【評価A】FWD生命のがん保険「がんベスト・ゴールド」デメリットと評価

FWD生命「がんベスト・ゴールド」は一時金ベースで保障するタイプのがん保険です。

がんと診断された場合に大きな金額(100万円とか)が給付されるのですが、一時金の給付条件はトップクラス。さらに秀逸なのは自由診療の抗がん剤治療に対する保障です。通算3,000万円まで保障されます。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」ここがポイント
  • 一時金ベースで保障するがん保険です。
  • 自由診療の抗がん剤治療が通算3,000万円まで保障されます。
  • 保険料はやや高めです。

がん保険は大きく3つのタイプに分けることができます。

①入院ベースで保障するがん保険。よくある「入院1日1万円!」といった保障内容のがん保険です。入院日数×入院給付金(5千円とか1万円)を受け取ることができます。

②一時金ベースで保障するがん保険。がんと診断されたらまとまった金額(100万円とか)がドンっと給付されるがん保険です。

③治療ベースで保障するがん保険。手術・抗がん剤・放射線といったがんの治療を受けた月に定額(10万円とか)が給付されるがん保険です。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」は「②一時金ベースで保障するがん保険」です。最近のがん治療は入院が短期化しているので①は時代遅れになりつつあります。現在の主流は②と③。FWD生命「がんベスト・ゴールド」は時代の流れに沿ったがん保険です。

がん保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

がん保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。

  1. 先進医療特約の保障内容。保険料が一生涯変わらない終身型であること、保障額上限が2,000万円であること。できれば一時金を受け取れることの3点が重要です。
  2. がん診断一時金の給付条件。がん診断一時金の給付条件は生命保険各社バラバラです。差が出るのは一時金の2回目以降の給付条件です。2回目以降の給付間隔が1年に1回で、給付条件に通院が含まれているのがベストです。
  3. 抗がん剤治療の保障範囲。保障回数上限が120回もしくは無制限で、健康保険が適用されない自由診療の抗がん剤治療も保障対象となっていればベストです。

まずはざっと概要を書いておきます。上記3点について、FWD生命「がんベスト・ゴールド」の概要と評価は以下のとおりです。

項目 内容 評価
先進医療特約の保障内容 タイプ:終身型
保障額上限:2,000万円
一時金:技術料実費の10%
A
がん診断一時金の給付条件 給付回数:無制限
給付間隔:1年
1回目の給付条件:がんと診断確定
2回目以降の給付条件:再発・転移・入院・通院
A
抗がん剤治療の保障範囲 給付回数:無制限
自由診療の抗がん剤治療が保障対象(3,000万円限度)
A
30歳の月額保険料
(一時金100万円)
男性:2,752円
女性:2,613円
B
40歳の月額保険料
(一時金100万円)
男性:4,218円
女性:3,479円

先進医療特約は問題ありません。一生涯保険料が変わらない終身型ですし、限度額も他社同等の通算2,000万円。交通費や宿泊費に使える一時金もあります。

がん診断一時金の給付条件も問題ありません。1年に1回、回数無制限で一時金を受け取れます。2回目以降の給付条件も完璧。他社だと2回目以降の給付条件が「入院」に限定されることが多いのですが、通院治療でも一時金給付される点は安心です。

また、抗がん剤治療特約の保障対象には全額自己負担となる自由診療が含まれます。他社の抗がん剤治療特約は健康保険が適用される範囲の抗がん剤治療に限定されることもあるので、この点もメリット。

そしてズバ抜けてるのがその保障額。自由診療の抗がん剤治療が通算3,000万円まで保障されます。他社は

月20万円×24ヶ月=480万円

くらいが限度となるので、桁違いの保障額です。

保険料はやや高めといったところでしょうか。というのも、主契約に保険料払込免除が含まれているんですよね。がんと診断されたら以降の保険料支払いが免除されるのですが、他社はオプション化しているのに対し、FWD生命「がんベスト・ゴールド」は主契約。このために他社と比較すると保険料は高く見えます。

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FWD生命「がんベスト・ゴールド」の基本情報

まずは基本情報を一覧にしました。他のがん保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。

保険の種類 【がん保険】
・がんに備える保険です。
・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。
・保険料が値上がりすることはありません。
主契約 【がん診断給付金】
がんと診断された際に一時金が給付されます。
※上皮内がんは含みます。
※2回目以降は入院もしくは通院が給付条件となります。
【保険料払込免除】
がんと診断された場合、以降の保険料支払いが免除されます(保障は継続します)。
特約(オプション)
【がん治療給付金特約】
抗がん剤治療・ホルモン剤治療・放射線治療を受けた月に定額給付。
【自由診療抗がん剤治療特約】
保険診療・先進医療の対象外となる所定の抗がん剤治療を受けた月に定額給付。
【がん収入サポート特約】
がん診断給付金が支払われた際に毎月定額給付。
【がん先進医療特約】
健康保険が適用されない先進医療の技術料と一時金給付。
【がん手術特約】
がんの手術を受けた際に一時金給付。
【女性がんケア特約】
女性特有のがんで手術を受けた場合、もしくは乳房再建手術を受けた際に一時金給付。
保険料を支払う期間 ネットでの申し込み:終身(一生涯)のみ。
対面・郵送での申し込み:70歳まで、60歳まで、65歳まで、終身(一生涯)から選択可能。
保険料を支払う回数 月払のみ
保険料を支払う方法 ネットでの申し込み:クレジットカード払のみ。
対面・郵送での申し込み:口座振替、クレジットカード払から選択可能。
保障される期間 終身(一生涯)
加入方法 対面・ネット・郵送

FWD生命「がんベスト・ゴールド」の保障内容を評価します。

冒頭のところで先進医療特約・がん一時金・抗がん剤治療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。

【主契約】がん診断給付金

繰り返しますが、FWD生命「がんベスト・ゴールド」は一時金が主契約です。

「あなたはがんです」

と診断されれば一気にまとまった金額(100万円とか)が給付されるので、治療の早い段階で大金を確保できる安心感があります。

がん診断給付金の保障内容は以下のとおり。

給付額 給付条件 給付間隔 上皮内がん
5万円~ 300万円の範囲で選択可能(5万円単位) 1回目の給付条件:がんと診断確定
2回目以降の給付条件:再発・転移・入院・通院
1年(給付回数無制限) 保障対象

以下、ポイントです。

  • 【GOOD!】2回目以降の給付条件がとても良い。
  • 【GOOD!】給付間隔が1年に1回で給付回数無制限。
  • 【GOOD!】上皮内がんも給付対象。給付額が減額されることもない。

給付条件はほぼほぼパーフェクト。

2回目以降の給付条件は入院・通院・診断です。他社だと入院に限定されることもあるのですが、これだと通院治療だけの場合は一時金が給付されません。がんの3大治療は手術・抗がん剤治療・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けることが増えてきています。がんの治療が続いているのに一時金が支払われないのは地獄。

また、診断も条件に含まれるので

「新しいがんが見つかりました」「がんが再発しました」「がんが転移しました」

と医師に診断されれば一時金給付です。

診断確定が条件に含まれると、治療方法に関わらず一時金を受け取れます。将来的に3大治療に次ぐ4番目・5番目の治療方法が開発された場合でも(免疫療法が4番目とも言われています)、一時金を受け取れる可能性は高めです。

ここらへんは

「なにがなんでも一時金を支払ってやる!」

というFWD生命の意気込みが伝わってきます。2回目以降も診断が条件に含まれるがん保険はまだまだ少数派。診断が条件に含まれると、汎用性が一気に高くなります。

また、給付間隔が1年に1回である点は他社と同水準。ちょっと古いがん保険だと2年に1回しか給付されないこともあるのですが、がんなんて2年以内に再発することも珍しくありません。がんが再発したのに、

「前回から2年経過してないので、一時金お支払いできませんよ」

なんて言われたらイラっときます。1年に1回給付される点もFWD生命「がんベスト・ゴールド」のメリットでしょう。

上皮内がんが保障される点もメリットです。

上皮内がんとは、がん細胞が血管やリンパ管に到達していない初期のがんで、サッと手術で切り取ってしまえば再発・転移する可能性は低いと言われています。

なので他社のがん保険だと

「上皮内がんなんてがんじゃないから!」

と言い張られて保障対象外となることもありますが、FWD生命は通常とがんと同じ扱いです。例えば大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで早期発見されたというデータもあり、この点もメリットでしょう。

上皮内がんを気にする必要があるのは、特に女性です。乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療が必要になるケースがあります。

ちなみにですが、がん診断給付金通院不担保特則を付加すれば、2回目の給付条件から通院を除くことができます(保険料はちょっと安くなる)。繰り返しになりますが、最近の医療は入院から通院にシフトしているので、あえて通院を外す必要はないでしょう。

【主契約】保険料払込免除

よくCMでみる「以降の保険料は頂きません!」という保障です。

がんと診断された場合に、以降の保険料支払いが免除されるのですが、がん保険はそもそも保険料が高くないので必要かどうかは個人の価値観によって分かれます(人気のある保障ではありますが)。

なので、他社と同じようにオプション化して契約者の自由度を高めた方が良かったのではと感じます。保険料払込免除は無料保障ではありません。主契約にしちゃったので、他社と比較すると主契約の保険料が高く見えます。

【重要です】がん治療給付金特約

給付額 給付条件 上皮内がん
5万円~30万円/月から選択可能(1万円単位) 抗がん剤・ホルモン剤・放射線治療を受けた場合(月1回無制限給付) 給付対象

抗がん剤治療・ホルモン剤治療・放射線治療を受けた月に定額が給付されるオプションです。がんの3大治療は手術・抗がん剤治療・放射線治療と言われていますが、3大治療のうち2つをカバーしています(手術は後述する「がん手術特約」でカバー)。

抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。

  1. 手術でがんを切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
  2. 手術でがんを切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。

1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。

本当に怖いのは2のケースです。この場合は副作用が辛くて満足に働くことも難しく、収入減もあり得ます。治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマります。

ベッドの上で虚空を見上げながら

「あ、これ、やばいかも…」

と、メンタルが削られまくるなかで、毎月定額を銀行口座に振り込んでくれるのががん治療給付金特約です。

保障内容は悪くありません。回数無制限保障なので長期間のホルモン剤治療にも耐えられます。乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年といった長期に及ぶこともあるので、この点は女性にとって安心でしょう。

また、放射線治療も月1回保障です。他社は60日に1回保障が多いのでこの点は地味にメリット。放射線治療は平日毎日通院で34日~39日を1クールとすることが多いので、他社なら1回しか保障を受けられないところをFWD生命なら2回保障です。

保険料も他社と比較して高いということはありません。優先度高めのオプションです。

【重要です】がん先進医療特約

給付額 給付条件
・先進医療の技術料実費(保障期間通算で2,000万円まで保障)
・一時金として技術料実費の10%
先進医療を受けた場合。

先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。

例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。

重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。

しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。

先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。

以下、ポイントです。

  • 【GOOD!】保障期間通算で2,000万円まで保障。
  • 【GOOD!】一時金あり。

ちょっと古いがん保険だと先進医療特約の保障額は500万円上限とか1,000万円上限となることもあります。2,000万円は他社同等。悪くありません。

また、先進医療を対応できる病院は限られているため、遠方に移動することもあり得ます(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。一時金はその場合の宿泊費・交通費を用途として給付されます(一時金がないがん保険もあります)。

保障内容は他社同等。悪くありません。特約保険料も月100円程度と高くはないので、人生一発レッドカードを避けるためにも付加しておくべきオプションでしょう。

【重要です】自由診療抗がん剤治療特約

給付額 給付条件 上皮内がん
薬剤料実費
(通算3,000万円)
保険診療および先進医療の対象外となる所定の抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたとき。 給付対象

上述したがん治療給付金特約は健康保険が適用される抗がん剤を保障対象としているのに対し、こちらは健康保険が適用されない自由診療の抗がん剤治療を保障する特約です。

欧米では効果が認められて使用が進んでいるけど、日本では承認が遅れている抗がん剤

なんかを保障するのが自由診療抗がん剤治療特約です。

こんな抗がん剤治療を受けることになると、

  1. 製薬会社の治験
  2. 先進医療
  3. 患者申出療養
  4. 自由診療

のどれかを選択することになります。

運良く治験を受けられれば薬剤費は無料。その他の医療費も健康保険が適用されるので、医療費はググっと抑えられます。

2の先進医療は上記の先進医療特約で説明したとおり、健康保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。

先進医療には健康保険が適用されません。診察料・入院料といった技術料以外の医療費は健康保険が適用されるものの、先進医療の技術料は全額自己負担。

しかし、このケースは上述した先進医療特約を付加しておけば救われます。治療費の実費が2,000万円まで保障されるので、

「医療保険…入っておいてよかった…」

と、心の底から実感できるでしょう。

3の患者申出療養は患者が国に

「未承認薬の抗がん剤だけど、他に手段がないので受けさせてください!」

と申請する制度です。

申請が認められれば先進医療と同じく診察料・入院料といった技術料以外の医療費は健康保険が適用されますが、こちらも技術料は全額自己負担。

ただし、患者申出療養はまだまだ黎明期です。患者申出療養を利用した方は令和2年7月1日から令和3年6月30日までの1年間で208人(参考:厚生労働省)。患者申出療養を利用することになれば本特約で治療費実費をカバーできますが、現状ではレアケースです。

実際は4の自由診療で受けるケースが多いでしょう。

自由診療は先進医療・患者申出療養とは異なり、治療費全額が自己負担です。本来であれば健康保険が適用されて3割負担となる診察料・入院料といった費用も10割負担。もちろん高額療養費制度も利用できないので、治療費は青天井に膨らみます。

国立がん研究センターが2021年10月時点の未承認・適応外の医薬品を下記リンク先にまとめてますが、月100万円かかる抗がん剤なんてざらにあります。

国内で薬機法上未承認・適応外となる医薬品・適応のリスト(2021年10月31日改訂版)(PDF)

経済アナリストの森永卓郎さんがステージ4のすい臓がんであることを2023年12月に公表されましたが、原発不明がんと診断されたため抗がん剤を打つことができず、自由診療のオプジーボを投与したというニュースが報じられました。この治療費が1ヶ月半で400万円。2024年現在では、すい臓がんへのオプジーボは健康保険が適用されません。400万円は全額自己負担です。

この400万円も自由診療抗がん剤治療特約でカバーできます。本特約の保障額上限は3,000万円なので、未承認・適応外の抗がん剤治療を医師から提案されたときにもお金のことを気にせず快諾できるかと。

「最悪の場合は自由診療を受けることも辞さない!」

という方にとっては重要な特約です。

ちなみに、他社にも自由診療の抗がん剤治療を保障する特約はありますが、

  • 月20万円保障。
  • 最大24か月。

といった条件が多いです。これだと保障額上限は480万円(20万円×24ヶ月)。FWD生命「がんベスト・ゴールド」の保障額上限3,000万円が桁違いであることがわかります。

ただし、自由診療抗がん剤治療特約は5年更新です。契約から5年ごとに特約保険料が変わります。現状はどの年代も特約保険料はほぼ同じ(月400円前後)のようですが、将来的には特約保険料が上がる可能性もあります。

ここらへんはFWD生命もどれくらい保険金支払いが膨らむか読めないところがあるんでしょう。ひとまず5年間でどれくらい保険金支払いがあるか試してみて、予想以上に保険金支払いが膨らめば特約保険料上げる、もしくは特約廃止といった流れでしょうか。

まあでもいまFWD生命「がんベスト・ゴールド」に申し込むなら付加しておくべきオプションです。契約から5年後に特約保険料があり得ないくらい上がったら、その時点でオプション削除も可能です。

【そんなに重要ではありませんが…】がん収入サポート特約

給付額 給付条件 上皮内がん
月5万円~15万円 主契約のがん診断給付金が給付されたとき 給付対象

主契約のがん診断給付金が支払われた後、年金のように定額給付を受けられる特約です(12ヶ月間)。

例えば、がん診断給付金100万円・がん収入サポート特約10万円で契約していた場合、

がん診断給付金100万円+がん収入サポート特約10万円/月×12回=220万円

が給付されます。名称のとおり、がんの治療で働けなくなった場合の収入補填を目的とした特約です。

がん収入サポート特約は保険料が安いです。30歳のケースで月々の保険料を比較してみると、

【30歳男性】
①がん診断給付金100万円:2,752円
②がん診断給付金50万円+がん収入サポート特約5万円/月:2,393円

【30歳女性】
①がん診断給付金100万円:2,613円
②がん診断給付金50万円+がん収入サポート特約5万円/月:2,586円

といったように、保障額は②の方が大きい(①は100万円、②は110万円)のに、保険料は①より安くなってます。

というのも、がん収入サポート特約は一生涯の保障ではなく、最長70歳保障という制限があります。71歳でがん収入サポート特約は消滅してしまうので、71歳以降にがんと診断されてしまうと、②のケースはがん診断給付金50万円しか受け取れません(がん診断給付金は一生涯保障)。

後述しますが、FWD生命「がんベスト・ゴールド」は保険料がやや高めです。

「年金給付される老後の保障は薄くて良い。現役時代の保障が重要!」

と考えるのであれば、がん診断給付金の保障額を低くして、代わりにがん収入サポート特約を付加して保険料を安くするというのもアリでしょう。

ちなみに、男性のがん罹患率がググっと上がってくるのは60代から。男性はがん収入サポート特約の保障を受けられる可能性はそんなに高くありません。

一方で、女性は40代からがん罹患率が上がってきます。がん収入サポート特約を付加して保険料を下げる作戦は男性よりも有効です(その代わり、保険料はそんなに安くならない)。

【そんなに重要ではありません】がん手術特約

給付額 給付条件 上皮内がん
10万円~30万円の範囲から選択可能。
(10万円単位)
手術を受けたとき。 給付対象

手術を受けた際に一時金が給付される特約です。

がんの3大治療は手術・抗がん剤治療・放射性治療と言われてますが、

手術→がん手術特約で保障
抗がん剤治療→がん治療給付金特約で保障
放射線治療→がん治療給付金特約で保障

といった棲み分けですね。がん手術特約とがん治療給付金特約を付加すれば、3大治療全てカバーできることになります。

まあでも手術を受けることになれば入院することが多いです。入院すれば主契約のがん診断給付金が給付されるので、少なくとも医療費はカバーできるでしょう。保険料節約のために、がん手術特約は付加しないでもよいかなと。

また、抗がん剤治療や放射線治療は数ヶ月の長期に及ぶこともありますが、手術を年に何回も受けることは多くありません。優先度はがん治療給付金特約・自由診療抗がん剤治療特約・がん先進医療特約の方が高めです。

【良い保障内容です】女性がんケア特約

給付額 給付条件
10万円~100万円の範囲で選択可能。
(10万円単位)
卵巣観血切除術:2回まで
子宮観血切除術:1回まで
乳房観血切除術:片側1乳房につき1回まで
乳房再建術:片側1乳房につき1回まで

女性特有のがん手術を受けた際に一時金が給付されます。もちろん付加できるのは女性のみ。

保障内容は悪くありません。他社も乳房切除・乳房再建・子宮切除・卵巣切除を保障対象とすることが多いので、保障内容は他社同等。

このような女性特有の手術に対して保障額を上乗せさせても意味がない(かかる医療費は通常のがん手術と同じ)という意見もあります。確かに平均からすると、女性特有のがんが他のがんより治療費が高くなるということはありませんし、高額療養費制度を利用すれば月々の医療費上限はある程度決まります。最近は乳房再建術にも健康保険が適用されます。

しかし、↑の4つの手術は他の手術よりも精神的ダメージが大きいです。手術を受けて凹んでいるところに、がん保険から10万円程度の一時金が給付されることで、

「完治したら美味しいものを食べにいこう」

「退院したら欲しかったバッグを買ってみよう」

といったように、ほんの少しだけ前向きな気持ちになれる方もいらっしゃいます。

保険料もお手軽なので、気になる女性は付加してもよいと感じます。

【使えます】無料セカンドオピニオンサービス

がんで絶望的な状況に陥ると主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたくなることもありますが、一般人には医師の知り合いなんていないですよね。そんなときに、無料で医師を紹介してくれるサービスはかなり役に立ちます。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」はティーペック社と提携してセカンドオピニオンサービスを無料で提供してます。

ちなみに、ティーペック社の月額利用料は1万円を超えます。月額1万円を超えるサービスを無料で利用できるのは大きなメリットです。

【シミュレーション】僕がFWD生命「がんベスト・ゴールド」に入るなら。

僕がFWD生命「がんベスト・ゴールド」に入るなら、以下の保障内容にします。

  • 主契約:がん診断給付金(100万円)、保険料払込免除
  • 特約:がん治療給付金特約(10万円)、自由診療抗がん剤治療特約、がん先進医療特約

上記のシミュレーションで月々の保険料は40歳男性なら5,313円、40歳女性なら4,955円です。

この保障内容だと、

  • がんと診断されていれば1年に1回100万円(回数無制限)。
  • 抗がん剤治療・放射線治療を受けた月に10万円。
  • 自由診療の抗がん剤治療実費を保障。
  • がん先進医療の実費を保障。
  • がんと診断されたら以降の保険料払込免除。

です。上述した本当に怖い抗がん剤ドロ沼にハマったとしても年1回100万円+月10万円+自由診療抗がん剤実費保障なので、ある程度は耐えられる保障内容になっているかと。

ちなみにですが、保険料はやや高めです(後述します)。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」のデメリット

FWD生命「がんベスト・ゴールド」ここにご注意!
  • 【check】保険料はやや高め(主契約に保険料払込免除が含まれている)。
  • 【check】複数月分の抗がん剤・ホルモン剤をまとめて受け取った場合は保障1回。
  • 【check】がんと診断確定の定義にややクセがある(でも多分大丈夫)。

保険料はやや高め(主契約に保険料払込免除が含まれている)。

保険料はやや高めです。

同じく一時金タイプのがん保険であるSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の診断給付型と保険料を比較してみます。保障内容は極力合わせてますが、ぴったり一致とはなってないので、ここはご参考程度に。

がんベスト・ゴールド 勇気のお守り(がん診断給付型)
保障内容 がん診断一時金100万円
保険料払込免除
がん先進医療特約
抗がん剤治療10万円/月
放射線治療10万円/月
自由診療抗がん剤治療3,000万円
がん診断一時金100万円
保険料払込免除
がん先進医療特約
抗がん剤治療10万円/月
自由診療抗がん剤治療20万円/月
非喫煙者も喫煙者も保険料は同じ 非喫煙者 喫煙者
30歳男性 3,612円 2,397円 2,507円
30歳女性 3,791円 3,187円 4,067円
40歳男性 5,313円 3,600円 3,800円
40歳女性 4,955円 4,130円 5,310円

保障内容はFWD生命「がんベスト・ゴールド」の方が手厚いと言っていいでしょう。大きな違いは自由診療の抗がん剤保障。「がんベスト・ゴールド」が通算3,000万円まで保障なのに対し、SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は月20万円×12回限度なので240万円まで保障です。

一方で、保険料は全般的にSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」が安くなってます。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は非喫煙者だと保険料が割引されるのですが、男性は割引の有無に関わらず「勇気のお守り」の勝ち、女性は非喫煙者であれば「勇気のお守り」の勝ち、喫煙者だと「がんベスト・ゴールド」の勝ちですね。

まあ「がんベスト・ゴールド」の方が保障は手厚いので、保険料も高くなるのが当たり前ですが、男性は差が開きすぎてるかなと感じます。女性はこんなもんかという印象。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は保険料払込免除を外すことができます。保険料払込免除を外すと保険料は20%程度割安になるので、さらにFWD生命「がんベスト・ゴールド」との差が開きます。

選択肢が狭いという意味で、保険料払込免除を除外できない点はFWD生命「がんベスト・ゴールド」のデメリットでしょう。

複数月分の抗がん剤・ホルモン剤をまとめて受け取った場合は保障1回。

がん治療給付金特約は、通院で複数月分の抗がん剤・ホルモン剤をまとめて受け取った場合に受け取った月の1ヶ月分しか保障しません。

例えば、乳がん再発予防のために通院してホルモン剤をまとめて3ヶ月分受領した場合、がん治療給付金を受け取れるのは1ヶ月分のみ。他社は処方月だけでなく投薬期間が保障されることが多いので、このケースだと3ヶ月分のがん治療給付金を受け取れます。

がん保険から保障を受けるために、3ヶ月に1回で済む通院を毎月1回に分割するのもめんどくさいです。地味にこの点はデメリットでしょう。

がんと診断確定の定義にややクセがある(でも多分大丈夫)。

一般的に、がんの疑いがある場合は

①まずは画像検査(X線・内視鏡・CT・MRI等)で位置や大きさを確認する。
②続いて病理検査(生検)を行う。

といった順序で検査を受けます。病理検査とは、患者から採取した細胞を顕微鏡で観察し、悪いがん細胞があるかどうかを調べる検査なのですが、原則的には病理検査で悪いがん細胞が見つかった場合に

「あなたはがんです」

と医師が確定診断を下すことになります。

がん保険が定義する「がんと診断確定」も病理検査を条件とすることが多いです。FWD生命の定義は↓です。かなり長くて細かいのであらかじめ要約しておくと、

・病理検査の結果で医師が確定診断したら「がんと診断確定」とするよ。
・ただし、病理検査ができない場合は例外的に病理検査以外の方法でも認めることがあるよ。
・でも患者のわがままで病理検査を受けない場合は認めないよ。

といった感じ。

「がんの診断確定」とは、病理組織学的所見(生検を含み、剖検を除きます。)により医師(日本の医師または歯科医師の資格を持つ者およびこれらと同等と当社が認めた日本国外の医師または歯科医師をいいます。)によってなされることを要します。ただし、病理組織学的所見(生検を含み、剖検を除きます。)が得られない場合は、他の所見による診断確定も認めることがあります。

(注) 「他の所見による診断確定」とは、細胞診検査による所見、臨床検査(血液、X線、CT、MRI、超音波、内視鏡等の検査)による所見(身体検査による理学所見を除きます。)、手術所見の全部またはいずれかによる診断確定を指します。これらの所見による診断確定を認める場合とは、「がんの全身転移等の末期症状で手術をしない場合」、「脳腫瘍等で手術をしない場合」や「手術での病理組織検査は可能だが手術を行うことが最善の治療方法とはいえないと医師が判断し、その判断について一般的な医療方針で妥当と認められる場合(肝細胞癌等で切除手術や生検等を行うことでがん細胞を播種させるリスクが高い)」等の状況であるために病理組織学的所見(生検を含み、剖検を除きます。)を得る可能性がない場合で、かつ、他の所見にてがんと診断確定されている、もしくは確定することが可能な場合となります。よって、一般的に病理組織学的検査を実施することが可能な状態であるにもかかわらず、治療方針の選択など被保険者の事情や都合により検査・手術を延期・拒否し、病理組織学的検査ができない場合や手術の予定がある場合には、その他の所見による診断確定は認められません。

これがSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」の定義はもうちょっと緩いです。

SOMPOひまわり生命の「がんと診断確定」の定義は↓のとおり簡潔です。

がんの診断確定は、病理組織学的所見(生検)、細胞学的所見、理学的所見(X 線、内視鏡等)、臨床学的所見、手術所見またはその他の所見のいずれかにより、医師ががんと診断した日をもって、診断確定されたものとみなします。

病理検査以外の方法を例外とはしていません。病理検査以外の方法でも、医師ががんと診断すれば、がんと診断確定と見なされます。医師の診断を大きく尊重する定義で、FWD生命よりも条件はゆるめ。

じゃあ実際にSOMPOひまわり生命ではがんと認められて、FWD生命では認められないケースがあるかと言えば、正直なところ私には思いつきません。

国立がん研究センターの病理検査に関する説明には下記の記載があります。

がんの診断は、そのほとんどの場合において病理検査を必要とします。病理検査を経ずにがんを治療する状況は、限られています。病理検査では、がんの一部(組織)を採取して(生検)、これを病理専門医が顕微鏡で観察し、確定診断を行います。生検で確定診断がつかない場合には、病変を切除し、切除した組織を観察することで診断にいたる場合もあります。

引用:国立がん研究センター

医師ががんと確定診断するには「ほとんどの場合」に病理検査が必要だけど、「ほとんどの場合」に該当しない例外もあるということでしょう。

そして、その「ほとんどの場合」に該当しないのが、FWD生命が例外ケースとして挙げている

  • がんの全身転移等の末期症状で手術をしない場合
  • 脳腫瘍等で手術をしない場合

といったケースで、さらにFWD生命は

  • 手術での病理組織検査は可能だが手術を行うことが最善の治療方法とはいえないと医師が判断し、その判断について一般的な医療方針で妥当と認められる場合(肝細胞癌等で切除手術や生検等を行うことでがん細胞を播種させるリスクが高い)等

も例外としているので、医師の判断を尊重する余地も残されている感じます(画像検査のみで確定診断されることもある肝臓がんもこれに該当するかなと)。

ということで、

「FWD生命の定義には長々と難しいことが書かれているけど、実質的には他社と同じようなもの」

というのが個人的な見解です。デメリットとして本件を挙げましたが、そこまで気にすることもないかと。多分大丈夫です。

ちなみに、メディケア生命「メディフィットがん保険」の「がんと診断確定」の定義は↓。

医師によって病理組織学的所見(生検)により診断確定されることをいいます。ただし、病理組織学的所見(生検)が得られない場合は、他の所見による診断確定も認めることがあります。
*病理組織学的所見(生検)とは、病変部位の組織を採取し、顕微鏡などで行う検査のことをいい細胞診による所見は含みません。
なお、他の所見による診断確定を認める場合とは、末期症状(がんの全身転移等)もしくは脳腫瘍等により手術を受けられない場合、細胞診による所見に加えて治療(抗がん剤治療等)をされた場合、またはがんが再発された場合等をいいます。

要約すると

・病理検査の結果で医師が確定診断したら「がんと診断確定」とするよ。
・ただし、病理検査ができない場合は例外的に病理検査以外の方法でも認めることがあるよ。

です。FWD生命とほぼ同じ定義ですし、全身転移した末期がんと手術できない脳腫瘍等を例外としている点も同じです。表現に違いはありますが、多くのがん保険ではメディケア生命とほぼ同じ定義であり、FWD生命が特に厳しいわけではありません(FWD生命の定義はやたらと長いけど)。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」のメリット

FWD生命「がんベスト・ゴールド」ここがポイント!
  • 【check】がん診断給付金の2回目以降の給付条件が良い。
  • 【check】自由診療の抗がん剤治療が3,000万円まで保障される。

主契約の一時金給付条件は良いです。2回目以降の給付条件に入院に限定されておらず、診断・通院が含まれている点はメリットでしょう。最近のがん治療は入院から通院にシフトしつつあるので、他社のように給付条件が「入院」に限定されてしまうと一時金給付されずに悔しい思いをすることもあります。

また、自由診療の抗がん剤治療実費を通算3,000万円まで保障してくれる点は秀逸です。他社だと月20万円×24ヶ月保障(合計480万円)でもよくやってる方ですが、FWD生命「がんベスト・ゴールド」は桁違いの3,000万円保障。

繰り返しますが、自由診療の抗がん剤治療は月100万円を超えるケースもあります。通算3,000万円は安心感が違います。

ただし、2023年12月にメットライフ生命から発売された「ガードネクスト」にも、同じく自由診療を保障するオプションがあるのですが、こちらの上限は1億円。FWD生命のさらに上を行ってます。ガードネクストは自由診療以外の保障も良くまとまってますし、保険料も非喫煙者であれば高くありません。自由診療の保障を重視するのなら、メットライフ生命「ガードネクスト」との比較は必須でしょう。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」の評価。

評価:A(S、A~Cで判定)

一時金の給付条件は完璧です。自由診療の抗がん剤治療が3,000万円まで保障されるのも画期的。

保険料は他社と比較して高めなのが残念ですが、お金があれば助かる命を助けられるがん保険でしょう。評価は「A」としました。

比較対象として、SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」を挙げておきます。デメリットのところで比較しましたが、男性、もしくは非喫煙者の女性であれば保険料はSOMPOひまわり生命の方が安くなることが多いでしょう。SOMPOひまわり生命も自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできます。

喫煙者はなないろ生命「なないろがん一時金保険」が最安値となる可能性もあるので、こちらも比較対象に。なないろ生命も自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできます。

また、自由診療の保障を重視するのであれば、メットライフ生命「ガードネクスト」も候補です。こちらは通算1億円までの自由診療を保障。桁が違います。自由診療以外の保障もまとまってますし、保険料も非喫煙者であれば高くはありません。

がん保険全般の比較は下記リンク先でやってます。こちらもご参考に。

がん保険の保険料比較

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FWD生命「がんベスト・ゴールド」は幅広い保険ショップで取り扱っています。みなさんのご自宅近くの保険ショップでも取り扱ってる可能性が高いです。

けれども、フラッと保険ショップに立ち寄ってみて、

「うち、FWD生命の生命保険取り扱ってないですよ」

なんて言われたら悲しいですよね。

そんなことがないように事前に調べておきましょう。手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら、FWD生命はもちろんのこと、比較対象としたSOMPOひまわり生命・なないろ生命・メットライフ生命とも提携しています。

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保険ショップへの飛び込み相談も可能ですが、スタッフが事前準備できないため最適なプランにたどり着けないことがあります(事前準備にはけっこう時間がかかります)。
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。

わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。

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保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは

  1. 契約時の告知事項に不備があった。
  2. 契約上、保険会社に支払う責任がない。

の2点。

1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。

また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。

そんなときに、

「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」

といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。

保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。

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という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。

予約は簡単です。

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これで予約は完了。1分もあれば予約できます。

50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。FWD生命はもちろんのこと、比較対象としたSOMPOひまわり生命・なないろ生命・メットライフ生命とも提携しているので、比較もかんたんにやってくれます。

もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。

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まとめ

公式サイト:FWD生命「がんベスト・ゴールド」

一時金給付タイプのがん保険としては、トップクラスの保障内容です。

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ただし、保険料はやや高め。主契約に保険料払込免除が含まれていることもあり、他社と比較すると保険料は高めになります。

保険料を観点に選ぶなら、同じく一時金タイプのSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」、もしくはなないろ生命「なないろがん一時金保険」も候補に入ります。自由診療を重視するのなら、1億円保障のメットライフ生命「ガードネクスト」も候補です。

FWD生命「がんベスト・ゴールド」は保険クリニックで加入できます。この記事で比較対象としたSOMPOひまわり生命・なないろ生命・メットライフ生命とも提携しているので、4社をまとめて相談するなら保険クリニックが手っ取り早いです。

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※2022年9月更新

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コメント

  1. (ヽ´ん`) より:

    こんにちは。
    いつも参考にしております。
    FWDのがんベスト・ゴールドですが、がんの診断確定の定義が原則病理組織学的所見(生検)となっているので、
    ほかの所見も最初から認めているSOMPOひまわりと比べて大幅に見劣りするのではないのでしょうか。
    (他社も「病理組織学的所見が得られない場合は、他の所見による診断確定も認めることがあります。」としていますが、FWDの場合はその例外をかなり限定して運用しているように見えます。)

    画像診断が一般的な肝臓がんでも、病理組織学的所見が必須であれば、生検が必要ということになり、
    肝臓は医者によっては転移のリスクがあるとして生検を行わない場合もあるらしいので、その場合手術で切除後や摘出後の生検となり、
    そうなると診断で一時金がもらえるのではなく、手術後の生検でようやく一時金や治療給付、P免等が認められることとなるのでしょうか。
    このような運用がなされている場合、「がんと診断されれば一時金が給付され、自由に治療方法を選べる」とはならない気がします。

    FWDは富士火災時代の「がん保険」(2010/11以前契約分)については、より広範にがんの診断確定を認めていますので、
    その後の商品で大幅に確定診断の範囲を狭めたことになります。
    がんと診断されればとりあえず一時金がもらえるという認識であると、
    いざがんに罹った際にトラブルとなる可能性がありますので、
    がん保険はがんの診断確定の定義と、がんの部位ごとのがんの確定診断の実態について十分理解を深めておくことが肝要なように感じます。

    まだがんになる前、健康診断での数値が正常なうちはほかのがん保険への乗り換えも容易ですから、
    今一度ご加入のがん保険の診断確定の定義がどのようなものか確認しておくとよろしいかと存じます。

    FWD
    がんの診断確定は、病理組織学的所見(生検を含み、剖検を除きます。以下、同じ。)により医師によってなされることを要します。
    ただし、病理組織学的所見が得られない場合は、他の所見による診断確定も認めることがあります。
    (注)他の所見による診断確定とは、細胞診検査による所見、臨床検査(血液、X線、CT、MRI、超音波、内視鏡等の検査)による所見(身体検査による理学所見を除きます。)、
    手術所見の全部またはいずれかによる診断確定を指します。
    これらの所見による診断確定を認める場合とは、「がんの全身転移等の末期症状で手術をしない場合」や「脳腫瘍等で手術をしない場合」等、病理組織学的所見が不能である場合となります。
    よって、一般的に病理組織学的検査を実施することが可能な状態であるにもかかわらず、治療方針の選択等、
    被保険者の事情や都合により検査・手術を延期・拒否し、病理組織学的検査ができない場合や手術の予定がある場合には、その他の所見による診断確定は認められません。

    • nejio より:

      (ヽ´ん`)様

      鋭いご指摘ありがとうございます!

      確かに、FWD生命「がんベスト・ゴールド」は「がんと診断確定」の定義が他社より厳格なように見えますね…。見落としていました。
      他社と比較して不利になるケースがあるのかないのか、ちょっと調べて記事に追記したいと思います。

      以上、よろしくお願いいたします!