オリックス生命が流行に乗って発売したドル建て終身保険「Candle(キャンドル)」。雑誌の保険特集でも評価が高く、注目されているドル建て終身保険ですが、
「こ、これは…」
と思ってしまうポイントがあります。
確かに、安い保険料で高めの返戻率(利息みたいなもの)なので悪くないんですけど、このポイントを見逃すと
「えっ、そうなの???」
ってなります。他社にはない特徴があるオリックス生命のドル建て終身保険「Candle(キャンドル)」です。
終身保険は当たりハズレの大きい保険です。というのも、解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)に各社大きな差があるんです。
支払った保険料に+αの利息が上乗せされるお得な終身保険もあれば、大きく元本割れしてしまう終身保険もあります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、オリックス生命「Candle(キャンドル)」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
30歳の月額保険料 (保険金額100,000米ドル円、60歳まで保険料支払) |
男性:147.50米ドル 女性:136.80米ドル |
A |
40歳の月額保険料 (保険金額100,000米ドル円、60歳まで保険料支払) |
男性:245.50米ドル 女性:227.00米ドル |
|
解約返戻金の返戻率 | 満期を迎えた時:128.4% (30歳男性・保険金額10万米ドル・60歳まで保険料を支払う前提) |
A |
保険料払込免除特約 | なし | C |
クレジットカード払い | あり | A |
会社情報 | 苦情率:0.649% ソルベンシーマージン比率:1517% 会社格付け:AA-(RI) |
A |
保険料はかなり安めで解約返戻金の返戻率は高め。保険料も解約返戻金の返戻率もドル建て終身保険のなかではトップクラスですが、これにはワケがあります。
保険料を支払っている期間に病気で亡くなっても支払った保険料が戻ってくるだけ。
保険料を支払っている期間は災害で亡くなった場合のみ保険金を受け取れる。
ここでいう「災害時」とは、不慮の事故(主に交通事故)と感染症です。がんや脳卒中や心筋梗塞といったような病気で亡くなった場合、保険金満額は受け取れません。支払った保険料が戻ってくるだけです。
なので、子供が独立するまでの死亡保障目的でオリックス生命「Candle(キャンドル)」の契約をしてしまうと、
「こんなはずじゃなかった…」
なんていうことにもなりかねません。残された家族が生活をしていくのに十分な金額を受け取ることはできないかもしれません。
保険料が安い理由がここにあることをしっかりと抑えておきましょう。
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オリックス生命「Candle(キャンドル)」基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【終身保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。 ・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます)。 |
【低解約返戻金型】 ・満期を迎える前(保険料を支払っている期間中)に解約した場合、解約返戻金は7割程度に減額されます。 ・その分、毎月支払う保険料は割安になります。 ・満期を迎えると解約返戻金はドバっと上がります。 |
|
【米ドル建て】 ・加入者は米ドルで保険料を支払います(為替レートを基準に円換算して円で支払います)。 ・加入者が受け取る解約返戻金、死亡保険金は米ドルか日本円かを選択できます。 ・為替レートによって毎月支払う保険料、受け取る解約返戻金、死亡保険金が変わってきます。 |
|
保険料を支払う期間 | 以下から選択可能。 年満了:10年間、15年間、20年間 歳満了:55歳まで、60歳まで、65歳まで、70歳まで、75歳まで、80歳まで |
保険料を支払う回数 | 月払、半年払、年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード |
保障される期間 | 一生涯(終身) |
オリックス生命「Candle(キャンドル)」のメリット
メリットをひとつひとつ見ていきます。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は死亡保障に対する保険料が安い。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は円建て終身保険に比べて、死亡保障に対する保険料がかなり安いです。
ここで比較してみます。比較対象は円建ての終身保険でもトップクラスの保険料が安いオリックス生命「ライズ(RISE)」です。30歳男性が60歳まで保険料を支払う前提で、毎月支払う保険料を比較してみます。
外貨建て終身保険は為替レートの影響を受けてしまうので、3パターンに分けて比較してみたいと思います。
【1ドル=80円の場合】
終身保険 | 月額保険料 | 保険金額 |
オリックス生命「ライズ(RISE)」 | 17,392円 | 800万円 |
オリックス生命 「Candle(キャンドル)」 |
147.50米ドル (11,800円) |
10万米ドル (800万円) |
【1ドル=110円の場合】
終身保険 | 月額保険料 | 保険金額 |
オリックス生命「ライズ(RISE)」 | 23,804円 | 1,100万円 |
オリックス生命 「Candle(キャンドル)」 |
147.50米ドル (16,225円) |
10万米ドル (1,100万円) |
【1ドル=140円の場合】
終身保険 | 月額保険料 | 保険金額 |
オリックス生命「ライズ(RISE)」 | 30,296円 | 1,400万円 |
オリックス生命 「Candle(キャンドル)」 |
147.50米ドル (20,650円) |
10万米ドル (1,400万円) |
為替レートが円高に振れても、円安に振れても、日本円の終身保険より保険料はかなり安いです。オリックス生命「ライズ(RISE)」は円建ての終身保険のエース級なんですが、エースなのにこの差…。
ただし、上表は為替レートを固定にして計算しています。現実の為替レートは日々変わっていきますので、例えば死亡保険金、もしくは解約返戻金を受け取る直前に急激な円高となれば、米ドル建て終身保険は円換算すると元本割れすることもあり得ます。
まぁ円高となっている期間中はドルで死亡保険金・解約返戻金を預けておいて、円安となったら円に換金すればよいのですが、急に円が必要となった場合は悲惨です。この点はお忘れなく。
また、同じドル建て終身保険のなかでも比較的安い保険料に分類されます。同じドル建て終身保険のメットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」と毎月支払う保険料を比較してみます(条件は保険金額100,000米ドル、保険料払込期間60歳までとします)。
メットライフ生命 | オリックス生命 | |
30歳男性 | 154.00米ドル | 147.50米ドル |
30歳女性 | 136.00米ドル | 136.80米ドル |
40歳男性 | 254.80米ドル | 245.40米ドル |
40歳女性 | 223.40米ドル | 227.00米ドル |
メットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」は業界最安値水準の保険料なのですが、オリックス生命「Candle(キャンドル)」はかなり拮抗しています。男性だとオリックス生命の方が安くなるケースもありますね。
ただし、この保険料の安さにはワケがあります。冒頭に書きましたが、保険料を支払っている期間中は「災害時」のみ保険金を満額受け取れます。がんや心筋梗塞や脳卒中といった病気で亡くなっても支払った保険料がそのまま戻ってくるだけです。保障を薄くして保険料を安くしているのがオリックス生命「Candle(キャンドル)」です。
上表のメットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」は、保険料を支払っている期間に亡くなったとしても、保険金満額(100,000米ドル)を受け取れます。もちろん、事故でも病気でも、亡くなればいつでも保険金満額です。
この点を許容できるかどうかがオリックス生命「Candle(キャンドル)」を契約するかの分かれ目ですね。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は積立利率が固定。
まず「積立利率って何?」っていうところですが、終身保険は経費や死亡保険金に使われる部分を除いた積み立て部分(上図でいう緑の部分)を運用し、契約者が解約したときに給付される解約返戻金に充てています。この積み立て部分を運用して得た利率が積立利率です。
他社はこの積立利率が変動型であることが多く、経済の状況に影響を受けてしまいます。その点、オリックス生命「Candle(キャンドル)」の積立利率は固定。安定した運用が期待できる点はメリットです。
積立利率が固定だから、解約返戻金の返戻率は契約時に決まる。
繰り返しますが、終身保険は支払った保険料の一部を運用しながら積立て、解約した時には解約返戻金として契約者に返金しています。これが終身保険には貯蓄性があると言われる所以です。
支払った保険料に対して、解約時に戻ってくる解約返戻金の割合を返戻率と言ったりします。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」はパンフレットのケースだと、30歳男性が保険金額100,000米ドルで60歳まで保険料を支払う場合の満期直後の返戻率が満期直後の返戻率が128.4%。返戻率は100%を超えているのでお得になります。
冒頭書いたとおり、この返戻率が終身保険によって大きく異なるのですが、ジブラルタ生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」は比較的高め。ここでもオリックス生命「ライズ(RISE)」と、メットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」と
・30歳男性が60歳まで保険料を支払う。
・死亡保険金額は100,000米ドル(オリックス生命は1,000万円)
という条件で満期直後の返戻率を比較してみます。
オリックス生命 「キャンドル」 |
メットライフ生命 「ドルスマートS」 |
オリックス生命 「ライズ」 |
|
保険料総額 | 53,110米ドル | 55,440米ドル | 7,790,400円 |
解約返戻金の返戻率 | 128.4% | 積立利率2.5%:115.3% 積立利率3.0%:128.3% |
110.4% |
ちょっと説明が必要なのがメットライフ生命の「積立利率」ですね。メットライフ生命の積立利率は固定ではなく、変動していきます。
オリックス生命:積立利率は固定。契約時に解約返戻金が決まる。
メットライフ生命:積立利率は日々変動。実際に解約してみないと解約返戻金がどれくらいになるのかわからない。
といった違いが両社にあります。なので、この表では積立利率を2パターンに分けてシミュレーションした解約返戻金を掲載してます。
また、メットライフ生命の積立利率が最低保証があります。この最低保証が2.5%なので、上表の例だと最悪でも返戻率は「積立利率2.5%:115.3%」となります(実際の積立利率はこちらで確認ができます)。
さて、ここで比較結果の評価ですが
- メットライフ生命が積立利率2.5%(最低保証)を継続した場合、オリックス生命「Candle(キャンドル)」の勝利。
- メットライフ生命が積立利率3.0%を継続した場合はほぼ引き分け。
- 円建て終身保険のオリックス生命「ライズ(RISE)」より「Candle(キャンドル)」の方が高い返戻率をキープ。
といったところでしょうか。オリックス生命「Candle(キャンドル)」の返戻率は悪くありません。
ただし、返戻率が高い理由は、
・保険料を支払っている期間中は「災害時」のみ保険金を満額受け取れる。がんや心筋梗塞や脳卒中といった病気で亡くなっても支払った保険料がそのまま戻ってくるだけ。
といったように、保障を薄くしているためです。
繰り返しますが、この点を許容できるかがオリックス生命「Candle(キャンドル)」を契約するかの分かれ目です。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は為替手数料が安い。外貨預金よりも安い。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」はその名のとおり米ドル建てで積み立てます。
でも、加入者が支払ったり、受け取るのは日本円です。世の中はセコいことに米ドル⇔日本円で交換する際に手数料が発生します。
これが為替手数料です。
為替手数料は交換してくれる業者によって変わります。オリックス生命の為替手数料は片道0.01円。オリックス生命「Candle(キャンドル)」は他社より圧倒的に安いです。
(片道とは日本円→米ドル、もしくは米ドル→日本円で1ドル交換するときの手数料です)
為替手数料は生命保険会社によって変わります。ここで1ドルあたりの手数料を比較してみます。比較対象は主要な外貨建て終身保険を販売している下表の生命保険会社4社とします。
円→ドル(保険料を支払う) | ドル→円(死亡保険金・解約返戻金を受け取る) | |
メットライフ生命 | 0.5円 | 0.5円 |
ジブラルタ生命 | 0.5円 | 0.01円 |
ソニー生命 | 0.01円 | 0.01円 |
マニュライフ生命 | 0.5円 | 0.01円 |
オリックス生命 | 0.01円 | 0.01円 |
オリックス生命はソニー生命と並んで最安値水準ですね。差はわずかですが、これがけっこう効いてきます。
例えば、100ドルの保険料を毎月支払うなら、
為替手数料片道0.5円→毎月為替手数料50円かかる。
為替手数料片道0.01円→毎月為替手数料1円かかる。
といった違いになり、これが数十年続くと大きな差になります。
また、100,000米ドルの死亡保険金を受け取る場合には
為替手数料片道0.5円→手数料として死亡保険金から50,000円差し引かれる。
為替手数料片道0.01円→手数料として死亡保険金から1,000円差し引かれる。
と、49,000円の差があります。これはけっこう大きい。
為替手数料は加入者が支払っている保険料から差し引かれます。少しでも安い方が加入者の得になります。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」はオリックス生命が破綻しても契約が保護される。
この点はオリックス生命「Candle(キャンドル)」のメリットというよりも、外貨建て終身保険のメリットです。
生命保険会社が破綻すると以下のパターンのどれかで契約は保護されます。
生命保険会社が破綻しても、オリックス生命「Candle(キャンドル)」が全額損失になるということはありません。
ここでなぜ破綻の話を書いたかというと、外貨預金と比較をしたかったんです。外貨建て生命保険に似ている金融商品で、外貨で預金する外貨預金があります。外貨預金には以下のメリットがあります。
- 外貨預金はいつ引き出しても、戻ってくる金額が一定。
しかし、以下の2点について、外貨建て生命保険は外貨預金より優れていると考えています。
- 外貨預金は預金保険制度の対象外。銀行が破綻したら、保護されるかどうかはわかりません(少なくとも、制度として保護する仕組みはありません)。
- 外貨預金は「預金」です。死亡保障はありません。
外貨預金よりオリックス生命「Candle(キャンドル)」が機能性、保護制度の観点からメリットがあります。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」のデメリット
ドル建て終身保険は仕組みが複雑です。デメリットを知っておかないと、
って20年後に思うかもしれません(契約してすぐ思うかもしれません)。
保険料を支払っている期間中に病気で亡くなったら保険金が満額が給付されない!
繰り返しますが、この点を抑えておかないと後悔します。他社のドル建て終身保険には無い特徴です。
期間 | 保険金給付条件 |
契約~保険料支払い終えるまで | ・不慮の事故・感染症により死亡または高度障害状態に該当したときは保険金満額給付。 ・死亡または病気・ケガにより高度障害状態に該当したときは支払った保険料が戻ってくるだけ。 |
保険料支払い終わった後 | ・死亡または高度障害状態に該当したときは保険金満額給付。 |
保険料を支払ってる期間中に病気で亡くなっても、保険金満額給付されません。支払った保険料がそのまま戻ってくるだけです。
なので、子供が小さいときによくある
「俺が亡くなったら貧困家庭になってしまう!生命保険に入らないと!」
といった目的で入ってよい保険ではありません。仮にガンで亡くなったとしても、支払った保険料が戻ってくるだけです。
メリットに書いた保険料を安くできる理由はここにあります。保障を削っているのだから、保険料は安くなって当たり前ですよね。メリットの保険料が安くなるウラには、このようなデメリットがあることはしっかり知っておきましょう。
ちなみに、保険料を支払っている期間中に亡くなった場合、給付されるのは「災害死亡保険金」です。「災害」がつくと地震や台風で亡くなった場合が保障されそうですが、自然災害は保障対象外となる点も注意ですね。よくある「災害」は交通事故です。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は保険料払込免除特約がない。
終身保険は保険料が高いです。
万が一、病気で収入がガクンと落ちた場合、高い保険料を毎月支払い続けるのは少し辛いですよね…。毎月1万円を超える保険料を払い続けるのはちょっと厳しい…。
そんなときのために、他社には「保険料払込免除特約」というオプションが用意されていることがあります。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」には保険料払込免除特約がありません。選択肢がないという点はデメリットです。
ちなみに、オリックス生命「Candle(キャンドル)」のライバルであるメットライフ生命「USドル建終身保険ドルスマートS」には保険料払込免除特約があります。保険料の支払いが免除される条件は以下のとおり。
疾病 | 条件 |
がん | 初めてがんと診断されたとき(上皮内がんは含みません)。 |
心疾患・脳血管疾患 | 20日以上入院したとき。 または 所定の手術をうけたとき。 |
介護状態 | 要介護2以上に認定されたとき。 または 認知症・寝たきりによる所定の要介護状態が180日継続したとき(医師の診断確定が必要です)。 |
※上皮内がんとは初期のがんを指します。手術でスパッと切ってしまえば、完治する可能性が高いと言われてます。
がんと診断されて闘病しながら働き続けるのは困難ですし、職場復帰したとしても元の収入に戻れるとは限りません。毎月の保険料支払いが免除されるのはありがたいですよね。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」は為替の影響をモロに受ける。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」のデメリットというか、外貨建て終身保険のデメリットです。
繰り返しますが、オリックス生命「Candle(キャンドル)」は米ドルで積み立てます。なので、為替レートの影響をモロに受けてしまいます。簡単にまとめると↓の表のようになります。
毎月支払う保険料 | 解約返戻金・死亡保険金 | |
円安傾向 | 上昇 | 上昇 |
円高傾向 | 下降 | 下降 |
端的に言うと、日々変わる為替の影響を受けるため、計画が立てにくいんです。
生命保険は自分のライフプランに合わせて考えるのが王道ですが、オリックス生命「Candle(キャンドル)」は我々がコントロールできない為替レートで支払う保険料と受け取れる解約返戻金・死亡保険金が変わります。
最も困るのが、万が一の事態が発生し、死亡保険金を受け取る際に超円高だった場合です。日本円で受け取ると想定よりかなり減額されている可能性があります。
毎月支払う保険料も、受け取れる保険金もきっちり計画通りにしたい方には、外貨建て終身保険は向いていないかもしれません。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」の評価
評価:B(S、A~C)
保険料は安く、解約返戻金の返戻率は高いというメリットはありますが、引き換えに保険料を支払っている期間中に病気で亡くなったとしても支払った保険料が戻ってくるだけというデメリットもあります。保険金満額給付されません。
万人向けはなく、加入者を選ぶ終身保険です。
もう少し詳しく書くと、
- 子供が独立するまで、万が一の備えとして保険に入っておきたい。
こういった目的には向かないと感じます。逆に
- 万が一の備えは他の保険で十分準備できている。資産運用を兼ねた終身保険を探している。
- 資産が円建てに偏っている。今後のリスク分散のためにも、ドル建ての資産も持っておきたい。
という方は検討に値する終身保険です。よって評価は「B」としました。
とはいえ、オリックス生命「Candle(キャンドル)」ありきで選ぶのではなく、同じ外貨建てと比較しながら検討したほうがよいです。
●保険料が安く、積立利率の最低保証があって解約返戻金の返戻率が高めなメットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマートS」。クレジットカード支払いも可能です。
●保険料が業界最安値水準で、解約返戻金の返戻率もそこそこ高いジブラルタ生命「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」。
あたりと比較しながら決めるのがおすすめです。
また、オリックス生命「Candle(キャンドル)」は以下の理由から学資保険代わりに使える終身保険ではありません。
- 為替レートによっては円換算で元本割れがあり得る。お金が必要なときに超円高になってたら大変なことになる。
- 保険料を支払っている期間中に亡くなったら、支払った保険料が戻ってくるだけ。学資保険は親が亡くなったら、満額給付が基本。
オリックス生命「Candle(キャンドル)」のパンフレットに「教育資金に活用」といった記載がありますが、それは無理があるように感じます。
ちなみに、終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらもご参考に。
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生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:オリックス生命「キャンドル(Candle)」
子どもが小さいときに万が一の備え!といった一般的な終身保険の使い方には向きませんが、保険料は安く、解約返戻金の返戻率は高く、資産運用としては検討する価値があります。
- 円建ての資産に偏ってる方。
- 資産運用しながら遠い将来の死亡保障を準備しておきたい方。
こんなことにあてはまるのなら、オリックス生命「Candle(キャンドル)」を選択肢に入れてみても良いかと。
とはいっても、長いつきあいになる終身保険。一度生命保険の専門家に相談してから決めた方がよいでしょう。専門家は身近にいます。買い物帰りに保険ショップへ寄れば、簡単に相談できてしまいます。
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