アクサダイレクト生命には「終身医療」という終身保障(保障が一生涯続く)の医療保険があるのですが、それを定期保障(期間限定で保障)にしたのがこちらの「定期医療」。
長期入院に備えることができなかったり、手術保障が限定されていたり、あったら嬉しいオプションがなかったりと、いろいろ注意が必要な医療保険です。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、アクサダイレクト生命「定期医療」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | 60日間まで保障。 | B |
通院保障(がん) | なし | C |
三大疾病一時金 | なし | C |
先進医療保障 | なし | C |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円) |
男性:1,680円 女性:1,680円 |
B |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円) |
男性:1,920円 女性:1,920円 |
入院は1回60日間まで保障。ケガでも病気でも1回の入院で最大60日間まで保障です。他社にはよくある延長オプションがないので、長期入院に備えるにはちょっと不安です。
三大疾病一時金・通院保障・先進医療保障はありません。他社の医療保険には
- 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院したら一時金100万円。
- 抗がん剤治療を受けた月に10万円給付。
- 先進医療を受けたときに治療費実費を全額保障。
といったオプションが当たり前にあるのですが、アクサダイレクト生命「定期医療」にはそんなものはありません。ちょっとシンプル過ぎる医療保険です。
そして保険料も保障期間が10年定期の割には安くはないかなと。
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アクサダイレクト生命「定期医療」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院給付金・手術給付金
アクサダイレクト生命「定期医療」は入院・手術の保障を主契約とするオーソドックスな医療保険です。
保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院につき1日5,000円~15,000円から選択。 ※1,000円単位で選べます。 |
入院1日につき給付 |
手術給付金 | 入院給付金の10倍。 | 入院中に手術を受けたとき。 |
入院保障は「入院給付金×入院日数」が支払われるのですが、入院1回に対する入院日数の保障上限は60日間。入院61日目からは保障されなくなります。
確かに60日を超えるような入院は多くありません。入院日数平均は以下のとおり。
全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター)
「これなら60日間で十分じゃん!」
と思ってしまいますが、あくまでこれは平均。脳血管疾患は平均からしても入院が長引きますし、平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きます(水泳の池江璃花子さんは10か月入院されたそうです)。
「短期の入院なら貯金切り崩しでなんとかなる。長期の入院をカバーしてほしい!」
という方なら他社の医療保険との比較は必須でしょう。他社には3大疾病の入院を無制限保障するオプションを付加できることが多いです(無制限保障としても保険料は月数百円上がるだけ)。
また、手術保障には以下の注意点があります。
- 【BAD】外来手術が保障対象外。
- 【BAD】契約1年以内は保障対象外となる手術あり。
他社の医療保険は入院中手術も外来手術も保障対象ですが、アクサダイレクト生命「定期医療」が保障対象とするのは入院中手術のみ。
例えば、胃や大腸のポリープ手術はサクッと切り取れるので日帰り(外来)手術となることも多いのですが、他社が手術給付金5万円お支払い!とかになるのに対し、アクサダイレクト生命「定期医療」は保障対象外です。この点もデメリット。
また、下記の手術は契約1年以内に受けると保障対象外となってしまいます。
- 痔瘻、痔核、脱肛手術
- 子宮関係手術(子宮筋腫摘出術、子宮ポリープ切除術(子宮内膜掻爬術を含む)、流産手術、子宮内容除去術)
- 脊髄硬膜内外手術
- 副鼻腔炎手術
- 白内障、水晶体観血手術
- ファイバースコープでの大腸、胃に対する切除術
- 眼瞼下垂症手術
- 扁桃腺摘出術
自覚症状のある人が、ちゃんと告知をせずに保険加入した場合を警戒した措置でしょう。
例えば、視界がかすんできた人が急いで保険加入。加入後すぐに入院して白内障手術を受ければ10万円ゲット(入院給付金1万円の場合)。手術後すぐに解約すれば契約者は大儲け(保険会社は大損)です。
こういうケースを防ぐための措置だとは思いますが、ポリープや痔や流産なんて「ある日突然!」もあり得ます。他社にはこんな1年ルールはないので、この点もアクサダイレクト生命「定期医療」のデメリットでしょう。
【重要ではありません】入院時一時金給付特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院時一時金給付特約 | 3万円 | 入院したとき(年2回まで)。 |
入院すると必ず3万円もらえる特約です。
短期入院でも日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、短期入院から長期入院まで民間の医療保険でがっちり備えると、保険料がめちゃくちゃ高くなります。
短期入院は貯蓄で備えて、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。入院1日あたりの平均費用は2.3万円というデータがありますが、まずは1ヶ月程度の入院をカバーできるくらい貯蓄をすることです。
保障額もたいしたことはないですし、必要性はあまり感じられません。
【シミュレーション】僕が「定期医療」に入るなら。
僕がアクサダイレクト生命「定期医療」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 主契約:入院給付金10,000円
- 特約:なし
このシミュレーションで月々の保険料は40歳なら男女ともに1,920円です。
まあでも保障内容がシンプル過ぎて優先度高めのオプションも付加できないので、加入することはないかなあと。
アクサダイレクト生命「定期医療」のメリット
アクサダイレクト生命「定期医療」は無料で利用できる健康相談サービスがある。
アクサダイレクト生命「定期医療」はティーペック社と提携して、以下のサービスを無料で加入者に提供しています。
- 日本の名医(総合相談医)のセカンドオピニオンや優秀専門臨床医をご紹介。
- 医師・看護師などに24時間365日電話で健康相談。
セカンドオピニオンというのは主治医以外のお医者さんから意見を聞くことです。患者が主治医を選ぶってなかなか難しいですよね。たまたま手が空いていたお医者さんが主治医になり、私たちを診断するケースが多いでしょう。
アクサダイレクト生命「定期医療」は日本の名医を紹介し、セカンドオピニオンを聞く機会をつくってくれます。セカンドオピニオンで助かる命もあります。
アクサダイレクト生命「定期医療」のデメリット
繰り返しになりますが、他社の医療保険にはよくある3大疾病の入院を無制限保障するオプションがありません。主契約の入院給付金は入院1回60日間が上限です。
確かに入院は短期化しているので、60日を超えるような入院は多くありませんが、可能性はゼロではありません、他社の医療保険が月数百円の保険料上乗せで3大疾病の入院が無制限保障となることを踏まえれば、この点はデメリットでしょう。
また、上述のとおり手術保障が微妙です。具体的には下記の2点。
- 外来手術が保障対象外。
- 契約から1年以内は保障対象外となる手術あり。
他社は外来手術も保障するのが当たり前ですし、契約から1年以内は保障対象外とする手術なんて聞いたことがありません。この点もデメリット。
最後に、医療保険にあると嬉しい以下のオプションがありません。
- 3大疾病一時金。がん・心疾患・脳血管疾患で入院すると、まとまった金額の一時金(100万円とか)が給付されるオプション。
- 先進医療特約。健康保険が適用されず、全額自己負担となる先進医療を受けた場合の医療費実費を保障するオプション(2,000万円限度となることが多い)。
- 抗がん剤治療特約。抗がん剤治療を受けた月に定額給付(10万円とか)するオプション。自由診療の抗がん剤治療(全額自己負担)を保障対象とすることも増えてきている。
シンプルに入院保障だけあればよい!という方にとって保険料が安いアクサダイレクト生命「定期医療」は候補に入りますが、それでも本当に怖い長期入院を保障するタイプではありません。
アクサダイレクト生命「定期医療」を検討されている方は、他社の医療保険と比較しておいた方が良いでしょう。
アクサダイレクト生命「定期医療」の評価
評価:「C」(S、A~Cで判定)。
長期入院に備えられる医療保険ではなく、そして手術の保障は弱め。あったら嬉しいオプションもありません。
また、10年定期にしては保険料も安くありません。一生涯の終身保障で手術保障もしっかりしているチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」と比較すると、その差はわずかです。
ちょっと選ぶ理由が見当たらないので評価は「C」としました。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
アクサダイレクト生命「定期医療」に申し込むなら。
アクサダイレクト生命「終身医療」はネットから申し込みできます。
公式サイト:アクサダイレクト生命「定期医療」
対面でも相談可能です。保険クリニックならアクサダイレクト生命の取り扱いがありますし、この記事で比較対象としたチューリッヒ生命とも提携しています。両社の比較なら保険クリニックが効率的です。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度3年連続No.1!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在する医療保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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ちなみにですが、マネードクターを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。
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しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。提案された生命保険に納得できなければ、
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:アクサダイレクト生命「定期医療」
オプションの種類が少なくてシンプル過ぎるところがありますし、入院保障も長期入院を保障するタイプではなく、そして手術保障にもデメリットがあります。
10年定期の医療保険ですが、保険料もずば抜けて安いということはなく、一生涯の終身保障で手術の保障もしっかりしているチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」と比較すると、その差はわずか。
アクサダイレクト生命「定期医療」を検討している方は、他社の医療保険との比較は必須です。
医療保険の比較をひとりでやる必要はありません。医療保険の専門家といっしょに比較するのが効率的です。専門家への相談はもちろん無料。相談したからって医療保険に絶対入らないといけないということはありません。
保険クリニックならアクサダイレクト生命はもちろんこと、比較対象としてチューリッヒ生命とも提携しています。40社以上の保険会社と提携しているので、各社の比較もきっちりやってくれますよ。
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※2022年9月更新