介護保険・認知症保険の必要性と選び方は↓の書いています。
まずはざっと概要を書いておきます。アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
保障タイプ | 介護保険 | A |
給付タイプ | 年金+一時金タイプ | A |
給付条件 | 【65歳まで】 ①所定の高度障害 ②「痴ほう(認知症)による要介護状態」が3カ月以上継続 ③「寝たきりによる要介護状態」が6カ月以上継続 【65歳以降】 ●介護保障プラン ①「痴ほう(認知症)による要介護状態」が3カ月以上継続 ②「寝たきりによる要介護状態」が6カ月以上継続 ●公的介護保険制度連動年金プラン 要介護もしくは要支援認定を受けた場合。 |
C |
幅広く介護に備えられる介護保険です。認知症保険のように特定の症状に特化した介護保険ではありません。認知症は要介護全体の7割程度(推測)なので、介護全般に備えるのなら、認知症保険ではなく介護保険を選んだ方が無難です。この点は安心。
給付タイプは年金+一時金です。給付条件を満たせば
- 初年度に一時金を給付。
- 毎年年金を給付。
を受け取ることができます。終わりが見えない介護は介護状態が続く限り定額を受け取れる年金タイプが理想的。この点はメリットでしょう。
また、給付条件は65歳までと65歳以降で分かれます。
65歳までは高度障害と認知症・寝たきりが保障対象。
高度障害とは、両目失明・両腕切断・両足切断といったようなかなりヘビーな状況です。高度障害を負ってしまうと一大事ですが、その可能性はかなり低いです。
また、65歳までに認知症や寝たきりになることもそうそうないでしょう。65歳までにアフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」の保障を受けることはまずないかと(死亡保障もあります)。
65歳以降になると保障プランを以下の4つから選択することになります。
- 介護保障プラン
- 公的介護保険制度連動年金プラン
- 確定年金プラン
- 一時金受取プラン
詳細は後述しますが、どれもちょっと…。
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アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他社の介護保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【介護保険】 ・介護状態を保障する保険です。 ・解約時に解約返戻金が戻ってくる場合があります。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
主契約 | 【介護一時金・介護年金】 所定の「認知症による要介護状態」が3ヶ月継続した場合、もしくは「所定の寝たきりによる要介護状態」が6ヶ月以上継続した場合に一時金・年金が給付されます。 【高度障害一時金・高度障害年金】 「所定の高度障害状態」が6ヶ月継続した場合に一時金・年金が給付されます。 【死亡保険金】 死亡時に死亡保険金が給付されます。 |
保険料を支払う期間 | 以下から選択可能。 ・60歳まで、65歳まで、70歳まで、75歳まで ・終身(一生涯) |
契約できる年齢 | 18歳~70歳 |
保険料を支払う方法 | 口座振替、クレジットカード |
保障される期間 | 終身(一生涯) |
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」のメリット
冒頭書いたとおり、65歳以降は以下の4プランから保障内容を選択できます。
介護保障プラン | 以下のいずれかに該当した場合に介護一時金・介護年金を受け取れる。 ①所定の「痴ほう(認知症)による要介護状態」が3カ月以上継続したとき ②所定の「寝たきりによる要介護状態」が6カ月以上継続したとき ※亡くなった場合に死亡保険金あり。 |
公的介護保険制度連動年金プラン | 公的介護保険の要介護認定・要支援認定を受けた場合、年金を受け取れる。 ※認定を受けずに亡くなった場合は払戻金あり。 |
確定年金プラン | 介護状態に関係なく、年金を受け取れる。 |
一時金受取プラン | 介護状態に関係なく、一時金を受け取れる。 |
各プランを説明していきます。
介護保障プラン
アフラックの独自基準に基づいて介護一時金と介護年金が支払われるプランです。他社の介護保険は国の要介護認定と連動することが多く(要介護2に認定されたら保障!とか)、なかなか特徴的なプランです。
その独自基準は以下の2つ。
- 痴ほう(認知症)による要介護状態が3ヶ月継続した場合。
- 寝たきりによる要介護状態が6ヶ月継続した場合。
上記の「痴ほう(認知症)による要介護状態」とは以下の全てを満たした状態です。
(1)季節または朝・真昼・夜のいずれかを認識できないこと。
(2)いま住んでる自分の家、または今いる場所を認識できないこと。
(3)日頃接している家族、または日頃接している周囲の人の認識ができないこと。
時間と季節がわからない、自宅に帰ってこれない、配偶者・子供・孫を認識できないといったかなり進行した認知症の状態です。国の要介護認定に換算すれば、要介護4から5といったところでしょう。
また、「寝たきりによる要介護状態」は常時寝たきりでベッド周辺の歩行すらできない状態。こちらも国の要介護認定に換算すれば、要介護4から5といったところです。
他社の介護保険は要介護2程度から保障するのが平均的です。要介護2はそろそろ一人暮らしが難しくなる介護の入口。他社と比較すると、アフラックの介護保障プランの保障条件はかなり厳しめです。
また、本プランを選択しても、お得になる可能性は高くはないと感じます。
例えば、介護が気になり始める55歳男性が基準介護年金年額60万円を契約。80歳でヘビーな介護状態となったケースだと、
●支払った保険料総額
2,737,800円(月9,126円×12ヶ月×25年)
●受け取れる保険金
死亡保険金:60万円
介護一時金:60万円
介護年金:月5万円×介護期間
介護年金は介護状態が続く限り受け取れます(最長10年)。介護期間が31ヶ月を超えれば介護年金が155万円となり、受け取った保険金総額が275万円。ようやくお得になります。
しかし、上述のとおり給付条件は介護の末期です。2022年2月の厚生労働省調査では65歳以上の第1号被保険者数が約3589万人。そのうち国の要介護4、5の人は約142万人。割合にすると4%弱です。
さらに、要介護4、5ともなると先は長くありません。介護が長く続いてしまえば本人も周囲も地獄ですが、実際はそこまで長引くこともにないかと。
お得になる可能性は低いでしょう。
確定年金プラン・一時金受取プラン
確定年金プラン・一時金受取プランは介護状態にならなくてもお金を受け取れます。
パッと見はお得なプランに思えますが、支払った保険料に対して、いくら戻ってくる割合(返戻率)は高くありません。
2014年のパンフレットによると返戻率の例は
確定年金プラン:84.3%
一時金プラン:80.5%
なので元本割れ。100万円保険料を払って80万円強しか戻ってこない計算です。
そして現在はパンフレットに返戻率の記載がありません。契約者が支払った保険料は資産運用(主に債券で)されるのですが、昨今の低金利を踏まえれば、返戻率を書けない理由があるのかもしれません。
公的介護保険制度連動年金プラン
公的介護保険の要介護認定・要支援認定を受けた場合に年金を受け取れるプランです。
繰り返しますが、他社の介護保険は平均して要介護2を給付条件にしています。それと比べれば、要介護・要支援のレベルに関係なく認定されれば年金を受け取れるのは有利です。
しかし、返戻率は高くありません。
2014年のパンフレットによると介護が10年続いた場合の返戻率が107.1%。
そして、現在は本プランもパンフレットに返戻率の記載がありません。契約者が支払った保険料は資産運用(主に債券で)されるのですが、昨今の低金利を踏まえれば、返戻率を書けない理由があるのかもしれません(2回目)。
さらに、2014年のパンフレットの例では介護が10年続いて107.1%。介護期間の平均は5年1ヶ月(生命保険文化センター)なので、10年続く可能性は高くありません。
ということで、給付条件はゆるいものの、公的介護保険制度連動年金プランもお得にはならないことが多いと考えられます。
結論。
メリットとして4プランから保障を選べる点をあげましたが、どのプランもうーん、ちょっと…。
まとめます。
●介護保障プラン
お得になる可能性はゼロではないが低い。給付条件がかなり厳しい。
●確定年金プラン
支払った保険料より受け取れる金額の方が少ないと推測(元本割れ)。
●一時金受取プラン
支払った保険料より受け取れる金額の方が少ないと推測(元本割れ)。
●公的介護保険制度連動年金プラン
給付条件は緩いものの、条件を満たしても元本割れする可能性が高いと推測。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」を選ぶ理由がないというのが正直なところです。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」のデメリット
メリットのところに書いたので、ここでは繰り返しませんが、選べる4プランどれもちょっと…。アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」を選ぶ理由が見当たりません。
また、65歳以降の介護保障は介護保障プランと公的介護保険制度連動年金プランの2つから選べますが、いざ要介護となった場合に介護年金を受け取れる期間は
介護保障プラン:一生涯or10年間から選択できるけど、そもそも介護の末期から保障されるので、そんなに長くは介護年金を受け取れない。
公的介護保険制度連動年金プラン:最長10年までしか保障されない。
です。
公的介護保険制度連動年金プランの介護年金は最長で10年間しか給付されません。上述のとおり、10年を超えて介護が続く可能性は高くありませんが、他社は無制限給付が一般的です。
そもそも介護保険は払い損になることが当たり前(要介護認定を受ける可能性は高くない)。それでも介護保険に入る目的は
「家族も本人もつらい地獄の長期介護をサポートする」
にあるでしょう。親を長期介護された方が、子どもに迷惑をかけないために加入するケースが多いです。
それなのに、10年で保障をぶった切るのはなんだなかなぁと感じます。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」の評価。
評価:C(S、A~Cで判定)
繰り返しますが、65歳までに保障されるケースは極稀ですし、65歳以降で選択できる4プランも魅力的には思えません。
評価は「C」です。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」をご検討の方は、他社の介護保険と比較したほうがよいでしょう。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」の相談をするなら。
アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」は全国の保険ショップで取り扱ってます。
でも、保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちアフラックやってないんですよー」
なんてことを言われたら心折れますよね…。そんなことがないように、事前に最寄の保険ショップがアフラックを取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならアフラックはもちろんのこと、他社の介護保険も取り扱っています。比較もかんたんにやってくれますよ。
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保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険や独自基準のある介護保険・認知症保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
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まとめ
公式サイト:アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」
65歳まで保障されるケースは極めて稀ですし、65歳以降で選択できる4プランもちょっと…。アフラック「スーパー介護年金プランVタイプ」を選ぶ理由が見当たらないというのが正直なところです。他社の介護保険との比較は必須でしょう。
とはいえ、保険の比較なんてよくわからないですよね。そんなときは専門家の力を借りましょう。
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