【評価C】ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」デメリットと評価

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」。

契約者が毎月支払う保険料を米ドル建て債券で運用し、満期後には満期保険金を一括もしくは年金方式で受け取れるという保険です。死亡保障もあるのでカテゴリ的には養老保険に分類されますが、老後の生活資金を貯めるという意味合いが強いので、本サイトでは個人年金保険として扱います。

個人年金保険で大切なのは何よりもその利率。

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」で受け取れる年金は契約時に定められた予定利率等によって決まります(固定利率)。なので、将来の経済状況に影響を受けることなく、受け取れる年金額は契約時に決まります。ただし、商品名にあるとおり全てが「ドル建」なので、支払う保険料も受け取れる年金も為替によって上下するというのがその特徴(元本割れする可能性もあり)。

そして2023年10月現在の利率は高くありません。詳細は後述しますが、パンフレットの例を年利に換算すると1.03%程度。米国債の金利が歴史的に高かった2023年10月時点でこの利率です。老後までまだまだ時間のある若い方であれば、確定拠出型年金(iDeco)を利用した方が高いリターンを得られるかなと感じます。

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ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」のデメリット

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」ここに注意!
  • 【check】利率が高くない。
  • 【check】個人年金保険料控除が使えない。

利率が高くない。

冒頭書いたとおり、利率は高くありません。

パンフレットの例だと、30歳女性が

・保険料払込期間65歳まで
・月額保険料205.00米ドル

で契約した場合、年金の原資となる満期保険金は103,299米ドル。満期までに支払った保険料総額が86,100米ドルなので、リターンは119.9%。年利に換算すると1.03%程度にしかなりません。

老後の生活資金を貯めるのに、保険ではなく確定拠出型年金(iDeco)を利用したとします。

iDecoでは運用先のファンドを契約者が選択できるのですが、人気のある「eMaxis Slim全世界株式(オルカン)」で運用したとします。

オルカンは全世界の株式に広く投資し、そのリターンを「MSCIオール・カントリー・ワールド・イン デックス」という指標に連動させることを目標としているのですが、過去30年の年利が平均7.3%(2023年10月時点)。実際のリターンは手数料として0.2%程度差し引かれますが、それでもジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」より大幅に高い年利です。

もちろん、これまでの実績が将来も継続するとは限りません。今後の経済がズタズタになりリターンが低下、最終的に固定利率のジブラルタ生命が勝利する可能性もあります。

また、ジブラルタ生命には死亡保障があります。↑の30歳女性の例であれば死亡保障は50,000米ドル。iDecoは途中で亡くなっても積み立てた保険料がそのまま戻ってくるだけなので、契約から間もなく亡くなった場合はジブラルタ生命の方が有利になることが多いでしょう。

しかし、その可能性を加味したとしても、まだまだ老後まで時間がある20代~40代くらいの若い方がリターンの低い個人年金保険で老後の生活資金を貯めるのはもったいないと感じます。多少のリスクはあるとしても、将来的には確定拠出型年金(iDeco)の方がリターンは高くなるかなと。市場は周期的に暴落しますが、一定期間を置いて確実に回復しています(リーマンショックもほぼ5年で回復)。

まあでも暴落時にも資産運用を継続するにはメンタルの強さが必要です。みるみる減っていく確定拠出型年金(iDeco)の残高を見るのは精神的に良くありません。こんな状況で資産運用を継続できる人は多くありません(それでも継続した人が最後に笑う)。

「そんなの耐えられそうにない…」

という方なら、受け取れる年金額が契約時に確定するジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」の方が向いているでしょう(とはいえ、為替リスクはあります)。

個人年金保険料控除が使えない。

会社員の方なら年末調整で、自営業の方なら確定申告で、1年間に支払った保険料を所得控除に使えます。生命保険に関わる所得控除には

  • 生命保険料控除
  • 介護保険料控除
  • 個人年金保険料控除

の3種類がありますが、ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」で支払った保険料は生命保険料控除に分類されます。個人年金保険料控除は使えません。

なので、既に別の生命保険に加入している場合は要注意。生命保険料控除を上限満額まで使い切っているのなら、ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」で支払った保険料は所得控除されません。

iDecoは拠出金がまるまる所得控除されます。税制面でも有利なのはiDecoです。

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」のメリット

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」ここがポイント!
  • 【GOOD!】死亡保障あり。

死亡保障あり。

冒頭書いたとおり、ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」は養老保険なので死亡保障があります。亡くなった場合には、基本死亡保険金として年金月額の100倍を受け取ることができます。

ただし、積立金が基本死亡保険金を超えた場合は、積立金がそのまま戻ってくるだけ。積立金に基本死亡保険金がプラスされるわけではありません。積立金はどんどん増えていくので、この点がメリットとなるのは、契約から間を置かずに亡くなった場合に限られます。

ちなみに、保険と資産運用は分けて考えた方がよいです。

遺族が経済的に困ることがないような金額を死亡保険金に設定するのが鉄則ですが、ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」は亡くなった時期によって受け取れる金額が変動します(基本死亡保険金が最低金額)。

さらに為替の影響も受けるので、万が一の際に超円高であれば、遺族が必要とする金額に全く届かないこともあるでしょう。ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」の死亡保障はオマケ程度に考えておいた方が無難です。

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」の評価。

評価:C(S、A~Cで判定)

リターンも高くないですし、税制上のメリットも見当たらず、老後の生活資金を貯める手段として使うには別の手段も検討した方が良いかなと感じます。

繰り返しますが、まだまだ老後まで時間がある20代~40代くらいの若い方であれば、まずは確定拠出型年金(iDeco)を検討した方が良いでしょう。勤務先が確定拠出型年金を用意しているのか確認し、用意していないのであれば証券会社にiDecoの口座を開いてコツコツ積み立てる方が老後に高笑いできるかなと。

よって評価は「C」としました。

ただし、資産運用で精神的なダメージを受けたくない場合は選択肢に入ります。確定拠出型年金(iDeco)は日々の経済状況によって積立金が上下します。周期的に発生する大暴落で目も当てらないような状況になることもあるでしょう。こんな場合は受け取れる年金額が契約時に決まるジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」の方がドキドキ感を抑えられます(しかし為替リスクはあります)。

ちなみに、ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」と同様の保険をグループ会社であるプルデンシャル生命・PGF生命でも販売しています。

  • PGF生命「米国ドル建リタイアメント・インカムNeo」
  • プルデンシャル生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」

構造は各社ほぼ同じですが、微妙にリターンが異なるので、それでもジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」を検討する場合は↑の2社もあわせて見積してもらいましょう。

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」の相談をするなら。

ジブラルタ生命「米国ドル建リタイアメント・インカム」は全国の保険ショップで相談できます。取り扱っている保険ショップは多めです。きっとご近所の保険ショップでも相談できます。

しかし、ふらっと入った保険ショップで

「うち、ジブラルタ生命取り扱ってないですよ!」

なんて言われたら絶望です。

手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならジブラルタ生命を含む50社以上の保険会社と提携しています。

注意!保険ショップは予約しましょう!
保険ショップへの飛び込み相談も可能ですが、スタッフが事前準備できないため最適なプランにたどり着けないことがあります(事前準備にはけっこう時間がかかります)。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。

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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。

わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。

保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。

保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは

  1. 契約時の告知事項に不備があった。
  2. 契約上、保険会社に支払う責任がない。

の2点。

1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。

また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。

そんなときに、

「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」

といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。

保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。

実際に利用した方の口コミは以下のとおり。

「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」

という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。

予約は簡単です。

①保険クリニックのサイトにアクセスする。

保険クリニック

②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。

③予約日時を選択する。

④以下を入力して予約完了。

  • 相談方法(来店or訪問)
  • 名前
  • 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
  • 要望等(任意入力)

これで予約は完了。1分もあれば予約できます。

50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。もちろん、ジブラルタ生命とも提携しています。

もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。

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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル

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近所に保険クリニックがない場合は、保険相談ニアエルで最寄りの保険ショップを検索してみてください。保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。

保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する

  • 取り扱っている保険会社
  • 実際に利用した人の口コミ
  • 営業時間、交通アクセス等の基本情報

といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。

また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で

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  • 氏名
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だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。

予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。

もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。

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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。

生命保険の相談はもちろん無料です。

しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。

おすすめされた生命保険に納得できなければ、

「うーん、よく考えてみます…」

と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。

相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止になってしまいます。

生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!

まとめ

公式サイト:ジブラルタ生命

リターンも高くないですし、税制上のメリットも弱いです。

老後の生活資金を貯めるのなら、まずは確定拠出型年金(iDeco)。次にNISA。最後に証券会社の特定口座でファンド購入です。個人年金保険が入ってくる余地はなかなかないかなと…。

保険クリニックはジブラルタ生命と提携しています。複雑な商品の説明もきっちりやってくれますし、ジブラルタ生命の営業には難しい他社との公平な比較もやってくれます。保険選びに迷ったら、手っ取り早いのは保険クリニックです。

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