻金の割合を「返戻率」と呼んだりします。返戻率が100%を超えれば支払った保険料より多くの解約返戻金を受け取ることができますし(つまりお得)、100%を下回れば損することになります(つまり元本割れ)。
冒頭書いたとおり、この返戻率が終身保険によって大きく異なるのですが、ジブラルタ生命「どるフィン」はちょっと残念な返戻率です。30歳女性が保険金額5万米ドルで契約して、15年間保険料を支払って60歳で解約した場合の返戻率は以下のとおりです。
生存給付金(a):1,500米ドル×4回+5,000米ドル×1回=11,000米ドル
解約返戻金(b):27,065米ドル
保険料総額(c):188.95米ドル×12ヶ月×15年間=34,011米ドル
返戻率((a+b)÷c):111.9%
ここもメットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」と比較してみます。30歳男性が保険金額10万米ドルで契約して、15年間保険料を支払って60歳で解約した場合の返戻率は下表のとおりです。
保険料総額 | 48,348米ドル | ||
積立利率 | 2.5%(最低保証) | 3.0% | 3.5% |
解約返戻金 | 62,868米ドル | 71,686米ドル | 81,682米ドル |
返戻率 | 130.0% | 148.2% | 168.9% |
ちょっと説明が必要なのがメットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」の「積立利率」ですね。
終身保険は契約者から受け取った保険料の一部を運用して、契約者が解約したときに受け取れる解約返戻金に充当しています。この運用して得た利率を積立利率というのですが、
ジブラルタ生命:積立利率は固定。契約時に解約返戻金が決まる。
メットライフ生命:積立利率は日々変動。実際に解約してみないと解約返戻金がどれくらいになるのかわからない。
といった違いが両社にあります。なので、この表では積立利率を3パターンに分けてシミュレーションした解約返戻金を掲載してます。
※メットライフ生命の積立利率が最低保証があります。この最低保証が2.5%なので、上表の例だと最悪でも返戻率は130.0%となります。
さて、ここで比較結果の評価ですがメットライフ生命が積立利率2.5%(最低保証)を継続したとしても、返戻率が高くなるのはメットライフ生命です。
ジブラルタ生命111.9% VS メットライフ生命130.0%
というけっこうな差が出てしまいました。比較の条件に性別の違いと保険金額の違いはありますが、多くのケースでメットライフ生命の方が返戻率は高くなるでしょう。
ちなみにですが、ここまで返戻率に差ができるのは生存給付金が原因でしょう。契約して早い段階で生存給付金を契約者に払い出しているので、その分運用に回せる金額が減ってしまいます。さすがに保険料総額の30%程度を生存給付金として払い出してしまったら、返戻率は下がります。
ジブラルタ生命「どるフィン」は保険料払込期間15年しか選べない。
ジブラルタ生命「どるフィン」は保険料を支払う期間を15年間しか選べません。
他社だと
・歳満了:60歳まで、65歳までといった年齢。
・年満了:10年間、15年間といった期間。
といったように、もう少し保険料を支払う期間を自由に選べることが多いです。まあ15年間がちょうどいい!といった場合には気にする必要はありませんが、選択肢の狭さからデメリットとしました。
ちなみにですが、保険料を支払う期間を短くするほど、毎月支払う保険料は上がります。そして、米ドル建て終身保険の保険料は米ドルで支払う必要があるので、急激な円安となった場合は円換算の保険料がググっと上がります。
ジブラルタ生命「どるフィン」の評価
評価:C(S、A~C)
ちょっと選ぶ理由が見当たらないかと…。生存給付金という外貨建て終身保険としては珍しい仕組みがありますが、よくよく検討してみると自分で貯めた方がお得になるケースが多いです。
外貨建て終身保険を検討されているのなら、
●保険料が安く、積立利率の最低保証があって解約返戻金の返戻率が高めなメットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」。
●3大疾病となった場合の保険料払込免除特約が強力なマニュライフ生命「こだわり外貨終身」。
あたりと比較しながら考えるのが、現状の賢い外貨建て終身保険の選び方です。
ちなみに、終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらもご参考に。
ジブラルタ生命「どるフィン」の相談をするなら。
ジブラルタ生命「どるフィン」は全国の保険ショップで取り扱っています。
そしておすすめは、メットライフ生命・マニュライフ生命も取り扱っている保険ショップで比較してもらうこと。ここまでずらーっと書きましたが、どう考えても外貨建て終身保険の比較なんて専門家の説明を聞きながらじゃないと難しい…。
でも、どこの保険ショップがどの生命保険会社を取り扱っているかなんてわかんないですよね。
ふらっと入った保険ショップで
「うち、マニュライフ生命もメットライフ生命もジブラルタ生命も取り扱ってないですよ」
なんて言われたら絶望です。
ということですので、事前準備は周到に。手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならジブラルタ生命・メットライフ生命・マニュライフ生命の3社と提携しています。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度2年連続No.1!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
アフターフォローの満足度もNo.1です。
万が一の場合には契約者の味方になってくれますし、子供が生まれた!転職することになった!子供が独立した!といったようなイベントが発生した際には保険の見直し相談にも乗ってくれます。契約した後はほったらかしみたいな保険ショップが多い中、保険クリニックならきめ細やかなアフターフォローが期待できます。この点もメリットですね。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
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予約は簡単です。
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40社以上の保険会社と提携している点も評価できます。ジブラルタ生命はもちろんのこと、比較対象としたメットライフ生命・マニュライフ生命とも提携しています。3社の比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ジブラルタ生命
繰り返しますが、選ぶ理由が見当たらないです。
●保険料が安く、積立利率の最低保証があって解約返戻金の返戻率が高めなメットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」。
●3大疾病となった場合の保険料払込免除特約が強力なマニュライフ生命「こだわり外貨終身」。
あたりと比較しながら決めると後々後悔する可能性は低いかと。
そして、外貨建て終身保険は元本割れがあり得ることもお忘れなく。元本割れが怖い方は日本円の終身保険でコツコツ貯めることをおすすめします。
外貨建て終身保険は複雑なので、生命保険を取り扱っている保険ショップで一度説明を聞いてみましょう。保険クリニックならジブラルタ生命・メットライフ生命・マニュライフ生命と提携しています。比較もかんたんにやってくれますよ。
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