かんぽ生命だと安心みたいなイメージあります。まぁ確かに民間の生命保険会社よりは安心感ありますよね。民営化されたと言っても、国の資本が残ってますし、なにかあったら国がなんとかしてくれそう…といった感じはします(どうなるかわかりませんが)。
しかし、かんぽ生命が発売している生命保険の商品力にはちょっと疑問符がつきます。
かんぽ生命で生命保険をおすすめされた場合には、
「まぁかんぽ生命なら安心か!入っておこう!」
とはならず、他社の生命保険としっかり比較してみましょう。生命保険は長い人生でみると数百万円の買い物になることもあります。選ぶ際には慎重に。
また、既にかんぽ生命「新普通定期保険」に加入している方も、他社の定期保険と比較してみた方が良いです。他社に乗り換えれば、毎月支払っている保険料を激減できるかもしれません。
定期保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
定期保険は安いが正義です。とにかく安く!
まずはざっと概要を書いておきます。上の3点について、かんぽ生命「新普通定期保険」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (保険金額1000万円、保険期間10年) |
男性:2,900円 女性:2,600円 |
評価C |
40歳の月額保険料 (保険金額1000万円、保険期間10年) |
男性:3,800円 女性:3,200円 |
|
特約について | 【災害特約】 不慮の事故で死亡、もしくは高度障害となった場合に特約保険金を受け取れます。 【医療特約】 入院・手術・放射線治療が保障されます。 【先進医療特約】 先進医療の技術料実費が保障されます。 |
評価B |
クレジットカード払い | 不可 | 評価C |
保険料は高いです。他社の定期保険と比較すると、倍くらいの違いが出ることもあります。じゃあ倍くらい保障が手厚いのかと思ったら、そうでもないです。むしろ、かんぽ生命「新普通定期保険」の方が保障は薄めという印象があります。
ただし、死亡保障に医療特約がつけられるのは手続きが簡単になるメリットがあります。死亡保障と医療保障を別々の保険会社にするといろいろと面倒なんですよね。後述しますが、医療特約の保障範囲はシンプルで、保険料は高くないです。かんぽ生命「新普通定期保険」に加入するなら、つけておいても良いオプションでしょう(先進医療特約は保障薄めなので要注意です)。
ちなみにですが、下記リンク先で定期保険の保険料比較をしています。繰り返しますが、定期保険は安いが正義です。こちらもご参考に。
定期保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
かんぽ生命「新普通定期保険」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の定期保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【定期保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保障は保険料を支払っている期間のみです。 ・毎月支払う保険料は掛け捨てです。貯蓄性がありません(解約返戻金がない、もしくは少額です)。 |
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
200万円~1,000万円 ※100万円単位で選択可能 |
保険料を支払う期間 | 10年間 |
保険料を支払う回数 | 月払 |
保険料を支払う方法 | 口座振替 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ(10年間) |
かんぽ生命「新普通定期保険」のメリット
かんぽ生命「新普通定期保険」は死亡保障だけじゃありません。オプションとして医療保障と先進医療保障をつけられます。保障内容を下表に示します。
医療特約 | 入院保険金 | 入院1日につき定額(3,000円~15,000円の範囲で選択可能)を支給。 |
入院初期保険金 (Ⅰ型のみ) |
1回の入院につき入院保険金日額の5倍を支給。 | |
手術保険金 | 入院中の手術:入院保険金日額の20倍を支給。 外来の手術:入院保険金日額の5倍を支給。 |
|
放射線治療保険金 | 入院保険金日額の10倍を支給。 | |
先進医療特約 | 先進医療保険金 | 先進医療にかかる技術料と同額を支給(通算300万円まで)。 |
保障内容はシンプルです。その分、他社と比較して保険料も安め。悪くない保障内容です。死亡保障と合わせて、ちょっとした医療保険をつけておきたい方にとっては、ちょうどいい保障内容ではないでしょうか。
しかし、先進医療特約の保障上限が300万円である点がちょっと気になります。
先進医療とは、厚生労働大臣が定めた健康保険が適用されない医療です。全額自己負担となるので、医療費が数百万円となるケースもあります。人生一発レッドカードを避ける上でも、医療保険に入る際に先進医療特約はつけておくべきオプションです。
他社だと先進医療特約の保障上限が2,000万円となっていることが一般的です。先進医療の医療費が数百万円になる可能性があることを踏まえると、上限300万円は不安が残ります。
かんぽ生命「新普通定期保険」のデメリット
定期保険にとってはどちらも大きなデメリットです。
まず保険料が高い。他社の定期保険と保険料を比較してみます。比較対象はメディケア生命「メディフィット定期保険」です。
かんぽ生命 新普通定期保険 |
メディフィット生命 メディフィット定期保険 |
|
保障内容 | 保険金額1,000万円 保険期間10年 |
保険金額1,000万円 保険期間10年 |
30歳男性 | 2,900円/月 | 977円/月 |
30歳女性 | 2,600円/月 | 772円/月 |
40歳男性 | 3,800円/月 | 1,847円/月 |
40歳女性 | 3,200円/月 | 1,378円/月 |
かなり差がありますよね。およそ2倍~3倍くらいかんぽ生命「新普通定期保険」の方が高い。
なぜここまで差が開くのは不明です。かんぽ生命「新普通定期保険」の方が手厚い保障かというとそうでもありません。むしろデメリット2点目に書いたとおり、かんぽ生命「新普通定期保険」の方が以下の2点について保障は手薄です。
- 契約から1年間は病気で亡くなった場合の保障が半額になる。
- 契約から1年から1年6ヶ月の間は病気で亡くなった場合の保障が80%になる。
例えば、1,000万円の保険金額で契約した場合、契約から1年以内に病死すると受け取れる金額は500万円に減額されます。また、契約から1年~1年6ヶ月以内に病死した場合、受け取れる金額は800万円です。
他社にはこんな減額措置ありません。なにこれ?って思います。
【かんぽ生命「新普通定期保険」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:C(S、A~C)
定期保険で重視するべきは毎月の支払う保険料です。10円でも、1円でも安い定期保険が良い保険です。各社の定期保険を比較してみましょう。
その点、かんぽ生命「新普通定期保険」は保険料が高め。病気でなくなった場合の減額措置もありますし、いまのところはかんぽ生命「新普通定期保険」を選ぶ理由が見当たらないというのが正直な感想です。評価は「C」です。悩む余地なく「C」です。
既にかんぽ生命「新普通定期保険」に加入されている方も、見直して他社に乗り換えてみたら毎月支払っている保険料を大幅節約することができるかもしれません。しっかり他社の定期保険と比較してみることをおすすめします。
とはいえ、若い方でかんぽ生命の生命保険に加入されている方は少ないでしょう。見直しが必要なのはご両親です。ご両親がかんぽ生命の生命保険に加入していないか確認してみましょう。
かんぽ生命「新普通定期保険」の相談をするなら。
かんぽ生命「新普通定期保険」は全国のかんぽ生命窓口で相談できますが、上述のとおりトホホな感じですので、まずは他社の定期保険としっかり比較してみましょう。
すでにかんぽ生命「新普通定期保険」に加入されている方は、最寄りの保険ショップにかんぽ生命「新普通定期保険」の保険証券を持っていき、
「これ、どうなんでしょう?」
と聞いてみましょう。
とはいえ、これまでかんぽ生命にしか行ったことのない方だと保険ショップはちょっと敷居が高いですよね…。どこの保険ショップがいいのか、どこの保険ショップがどの生命保険を取り扱っているのか、迷うことがあるかもしれません。
そんなときはニアエルというサイトを使ってみましょう。ニアエルというサイトを使えば、保険ショップの検索から予約までできてしまいますし、実際に相談した人の口コミまで見ることができます。
【保険ショップの検索なら】全国1,200店舗を30秒で予約できるニアエル保険相談。
保険ショップの予約ならニアエル保険相談(旧LIFULL保険相談)です。
全国1,200店舗を予約可能。予約も簡単で、自宅近くの保険ショップを選び、
- 相談希望日時
- 名前
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(「新規」か「見直し」か「その他」かを選択)
を入力すれば予約完了です。ほんとに30秒で予約できますよ。
便利なのが取り扱っている保険会社数、キッズスペースの有無、女性スタッフの有無が一発でわかるところ。お子さんがいる主婦の方には嬉しい情報ですよね。
また、保険ショップを利用した方の口コミと評価も掲載されています。なんとなーく入りにくい保険ショップ。強引な勧誘されたらどうしよう…なんて不安になる方も多いと思いますが、利用者の口コミがあれば安心できますよね。
さらに、ニアエルにはユーザ通報制度があります。ユーザからクレームを受けた保険ショップは掲載停止の措置が検討されます。ニアエルに掲載されている保険ショップなら、実際に利用した方の口コミも掲載されてますし、通報があれば掲載停止もあり得ますし、まず安心かと。
保険ショップの検索と予約は↓をクリック。
また、近所に保険ショップがない、もしくは保険ショップへ行く時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に仕事に忙しい働く世代や、子どもが小さい家庭は保険ショップへ行くのも難しいですよね。
そんな方に向けて、生命保険の専門家が指定した場所へ訪問してくれるサービスがあります。保険見直しラボです。
【FPが指定場所へ来てくれます】保険見直しラボ 過度な営業にはイエローカード!【相談は無料です】
保険見直しラボが取り扱っている保険会社数は30社を超えます。選択肢の広さが大きなメリットです。
また、訪問型なので、自宅や会社や近所の喫茶店等、指定した場所まで来てくれます。
「自宅の近くに保険ショップがない…」
「わざわざ保険ショップまで行くの面倒くさい!」
「子供が小さくて、保険ショップまで行けない…」
そんな方にはぴったりのサービスですよね。
相談の申し込みはとっても簡単。
- ネットの申し込みフォームから相談内容、基本的な情報(名前や住所等)を入力する。3分くらいで終わります。
- オペレーターから電話がくる。相談する日程と場所の調整をする。
- 担当FPがやってくる。
これだけです。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
ちなみにですが、保険見直しラボを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。この人たちは、保険見直しラボの支社に出向いて相談したようです。
保険見直しラボの予約は↓から。
とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。保険ショップでも、保険見直しラボでも無料で相談できます。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:かんぽ生命「新普通定期保険」
保険料、保障内容の観点から、これはちょっと…という定期保険です。あえて選ぶ理由が見当たらないというのが正直なところです。
定期保険の相談は全国の保険ショップできます。ここはかんぽ生命ありきで考えず、他社の定期保険と比較してみましょう。既にかんぽ生命「新普通定期保険」に加入されている方も、一度見直しの相談しておいて損はありません。保険ショップの検索は↓をクリック!