がん保険として評価していますが、正確にはがんだけを保障するのではなく、がんと下記の7大疾病を一時金で保障する特定疾病一時金保険です。
- 心・血管疾患
- 脳血管疾患
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
- 肝疾患
- 膵疾患
- 腎疾患
生活習慣病全般を保障する保険ですね。
がんの保障条件はちょっと弱めですが、がん以外の7大疾病の保障条件はかなり良いです。がんだけでなく、生活習慣病全般に備えるのなら使える保険です。
がん保険は大きく3つのタイプに分けることができます。
①入院ベースで保障するがん保険。よくある「入院1日1万円!」といった保障内容のがん保険です。入院日数×入院給付金(5千円とか1万円)を受け取ることができます。
②一時金ベースで保障するがん保険。がんと診断されたらまとまった金額(100万円とか)がドンっと給付されるがん保険です。
③治療ベースで保障するがん保険。手術・抗がん剤・放射線といったがんの治療を受けた月に定額(10万円とか)が給付されるがん保険です。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は典型的な「②一時金ベースで保障するがん保険」です。上述のとおり、正確にはがんだけを保障するのではなく、がん+7大疾病を保障する特定疾病一時金保険です。
がん保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記3点について、ネオファースト生命「ネオdeからだエール」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
先進医療特約の保障内容 | タイプ:3年更新型 保障額上限:2,000万円 一時金:なし |
C |
がん診断一時金の給付条件 | 給付回数:無制限 給付間隔:1年 1回目の給付条件:がんで入院 2回目以降の給付条件:がんで入院 |
C |
抗がん剤治療の保障範囲 | 給付回数:月1回(3年間) 先進医療・患者申出療養となる抗がん剤治療を含む。 |
B |
健康年齢30歳の月額保険料 (一時金100万円) |
男性:1,544円 女性:1,901円 |
B |
健康年齢40歳の月額保険料 (一時金100万円) |
男性:2,090円 女性:2,093円 |
先進医療特約は保障額上限2,000万円。保障額上限は他社同等ですが、そもそもが保障期間3年の保険なので、先進医療特約も3年ごとに保険料が更新されます(上がることが多いかと)。他社は終身型といって一生涯保険料が変わらないタイプが主流なので、この点はデメリットでしょう。
一時金の給付条件は1年に1回で回数無制限。ここまでは良いのですが、がんの給付条件は入院に限定されます。他社だと入院だけでなく、通院も保障対象となることもあります。保障条件が入院に限定される点はネオファースト生命「ネオdeからだエール」のデメリットでしょう。
抗がん剤治療の保障範囲には先進医療・患者申出療養が含まれるものの、自由診療は保障対象外。自由診療には、欧米では効果が認められて使用が進んでいるけど、日本では承認が遅れて健康保険が適用されないような抗がん剤治療なんかが含まれます。最近発売されたがん保険は自由診療の抗がん剤治療も保障対象とすることが多いです。この点も惜しい。
保険料は激安に見えますが、これは保障期間が3年であるため。3年ごとに契約が更新され、健康年齢に従って保険料が見直されます。
健康年齢は実年齢と健康診断の結果によって決まります。健康診断の結果が良ければ「健康年齢<実年齢(保険料が安くなる)」となりますし、悪ければ「健康年齢>実年齢(保険料が高くなる)」となります。
- 3年ごとに健康診断の結果をネオファースト生命に提出し、
- ネオファースト生命が健康年齢を判定し、
- ネオファースト生命がその後3年間の保険料を決める。
これを繰り返すわけです(めんどくさいです)。一般的ながん保険は契約時の実年齢によって保険料が決まります。契約時に決まった保険料は一生涯変わりません。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は健康診断の結果を良い状態でキープできれば一生涯トータルの保険料は安くなりますし、健康診断の結果が悪くなれば保険料は高くなります。契約後も努力を求められるがん保険ですね。
ちなみにですが、ネオファースト生命は大手の第一生命が展開している保険ショップ向けの子会社です。第一生命が過去のしがらみ(大量の営業職員や全国の支店網を維持するのが大変)でできないことをネオファースト生命がやってます。
ネオファースト生命なんて聞いたことない方が多いと思いますが、バックに大手がいるので心配無用でしょう。
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ネオファースト生命「ネオdeからだエール」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【特定疾病一時金保険】 ・がん+7大疾病に備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
基本保障 | 【入院一時給付金】 がん+7大疾病で入院した際に一時金給付。 |
特約(オプション) | 【がん治療特約】 がんの治療を受けられた月ごとに一時金給付。 【がん先進医療・患者申出療養特約】 がんの治療を目的とした先進医療、患者申出療養を受けた際に、技術料実費を給付。 |
保険料を支払う期間 | 3年更新型 |
保険料を支払う回数 | 月払・年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 3年更新型 |
加入方法 | 対面・ネット |
健康相談サービス | あり |
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」の保障内容を評価します。
冒頭のところで先進医療特約・がん一時金・抗がん剤治療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院一時給付金
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は一時金が主契約です。
保障内容は以下のとおり。
疾病 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
がん(上皮内がん含む) | 50万円~100万円の間で選択可能(10万円単位) | 1日以上の入院(日帰り入院含む) | 1年(回数無制限) |
心・血管疾患 | |||
脳血管疾患 | |||
糖尿病 | 1回のみ | ||
高血圧性疾患 | |||
肝疾患 | |||
膵疾患 | |||
腎疾患 |
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】保障範囲がものすごい広い。
- 【BAD】がんは入院しないと保障されない。通院だけだと保障対象外。
- 【BAD】がん・心血管疾患・脳血管疾患以外の疾病は給付回数が1回のみ。
メリット1つにデメリット2つとデメリットの方が多くなってますが、保障条件は他社と比較して悪くありません。
ここで他社の特定疾病一時金保険と疾病別に保障内容を比較してみます。比較対象はなないろ生命「なないろセブン」、及びメディケア生命「新メディフィットPlus」です。
ネオdeからだエール | なないろセブン | 新メディフィットPlus | |
がん | 入院 | 診断 | 1回目:診断 2回目以降:入院or通院 ※Ⅱ型 |
心・血管疾患 | 入院 | 急性心筋梗塞:入院or手術 拡張型心筋症:入院or手術 |
入院or手術 ※Ⅱ型 |
脳血管疾患 | 入院 | 脳卒中:入院or手術 脳動脈瘤:破裂or手術 |
入院or手術 ※Ⅱ型 |
糖尿病 | 入院 | 網膜症手術 壊疽による切断 |
←と同じ。 |
腎疾患 | 入院 | 慢性腎不全:人工透析療法or腎移植手術 ※慢性腎不全のみ保障対象 |
慢性腎不全:入院or通院 ※慢性腎不全のみ保障対象 |
肝疾患 | 入院 | 肝硬変:食道・胃静脈瘤が破裂と診断or手術 肝移植手術 ※肝硬変のみ保障対象 |
肝硬変:入院or通院 ※肝硬変のみ保障対象 |
高血圧性疾患 | 入院 | 大動脈瘤が破裂と診断or手術 | ←と同じ。 |
膵疾患 | 入院 | ー | 慢性膵炎:入院or通院 ※慢性膵炎のみ保障対象 |
まずはがんから。
がんの保障内容はなないろセブンと新メディフィットPlusが優位です。2社は2回目以降の給付条件に通院が含まれています(なないろセブンは「診断」ですが、入院でも通院でも診断されて治療を受けていれば保障対象)。入院に条件を限定しているネオdeからだエールは劣勢です。
続いて脳と心臓。ここはネオdeからだエールと新メディフィットPlusがほぼ同等かなと。
なないろセブンは保障範囲を急性心筋梗塞・拡張型心筋症、脳卒中・脳動脈瘤に限定していて、脳と心臓の疾病をまるごと保障ではありません。保障範囲が2社よりも狭くなってます。
一方で、新メディフィットPlusは条件に手術も含まれているので、条件を入院に限定しているネオdeからだエールよりやや条件が緩めですが、脳と心臓の疾病で入院のない手術も稀ですので、ほぼ同等と判断しています。
それ以外の疾病はネオdeからだエールの勝ちでしょう。なないろセブンと新メディフィットPlusと比較した勝因を挙げておきます。
糖尿病:入院すれば即保障。
腎疾患:入院すれば即保障、かつ、腎疾患をまるごと保障。
肝疾患:入院すれば即保障、かつ、肝疾患をまるごと保障。
高血圧性疾患:入院すれば即保障。
膵疾患:入院すれば即保障、かつ、膵疾患をまるごと保障。
入院即保障は条件がゆるくてわかりやすい。幅広く器官の疾病を丸ごと保障する点もなないろセブンと新メディフィットPlusよりも良いです。
ただし、微妙に違うのが給付回数。
ネオdeからだエールはがん・心疾患・脳血管疾患なら1年に1回間隔で回数無制限ですが、それ以外の5疾病は給付回数が1回なんですよね。保険期間が3年なので、3年に1回給付(契約を更新した際にゼロ回にクリアされます)。
一方でなないろセブンは全ての疾病で給付回数が無制限です。条件を満たす限りは1年に1回間隔で無制限給付です。
新メディフィットPlusはがん・心疾患・脳血管疾患なら1年に1回間隔で回数無制限、それ以外の疾病は1年に1回間隔で5回まで。
まあ一生涯で一時金を何回も受け取ることも多くはありませんが、給付回数はなないろセブンと新メディフィットPlusの方にアドバンテージがあるかなと。
まとめると、
- がんの保障を最重要視するなら「なないろセブン」か「新メディフィットPlus」
- がん・心疾患・脳血管疾患まで重視するなら「新メディフィットPlus」
- それ以外の疾病も重視するなら「ネオdeからだエール」。ただし給付回数が3年に1回なのが微妙。
といった感じでしょうか。
気になる保険料はこのあと比較していきます。
【重要です】がん治療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん治療特約 | 5万円 or 10万円で選択可能。 | がんの治療を受けた月に給付。 |
以下のがん治療を受けた場合に毎月定額を受け取れる特約です。
① 公的医療保険制度対象の手術・放射線治療
② 公的医療保険制度の対象となる抗がん剤治療
③ 所定の先進医療、患者申出療養に該当する抗がん剤治療
④ がん(上皮内がんを含む)を適応症として厚生労働大臣により承認されている抗がん剤による治療(②または③に該当する抗がん剤治療を除く)
⑤ 抗がん剤治療に該当しない所定の先進医療、患者申出療養による療養
難しい言い回しが並んでますが、がんの3大治療(手術・放射線・抗がん剤)は全てカバーしてます。
ちょっと残念なのは、抗がん剤治療の保障対象が健康保険が適用される範囲内に限定されている点。日本では承認が遅れているものの、欧米では承認されて使用が進んでいる自由診療の抗がん剤は保障対象外です。
自由診療の抗がん剤は月100万円程度かかることもあります(全額自己負担)。がん治療を受けた患者のうち、2割弱が自由診療を受けているというデータもあるので、極々マイナーな治療とは言えなくなってきています。
「お金があれば助かるかもしれない!」
という状況を救えない点はネオファースト生命「ネオdeからだエール」のデメリットでしょう。上述したなないろ生命・メディケア生命は自由診療の抗がん剤治療も保障対象に含まれます。
ちなみにですが、抗がん剤治療が必要になるケースは大きく2パターンあります。
- 手術でがんを切除できて、再発予防するための抗がん剤治療。
- 手術でがんを切除できず、進行を遅らせるための抗がん剤治療。
1のケースはあっさりと抗がん剤治療は終了します。働きながらの治療も不可能ではないので、経済的なピンチに陥ることもそんなにありません。
本当に怖いのは2のケースです。この場合は副作用が辛くて満足に働くことも難しく、収入減もあり得ます。治療の終わりも見えなくなり、銀行口座の残高が徐々に減っていく抗がん剤ドロ沼にハマります。
ベッドの上で虚空を見上げながら
「あ、これ、やばいかも…」
と、メンタルが削られまくるなかで、毎月定額給付してくれるがん治療特約は助かります。自由診療が保障対象外というデメリットはありますが、特約保険料も比較的安くなってますし、付加しておくべきオプションでしょう。
【重要です】 がん先進医療・患者申出療養特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん先進医療・患者申出療養特約 | 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 | 先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので治療費は全額自己負担。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その医療費実費を保障してくれる特約です(2,000万円まで保障)。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の一種。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
また、患者申出療養も保障対象に含まれます。
患者申出療養も先進医療と同様に治療費は全額自己負担。患者からの申出を起点として、公的医療保険が適用されない治療を受けられる制度です。将来的に保険適用につなげるためのデータ集積が目的だそうですね。
ただし、患者申出療養は普及しているとは言えません。厚生労働省の資料によると、令和2年7月1日から令和3年6月30日までに1年間で患者申出療養を受けた方は208人。現状だと患者申出療養を受ける確率はかなり低めです。
なので、先進医療のみを保障対象としている他社と比較して、
「患者申出療養が保障対象!すごい!」
とまでは言えませんが、将来的に患者申出療養が普及する可能性を踏まえれば、メリットではあります。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】上限2,000万円まで保障。
- 【BAD】移動費・宿泊費に使える一時金が給付されない。
- 【BAD】保障対象ががんに限定される。
- 【BAD】3年更新型。3年毎に保険料が見直される。
保障上限2,000万円までは他社同等です。悪くありません。
しかし、先進医療を受けられる病院は限られられているため、他社は交通費・宿泊費として一時金を給付することもあります(15万円とか)。ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は技術料のみ保障なので、一時金はありません。この点はちょっとさみしいですね…。
また、特約名のとおり保障対象はがんに関する先進医療のみ。先進医療の種類は厚生労働省のサイトに掲載されてますが、がん以外にも聞いたことないような難病の治療も含まれてます。
先ほど保障内容を比較したなないろ生命「なないろセブン」、及びメディケア生命「新メディフィットPlus」はがんに限定せず、全ての先進医療を保障対象としています。保障範囲ががんに限定される点はネオファースト生命「ネオdeからだエール」のデメリット。
また、他社の先進医療特約は一生涯保険料が上がらない終身型が主流なのですが、ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は3年更新型。3年ごとに保険料が上がっていく点もデメリットでしょう。
現在は毎月数十円程度で追加できる先進医療特約ですが、将来的に先進医療・患者申出療養が普及し、保険会社の保険金支払いが増加すれば、毎月支払う保険料が爆上げされる可能性も否定はできません。
【シミュレーション】僕がネオファースト生命「ネオdeからだエール」に入るなら。
僕がネオファースト生命「ネオdeからだエール」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:入院一時給付金100万円
- 特約:がん治療特約10万円、がん先進医療・患者申出療養特約
このシミュレーションで健康年齢40歳男性の保険料は2,310円、健康年齢40歳女性は2,742円です。この保障内容だと、
- がん+7大疾病で入院すれば1年に1回100万円。
- がんの3大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)を受けた月に10万円。
- がんの先進医療実費を保障。
ですね。上述した抗がん剤ドロ沼にハマったとしても年1回100万円(入院していれば)+月10万円なので、ある程度は耐えられる保障内容になっているかと。ただし、通院だけのがん治療になると不安です。年1回100万円の一時金を受け取ることができません。
保険料は安く見えますが、上述のとおり健康年齢は3年ごとに更新されます。努力を怠ると3年後の保険料はググっとあがります。一生涯トータルの保険料で換算すると、保険料はそこまで安くないかと。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」のメリット
繰り返しますが、一時金の保障範囲は広いです。
他社が肝疾患の一部である肝硬変、腎疾患の一部である腎不全といったように保障対象となる疾病を限定しているのに対し、ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は器官の疾患をまるごと保障対象にしています。
また、入院即保障という分かりやすさもメリットでしょう。
例えば他社だと糖尿病は「網膜症手術、壊疽による切断」といったかなりの重症を保障対象としているのに対し、ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は入院すれば一時金給付です。分かりやすさと条件のゆるさがあります。
がん以外の生活習慣病が気になる方には、見逃せないメリットです。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」のデメリット
1点目は上述のとおりです。ここでは2点目と3点目について書いていきます。
一般的ながん保険は契約時の実年齢によって保険料が決まります。契約時に決まった保険料は一生涯変わらないのですが、ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は
- 契約時の実年齢ではなく「健康年齢」によって保険料が決まる。
- 3年ごとに健康年齢は見直される。3年ごとに保険料が変わる。
といった独自の仕組みで保険料が決まっていきます。
健康年齢は実年齢、体型、血圧、尿検査、血液検査によって決まるそうで、健康診断の結果をネオファースト生命に提出すれば、ビックデータとぶつけて健康年齢を算出するそうです(具体的なアルゴリズムは開示されてません)。
その健康年齢の下限は18歳。上限は実年齢+5歳。健康年齢18歳が永遠に続けば保険料は激安になりますが、実年齢が健康年齢算出のパラメータになっているので、これは難しいでしょう。
ここで毎月支払う保険料を比較してみます。30歳男性が「健康年齢=実年齢」と判定され続けたケースでなないろ生命「なないろセブン」、およびメディケア生命「メディフィットPlusと保険料を比較です。
ネオdeからだエール | なないろセブン | 新メディフィットPlus | |
保障内容 | 一時金100万円 ※健康年齢=実年齢 |
一時金100万円 ※保険料は一生涯同じ |
一時金100万円 ※8疾病Ⅱ型 ※保険料は一生涯同じ |
30歳保険料 | 1,544円 | 2,170円 | 3,840円 |
33歳保険料 | 1,674円(55,584円) | 2,170円(78,120円) | 3,840円(138,240円) |
36歳保険料 | 1,831円(115,848円) | 2,170円(156,240円) | 3,840円(276,480円) |
39歳保険料 | 2,018円(181,764円) | 2,170円(234,360円) | 3,840円(414,720円) |
42歳保険料 | 2,249円(254,412円) | 2,170円(312,480円) | 3,840円(552,960円) |
45歳保険料 | 2,536円(335,376円) | 2,170円(390,600円) | 3,840円(691,200円) |
48歳保険料 | 2,897円(426,672円) | 2,170円(468,720円) | 3,840円(829,440円) |
51歳保険料 | 3,358円(530,964円) | 2,170円(546,840円) | 3,840円(967,680円) |
54歳保険料 | 3,905円(651,852円) | 2,170円(624,960円) | 3,840円(1,105,920円) |
57歳保険料 | 4,522円(792,432円) | 2,170円(703,080円) | 3,840円(1,244,160円) |
60歳までの保険料合計 | 955,224円 | 781,200円 | 1,382,400円 |
カッコ内の金額がその年齢までに支払った保険料合計です。
契約当初はネオdeからだエールの方が安くなってますが、54歳の時点でなないろセブンが逆転して安くなってます。60歳までの合計だとなないろセブンの方が17万円くらい安くなってますね(新メディフィットPlusはけっこう高め)。
もちろん、健康年齢が実年齢より若く判定されれば、ネオdeからだエールの方がトータルでも安くなる可能性はあります。ここらへんは
「いかに健康診断の数値を良くできるか」
という努力と根性によります。自信がある方は、ネオdeからだエールに挑戦するのもアリですし、前向きに捉えれば保険料を安くするための努力が健康増進につながります。健康に対する意識が高い方にとっては、
「なんで不摂生な人たちと同じ保険料を払わないといけないんだっ!」
という不公平感が解消されることにもなります。
まあでも確実に言えることは計画が立てにくくなるということです。ちょっと不摂生な生活をして健康診断の数値が悪くなれば健康年齢が「実年齢+5歳」と判定され、一気に保険料が上がる可能性があります。健康年齢を決めるアルゴリズムは開示されてないので、ネオファースト生命のさじ加減でハードルが上がることもあるでしょう。計画を立てにくいという点はデメリットですね。
また、3年ごとに契約更新手続きをしなければなりません。健康年齢を判定するために健康診断の結果(BMI・血圧・尿検査・血液検査)を新たに提出する必要があり、これは面倒です…。手続きの煩雑さもデメリットです。
ちなみにですが、35歳未満の方は健康診断で血液検査を行わないことがあります。健康診断とは別に血液検査を自前で受ける必要があるのでご注意を(めんどくさいですね)。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」の評価
評価:A(S、A~Cで判定)。
がんの一時金給付条件は他社より劣るものの、がん以外の7大疾病は
- 器官の疾病をまるごと保障。保障範囲が幅広い。
- 入院即給付。保障条件が分かりやすい。
といった他社にはないメリットがあります。特に、他社では重症でないと保障されない糖尿病や高血圧性疾患が入院だけで保障対象になる点は優れています。
また、健康年齢で保険料が決まるといった斬新な仕組みもあります。健康診断で良い結果を出し続ければ、保険料は安く抑えられます。健康づくりの良いきっかけになるかもしれませんね。よって評価は「A」としました。
比較対象としてなないろ生命「なないろセブン」とメディケア生命「メディフィットPlus」を挙げておきます。この2社は
- がんの一時金給付条件がとても良い。入院でも通院でも治療を受けていれば一時金給付対象。
- 保険料は一生涯変わらない。そして安い。
といった特徴があります。がんの保障を重視したい方、健康診断の結果がちょっと悪い方(いまは良くてもずっと良い結果をキープする自信のない方)なら、なないろセブン、もしくは新メディフィットPlusがおすすめです。
ちなみにですが、がん保険全般の比較は下記リンク先でやってます。こちらもご参考に。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」の相談をするなら。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ただし、ネオファースト生命は歴史が浅いので取り扱っている保険ショップが少ないんですよね…。
いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちネオファースト生命やってないんですよ」
なんて言われることのないように、事前に最寄の保険ショップがネオファースト生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら、この記事でご紹介したネオファースト生命はもちろんのこと、なないろ生命・メディケア生命とも提携しています。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【オリコン顧客満足度3年連続No.1!】保険クリニック
保険クリニックの予約は↓をクリック!
保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが、オリコン社が毎年行っている保険ショップの顧客満足度調査です。利用者5,826人に対し、保険ショップ全28社に関するアンケート調査を実施。見事に3年連続顧客満足度No.1を獲得しています。
(引用:https://life.oricon.co.jp/rank_hokenshop/)
注目すべきはアフターフォローです。
亡くなったら保障対象になる死亡保険に生命保険会社と揉める要素はありません。一方で、微妙なグレーゾーンが存在するがん保険は、医師が書く診断書の表現ひとつで保障対象にならないことがあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけ。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険ショップ全28社のなかで、保険クリニックはアフターフォローの満足度もNo.1です。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。ネオファースト生命はもちろんのこと、比較対象としたなないろ生命・メディケア生命とも提携しているので、比較もかんたんにやってくれます。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
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【相談場所を選びません!】マネードクター
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最寄りに保険クリニックがない場合は、マネードクターを検討してみてください。マネードクターも全国の店舗でも相談できますが、予約をすれば自宅でも職場でも近所の喫茶店にでも訪問して相談を受けてくれます。
相談場所を選ばないので、
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ちなみにですが、マネードクターを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ネオファースト生命「ネオdeからだエール」
がんの給付条件は同じ特定疾病一時金保険のなないろ生命「なないろセブン」とメディケア生命「メディフィットPlus」に劣るものの、がん以外の7大疾病は
- 器官の疾病をまるごと保障。保障範囲が幅広い。
- 入院即給付。保障条件が分かりやすい。
といった他社にはないメリットがあります。健康診断の結果によって保険料が決まる「健康年齢」という斬新な仕組みがあるので、健康に留意されている方ならトータルの保険料も安く収まる可能性があります。
まあでも健康診断の結果をキープできる方も少ないです。たいていはスイーツとかラーメン食べたり、運動が面倒になったりして、徐々に数値が悪くなっていくもの。健康診断の結果に自信がない方は、一生涯保険料が変わらないなないろ生命「なないろセブン」、もしくはメディケア生命「メディフィットPlus」を比較対象に入れてみてください。
ネオファースト生命「ネオdeからだエール」は全国の保険クリニックで相談できます。保険クリニックはなないろ生命・メディケア生命とも提携しているので、両社の比較もかんたんにやってくれますよ。
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※2022年9月更新