三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」は亡くなった場合だけじゃなく、働けなくなった場合や障害・介護・メンタル疾患にも備えられる収入保障保険です。
また、条件を満たせば保険料が割引されます。特に下記のどちらかに該当すれば、業界最安値クラスとなる可能性があります。
- 男性かつ、非喫煙者かつ、血圧または体型(BMI)が標準値から外れる。
- 女性かつ、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内。
上記に該当するのであれば、候補となり得る収入保障保険です。
収入保障保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記3点について、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
30歳の月額保険料 (月額10万円保障、保障期間60歳まで) |
【新収入保障】 男性:1,900円 女性:1,560円 【新総合収入保障】 男性:2,960円 女性:2,290円 【新総合収入保障ワイド】 男性:3,810円 女性:2,780円 ※健康診断SD非喫煙者優良体保険料率 |
B |
40歳の月額保険料 (月額10万円保障、保障期間60歳まで) |
【新収入保障】 男性:1,980円 女性:1,600円 【新総合収入保障】 男性:3,010円 女性:2,320円 【新総合収入保障ワイド】 男性:3,630円 女性:2,720円 ※健康診断SD非喫煙者優良体保険料率 |
|
就業不能保障 | 【障害】 ・年金基準で障害等級1級 ・所定の特定障害状態 【介護】 ・要介護1以上 ・65歳未満の場合は所定の介護状態が180日以上継続していると診断されたとき。 【就労不能】 ・年金基準で障害等級2級 ・所定の特定就労不能状態 【メンタル就労不能障害保障特則】 ・年金基準で障害等級2級もしくは1級。 ・所定のメンタル就業不能障害状態。 |
B |
クレジットカード払い | 可能 | A |
三井住友海上あいおい生命は「&Life」シリーズの収入保障保険として以下の3種類を発売してます。
- 新収入保障保険
- 新総合収入保障保険
- 新総合収入保障保険ワイド
それぞれの保障範囲は以下のとおり。
死亡・高度障害 | 障害・介護 | 就労不能 | |
新収入保障 | 〇 | × | × |
新総合収入保障 | 〇 | 〇 | × |
新総合収入保障ワイド | 〇 | 〇 | 〇 |
〇…保障あり ×…保障なし
一般的な収入保障保険は新収入保障です。新収入保障は亡くなった場合を保障します。新収入保障に障害・介護の保障が追加されたのが新総合収入保障。さらに、就労不能を保障対象に追加したのが新総合収入保障ワイドです。
また、冒頭書いたとおり下記に該当する場合は業界最安値となる可能性があります。
- 男性で、非喫煙者かつ、血圧か体型(BMI)が標準値から外れる。
- 女性で、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内。
上記の2点のどちらかに該当すれば、検討対象に入る収入保障保険です(詳しくは後述します)。
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三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他社の収入保障保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【収入保障保険】 ・死亡、高度障害時に毎月定額で保険金を受け取れます(一括で受け取ることも可能です)。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
毎月5万円~ ※1万円単位で選択可能。 |
保障期間 | 年満了:15年間、20年間、25年間、30年間 歳満了:45歳まで~80歳までの間で選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払、半年払、年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ |
特約(オプション) | 【メンタル就労不能障害保障特則】 メンタル疾患が原因で障害等級1等級・2等級に認定された場合、一時金が支給されます。 【新保険料払込免除特約】 がん・心疾患・脳血管疾患で所定の条件を満たした場合、以降の保険料支払いが免除されます(保障は継続します)。 【リビングニーズ特約】 余命半年と宣告された場合、生前中に保険金を受け取れます。 【指定代理請求特約】 本人の代わりに家族が代理で保険金請求できます。 |
加入方法 |
対面、インターネット、郵送 |
健康相談サービス |
あり |
三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・&LIFE新総合収入保障・&LIFE新総合収入保障ワイド」のメリット
割引あり。安全運転している人、もしくは運転しない人は割引率が上乗せ。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・&LIFE新総合収入保障・&LIFE新総合収入保障ワイド」は割引が2本立てになってます。
・健康優良割引
・健康診断料率
まずは健康優良割引から。こちらは喫煙習慣・血圧・体型(BMI)・クルマの運転実績を条件に割引されます。具体的な条件は下表のとおり。
条件① 過去1年喫煙してない |
条件② 血圧・BMIが基準内 |
条件③ 優良運転者 |
ランク | 割引率(参考) |
はい | はい | はい | SD非喫煙者優良体 | 20.6% |
いいえ | 非喫煙者優良体 | 18.9% | ||
いいえ | はい | SD非喫煙者標準体 | 11.8% | |
いいえ | 非喫煙者標準体 | 9.9% | ||
いいえ | はい | はい | SD喫煙者優良体 | 8.7% |
いいえ | 喫煙者優良体 | 6.8% | ||
いいえ | ‐ | 標準体 | 割引なし |
条件①:過去1年間喫煙をしていない。
条件②:血圧が最高139以下・最低89以下、かつBMIが18.0~27.0。
※BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
条件③:自動車保険の契約等級が12等級以上、またはゴールド免許保持、または運転免許を持っていない。
条件①②は他社同等です(他社にも健康体割引はあります)。「&LIFE新収入保障」の特徴は条件③の安全運転している人、もしくは運転しない人だとさらに割引が上乗せされる点です。
この点は他社にはない独自の割引条件です。もちろん、三井住友海上あいおい生命のグループ会社である三井住友海上もしくはあいおいニッセイ同和損保で自動車保険を契約してなくても、条件を満たせば割引されます。
そしてもうひとつの割引が健康診断料率。
こちらの条件が
- 受診日から告知日まで1年2か月以内の健康診断結果を提出すること。
- 健康診断結果が三井住友海上あいおい生命が定める必要検査項目を全て満たしていること。
の2点です。この2点両方を満たしていたれば割引が適用されます。
2点目の条件は年齢・性別によって変わりますが、詳細は全くのブラックボックス。なので健康診断結果を提出してみないと割引されるかわかりません。
ここで月々の保険料を比較してみます。比較対象は業界最安値水準のFWD生命「FWD収入保障」とします。
FWD収入保障にも割引があります。条件は上記の①②と同じ。①②の両方を満たすと非喫煙者優良体という料率になります。
ここでは上記①②を満たすことを前提に保険料を比較します。条件は月額10万円保障・保障期間65歳とします(三井住友海上あいおい生命は新収入保障)。
【30歳男性】
FWD生命 | 非喫煙者優良体 | ||
2,136円 | |||
三井住友海上あいおい生命 | SD非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
SD非喫煙者優良体 (健康診断料率なし) |
非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
2,460円 | 3,070円 | 2,580円 |
【35歳女性】
FWD生命 | 非喫煙者優良体 | ||
1,891円 | |||
三井住友海上あいおい生命 | SD非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
SD非喫煙者優良体 (健康診断料率なし) |
非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
2,080円 | 2,340円 | 2,130円 |
上表のとおり、条件①②を満たす場合はFWD生命「FWD収入保障」の方が保険料が安くなる可能性が高いです。三井住友海上あいおい生命はSD非喫煙者優良体(健康診断料率あり)であったとしても、保険料はFWD生命に負けることが多いです。
ということで、非喫煙者で血圧と体型が標準なら、FWD生命「FWD収入保障」との比較は必須でしょう。割引が適用される点をメリットとしましたが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」が必ずしも最安値になるとは言えません。
※条件①②を満たさない場合の比較はこの後のデメリットでやります。
ちなみにですが、生命保険各社の収入保障保険の保険料は下記リンクで比較しています。割引の有無別で比較しているので、こちらもご参考に。
上記リンク先にも書いてますが、保険料の観点で言えば
- 男性かつ、非喫煙者かつ、血圧または体型(BMI)が標準値から外れる。
- 女性かつ、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内。
のどちらかに該当すれば三井住友海上あいおい生命が候補に入ります。
保険金の受け取り方を柔軟に決められる。
万が一の場合に年金方式で保険金を受け取れるのが収入保障保険ですが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」は受け取り方を下記4種類から選べます。
- 年金のように毎月定額受け取り。
- 最初に全額を一括で受け取り。
- 最初に一部を一括で受け取り、残額を毎月定額で受け取り。
- 毎月定額で受け取り、最後に残額を一括受け取り。
一家の大黒柱が亡くなった場合には、引っ越しや葬儀等で一時的にお金が必要になることもあります。また、子供が独立して責任が軽くなった後に、残額を一括で受け取って、好きなことに使うといったこともできます。
他社の収入保障保険でも、上記1はもちろんのこと、2も可能なことが多いです。しかし、3と4は不可能なこともあります。受け取り方を柔軟に決められる点は三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・&LIFE新総合収入保障・&LIFE新総合収入保障ワイド」のメリットです。
保障期間途中から終身保険へ変更できる。
死亡保障のある保険は収入保障保険だけではありません。他に定期保険・終身保険があります。
保障期間 | 保険料 | 貯蓄性 | 保険金の受け取り方 | |
終身保険 | 一生涯 | 高い | あり | 一括 |
収入保障保険 | 期間限定 | 安い | なし | 分割(年金方式) |
定期保険 | 期間限定 | 真ん中 | なし | 一括 |
収入保障保険は掛け捨てです。貯蓄性はありません。掛け捨てがもったいないと感じて契約途中で、
「貯蓄性のある終身保険へ!」
と気が変わっても、歳を重ねると終身保険へ加入できないことがあります。終身保険を契約するには告知という健康状態の申告(場合によっては医師の診断)が必要となりますが、大きな病気を経験していたり、持病がある場合は生命保険会社から契約をお断りされてしまいます。
一方で、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」は告知・審査なしで収入保障保険から終身保険へ変更することができます。歳をとってからだと、けっこうありがたい制度です。
ただし、メリットは「告知が不要」という点のみ。他の条件は新たに終身保険へ加入した場合と同じです。保険料が優遇されるわけでもありません。
死亡・高度障害だけでなく、障害・介護・就労不能を保障対象にできる。
繰り返しますが、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」には保障範囲の異なる3タイプがあります。表にすると以下のとおり。
死亡・高度障害 | 障害・介護 | 就労不能 | |
新収入保障 | ・収入保障年金 ・高度障害年金 |
×(保障なし) | ×(保障なし) |
新総合収入保障 | ・収入保障年金 ・高度障害年金 |
・生活障害年金 ・生活介護年金 |
×(保障なし) |
新総合収入保障ワイド | ・収入保障年金 ・高度障害年金 |
・生活障害年金 ・生活介護年金 |
・就労不能障害年金 |
新総合収入保障なら障害・介護が、新総合収入保障ワイドなら障害・介護・就労不能が保障範囲に加わります。
保障条件は以下のとおりです。ここもFWD生命「FWD収入保障」と比較してみます。FWD生命も生活支援特則というオプションを追加すれば、障害・介護・就労不能に備えることができます。
分類 | 三井住友海上あいおい生命 | FWD生命 |
死亡・高度障害 | ・死亡 ・高度障害状態 |
・死亡 ・高度障害状態 |
障害・介護 | 【障害】 ・年金基準で障害等級1級 ・所定の特定障害状態 【介護】 ・要介護1以上 ・65歳未満の場合は所定の介護状態が180日以上継続していると診断されたとき。 |
【障害】 ・手帳基準で障害等級1~4級 ・所定の高度障害状態 【介護】 ・要介護1以上 |
就労不能 | ・年金基準で障害等級2級 ・所定の特定就労不能状態 |
※三井住友海上あいおい生命の条件詳細は公式サイトで確認してください。
分類別に見ていきます。
【死亡・高度障害】
死亡・高度障害の保障条件は両社同じ。ここに差異はありません。
【介護】
介護の保障条件が「要介護1以上」なのは両社同じ。
要介護1は生活の一部で介護サービスが必要な状態です。一人暮らしも可能とも言われているので、これくらいから保障されれば安心です。
また、三井住友海上あいおい生命には「65歳未満の場合は所定の介護状態が180日以上継続していると診断されたとき」という条件がありますが、これが要介護認定を受けにくい65歳未満を救う条件です。
そもそも40歳未満は国の要介護認定を受けることができません。40歳から65歳未満は国が指定する特定疾病(末期がん等の16疾病)が原因で要介護となった場合のみ要介護認定を受けられます。
そこをカバーするのが「65歳未満の場合は所定の介護状態が180日以上継続していると診断されたとき」です。収入保障保険に加入される方の大半が働く世代であることを踏まえれば、三井住友海上あいおい生命の方が実情に合致した保障内容です。
まあでも、そもそも働く世代が要介護状態となることは極々稀です。そこまで気にする点ではないかと。
【障害】
障害の保障条件は両社異なります。
三井住友海上あいおい生命が年金基準で2級以上を保障対象(新総合収入保障ワイド)としているのに対し、FWD生命は手帳基準で4級以上が保障対象。
年金基準の障害等級については年金機構のサイトをご参照頂きたいのですが、概要は↓です。
障害等級 1級
身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状によって、日常生活ができない程度のもの。 (他人の介助を受けなければ自分の身の回りのことができない程度)
障害等級 2級
身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、 日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。 (必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で労働により収入を得ることができない程度)
障害等級 3級
労働が著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。 また、傷病が治癒していない場合は労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度のもの。
1級・2級は日常生活すらままならない状態。もちろん働くことは難しくなります。3級になると日常生活はなんとかなって、働くこともできなくはないけど元のようには働けない状態ですね。
ちなみにですが、障害等級は年金基準と手帳基準という2種類があります。
①障害者手帳の等級:地方自治体が提供している公的サービスの一環。身体障害の場合は1級から7級、精神障害の場合は1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると医療費助成や各種税金の軽減措置、公共交通機関での料金割引などを受けることができる(詳しくは厚生労働省のサイトを参照)。
②障害年金の等級:国の年金制度。1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると国から障害年金が給付される(詳しくは年金機構のサイトを参照)。
障害者手帳と障害年金は連動していません。申請も別々に行う必要がありますし、認定基準も異なります。障害者手帳だと3級で、障害年金だと2級といったこともあり得ます。
なので、手帳基準と年金基準のどちらが契約者に有利かは一概に言えないのですが、個人的には年金2級と手帳3級がほぼ同等かなと考えており、手帳3級よりも症状の軽い手帳4級から保障対象とするFWD生命の方が保障範囲は広いと感じています。
また、手帳の方が申請が簡単です。区市町村に診断書を持参して申請すれば、早くて1ヶ月、通常は3~4ヶ月で結果が通知されます。
一方で、年金の障害等級が認定されるのは原則的に初診から1年半後。審査が厳しく、不服申し立てとなることもあります。
その点を踏まえても、手帳基準のFWD生命の方が有利かなと。
また、三井住友海上あいおい生命には就労不能の条件に「所定の特定就労不能状態」があります。細かい条件は部位や疾患別に約款に書かれていますが、これが非常に複雑で難解です。パッと見だと手帳基準で2級から3級、部位よっては4級くらいが条件になっていると感じますが、例えば悪性新生物の条件は
悪性新生物による消化吸収機能障害、局所臓器の機能障害または悪液質のため体重が健康時の60%以上70%未満になり、かつ、下記の〔悪性新生物検査所見区分表Ⅱ〕の全てに該当しているもの
〔悪性新生物検査所見区分表Ⅱ〕
①赤血球数 250(万/㎜3)以上350(万/㎜3)未満
②血色素量 8(g/dl)以上10(g/dl)未満
③ヘマトクリット 20%以上25%未満
④総蛋白 4(g/dl)以上5(g/dl)未満
というように(非常に複雑で難解ですが)、働くことはもちろんできず、助かる見込みもない末期じゃないと満たせないような条件になってます。体重70%未満が条件なので、平時に70㎏の方なら49㎏未満まで落ちた状態です。
「所定の特定就労不能状態」を加味しても、全般的に条件が緩いのはFWD生命でしょう。
【保険料】
両社の月々の保険料を比較したのが下表です。条件は保障額毎月10万円・保障期間65歳としています(三井住友海上あいおい生命は新総合収入保障ワイド)。
●30歳男性
FWD生命 | 非喫煙者優良体(生活支援特則あり) | ||
3,858円 | |||
三井住友海上あいおい生命 | SD非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
SD非喫煙者優良体 (健康診断料率なし) |
非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
4,990円 | 5,600円 | 5,100円 |
●35歳女性
FWD生命 | 非喫煙者優良体(生活支援特則あり) | ||
3,460円 | |||
三井住友海上あいおい生命 | SD非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
SD非喫煙者優良体 (健康診断料率なし) |
非喫煙者優良体 (健康診断料率あり) |
3,800円 | 4,070円 | 3,850円 |
保険料もFWD生命の方が安くなってますね。
ということで、働けないリスクに備えられる点をメリットとしましたが、保障条件がすごい良いわけではありません。保険料もすごい安いわけではありません。
【割と重要な補足】
働けなくなるリスクには大きく2パターンあります。
- 入院や在宅療養といった治療を受けている期間に働けない。例えば、がんで入退院を繰り返すようなケース。
- 治療は終了したが、後遺障害を負ってしまって働けない。例えば、脳卒中で麻痺が残った、事故で車椅子生活になったというようなケース。
三井住友海上あいおい生命もFWD生命も、保障対象としてるのは主に上記2のケースです。入院して仕事を休職するような状況が、必ず保障されるとは言えません。
働けないリスクに備えるのなら、それ専門の就業不能保険を検討した方が安心でしょう。例えば、アクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」の保障条件は
①治療を目的とした入院
②医師の指示による在宅療養
③障害等級2級以上
です。シンプルに入院や在宅療養が保障条件です。障害等級も条件に含まれているので、上記1と2の両方のケースに備えられます(ただし、働けなくなって61日目以降から保障開始)。
ハーフタイプという仕組みを使えば、40歳男性・保障額毎月10万円・保障期間60歳で月々の保険料は2,000円。保険料はやや高めですが、必要十分に働けないリスクに備えるには、就業不能保険の方が安心感はあります。
就業不能保険は下記で比較していますので、こちらもご参考に。
メンタル疾患も保障対象にできる。
「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」にはメンタル就労不能障害保障特則というオプションがあります。保障内容は以下のとおり。
メンタル就労不能障害保障特則 | ・年金基準で障害等級2級もしくは1級に認定されたとき。 ・所定のメンタル就業不能障害状態になったとき。 |
上記の条件に該当すれば、まとまった金額の一時金を受け取れます。
メンタル疾患も保障対象にできる点は優秀です(FWD生命はメンタル疾患が保障対象外)。しかし、よくある
「ちょっと仕事に疲れたよ…」
といった2ヶ月程度休職して、自宅から通院するケースが保障されることはまずないでしょう。
メンタル疾患の障害等級2級は「必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働により収入を得ることができない程度のもの」という状態です。もうひとつの”所定のメンタル就業不能障害状態”も永続的に回復する見込みがないような重症を条件としています。
まあでも他社の収入保障保険でも就業不能保険でも保障対象となるメンタル疾患は入院するような重症に限られます。アフラック「休職保険」が、ちょっと仕事に疲れたケースを保障対象にするくらいかなと。三井住友海上あいおい生命の保障条件は平均的です。悪くありません。
また、メンタル就労不能障害保障特則は特約保険料が安いです。一時金100万円なら月100円程度で付加できるので、気になる方はつけておいてもよいオプションでしょう。
【おまけ】保険料払込免除特約もあります。
保険料払込免除特約はよくテレビCMで観る「以降の保険料は頂きません!」というやつです。以下のケースに該当した場合、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。
疾病 | 条件 |
がん | 初めてがんと診断されたとき。 (上皮内がんは含まない) |
心疾患 | 急性心筋梗塞、狭心症、心筋症、心不全、不整脈等の心疾患で入院した場合。 |
脳血管疾患 | 脳卒中、くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞、脳動脈瘤、高血圧性脳症等の脳疾患で入院した場合。 |
保険料支払いが免除される条件は他社と比較してかなり緩いです。
他社は急性心筋梗塞・脳卒中に限定することが多い一方で、三井住友海上あいおい生命は心疾患・脳血管疾患をまるごと対象にしています。また、心疾患・脳血管疾患は入院すれば即免除となる点も緩い。
特約保険料も高くはありません。保険料払込免除特約を付帯した場合の保険料は以下のとおりです。
40歳男性 | 40歳女性 | |
保険料払込免除特約なし | 3,130円/月 | 2,240円/月 |
保険料払込免除特約あり | 3,380円/月 | 2,450円/月 |
※保障額毎月10万円・保障期間60歳までで比較。割引適用なし。
この例だと、毎月200円程度の増額です。年間で約2,400円ですね。
まあでも、そもそも収入保障保険はそこまで保険料が高くありません。わざわざ特約保険料を支払ってまで保険料免除が必要かは要検討でしょう。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」のデメリット
メリットのところで三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・&LIFE新総合収入保障・&LIFE新総合収入保障ワイド」は割引が2本立てになっていると書きました。
・健康優良割引
・健康診断料率
この2つ割引が適用されない場合は保険料が割高になります。
ここも月々の保険料を比較してみます。比較対象は割引がないオリックス生命「Keep(キープ)」とします。割引がないので喫煙者や血圧・体型が標準値から外れる方も保険料は一律。割引のある他社の収入保障保険より保険料は安くなります。
比較条件は月額10万円保障・保障期間60歳とします(三井住友海上あいおい生命は新収入保障で比較)。
【30歳男性】
健康診断料率 | 健康優良割引 | 三井住友海上あいおい生命 | オリックス生命 |
あり |
SD非喫煙標準 | 2,250円 | 2,450円 ※保険料は一律 |
非喫煙標準 | 2,350円 | ||
SD喫煙優良 | 2,390円 | ||
喫煙優良 | 2,480円 | ||
標準 | 2,790円 | ||
なし | SD非喫煙標準 | 2,790円 | |
非喫煙標準 | 2,870円 | ||
SD喫煙優良 | 2,970円 | ||
喫煙優良 | 3,060円 | ||
標準 | 3,450円 |
【35歳女性】
健康診断料率 | 健康優良割引 | 三井住友海上あいおい生命 | オリックス生命 |
あり |
SD非喫煙標準 | 1,890円 | 1,970円 ※保険料は一律 |
非喫煙標準 | 1,930円 | ||
SD喫煙優良 | 1,740円 | ||
喫煙優良 | 1,780円 | ||
標準 | 2,160円 | ||
なし | SD非喫煙標準 | 2,120円 | |
非喫煙標準 | 2,160円 | ||
SD喫煙優良 | 2,970円 | ||
喫煙優良 | 1,960円 | ||
標準 | 2,000円 |
上表の例だと、
・健康診断料率が適用されれば、喫煙者や血圧・体型が標準値から外れる方でも三井住友海上あいおい生命の方が保険料は安くなることが多い。
・健康診断料率が適用されなければ、オリックス生命の方が安くなることが多い。
といったところ。
先述のとおり、健康診断料率の具体的な適用条件はブラックボックスです。喫煙者や血圧・体型が標準値から外れる方は、三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・&LIFE新総合収入保障・&LIFE新総合収入保障ワイド」にチャレンジする価値があります。
生命保険各社の収入保障保険の保険料は下記リンクで比較しています。冒頭書いたとおり、三井住友海上あいおい生命は
・男性かつ、非喫煙者かつ、血圧または体型(BMI)が標準値から外れる
・女性かつ、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内
といったケースで保険料が業界最安値となる可能性があります。上記2点のどちらかに該当すれば候補に入る収入保障保険です。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」の評価
評価:B(S、A~C)
安全運転していると保険料が割引されるといった他社にはない割引制度もありますが、非喫煙者で血圧と体型が標準値ならFWD生命「FWD収入保障」の方が安くなることが多いです。三井住友海上あいおい生命が最安値となる可能性は低いでしょう。
また、亡くなった場合だけでなく、障害・介護状態や働けなくなった場合も保障対象にできますが、条件はそれほど良くはなく…。ここもFWD生命「FWD収入保障」もしくは就業不能保険と比較した方がよいでしょう。
ただし、下記のどちらかに該当すれば保険料は最安値となる可能性があります。
・男性かつ、非喫煙者かつ、血圧または体型(BMI)が標準値から外れる
・女性かつ、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内
↓のリンク先にも書いてますが、上記のどちらかに該当すれば、比較対象とする価値は十分にあります。
一部の方にとっては最安値となる可能性がある収入保障保険です。よって評価は「B」としました。
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けれども、ふらっと保険ショップに立ち寄ってみて、
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- 契約時の告知事項に不備があった。
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1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、収入保障保険にはこれが稀にあります。
告知事項の誤りの主な原因は契約者の勘違いです。なので、保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。三井住友海上あいおい生命はもちろんのこと、保険料ランキングの対象としている全ての収入保障保険を取り扱っています。比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル
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近所に保険クリニックがない場合は、保険相談ニアエルで最寄りの保険ショップを検索してみてください。保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。
保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する
- 取り扱っている保険会社
- 実際に利用した人の口コミ
- 営業時間、交通アクセス等の基本情報
といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。
また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で
- 相談希望日時
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(保険見直しor新規加入orその他)
だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。
予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。
もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」
非喫煙者やクルマの運転が上手い場合は保険料が割引されますが、保険料の観点で言えば下記のどちらかに該当すれば候補に入ります。
・男性かつ、非喫煙者かつ、血圧または体型(BMI)が標準値から外れる
・女性かつ、喫煙者かつ、血圧と体型(BMI)が標準値内
↓のリンク先にも書いてますが、上記のどちらかに該当すれば比較対象とする価値は十分にあります。
また、亡くなった場合だけでなく、障害・介護状態となった場合や、働けなくなった場合も保障対象にできますが、条件はそれほど良くはなく…。FWD生命「FWD収入保障」もしくは就業不能保険と比較した方がよいでしょう。
三井住友海上あいおい生命「&LIFE新収入保障・新総合収入保障・新総合収入保障ワイド」は全国の保険クリニックで相談可能です。保険クリニックなら、保険料ランキングで対象として全ての収入保障保険を取り扱ってます。比較もかんたんにやってくれますよ。
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※2022年9月更新