ライフネット生命「働く人への保険2」は柔軟に保障内容を組み立てることができ、その分保険料を安く抑えることができるのですが、肝心の働けないと認定される条件が少し厳しめなんですよね。
なので、しっかりと保障の説明を聞いておきたいところなのですが、ネットからのみ申し込み可能(一部の保険ショップでは取り扱いがあります)。対面でじっくりと説明を聞いて、質問をするといったことが難しい就業不能保険です。
就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の3点について、ライフネット生命「働く人への保険2」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (保険金額毎月10万円、保障期間60歳まで) |
男性:2,390円 女性:2,452円 |
評価B |
40歳の月額保険料 (保険金額毎月10万円、保障期間60歳まで) |
男性:2,958円 女性:2,589円 |
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働けないと認定される条件 | <入院> 病気やケガの治療を目的として、日本国内の病院または診療所において入院している状態。 |
評価B |
<在宅療養> 病気やケガにより、医師の指示を受けて、日本国内の自宅等で、軽い家事および必要最小限の外出を除き、治療に専念している状態。 ただし、梱包や検品などの軽労働または事務などの座業ができる場合は、在宅療養をしているとはいいません。 |
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精神疾患の保障 | なし | 評価C |
精神疾患は保障対象になりません。また、自宅療養をしていても、梱包や検品等ができる状態であれば保障はされません。他社と比較し、働けないと認定されるハードルは若干高めです。
しかし、柔軟に保障内容を選べるので、保険料を安く抑えることができます。後述しますが、ハーフタイプを選択し、免責期間を180日間とすれば、30歳男性で1,500円を切るくらいの保険料とすることもできます。雑誌の保険特集ではNo.1を獲得するなど、評価の高い理由はここにあるのかもしれませんね(ちなみに、ハーフタイプみたいな仕組みは他社にもあります)。
就業不能保険は下記のリンク先で比較をしています。こちらもご参考に。
就業不能保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
ライフネット生命「働く人への保険2」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の就業不能保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【就業不能保険とは】 ・働けなくなるリスクに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
選択できる保険金額 (働けないときに受け取れる金額) |
毎月10万円~50万円 ※5万円単位で選択可能。 |
保険料を支払う期間 | 55歳まで、60歳まで、65歳まで、70歳までの4つから選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ |
加入方法 | ネットのみ |
健康相談サービス | あり。 |
【ライフネット生命「働く人への保険2」】働けないと認定される条件について。
死亡保障は亡くなったら保険金が支払われます。白黒ハッキリしていてわかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は「働けない」と認定される条件が各社でマチマチなんです。
就業不能保険で何よりも重要な「働けないと認定される条件」について最初に書いておきます。
分類 | 働けないと認定される条件 |
入院 | 病気やケガの治療を目的として、日本国内の病院または診療所において入院している状態。 |
在宅医療 | 病気やケガにより、医師の指示を受けて、日本国内の自宅等で、軽い家事および必要最小限の外出を除き、治療に専念している状態。 ただし、梱包や検品などの軽労働または事務などの座業ができる場合は、在宅療養をしているとはいいません。 |
ポイントは以下の3点です。
- 精神疾患(うつ病など)は保障対象になっていない。
- なんらかの仕事ができる状態であれば、保険金は受け取れない。
- 障害等級が条件になっていない。
入院の条件は他社の就業不能保険も同じです。問題は在宅医療の条件です。
他社は「医師の指示による在宅療養」であれば支給対象になることが多いのですが、ライフネット生命「働く人への保険2」の条件は曖昧な「軽労働・事務などの座り仕事」ができれば支給ならないという補足があります。
曖昧な条件は後々揉めることがあります。障害等級2~3級に該当する場合は保険金を受け取れるものと推測されますが、「在宅医療になってみないと保険金を受け取れるかわからない」というのは何とも不安ですよね。現代はパソコンひとつあれば在宅でも仕事ができてしまうので、在宅医療の場合に支給されるハードルは高い可能性があります。障害等級が明確に条件となっている他社と比べてみると、ちょっと不安が残ります。
また、精神疾患が原因で働けなくなっても保障の対象にはなりません。働けなくなる原因のトップは精神疾患です。精神疾患が保障対象となっている就業不能保険をお探しの場合は、ライフネット生命「働く人への保険2」は見送った方がよいでしょう。
ちなみにですが、アクサダイレクト生命「働けないときの安心」の保障条件はこんな感じです。
【病気やケガ】
①治療を目的とした入院
②医師の指示による在宅療養
③障がい等級2級以上
のいずれか。
【精神疾患】
「疾病、障害及び死因の統計分類」に定める精神疾患を直接の原因とする、
①治療を目的とした入院
②障がい等級2級以上
のいずれか。
精神疾患を保障対象とする就業不能保険・医療保険は下記リンク先にまとめています。こちらもご参考に。
ライフネット生命「働く人への保険2」のメリット
メリットの1点目から4点目について説明していきます。
ライフネット生命「働く人への保険2」はハーフタイプを選べば保険料が割安に。
会社員の方にはハーフタイプがおすすめです。
健康保険に加入されている会社員の方は、働けなくなっても即座に収入が途絶えることはありません。傷病手当金が支給されます。
傷病手当金は概ね月給の2/3を1年6ヶ月間受け取れます。傷病手当金が支給される1年6ヶ月の間に受け取れる就業不能保険の保険金を半額に抑えることで、毎月支払う保険料を安くすることができます。
保険料がどれくらい安くなるかは下の表のとおりです。
ハーフタイプ | 標準タイプ | |
男性 | 2,179円 | 2,958円 |
女性 | 1,932円 | 2,589円 |
※40歳・保障額毎月10万円・保障期間60歳まで、免責期間60日間で比較。
一方で、傷病手当金が支給されない国民健康保険加入者(自営業やフリーランスの方)はハーフタイプを選ぶ際には慎重になってください。1年6ヶ月の間、無収入でも生きていける蓄えが無い限りは、標準タイプがよいでしょう。
(標準タイプは免責期間が過ぎれば即保険金満額を受け取れます)
ちなみに、ハーフタイプは他社の就業不能保険でも取り入れてることが多いです。ライフネット生命「働く人への保険2」ならではの仕組みではありません。例えば、アクサダイレクト生命「働けないときの安心」にも同じ仕組みがあります。
ライフネット生命「働く人への保険2」は免責期間を60日間・180日間から選択できる。
こちらも会社員の方に向けたメリットです。ハーフタイプを選べば保険料を安くできますが、免責期間180日間を選択すれば、さらに安くできます。
繰り返しますが、健康保険から傷病手当金が支給されるのは1年6ヶ月です。この期間、就業不能保険から保険金を受け取らなくても、収入が途絶えるということはありません。健康保険から支給される傷病手当金は月給の2/3となりますが、なんとか生活できるという方もいらっしゃるのでは。
- 免責期間180日間を選択して保険料を安くする(働けなくなって180日間は就業不能保険から保険金は受け取れない)。
- ハーフタイプを選択して保険料を安くする(傷病手当金の支給が停止する1年6ヶ月間は就業不能保険から受け取れる保険金は半額に)。
というふうに組み合わせれば、かなり保険料を安くできます。
ちょっと表で毎月支払う保険料を比較しますね。比較対象は業界最安値クラスのアクサダイレクト生命「働けないときの安心」です。
男性 | 女性 | |
ライフネット生命「働く人への保険2」 ハーフタイプと免責期間180日間の組み合わせ |
毎月1,669円 | 毎月1,490円 |
アクサダイレクト生命「働けないときの安心」 ハーフタイプ(免責期間は60日固定) |
毎月2,000円 | 毎月1,710円 |
ライフネット生命「働く人への保険2」の方が保険料が安くなりました。会社員の方で、免責期間を180日間にしても問題ない場合は、ライフネット生命「働く人への保険2」なら保険料を安く抑えられます。
ちなみに、国民健康保険に加入している自営業・フリーランスの方は、傷病手当金の支給がありません。貯蓄が少なめ…といった場合は免責期間60日間の方がよいでしょう。
ライフネット生命「働く人への保険2」は自営業・フリーランスの方でも高額な保障額を選択できる。
ここでようやく自営業・フリーランスの方に向けたメリットです。自営業・フリーランスの方でも保障額を柔軟に選択できます。
就業不能保険は年収によって保障額の上限が決められることが多いのですが、自営業・フリーランスの方だと、会社員の方より上限額が低いことがあります。
ちょっと不公平ですよね。自営業・フリーランスのほうが働けなくなった場合に受ける打撃は大きいのに。
選択できる保障額は以下のとおりです。会社員の方も、自営業・フリーランスの方も同額です。
年収 | 選択できる保障額(5万円単位) |
100万円超~200万円以下 | 10万円 |
200万円超~300万円以下 | 10万円~15万円 |
300万円超~400万円以下 | 10万円~20万円 |
400万円超~500万円以下 | 10万円~25万円 |
500万円超~600万円以下 | 10万円~30万円 |
600万円超~700万円以下 | 10万円~35万円 |
700万円超~800万円以下 | 10万円~40万円 |
800万円超~900万円以下 | 10万円~45万円 |
900万円超 | 10万円~50万円 |
他社だと、どんなに高年収の自営業・フリーランスの方でも、保障額上限20万円程度だったりします。ライフネット生命「働く人への保険2」なら50万円までOKです。
ライフネット生命「働く人への保険2」は主婦・主夫の方も加入できます。
ライフネット生命「働く人への保険2」は主婦・主夫の方も加入ができます。
選択できる保障額は10万円と少額ですが、万が一家事や育児ができない状態になった場合、家事代行や育児代行サービスを依頼する費用にはなります。
保障額10万円であれば、毎月支払う保険料1,500円以下で加入することもできます(40歳女性の場合)。配偶者の仕事が忙しく、家事ができそうにない家庭は、検討しても良さそうですね。
ライフネット生命「働く人への保険2」のデメリット
メンタルが弱めの方は、他の就業不能保険を探した方がよいです(ちなみに、働けなくなる原因のトップが精神疾患です)。
アクサダイレクト生命「働けないときの安心」なら、精神疾患も保障対象になります。他にも、収入保障保険に精神疾患の保障を特約(オプション)でつけられるタイプあります。詳しくは下記リンクをご参照ください。
そして2点目ですが、ライフネット生命「働く人への保険2」はネットからのみ申し込み可能です(ごく一部の保険ショップで取り扱いがあります)。対面での加入はできません。
就業不能保険の「働けないと認定される条件」は細かく条件が決まっています。条件に曖昧な点があるライフネット生命「働く人への保険2」に対面の説明なしで加入するのは、後々のことを考えると若干不安が残ります。
【ライフネット生命「働く人への保険2」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:B(S、A~C)
ハーフタイプを選択して、免責期間を長くすればかなり保険料を安くできるライフネット生命「働く人への保険2」。しかし、働けないと認定される条件は緩くなく、また曖昧なところがあるので、ネットの情報だけで加入するには若干の不安が残ります。
万が一のときに、働けないと認定されなかった!なんてことになっては意味がありません。よって評価は「B」としました。そもそも就業不能保険はネットでの販売に不向きな面があります。働けないと認定される複雑な条件は対面で確認したいですよね。
就業不能保険を検討されているのなら、この記事でも何度か登場したアクサダイレクト生命「働けないときの安心」、もしくはSBI生命「働く人のたより」と比較をしてみてください。現時点では両者が保険料、保障内容ともにツートップです。どちらもネットで販売されている就業不能保険ですが、保険クリニックなら対面で説明を聞くことができます。
ライフネット生命「働く人への保険2」に申し込むなら。
ライフネット生命「働く人への保険2」はネット専用の就業不能保険です。アクサダイレクト生命の公式サイトから申し込みできます。
公式サイト:ライフネット生命「働く人への保険2」
ネット専用の生命保険はちょっと…、と不安を感じる方は一度対面で生命保険の専門家に説明を聞いてみましょう。保険ショップなら生命保険各社の就業不能保険を比較できますし、希望にぴったり合った就業不能保険を探し出してくれますよ。
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近所に保険ショップがない、もしくは保険ショップへ行く時間がないという方もいらっしゃいますよね。特に仕事に忙しい働く世代や、子どもが小さい家庭は保険ショップへ行くのも難しいですよね。
そんな方に向けて、生命保険の専門家が指定した場所へ訪問してくれるサービスがあります。保険見直しラボです。保険見直しラボは、自宅でも職場でも近所の喫茶店でもファミレスでも、どこでも訪問してくれます。もちろん訪問してくれても相談は無料です。
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ちなみに、ネット専業の生命保険はあまり契約が伸びていません。生命保険は長いつきあいになります。そんな生命保険をネットだけの情報で決めてしまってよいのか、みんな不安なんですよ。
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しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、やっぱりライフネット生命にしてみます!」
と、お断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ライフネット生命「働く人への保険2」
柔軟に保障内容を組み立てられるので、保険料を安く抑えられる点はメリットです。
しかし、働けないと認定される条件は緩くなく、曖昧なところがあります。精神疾患が保障対象外である点も注意が必要ですよね。
販売はネットのみ。対面でしっかり説明を聞くことができればいいんですけどね。ネットから生命保険の申し込みをすることが不安な方にはちょっとおすすめできません。
就業不能保険は現役中の長い期間ずーっとつきあうことになります。ここはじっくりと、対面で生命保険の専門家に相談してみましょう。相談はもちろん無料。生命保険の相談は買い物帰りに保険ショップへ寄ればできてしまいます。お手軽です。身構える必要はありませんよ。
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