【評価B】FWD生命の終身保険「E‐終身」デメリットと評価

※FWD生命「E-終身」は販売終了しています。

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FWD生命「E-終身」は学資保険の代替となることを意識して設計された終身保険です。

終身保険の本来の目的は死亡保障ですが、貯蓄性があります。というのも、満期を迎えた後に解約すると、それまで支払った保険料総額に+αの利息が上乗せされ解約返戻金として戻ってくるんです。

なので、子供が18歳を迎える頃を満期とすれば、うまく学資保険の代わりにも使えます。学資保険に入るべきか悩んでいる方は選択肢に入れてみて下さい。

まぁでも、

「別に学資保険でいいじゃん!」

ってことなんですけど、学資保険はお子さんが18歳くらいになったら強制的に積み立てたお金を受け取ることになります。教育資金を貯めるための保険なので当たり前ですよね。

しかし、終身保険で教育資金を貯めた場合、いざお子さんが18歳になった際に経済的な余裕があったなら、そのまま終身保険として保持しておくこともできます。保持しておけば、利息がついてどんどん解約返戻金が増えていき、老後の資金に使うことだってできます。満期を迎えた後の選択肢が学資保険より多いんですよね。

FWD生命「E-終身」ここがポイント
  • 死亡保障のある終身保険です。死亡保障は一生涯続きます。
  • 貯蓄性があります。利息(解約返戻金の返戻率)はそこそこ高めですが、トップクラスまではいきません。
  • 保険料は安めですが、トップクラスまではいきません。
  • 保険料を支払う期間が短期の場合に強みがあります。学資保険代わりに使えます。

終身保険は当たりハズレの大きい保険です。というのも、解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)に各社大きな差があるんです。

支払った保険料に+αの利息が上乗せされるお得な終身保険もあれば、大きく元本割れしてしまう終身保険もあります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。

終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

終身保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。

  1. 毎月支払う保険料。死亡保障の保険金額は同じでも、生命保険会社によって保険料は大きく異なります。決して横一線ではありません。
  2. 解約返戻金の返戻率(戻り率)。解約した際に戻ってくるお金が解約返戻金です。返戻率が100%を超えると支払った保険料総額より多く解約返戻金を受け取れます。
  3. 特約(オプション)の種類。特に特定の疾病に罹った場合、以降の保険料支払いが免除される「保険料払込免除特約」は重要です。
  4. クレジットカードで保険料を支払うことができるか。終身保険は保険料が高いです。クレジットカードで保険料を支払えば、ポイントがかなり貯まります。

まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、FWD生命「E-終身」の概要と評価は以下のとおりです。

項目 内容 評価
30歳の月額保険料
(保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで)
男性:11,315円
女性:10,905円
B
40歳の月額保険料
(保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで)
男性:17,780円
女性:17,125円
解約返戻金の返戻率
満期を迎えた時:107.9% B
保険料払込免除特約 あり A
クレジットカード払い 可能 A
会社情報 苦情率:0.332%
ソルベンシーマージン比率:1157%
会社格付け:BBB+(FR)
B

保険料も解約返戻金の返戻率も限りなくA評価に近いB評価です。ただ、競合相手が強敵なので、B評価にしています。競合相手はこちらこちら

オーソドックスなタイプで手堅い終身保険ですが、保険料を支払う期間が短期の場合の解約返戻金が良く、繰り返しますが教育資金の貯め方を考えている方に向いています。加入者が選択できる保険期間がぴったりと子育て期間に一致しており、学資保険代わりに使える終身保険です。

会社的にも安定しています。苦情率の業界平均は0.4%程度なのですが、それを下回る0.332%ですし、保険金の支払い能力を示すソルベンシーマージン比率も1157%。ソルベンシーマージン比率は200%を超えれば安全と言われてますが、大きく上回ってますね。格付は生命保険会社としては低めの「BBB+」なので評価はBとしていますが、投機的な水準ではないのでまず大丈夫かと。

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FWD生命「E-終身」の基本情報

まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。

保険の種類 【終身保険】
・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。
・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。
・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます)
・保険料が値上がりすることはありません。
【低解約返戻金型】
・満期を迎える前(保険料を支払っている期間中)に解約した場合、解約返戻金は7割程度に減額されます。
・その分、毎月支払う保険料は割安になります。
・満期を迎えると解約返戻金はドバっと上がります。
選択できる保険金額
(死亡・高度障害時に受け取れる金額)
200万円~
※郵送、インターネットからの申し込み、保険代理店からの申し込みで上限額は異なります。
保険料を支払う期間 年満了:10年、15年、18年
歳満了:60歳、65歳、90歳
保険料を支払う回数 月払、年払
保険料を支払う方法 ・口座振替
・クレジットカード払
※郵送、インターネットからの申し込み、保険代理店からの申し込みで選択できる支払い方法が異なります。
保障される期間 一生涯(終身)

FWD生命「E-終身」のメリット

FWD生命「E-終身」ここがポイント!
  • 【check】解約返戻金の返戻率が高い。
  • 【check】三大疾病にかかった場合の保険料払込免除特約あり。
  • 【check】学資保険代わりに使える。保険料を支払う期間を10年・15年・18年から選択できる。

メリットは以上の3点です。それぞれ説明していきます。

FWD生命「E-終身」は解約返戻金の返戻率が高い。

解約返戻金の返戻率とは、支払った保険料総額に対して、解約した時に戻ってくる解約返戻金の割合です。100%を超えれば、支払った保険料よりも多くの解約返戻金が戻ってくることになります(つまり、お得です)。

FWD生命「E-終身」は満期直後の解約返戻金の返戻率が107%程度。現在の低金利で解約返戻金の返戻率が100%を切る終身保険が数多くある中で、そこそこの高さを維持しています。他社と満期を迎えた直後の解約返戻金を比較します。

終身保険 保険料総額 解約返戻金 返戻率
オリックス生命「ライズ(RISE)」
※保険金額1,000万円
7,790,400円 8,603,700円 110.4%
マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」
※保険金額1,000万円
7,592,400円 8,266,000円 108.8%
FWD生命「E-終身」
※保険金額1,000万円
8,146,800円 8,763,000円 107.5%
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「一生のお守り」
※保険金額500万円
4,518,000円 4,487,600円 99.3%
ネオファースト生命「ネオdeとりお」
※保険金額100万円
998,280円 967,500円 96.9%
東京海上日動あんしん生命「長生き支援終身」
※保険金額500万円
5,310,000円 4,780,000円 90.0%

(30歳男性、60歳で保険料を支払い終える前提で試算)

条件によって変わりますが、オリックス生命「ライズ(RISE)」マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」には負けるケースが多いでしょう。それでもトップ集団にはつけてます。悪くありません。

なのですが、やはり解約返戻金の返戻率が高いのはオリックス生命「ライズ(RISE)」、もしくはマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」です。解約返戻金の返戻率を最重要視する方は、2社の終身保険と比較してみた方が良いでしょう。FWD生命「E-終身」が唯一の選択肢ではありません。

FWD生命「E-終身」は保険料払込免除特約あり。

保険料払込免除特約とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になった場合、以降の保険料支払いが免除されるオプションです(保障は継続します)。

オプションなので追加費用は発生してしまいますが、保険料が高い終身保険では、つけておいて安心できるオプションです。三大疾病で収入が激減したのに、毎月1万円を超える保険料を払い続けるのはちょっとつらいですよね。

保険料の支払いが免除される条件は以下のとおりです。

疾病 条件
がん 初めてがんと診断されたとき(上皮内がんは含みません)。
急性心筋梗塞 60日以上、労働を制限する状態が続いたと医師が診断したとき。
脳卒中 60日以上、神経学的な後遺症が継続したと医師が診断したとき。

※上皮内がんとは初期のがんを指します。手術で完治する可能性が高いと言われてます。

保険料の支払いが免除される条件は平均的です。他社と比較して厳しくも緩くもありません。

ただし、オリックス生命「ライズ(RISE)」は上の条件に加えて、急性心筋梗塞・脳卒中の手術を受ければ保険料支払いが免除になります。少しだけオリックス生命「ライズ(RISE)」の方が条件は緩いです。

FWD生命「E-終身」は学資保険代わりに使える。保険料を支払う期間を10年・15年・18年から選択可能。

FWD生命「E-終身」は学資保険代わりになるように商品設計されています。

保険料を支払う期間に以下の選択肢があります。

  • 10年
  • 15年
  • 18年

ちょうどお子さんが大学入学くらいまでの間に収まる期間ですよね。解約返戻金を教育資金に使えるように商品設計されています。

さて、それぞれの解約返戻金の返戻率は以下のとおりです。教育資金の目安となる300万円程度を解約返戻金として受け取れる契約で試算しました。
(30歳・女性・保険金額400万円で試算)

保険料を支払う期間 支払った保険料総額 受け取れる解約返戻金 解約返戻金の返戻率
10年 3,134,880円 3,068,400円 97.8%
15年 3,111,840円 3,150,800円 101.2%
18年 3,105,216円 3,200,400円 103.0%

保険料を支払う期間を長くするほど、解約返戻金の返戻率は上がります。お子さんが生まれたときに加入して、大学入学のときに満期を迎えることを想定した18年間のプランで加入すると最もお得になります。

では、本家の学資保険とどちらがお得なのでしょうか。300万円受け取れる前提で比較してみました(契約者は母親にしています)。比較対象は明治安田生命「つみたて学資」とします。

FWD生命
「E-終身」
明治安田生命
「つみたて学資」
毎月の保険料 14,376円
※保険金額400万円で契約。
15,949円
保険料を支払う期間 18年間(0歳から18歳まで) 15年間(0歳から15歳まで)
支払う保険料総額 3,105,216円 2,870,820円
子供が18歳以降受け取れる教育資金 3,200,400円 3,000,000円
返戻率 103.0% 104.4%
契約者が亡くなった場合 死亡保険金を受け取ることができる。
この例だと400万円。
以降の保険料支払いが免除される。保障は継続するので、この例だと300万円受け取れる。

この例では、1.4%の差でお得なのは明治安田生命「つみたて学資」となりました。返戻率だけ見れば、学資保険が有利です。

しかし、FWD生命「E-終身」はクレジットカードで保険料の支払いができます(学資保険は口座振替での支払いが主流です)。

ポイント還元を使えば、支払った保険料の1%程度がポイントとして戻ってきます(クレジットカードの種類によります)。そう考えると、両者の返戻率の差はかなり縮まります。

さらに、FWD生命「E-終身」には以下のメリットがあります。

  • 契約者(親)が亡くなった場合、受け取れる保険金額が大きい。
  • 3大疾病にかかった場合は、以降の保険料支払いが免除される(オプションをつければ)。
  • 子供が18歳のときに経済的な余裕があれば無理に解約する必要がない。そのまま寝かしておいて、老後の資金にすることもできる。

3点目について補足です。終身保険の方が満期を迎えたあとの自由度が高いんです。学資保険は強制的に教育資金が給付されますが、終身保険は解約せずにそのまま寝かしておいて、老後の資金にすることもできます(寝かしておくと利息がグングン上積みされて、解約返戻金は上がっていきます)。終身保険は満期を迎えた時点の状況で、使い方を決めることができるのです。

ちなみに、教育資金を終身保険で貯める場合、元本割れしない契約にすることが絶対条件です。学資保険代わりに使うなら、どうしても保険料を支払う期間は限定されてしまいます。終身保険は短期になればなるほど、解約返戻金の返戻率は低くなり、下手をすると100%を割ってしまう(元本割れ)場合もあります。この点は注意ですね。

FWD生命「E-終身」のデメリット

FWD生命「E-終身」ここにご注意!
  • 【check】インターネット・郵送からの申し込みだと、保険金額の上限が低くなる。

インターネット・郵送からの申し込みで選択できる保険金額は以下のとおりとなります。

郵送:200万円 or 500万円
インターネット:200万円~1,500万円(100万円単位で選択可能)

対面での申し込みは選択できる保険金額の上限が高くなります。終身保険は高い買い物です。対面はちょっと面倒ですが、しっかりと保障内容の説明を対面で聞いてから、申し込むことをおすすめします。ネットから申し込むと保険料が安くなるなんてことはありません。

で、他に大きなデメリットありません。

オーソドックスな仕組みなので、目立つデメリットがないんですよね。

しいて言うなら、終身保険を資産運用として考えている方には物足りないかもしれません。終身保険を資産運用として考えるなら、積立利率が高い(その代わりにリスクも高い)外貨建て終身保険の方が面白いかもしれないですね。

例えば、メットライフ生命「USドル建て終身保険ドルスマート」は雑誌の評価も高く、返戻率も悪くありません。

FWD生命「E-終身」のレスキューパックE-終身とは。

FWD生命「E-終身」に以下の2特約(オプション)をつけると、「レスキューパック E‐終身」に名前が変わります。

  • 保険料払込免除特約
  • ティーペック社の健康相談サービス

正確に言うと、保険料払込免除特約をつけると、おまけでティーペック社の健康相談サービスを無料で利用できるようになります。

保険料払込免除特約は既に説明しましたね。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されるオプションです(保障は継続)。毎月の保険料が高い終身保険には役に立つ特約です。

そして、おまけでついてくるティーペック社の健康相談サービスですが、これもなかなか役立ちます。ティーペック社の以下のサービスが無料で利用できます。

  • セカンドオピニオン提供サービス(ベストホスピタルネットワークサービス)
  • がんトータルサービス
  • 健康医療相談サービス
  • こころのサポートサービス
  • 糖尿病トータルサポートサービス

どれも働く世代にとっては嬉しいサービスですが、特に重要なのはセカンドオピニオン提供サービスではないでしょうか。

セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に治療方針についてのアドバイス(意見)を受けることです。一般人は主治医を選ぶことなんて難しいですよね。巡り合わせで決まった医師が、そのまま主治医になることが多いのではないでしょうか。

そんな巡り合わせで決まった医師の診断を全面的に信じられるのか…。特に命のかかった切迫した状況だと、主治医以外の意見も聞いてみたくなりますよね。

不安
お医者さんはこう言ってるけど、本当に正しいのかな…。ちょっと別のお医者さんの意見も聞いてみたいな…。

そんなときに利用するのはセカンドオピニオンです。

セカンドオピニオンを下せる優秀な医師を探すのは一般人には困難です。FWD生命「E-終身」を「レスキューパック E‐終身」にしておくと、ティーペック社が優秀な医師を探してくれます。

ティーペック社の健康相談サービスに個人で加入すれば月1万円程度かかります。そのサービスを無料で使えるのは嬉しいですよね。

FWD生命「E-終身」の評価。

評価:B(S、A~C)

限りなくA評価に近いB評価です。

  • 学資保険代わりに終身保険を使いたい方。

にとっては、かなりお得な終身保険です。学資保険は下記リンク先にまとめているので、一度比較してみてください。

学資保険の選び方

しかし、解約返戻金の返戻率でみるなら、オリックス生命「ライズ(RISE)」、もしくはマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」に負けることが多いです…。終身保険で大切なのは解約返戻金の返戻率です。その点を踏まえ、評価はBとしました。FWD生命「E-終身」をご検討しているなら、3社の終身保険を比較した方がよいでしょう。

ちなみに、終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらもご参考に。

終身保険おすすめ比較ランキング

FWD生命「E-終身」の相談をするなら。

FWD生命「E-終身」は全国の保険ショップで相談できます。FWD生命はイマイチ知名度低いんですけど、取り扱っている保険ショップは多めです。きっとご近所の保険ショップでも相談できます。

しかし、ふらっと入った保険ショップで

「うち、FWD生命取り扱ってないですよ」

なんて言われたら悲しいですよね。

ということですので、事前準備は周到に。手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならFWD生命はもちろんのこと、比較対象としたオリックス生命・マニュライフ生命とも提携しています。

注意!保険ショップは予約しましょう!
保険ショップへの飛び込み相談も可能ですが、スタッフが事前準備できないため最適なプランにたどり着けないことがあります(事前準備にはけっこう時間がかかります)。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。

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(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/

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「うーん、よく考えてみます…」

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まとめ

公式サイト:FWD生命「E-終身」

解約返戻金の返戻率、保険料の安さもそこそこで使い勝手のいい終身保険です。特に、

学資保険の代わりとして終身保険を考えている人

にとっては、有力な選択肢となります。

ただ、死亡保障として終身保険に入りたい!貯蓄代わりとして終身保険に入りたい!といった方にはちょっと物足りないかもしれないですね。もっと解約返戻金の返戻率がいい終身保険は他社にありますし、保険料の安い終身保険もあります。

なにはともあれ、生命保険の選び方で大切なのほ比較です。生命保険の専門家の意見を聞きながら、自分の目的に合った終身保険を探してみましょう。

FWD生命「E-終身」は保険クリニックで相談できます。この記事でご紹介したオリックス生命、マニュライフ生命とも提携しているので3社の比較も可能ですよ。

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