アクサダイレクト生命には「終身医療」という終身保障(保障が一生涯続く)の医療保険があるのですが、それを定期保障(期間限定で保障)にしたのがこちらの「定期医療」です。
ただし、長期入院に備えることができなかったり、手術保障が限定されていたり、あったら嬉しいオプションがなかったりと、いろいろ注意が必要な医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、アクサダイレクト生命「定期医療」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | 60日間まで保障。 | B |
通院保障(がん) | なし | C |
三大疾病一時金 | なし | C |
先進医療保障 | なし | C |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円) |
男性:1,680円 女性:1,680円 |
B |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円) |
男性:1,920円 女性:1,920円 |
|
会社情報 | 苦情率:0.222% ソルベンシーマージン比率:1284.7% |
A |
入院は60日間まで保障。ケガでも病気でも60日間まで保障です。長期入院に備えるにはちょっと不安な保障内容です。
三大疾病一時金・通院保障・先進医療保障はありません。他社の医療保険には
- 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院したら一時金100万円。
- 通院1日5,000円給付。抗がん剤治療を受けた月に10万円給付。
- 健康保険が適用されない先進医療を受けたとき、その治療費実費を全額保障。
といったあったら嬉しいオプションがあるのですが、アクサダイレクト生命「定期医療」にはそんなものはありません。ちょっとシンプル過ぎる医療保険です。保障期間が10年定期の割には保険料も安くはないかなと。
親会社は世界的な保険会社であるアクサです。外資系だしネット系だしと不安になってしまいますが、苦情率は業界平均0.4%を下回る0.222%ですし、保険金の支払い能力(ソルベンシーマージン比率)も安全と言わている200%を大きく超える1284.7%。経営的な問題はないと言っていいでしょう。
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アクサダイレクト生命「定期医療」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【基本保障】入院給付金・手術給付金
アクサダイレクト生命「定期医療」はオーソドックスな入院・手術を保障するタイプの医療保険です。
保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院につき1日5,000円~15,000円から選択。 ※1,000円単位で選べます。 |
入院1日につき給付 |
手術給付金 | 入院給付金の10倍。 | 入院中に手術を受けたとき。 |
入院給付金の給付日数は60日間が上限です。入院61日目からは保障されなくなります。
確かに60日を超えるような入院は多くありません。下記リンクを参照頂けるとわかりやすいのですが、最近は入院が短期化しています。平均からすると29.3日間で退院です。
特にがんなんてすごい短いです。
- 胃の悪性新生物:19.2日
- 結腸及び直腸の悪性新生物:15.7日
- 肝及び肝内胆管の悪性新生物:16.9日
- 気管、気管支及び肺の悪性新生物:16.3日
これだけみると、60日間は十分に思えますが長期入院となる可能性はゼロではありません。脳血管疾患だと平均78.2日で60日間を超えてきますし、水泳の池江璃花子さんは白血病で10か月入院されています。
「短期の入院なら貯金切り崩しでなんとかなる。長期の入院をカバーしてほしい!」
という方なら他社の医療保険との比較は必須でしょう。他社には3大疾病の入院を無制限保障するタイプがあります(無制限保障としても保険料は月数百円上がるだけ)。
また、手術保障には以下の注意点があります。
- 【BAD】外来手術が保障対象外。
- 【BAD】契約1年以内は保障対象外となる手術あり。
他社の医療保険は入院中手術も外来手術も保障対象ですが、アクサダイレクト生命「定期医療」が保障対象とするのは入院中手術のみ。
例えば、胃や大腸のポリープ手術はサクッと切り取れるので日帰り(外来)手術となることも多いのですが、他社が手術給付金5万円お支払い!とかになるのに対し、アクサダイレクト生命「定期医療」は保障対象外です。この点はまずデメリット。
また、下記の手術は契約1年以内に受けると保障対象外となってしまいます。
- 痔瘻、痔核、脱肛手術
- 子宮関係手術(子宮筋腫摘出術、子宮ポリープ切除術(子宮内膜掻爬術を含む)、流産手術、子宮内容除去術)
- 脊髄硬膜内外手術
- 副鼻腔炎手術
- 白内障、水晶体観血手術
- ファイバースコープでの大腸、胃に対する切除術
- 眼瞼下垂症手術
- 扁桃腺摘出術
自覚症状のある人が、ちゃんと告知をせずに保険加入した場合を警戒した措置でしょう。
例えば、視界がかすんできた人が急いで保険加入。加入後すぐに入院して白内障手術を受ければ10万円ゲット(入院給付金1万円の場合)。手術後すぐに解約すれば契約者は大儲け(保険会社は大損)です。
こういうケースを防ぐための措置だとは思いますが、ポリープやら痔やら流産なんて「ある日突然!」もあり得ます。他社にはこんな1年ルールはないので、この点もアクサダイレクト生命「定期医療」のデメリットでしょう。
【重要ではありません】入院時一時金給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院時一時金給付特約 | 3万円 | 入院したとき(年2回まで)。 |
入院すると必ず3万円もらえる特約です。
例えば、2泊3日の入院だと
・基本保障だけだと3日分の入院給付金しかもらえない。入院給付金日額5,000円だと。15,000円。これだけだと、入院するのに必要な日用品購入すら足りないかも…。
・入院時一時金給付特約をつけておくと追加で50,000円もらえる。2泊3日の入院で入院給付金と合わせて65,000円もらえたら、割と豪華な入院ができそう。
といった違いですね。
手持ちの現金が極端に少ない方なら有効な特約ですが、そうでないなら不要でしょう。短期入院だと儲かることもあるので、気分的には朗らかになりますが、焼け太りは医療保険本来の目的ではありません。
【シミュレーション】僕が「定期医療」に入るなら。
僕がアクサダイレクト生命「定期医療」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:入院給付金10,000円
- 特約:なし
このシミュレーションで月々の保険料は40歳なら男女ともに1,920円です。
まあでも保障内容がシンプル過ぎて優先度高めのオプションもないので、加入することはないかなあと。
アクサダイレクト生命「定期医療」のメリット
アクサダイレクト生命「定期医療」は無料で利用できる健康相談サービスがある。
アクサダイレクト生命「定期医療」はティーペック社と提携して、以下のサービスを無料で加入者に提供しています。
- 日本の名医(総合相談医)のセカンドオピニオンや優秀専門臨床医をご紹介。
- 医師・看護師などに24時間365日電話で健康相談。
セカンドオピニオンというのは主治医以外のお医者さんから意見を聞くことです。患者が主治医を選ぶってなかなか難しいですよね。たまたま手が空いていたお医者さんが主治医になり、私たちを診断するケースが多いでしょう。
アクサダイレクト生命「定期医療」は日本の名医を紹介し、セカンドオピニオンを聞く機会をつくってくれます。セカンドオピニオンで助かる命もあります。
アクサダイレクト生命「定期医療」のデメリット
繰り返しになりますが、他社の医療保険のように3大疾病の入院が無制限保障にはなりません。基本保障の入院給付金は給付日数60日間が上限です。
確かに入院は短期化しているので、60日を超えるような入院は多くありませんが、可能性はゼロではありません、他社の医療保険が月数百円の保険料上乗せで3大疾病の入院が無制限保障となることを踏まえれば、この点はデメリットでしょう。
また、上述のとおり手術保障が微妙です。具体的には下記の2点。
- 外来手術が保障対象外。
- 契約から1年以内は保障対象外となる手術あり。
他社は外来手術も保障するのが当たり前ですし、契約から1年以内は保障対象外とする手術なんて聞いたことがありません。この点もデメリットでしょう。
最後に、医療保険にあると嬉しい以下のオプションがありません。
- 3大疾病一時金。がん・心疾患・脳血管疾患で入院すると、まとまった金額の一時金(100万円とか)が給付されるオプション。
- 先進医療特約。健康保険が適用されず、全額自己負担となる先進医療を受けた場合の医療費実費を保障するオプション(2,000万円限度となることが多い)。
- 抗がん剤治療特約。抗がん剤治療を受けた月に定額給付(10万円とか)するオプション。自由診療の抗がん剤治療(全額自己負担)を保障対象とすることも増えてきている。
シンプルに入院保障だけあればよい!という方にとって保険料が安いアクサダイレクト生命「終身医療」は候補に入りますが、それでも本当に怖い長期入院を保障するタイプではありません。
アクサダイレクト生命「定期医療」を検討されている方は、他社の医療保険と比較しておいた方が良いでしょう。
アクサダイレクト生命「定期医療」の評価
評価:「C」(S、A~Cで判定)。
長期入院に備えられる医療保険ではなく、そして手術の保障は弱め。あったら嬉しいオプションもありません。
10年定期なので保険料は安めですが、一生涯の終身保障で手術の保障もしっかりしているチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」と比較すると、その差はわずかです。
ちょっと選ぶ理由が見当たらないので評価は「C」としました。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
アクサダイレクト生命「定期医療」に申し込むなら。
アクサダイレクト生命「終身医療」はネットから申し込みできます。
公式サイト:アクサダイレクト生命「定期医療」
対面でも相談可能です。保険クリニックならアクサダイレクト生命の取り扱いがありますし、この記事で比較対象としたチューリッヒ生命とも提携しています。両社の比較なら保険クリニックが効率的です。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度2年連続No.1!】保険クリニック
保険クリニックの予約は↓をクリック!
保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に2年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
40社以上の保険会社と提携している点も評価できます。保険ショップにしては珍しくアクサダイレクト生命も取り扱ってますし、比較対象としたチューリッヒ生命とも提携しています。比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。提案された生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
「やっぱアクサダイレクト生命にします…」
と、お断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:アクサダイレクト生命「定期医療」
オプションの種類が少なくてシンプル過ぎるところがありますし、入院保障も長期入院を保障するタイプではなく、そして手術の保障にもデメリットがあります。
10年定期の医療保険ですが、保険料もずば抜けて安いということはなく、一生涯の終身保障で手術の保障もしっかりしているチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」と比較すると、その差はわずか。
アクサダイレクト生命「定期医療」を検討している方は、他社の医療保険との比較は必須です。
医療保険の比較をひとりでやる必要はありません。医療保険の専門家といっしょに比較するのが効率的です。専門家への相談はもちろん無料。相談したからって医療保険に絶対入らないといけないということはありません。
保険クリニックならアクサダイレクト生命はもちろんこと、比較対象としてチューリッヒ生命とも提携しています。40社以上の保険会社と提携しているので、各社の比較もきっちりやってくれますよ。
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