入院1回の保障限度日数が1,095日間(3年間)というのが大きな特徴の医療保険です。
他社の医療保険だと入院1回の上限が60日間もしくは120日間が主流です。1,095日間は業界最長不倒でしょう。入院が長引きやすいメンタル系疾患や神経系疾患となっても安心かなと。
しかし、保険料はけっこう高め。ある程度の経済的な余裕があり、高齢者になってからの長期入院に不安を抱える50代・60代の方なら候補に入る医療保険だと感じます。
また、オプションにもちょっと注意が必要だったりします。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、楽天生命「医療保険1095α」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障。その他のケガや疾病が1,095日まで保障。 | A |
通院保障(がん) | 抗がん剤治療特約なし | C |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:1回目診断確定、2回目以降入院 心疾患:入院 脳血管疾患:入院 【給付間隔・上限】 1年に1回、6回まで |
B |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・10年更新型 | B |
30歳の月額保険料 (入院給付金5千円、保険料支払期間終身) |
男性:2,690円 女性:2,740円 |
C |
40歳の月額保険料 (入院給付金5千円、保険料支払期間終身) |
男性:3,700円 女性:3,430円 |
入院保障に大きな問題はありません。がん・心疾患・脳血管疾患の入院は無制限保障ですし、それ以外のケガや入院が入院1回につき1,095日間まで保障されます。1,095日は業界最長不倒でしょう。この点は安心です。
抗がん剤治療特約はありません。他社だと、抗がん剤治療を受けた月に10万円給付するオプションを付加できることが多いのですが、楽天生命「医療保険1095α」にはありません。通院で抗がん剤治療を受けてるけど副作用が辛くて働けない!といった状況に不安が残ります。
3大疾病一時金の保障範囲はがん・心疾患・脳血管疾患です。保障範囲は他社同等なのですが、給付回数に上限があったり、給付額が減額されたりといった注意点があります。他社と比較すると保障内容はやや寂しくなってます。
先進医療保障は2,000万円限度で保障。この点も良いのですが、10年更新型なんですよね…。10年ごとに契約更新(保険料は上がる可能性が高い)となる点には要注意です。他社だと終身型といって一生涯保険料が変わらないタイプが主流です。
そして主契約の「1入院1,095日保障」が影響しているため、保険料は高めです。
医療保険の相談は保険クリニックで!
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楽天生命「医療保険1095α」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院給付金・手術給付金
楽天生命「医療保険1095α」は入院・手術の保障を主契約とするオーソドックスな医療保険です。
保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院1日3000円~20,000円から選択。※1,000円単位 | 入院1日につき給付 |
手術給付金 | ■Ⅰ型 ①約款所定の手術を受けたとき 入院給付金の10・20・40倍 ②入院中手術(①を除く) 入院給付金の5倍 ■Ⅱ型 ①約款所定の手術を受けたとき 入院給付金の10・20・40倍 ②入院中・外来の手術(①を除く) 入院給付金の10倍 |
手術1回につき給付 |
よくある医療保険の入院保障は
「入院1回60日間まで保障!がん・心疾患・脳血管疾患の入院は無制限保障!」
です。
ちょっと気が利いた医療保険だと、
「入院1回60日間まで保障!ストレス性疾患は入院1回365日間まで保障!がん・心疾患・脳血管疾患の入院は無制限保障!」
で、ストレス性疾患の入院保障が延長されます。
楽天生命「医療保険1095α」はさらにその上を行く
「入院1回1,095日間まで保障!もちろんストレス性疾患も入院1回1,095日間まで保障!がん・心疾患・脳血管疾患の入院は無制限保障!」
です。他社を圧倒的に凌駕してます。実質的には全ての疾病やケガの入院が無制限保障と考えてよいかと。
ちなみにですが、入院日数の平均は以下のとおりです。
全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター)
上記のリンク先を参照頂けるとわかるのですが、入院日数は意外と短いです。これだけ見ると、
「1,095日の入院保障なんてムダじゃん!60日間保障で十分じゃん!」
と思ってしまいますが、あくまでこれは平均。
脳血管疾患は平均からしても入院が長引きますし、がんも部位や症状によっては長期入院となることもあります。
メンタル疾患・神経系疾患も入院が長引きます。鬱病が入院するほど重症化することも稀ですが、こじらせてしまうと長期入院は珍しくありません。統合失調症は日本人の100人に1人弱が罹ると言われていて、その入院日数平均は570.6日。アルツハイマーも罹ってしまえば退院できずにそのまま病院で亡くなることが少なくありません。
医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、長期入院の保障は重要です。この点は楽天生命「医療保険1095α」のメリットです。
【重要ではありません】退院・通院特約
名称 | 給付額 | 給付条件 |
通院給付金 | 通院1日1,500円~10,000円から選択。 | 通院1日につき給付 |
退院給付金 | 通院給付金の10倍or20倍から選択可能。 | 5日間以上入院して退院した場合 |
退院後の通院を保障するオプションです(入院のない通院は保障対象外)。
保障内容は以下のとおり。
- 退院の翌日から120日以内の通院が保障対象。
- 入院1回につき30日間の通院が保障対象。
- 保障期間通じて1,095日限度。
その他に5日以上の入院を経て退院すると退院給付金を受け取れます。
まあでも保障額は通院1日5,000円程度なので、
「5,000円のために保険金請求手続きする方がめんどくさい!」
ということがよくあります。必要性は薄いかなと。
【重要ではありません】入院一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院一時金特約 | 10万円・20万円・30万円から選択可能。 | 入院したとき。 |
入院すれば必ず給付される一時金です。日帰り入院でも給付されます。短期入院の保障を強化する特約です。
短期入院でも、日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、短期入院から長期入院まで民間の医療保険でがっちり備えると、保険料がめちゃくちゃ高くなります。
短期入院は貯蓄で備えて、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。入院1日あたりの平均費用は2.1万円というデータがありますが、まずは2週間から1ヶ月程度の入院をカバーできるくらい貯蓄をすることです。
ちなみにですが、入院一時金特約を付加すると継続入院60日に1回の間隔で一時金が給付されます。上述のとおり楽天生命「医療保険1095α」は入院1回1,095日まで保障されるので、さらに60日に1回一時金給付はちょっとオーバースペック感もあります。必要性は薄いでしょう。
【重要ですが…】 先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療特約 | 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 | 先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
例えば、先進医療のひとつに重粒子線治療があります。
重粒子線治療は放射線治療の進化版で、がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
しかし、保障内容はイマイチ。
- 【BAD】一時金がない。
- 【BAD】10年更新型。
他社の先進医療特約には、10万円程度の一時金を給付するタイプがあります。
先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。一時金は交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金ですが、楽天生命「医療保険1095α」にはありません。この点はちょっと残念。
また、先進医療特約は10年更新型です。10年ごとに保険料が見直されます。
現在は月100円程度の保険料で先進医療特約を付加できますが、将来的に先進医療が普及し、生命保険会社の保険金支払いが膨らめば、保険料が爆上げされる可能性も否めません。
他社は「終身型」といって一生涯保険料が上がらないタイプが主流です。保険料が10年ごとに更新される(上がる可能性が高い)10年更新型である点は、楽天生命「医療保険1095α」のデメリットでしょう。
【重要です】がん特約Ⅱ
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん特約Ⅱ | 50万円~200万円の範囲で選択可能(10万円単位)。 | 【1回目】 始めてがんと診断されたとき。 【2回目以降】 1年以上経過して入院したとき。 |
がんと診断、もしくは入院した際にまとまった金額の一時金を受け取れる特約です。治療の早い段階で大きな金額を確保できるので、
「医療保険、入っておいてよかった…」
と実感できるのががん特約Ⅱ。
特にがん特約Ⅱが役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方です。
東京女子医大の調査では、がんと診断されてからフルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときにドカッと100万円とかを銀行口座に振り込んでくれるのが、がん特約Ⅱです。生活を破綻させないために必要な特約です。
良い点とイマイチな点をまとめておきます。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回。
- 【BAD】がんの2回目以降の給付条件が入院に限定されている。
- 【BAD】給付回数の限度あり。通常のがんは6回まで。上皮内がんは1回のみ。
ちょっと古い医療保険だと一時金が2年に1回しか一時金給付されないことがあります。2年は長いですよね。がんなんて2年以内に再発することも珍しくありませんが、再発して凹んでいるのに
「あ、前回から2年経過してないので一時金お支払いできませんよ!」
って言われたらイラっときます。楽天生命は1年に1回給付です。悪くありません。
一方で、給付回数には上限があります。悪性新生物は最大6回で、上皮内がんは1回のみ。
まあ一生涯で6回も一時金を受け取ることも稀ですが、他社は
「悪性新生物も上皮内がんも回数無制限でお支払い!」
が主流です。この点はやや注意。
ちなみに、上皮内がんとは、がん細胞がリンパ管や血管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞はリンパ管や血管で全身に運ばれて転移するので、上皮内がんのうちに治療しておけば、転移する可能性は低いと言われています。
「早めに見つかって良かったですね!」
と言われるのが上皮内がん。大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで早期発見されたというデータもあるので、珍しいがんではありません。給付回数が1回のみである点はやや不安。
他社は上皮内がんも通常のがんと同じ扱いをすることが多いです(回数無制限給付)。この点も注意です。
また、がんの2回目以降の給付条件が入院に限定されます。通院治療だけの場合は保障対象外。
がんの3大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で治療するケースが増えてきています。給付条件が入院に限定されてしまうと、がんの治療が続いているのに一時金が支払われないということもあり得ます。
最近は2回目以降の給付条件を入院or通院とする医療保険が増えています。この点もデメリットでしょう。
【重要です】7疾病特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
7疾病特約 | 50万円~200万円の範囲で選択可能(10万円単位)。 ※急性心筋梗塞、脳卒中は設定額の100%給付。 ※急性心筋梗塞、脳卒中以外は設定額の20%給付。 |
以下の疾病で入院した場合。 ・心疾患 ・脳血管疾患 ・糖尿病 ・高血圧性疾患 ・肝疾患 ・腎疾患 ・すい疾患 |
こちらは心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・腎疾患・すい疾患で入院した際に一時金が給付される特約です。
こちらも良い点とイマイチな点をまとめておきます。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回(急性心筋梗塞・脳卒中)。
- 【GOOD】心疾患・脳血管疾患をまるごと保障。
- 【BAD】給付回数に限度あり。
給付間隔が1年に1回である点は上述したがん特約Ⅱと同じです。心疾患も脳血管疾患も1年以内に再発することは珍しくなく、さらに再発した時のほうが重症化しやすい疾病です。この点はメリットでしょう。
また、ちょっと古い医療保険だと心疾患・脳血管疾患の一部である急性心筋梗塞・脳卒中のみを保障対象とすることもあるのですが、楽天生命は幅広く心疾患・脳血管疾患まるごと保障対象としています。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患が保障対象外になります。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。
また、脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。
しかし、こちらも給付回数に上限があります。急性心筋梗塞・脳卒中は通算6回まで一時金が給付されますが、急性心筋梗塞・脳卒中以外は1回のみ。
最近の主流は「心疾患・脳血管疾患を回数無制限保障!」です。他社と比較すると、心疾患・脳血管疾患の保障は若干薄いかなと。
【重要ではありません】3大疾病保険料払込免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
3大疾病保険料払込免除特約 | 保険料の支払いが免除される。 (保障は継続する) |
・がんと診断されたとき。 ・心疾患、脳血管疾患で入院したとき。 |
よくCMで見る「以降の保険料は頂きません!」という特約です。所定の条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。
保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約は有料です。付加すれば月々の保険料はググっとあがります。
保険料を上げてまで保険料払込免除特約を付加するかは微妙なところ。そもそも医療保険はそこまで保険料が高くないので、保険料支払いが免除されても家計への影響は軽微でしょう。
必要性は薄いかと。
【シミュレーション】僕が楽天生命「医療保険1095α」に入るなら。
僕が楽天生命「医療保険1095α」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 主契約:入院給付金5,000円
- 特約:先進医療特約、がん特約Ⅱ(50万円)、7疾病特約(50万円)
先進医療特約は必須。がん・心疾患・脳血管疾患で働けない!といったケースに備えるために、がん特約Ⅱ・7疾病特約の一時金特約も付加しておきます。
しかし、保障は入院に偏り過ぎてるかなという感もあります…。
楽天生命「医療保険1095α」のメリット
繰り返しになりますが、入院1回1,095日間まで保障対象は業界最長不倒です。
他社はがん・心疾患・脳血管疾患の入院に限定して無制限保障することが多いのですが、楽天生命「医療保険1095α」は
- がん・心疾患・脳血管疾患の入院は無制限保障(これは他社も同じ)。
- それ以外のケガや疾病は入院1回1,095日保障(これがすごい)。
です。特に入院が超長期になることが多いメンタル・神経系疾患の入院も1,095日保障する点は他社にない大きなメリットでしょう。
楽天生命「医療保険1095α」のデメリット
先進医療特約は10年更新型です。10年ごとに契約が更新されて保険料が見直されます(上がる可能性が高いです)。他社は一生涯保険料が変わらない終身型が主流である点を踏まえれば、この点はデメリットでしょう。
また、がん特約Ⅱ・7疾病特約には給付回数に限度があります。他社の医療保険は回数無制限給付が当たり前。この点もデメリットですね。
保険料も高めです。
現在発売されている医療保険のなかでは上の中くらいであるメディケア生命「新メディフィットA」と月々の保険料を比較してみます。保障内容は極力合わせますが、全く同じ保障内容で比較するのは難しいのでご参考程度に。
医療保険1095α | 新メディフィットA | |
保障内容 | 入院給付金:5,000円(1,095日間) 手術給付金:Ⅰ型(5万円~20万円) 通院給付金:1,500円 退院給付金:15,000円 入院一時金特約:10万円 先進医療特約あり ※がん、心疾患、脳血管疾患は入院日数無制限保障。 |
入院給付金:5,000円(120日間) 手術給付金:Ⅱ型(5万円~25万円) 通院特約:3,000円 退院給付金:なし 入院一時給付特約:10万円 先進医療特約あり ※がん、心疾患、脳血管疾患は入院日数無制限保障。 |
30歳男性 | 4,000円 | 2,453円 |
30歳女性 | 4,130円 | 2,836円 |
40歳男性 | 5,430円 | 3,392円 |
40歳女性 | 4,910円 | 3,043円 |
メディケア生命「新メディフィットA」の方がだいぶ安くなってます。
保険料差の大きな要因はがん・心疾患・脳血管疾患以外の入院1回に対する保障上限日数が
楽天生命「医療保険1095α」:1,095日
メディケア生命「新メディフィットA」:120日
にあると推測されますが、それにしてもちょっと高いかなという印象です。長期入院を保障してくるのは安心ですが、これくらいの保険料を払ってまであらゆるケガや疾病の長期入院に備える必要があるかはその人の価値観によって分かれるでしょう。
最後に、保障が入院に偏り過ぎている感もあります。
最近の医療は入院から通院にシフトしています。医療費のかかる入院は減らして、通院での治療に切り替えていくというのが国の政策。特にがんです。がんの3大治療(手術・薬物療法・放射線治療)は手術を除けば通院で受けるケースが増えてきています。
その点、楽天生命「医療保険1095α」はがんの通院保障が弱いかなと。
- がん特約Ⅱの2回目以降の給付条件が入院に限定される。
- 抗がん剤治療を保障する特約がない。
1点目は上述のとおりです。
2点目について。
がんも手術で切り取ることができればそれほど怖くはありません。怖いのは手術で切り取ることができずに、副作用のきつい抗がん剤を打ち続けるケース。
これにハマると
通院(もしくは短期入院)で抗がん剤を打つ→3週間くらい自宅でじっと副作用に耐える
を繰り返すことになります。副作用がきついので満足に働くことも難しく、徐々に減っていく銀行口座の残高を眺めて悲観的になることが多いです。
他社だと抗がん剤治療特約というオプションがこんなピンチを救ってくれます。抗がん剤治療特約を付加しておけば、抗がん剤治療を受けた月に10万円程度受け取れるので、経済的にはまあまあ安心。
その抗がん剤治療特約が楽天生命「医療保険1095α」にはありません。通院で抗がん剤治療を受けるといったケースだと通院給付金が数千円支払われて終わり(退院・通院特約を付加した場合)なので、ちょっと厳しいかなと感じます。
楽天生命「医療保険1095α」の評価
評価:B(S、A~Cで判定)
入院1回1,095日間保障というのは画期的です。入院は短期化していますが、がんや脳血管疾患は症状によっては入院が長引きますし、メンタル疾患・神経系疾患は超長期の入院となることも珍しくありません。
ただし、保険料が高いんですよね…。他にも優先度の高い先進医療特約が10年更新型だったり、一時金特約の給付回数に限度があったり抗がん剤治療特約がなかったりと、入院保障以外の保障は中途半端な印象を受けます。
よって評価は「B」としました。
冒頭書いたとおり、ある程度の経済的な余裕があり、高齢者になってからの長期入院に不安を抱える50代・60代の方なら候補に入る医療保険だと感じます。
比較対象の医療保険として下記を挙げておきます。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好です。
●メディケア生命「新メディフィットA」
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
楽天生命「医療保険1095α」の相談をするなら。
楽天生命を取り扱っている保険ショップは希少です。ほぼありません。楽天生命「医療保険1095α」に申し込むなら、楽天生命の営業に直接相談することが多いかと。
公式サイト:楽天生命「医療保険1095α」
他社との比較なら最寄りの保険ショップでやってくれます。楽天生命の営業に相談する前に、複数の保険会社を取り扱ってる保険ショップで比較してもらいましょう。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【保険の相談なら!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
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実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
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という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
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②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
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- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
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これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。楽天生命とは提携していませんが、比較対象としたチューリッヒ生命・メディケア生命と提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル
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保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する
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といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。
また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で
- 相談希望日時
- 氏名
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だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。
予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。
もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:楽天生命「医療保険1095α」
入院1回1,095日間保障対象となるのは業界最長不倒です。入院が長期化しやすいメンタル疾患・神経系疾患に備えられるという点は画期的。
しかし、保険料は高めです。ある程度の経済的な余裕がある50代・60代の方が、お年寄りになってからの長期入院に備えるという目的であれば候補に入る医療保険です。
一方で、スタンダードな医療保険でも入院1回120日まで保障対象にできますし、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院は無制限保障にできます。そしてオプションの種類も豊富。多くの方にとっては、他社の医療保険でも十分な保障内容を確保できるでしょう(しかも保険料は安い)。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好です。
●メディケア生命「新メディフィットA」
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
このあたりと比較しておいて損はないかと。
医療保険の比較は専門家にやってもらいましょう。ただでさえ保障内容が複雑な医療保険。一度は専門家に相談しておいたほうが安心です。
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※2023年1月更新