ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」はドル建ての終身保険なんですけど、死亡保障に加えて、働けなくなった場合の保障が追加されてます。具体的にいうと、
- がん
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 身体障害(障害等級認定)
- 要介護状態
となった場合も保障対象となります。ドル建て終身保険ですら仕組みが複雑なんですけど、死亡保障の他にも保障をてんこ盛りにしているので、さらに複雑になってます(そして保険料も上がってます)。
確かに、ひとつの保険で幅広く保障されると手続きは楽なんですよね。何かあったときには、ひとまずソニー生命に連絡しておけばなんとかなるので。
しかし、仕組みをしっかり理解しておかないと
「こんなことになるなんて…」
といったことにもなりかねません。終身保険は一生のおつきあいになります。選ぶ際には慎重に。
終身保険は当たりハズレの大きい保険です。というのも、解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)に各社大きな差があるんです。
支払った保険料に+αの利息が上乗せされるお得な終身保険もあれば、大きく元本割れしてしまう終身保険もあります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
35歳の月額保険料 (保険金額100,000米ドル、保険料払込期間60歳まで) |
男性:247.80米ドル 女性:241.90米ドル |
B |
解約返戻金の返戻率 | 満期を迎えた時:94.6% (35歳男性・保険金額10万米ドル・60歳まで保険料を支払う前提) |
C |
保険料払込免除特約 | なし | C |
クレジットカード払い | なし | C |
会社情報 | 苦情率:0.410% ソルベンシーマージン比率:2126.6% 会社格付け:AA(RI) |
A |
いきなりですが、比較していきます。
死亡保障だけでなく、働けなくなった場合の保障がある外貨建て終身保険はソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」だけではありません。同じように死亡保障+働けなくなった場合の保障を備えられる
①オリックス生命「Candle Wide(キャンドル・ワイド)」
の2つと比較してみます。
まずは保障内容です。
ソニー生命 | オリックス生命 | マニュライフ生命 | |
死亡・高度障害 | 保障対象 | 保障対象 | 保障対象 |
がん | がんと診断確定 | がんと診断確定 | がんと診断確定 |
急性心筋梗塞 | 60日以上の労働制限or手術 | 60日以上の労働制限or手術 | 60日以上の労働制限or手術 |
脳卒中 | 60日以上の後遺症継続or手術 | 60日以上の後遺症継続or手術 | 60日以上の後遺症継続or手術 |
身体障害 | 障害等級1級~3級 | 障害等級1級~3級 | 保障対象外 |
介護 | 要介護2以上に認定 | 要介護2以上に認定 | 保障対象外 |
ソニー生命とオリックス生命は保障内容が同じです。どちらも保障内容は悪くありません。マニュライフ生命は身体障害と介護が保障対象外になっているので、ちょっと保障が薄くなってますね。
続いて毎月支払う保険料と解約返戻金の返戻率を比較してみます。毎月支払う保険料は安い方がいいのは当たり前。
また、解約返戻金の返戻率というのは、
・解約した際に受け取れる解約返戻金が支払った保険料に対してどれくらいになるのか。
という割合です。終身保険は解約するとそれまで支払った保険料の一部、もしくは全額に利息が上乗せされて戻ってきます(なので終身保険は貯蓄性があると言われています)。
もちろん解約返戻金の返戻率は高い方がお得です。解約返戻金の返戻率は100%を超えると支払った保険料より多くの解約返戻金を受け取れることになります(つまり、お得)。逆に100%を割り込むと元本割れです。
ソニー生命 | オリックス生命 | マニュライフ生命 | |
保険金額 | 死亡・3大疾病・介護・身体障害:10万米ドル | 死亡:10万米ドル 3大疾病・介護・身体障害:7万米ドル |
死亡:10万米ドル 3大疾病:解約返戻金が増額 |
毎月支払う保険料 | ■35歳 男性:247.80米ドル 女性:241.90米ドル |
■35歳 男性:253.11米ドル 女性:238.44米ドル |
■30歳 男性:191.00米ドル 女性:190.00米ドル ■40歳 男性:239.00米ドル 女性:232.00米ドル ※非喫煙者保険料率(1年間喫煙してないと割引) |
満期直後の解約返戻金の返戻率 | 94.6% ※35歳男性・保険金額10万米ドル・保険料払込期間60歳 |
104.4% ※30歳男性・保険金額10万米ドル・保険料払込期間60歳 |
積立利率1.5%:102.3% 積立利率2.5%:119.9% 積立利率3.0%:130.0% ※30歳男性・保険金額10万米ドル・保険料払込期間60歳 |
保険金額とか契約時の年齢に違いあるので、上表の数字は参考程度に。
ちょっと複雑なのがマニュライフ生命ですね。
保険金額の欄に「3大疾病:解約返戻金が増額」と書いてますが、マニュライフ生命「こだわり外貨終身」は3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の保障条件を満たすと一気に解約返戻金が増額します。その時点でまだ支払ってない保険料を一括で支払ったのと同じ額の解約返戻金を受け取れるようになります。
例えば、30歳男性が保険金額10万米ドル・保険料払込期間60歳までの条件で契約し、45歳のときにがんを患って解約すると解約返戻金として55,582米ドルを受け取れます(積立利率1.5%で推移した場合)。この時点までに支払った保険料が34,380米ドルなので解約返戻金の返戻率が170.3%。つまり、かなりお得です。
また、「満期直後の解約返戻金の返戻率」の欄に3パターンの返戻率を書いてますが、マニュライフ生命の「積立利率」は固定ではなく、変動していきます。
オリックス生命・ソニー生命:積立利率は固定。契約時に解約返戻金が決まる。
マニュライフ生命:積立利率は日々変動。契約時には解約返戻金がどれくらいになるのかわからない。
といった違いがあります。なので、この表では積立利率を3パターンに分けてシミュレーションした解約返戻金を掲載してます。
そして、マニュライフ生命の積立利率には最低保証があります。この最低保証が1.5%なので、上表の例だと最悪でも返戻率は「積立利率1.5%:102.3%」となります(実際の積立利率はこちらで確認ができます)。
ちょっと長くなりましたが、上表の内容を評価すると、
- 保険料が安くなるのはマニュライフ生命。ただし、積立利率によっては3大疾病の保障額がソニー生命・オリックス生命より低くなってしまう。
- 解約返戻金の返戻率が良いのはオリックス生命。ただし、マニュライフ生命の運用がうまくいけば、マニュライフ生命が逆転する可能性あり。
といったところでしょうか。ソニー生命は保険料ならマニュライフ生命より高くオリックス生命より安くなり、解約返戻金の返戻率なら2社より低くなることが多いかと。
さて、結論です。個人的な推しはマニュライフ生命「こだわり外貨終身」です。
- 保険料が安い。特に年齢を重ねると他社と比較して安くなっていく。
- 解約返戻金の返戻率が良い。最低保証の積立利率1.5%が継続すると低くなってしまうが、現在の積立利率を踏まえてみても、その可能性は高くない。
の2点がその理由です。
ただし、介護と身体障害を保障範囲に含めておきたいという方はオリックス生命「Candle Wide(キャンドル・ワイド)」とソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」もアリです。両者を比較してみるのがおすすめです。
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ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【終身保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。 ・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます) |
【米ドル建て】 ・加入者は米ドルの金額を円に換算して保険料を支払います。 ・加入者が受け取る解約返戻金、死亡保険金は米ドルか日本円かを選択できます。 ・為替レートによって毎月支払う保険料、受け取る解約返戻金、死亡保険金が変わってきます。 |
|
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
2万米ドル~日本円で1億円まで ※個人契約の場合は5,000万円まで。 |
保険料を支払う期間 | ・終身 ・加入者が指定した年齢 ・加入者が指定した期間 上記の3つから選択可能。年齢と期間は加入者が自由に決められます。 |
保険料を支払う回数 | 月払、半年払、年払 |
保険料を支払う方法 | 口座振替(クレジットカード払いは不可) |
保障される期間 | 一生涯(終身) |
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」のメリット
ソニー生命から発売されている外貨建て終身保険に「米ドル建終身保険」があります。
リビング・ベネフィットの正式名称は「米ドル建生前給付終身保険」なんですが、
米ドル建終身保険
米ドル建生前給付終身保険
といったように、2つの違いは「生前給付」があるかないか。
米ドル建て終身保険は死亡・高度障害の保障だけなのに対し、米ドル建生前給付終身保険は死亡・高度障害への保障だけでなく、働けなくなるリスクも保障対象にしています。これが「生前給付」の意味合いです。
で、米ドル建生前給付終身保険は米ドル建終身保険と基本的な構造は同じです。なので、上記2点のメリットも同じ。メリットの詳細はソニー生命「米ドル建て終身保険」に書いているので、ここでは割愛します。
働けなくなった場合も保障されるというのは、人によってはメリットにもデメリットにもなります。シンプルに死亡保障だけでよければ、保険料がその分安くなるので、
「働けなくなった場合の保障なんていらない!その分、保険料を安くして!」
という方もいますよね。そういった方は、ソニー生命「米ドル建て終身保険」の方がおすすめできます。
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」のデメリット
ここもソニー生命「米ドル建て終身保険」と同じなので、ここでは割愛します。
ドル建てなので、日本円で受け取れる保険金額はその時点の為替レートによって変わってきます。我々がコントールできない為替レートによって受け取れる保険金額が決まる点は、計画が立てにくいということでデメリットになります。
また、クレジットカードで保険料支払いができない点は地味にデメリットです。保険料が高い終身保険はクレジットカードで支払えば、けっこうなポイント還元を受けられます。
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」の評価
評価:B(S、A~C)
繰り返しますが、ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」は死亡保障に加えて働けなくなった場合にも備えることができる終身保険です。
働けなくなった場合の保障条件は悪くありませんが、
・同じような保障内容で、保険料が安くて、解約返戻金の返戻率が高めなマニュライフ生命「こだわり外貨終身」
との比較は必須かなと感じます。よって評価はマニュライフ生命「こだわり外貨終身」より低めの「B」としました(マニュライフ生命は評価A)。
ただし、マニュライフ生命には身体障害と介護の保障がありません。身体障害と介護に不安を感じる方はオリックス生命「Candle Wide(キャンドル・ワイド)」と保険料と解約返戻金の返戻率を比較しながら決めるのがよいと思います。
終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらもご参考に。
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」の相談をするなら。
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」は全国の保険ショップで取り扱っています。ソニー生命はメジャーなので、ご近所の保険ショップで相談できる可能性は高いです。
でも、どこの保険ショップがソニー生命を取り扱っているなんてわかんないですよね。できればマニュライフ生命とオリックス生命も取り扱っている保険ショップで比較をしてもらいたい…。
ふらっと入った保険ショップで
「うち、ソニー生命もマニュライフ生命もオリックス生命も取り扱ってないですよ」
なんて言われたら絶望です。事前準備は周到に。手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならソニー生命はもちろんのこと、マニュライフ生命・オリックス生命とも提携しています。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
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わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
アフターフォローの満足度もNo.1です。
万が一の場合には契約者の味方になってくれますし、子供が生まれた!転職することになった!子供が独立した!といったようなイベントが発生した際には保険の見直し相談にも乗ってくれます。契約した後はほったらかしみたいな保険ショップが多い中、保険クリニックならきめ細やかなアフターフォローが期待できます。この点もメリットですね。
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まとめ
公式サイト:ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」は死亡保障に加えて働けなくなった場合にも備えることができる終身保険です。働けなくなった場合の保障条件は悪くありませんが、
・同じような保障内容で、保険料が安くて、解約返戻金の返戻率が高めなマニュライフ生命「こだわり外貨終身」
がとの比較は必須かなと感じます。
また、身体障害と介護に不安を感じる方はオリックス生命「Candle Wide(キャンドル・ワイド)」と保険料と解約返戻金の返戻率を比較しながら決めるのがよいと思います。マニュライフ生命には身体障害と介護の保障がありません。
ソニー生命「リビング・ベネフィット(米ドル建生前給付終身保険)」の相談は全国の保険クリニックで相談可能です。保険クリニックならマニュライフ生命・オリックス生命とも提携しているので、かんたんに比較してくれますよ。
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