介護保険・認知症保険の必要性と選び方は↓の書いています。
まずはざっと概要を書いておきます。明治安田生命「介護のささえ」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
保障タイプ | 介護保険 | A |
給付タイプ | 年金タイプ ※オプションで一時金もあり。 |
A |
給付条件 | 介護年金:要介護3以上 | C |
国の要介護認定と連動し、幅広く介護に備えられる介護保険です。認知症保険のように特定の症状に特化した介護保険ではありません。認知症は要介護全体の7割程度(推測)なので、介護全般に備えるのなら、認知症保険ではなく介護保険を選んだ方が無難です。
給付タイプは年金です。年金のように毎年定額を受け取ることができます。終わりが見えない介護は介護状態が続く限り毎月定額を受け取れる年金タイプが理想的。この点はメリットです。
ただし、介護年金の給付条件はやや厳しめです。
他社の介護保険は要介護2から保障されることが多いのですが、明治安田生命「介護のささえ」は要介護2よりも症状が進行した要介護3から保障です。この点はデメリットでしょう。
また、介護保険にしては珍しく死亡保険金があります。詳細は後述しますが、
「介護にならずに亡くなったから、介護保険から1円も給付されなかった!」
ということはないのですが、保険料の高さと保障条件の厳しさを鑑みれば、お得になるケースは限定されるかなと感じます(自分で貯めたほうが良さそう)。
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明治安田生命「介護のささえ」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他社の介護保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【介護保険】 ・要介護認定と連動した保障のある保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
主契約 | 【介護終身年金】 要介護3以上に認定された場合に一生涯年金給付(死亡給付金もあり)。 |
特約(オプション) |
【介護一時金保障特約】 要介護3以上に認定された場合、もしくは亡くなった場合に一時金給付。 【軽度介護一時金保障特約】 要介護1、2に認定された場合、もしくは亡くなった場合に一時金給付。 【軽度介護保険料払込免除特約】 要介護1、2に認定され、1年後もその状態が継続したときに保険料の支払いが免除。 |
保険料を支払う期間 | 以下から選択可能。 ・60歳まで~90歳まで(5歳刻み) ・10年、20年 ・終身(一生涯) |
契約できる年齢 | 40歳~80歳 |
保険料を支払う方法 | 口座振替 |
保障される期間 | 終身(一生涯) |
明治安田生命「介護のささえ」のデメリット
冒頭でも触れましたが介護年金の給付条件が要介護3です。同じ介護保険の朝日生命「あんしん介護保険」と保障条件を比較してみます。
朝日生命「あんしん介護保険」 | 明治安田生命「介護のささえ」 | |
介護一時金 | 介護一時金タイプ:要介護3以上 要支援一時金タイプ:要支援2以上 |
介護一時金保障特約:要介護3以上 軽度介護一時金保障特約:要介護1or2 |
介護年金 | 要介護1以上 | 要介護3以上 |
ポイントは赤字です。明治安田生命「介護のささえ」の介護年金は要介護3以上に認定されないと給付されません。
一方で、朝日生命「あんしん介護保険」は要介護1から給付。要介護認定は症状が重いほど数字が上がっていくので、給付条件が緩いのは朝日生命「あんしん介護保険」です。
ちなみにですが、要介護1と要介護3の状態を比較すると、以下のとおり。要介護3はけっこう症状が進行してます。
要介護1 | ・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。 ・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。 ・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。 ・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。 ・混乱や理解低下がみられることがある。 |
要介護3 | ・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話が自分ひとりでできない。 ・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。 ・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。 ・排泄が自分ひとりでできない。 ・いくつかの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。 |
要介護3となると相当進行してしまっていて、ひとりでは何もできない状態です。家族で面倒を見るのが厳しくなるのもこれくらいからで、特別養護老人ホーム(通称:特養)に入居するための必要条件は要介護3以上。これくらいの重度にならないと明治安田生命「介護のささえ」の介護年金を受け取ることはできません。
この点はデメリットでしょう。
一方で、要介護1は一人暮らしも不可能ではない状態と言われています。これくらいから年金を受け取れれば安心です。
明治安田生命「介護のささえ」のメリット
介護年金の2回目以降給付条件が「生存」のみ。
他社の介護保険は要介護状態と認定されたのち、症状が回復して認定解除となれば介護年金の給付がストップします。
しかし、明治安田生命「介護のささえ」は一度認定されれば、症状が回復したとしても一生涯年金が給付され続けます。生存している限りは年金が給付されます。
ただし、繰り返しますが明治安田生命「介護のささえ」の介護年金は要介護3から給付です。要介護3は相当症状が進行しているので、回復の見込みがかなり薄い状態。メリットとして書きましたが、要介護3から回復して介護年金を受け取り続けるのはレアケースと考えておいたほうがいいでしょう。
要介護にならずに亡くなっても何かしら受け取れる(しかし、自分で貯めたほうがよさそう)。
明治安田生命「介護のささえ」には死亡保険金があります。この死亡保険金は、亡くなったときに介護年金として受け取った額が差し引かれて給付されます。
例えば介護年金60万円・死亡保険金300万円(死亡保障5倍型)のケースだと、
①介護状態とならずに亡くなった(介護年金なし)
→死亡保険金300万円を給付
②介護状態となって1年後に亡くなった(介護年金60万円受け取り)
→死亡保険金240万円を給付
③介護状態が5年以上続いて亡くなった(介護年金300万円以上受け取り)
→死亡保険金0円
です。1円も受け取らずに亡くなった!ということはあり得ません。少なくとも300万円受け取れます。
実際に要介護認定を受ける可能性は高くありません。2022年2月の厚生労働省調査では65歳以上の第1号被保険者数が約3589万人。そのうち国の要支援・要介護認定を受けている人は約676万人。割合にすると18.8%です。
国から
「あなたは介護が必要ですよ」
と認定され、何らかの介護サービスを受けている65歳以上の割合はだいたい5人に1人。がんは一生涯で2人に1人が罹患すると言われているので、要介護となる確率はがんよりも低いと言っていいでしょう。
なので、民間の介護保険に加入しても多くの場合は払い損で終わります。保険料は掛け捨てなので、要介護認定を受けることなく亡くなった場合は1円も受け取れません。このときの
「介護保険なんて必要なかったじゃん!」
といったがっかり感は計り知れないものがあります(要介護とならずに一生涯を終えたことは幸せではあるのですが)。
こういうがっかり感を極力減らすために明治安田生命「介護のささえ」は
「介護状態にならずに亡くなっても、死亡保険金を受け取ることができる」
といった商品設計になっています。
しかし、パッと見はお得に思える商品設計ですが、その代わりに保険料は高いです。
60歳男性が介護年金60万円・死亡保険金300万円(死亡保障5倍型)で契約すると月々の保険料は16,146円。概ね76歳のときに支払った保険料総額が300万円を超えます。
ケース分けして考えると
①76歳未満で亡くなった場合(要介護認定の有無に関わらず)。
②76歳以上で亡くなり、それまでの要介護3以上の認定期間が5年を超えた場合。
といったケースだとお得になることが多いかと。
①は支払った保険料総額が300万円未満なのに対し、死亡保険金と介護年金の合計は300万円を超えるので確実にお得。しかし、60歳男性の平均余命は22.84年(厚生労働省)なので、平均的には82歳程度まで生きることができます。①の可能性はそんなに高くありません
②のケースは要介護3に認定された年齢(期間)と亡くなった年齢によって損得が変わりますが、介護年金は300万円は超えるのでお得になる可能性が高いです。
ただし、介護期間の平均は5年1ヶ月(生命保険文化センター)と言われてますが、要介護3以上ともなると先は長くないので介護生活が5年を超えることも多くはないと考えられます。要介護3以上の状態が5年以上続けば介護する家族も介護される本人も地獄ですが、可能性としては高くありません。②のケースも多くはないかと。
一方で、損をするのは
③76歳以上で亡くなり、それまでの要介護3以上の認定期間が5年未満の場合(要介護認定されない、もしくは要介護2以下でストップしたケースも含む)。
かなと。支払った保険料総額が300万円超なのに対し、死亡保険金と介護年金の合計は300万円です。実際は③のケースが最も多いでしょう。
まあみんなが得する保険というのはあり得ないのですが、それにしても損をする可能性が高いかなと感じます。これなら自分で貯めた方がよいのではと。
明治安田生命「介護のささえ」の評価。
評価:C(S、A~Cで判定)
死亡保険金があるので、
「介護状態にならなかったら何も受け取れない(確実に払い損)!」
ということはあり得ません。メリットのところで書いたように、お得感はありますが保険料が高めで介護年金の給付条件が厳しいので、払い損になる可能性が高いかと。
よって評価は「C」が妥当と感じます。自分で貯める、もしくは上述した朝日生命「あんしん介護保険」と比較しておいて損はないでしょう。
明治安田生命「介護のささえ」の相談をするなら。
明治安田生命「介護のささえ」は全国の保険ショップで取り扱ってます。
でも、保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うち明治安田生命やってないんですよー」
なんてことを言われたら心折れますよね…。そんなことがないように、事前に最寄の保険ショップが明治安田生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら明治安田生命はもちろんのこと、本記事で比較対象とした朝日生命とも提携しています。両社の比較もかんたんにやってくれますよ。
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保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
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の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険や独自基準のある介護保険・認知症保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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まとめ
公式サイト:明治安田生命「介護のささえ」
死亡保険金という他社にはあまり見られない特徴はありますが、保険料が高めで介護年金の給付条件が厳しいので、払い損になる可能性が高いかと。自分で貯めるか、他社の介護保険を検討した方がよいでしょう。
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