保険料面でも保障内容面でも、ちょっと候補には入りにくいかなと。
他社の医療保険との比較は必須でしょう。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記4点について、楽天生命「スーパー医療保険」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
入院保障 | がん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障(8疾病入院支払限度拡大特則) | A |
通院保障(がん) | 抗がん剤治療特約なし | C |
三大疾病一時金 | 【対象となる疾病・給付条件】 がん:1回目診断確定、2回目以降入院 急性心筋梗塞:入院 脳卒中:入院 【給付間隔・上限】 1年に1回、6回まで |
C |
先進医療保障 | 通算2,000万円上限・10年更新型 | B |
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:3,280円 女性:3,450円 |
B |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:4,420円 女性:3,920円 |
入院保障に大きな問題はありません。オプションの8疾病入院支払限度拡大特則を付加すれば、入院が長引くこともあるがん・心疾患・脳血管疾患が無制限保障となります。この点は安心です。
抗がん剤治療特約はありません。他社だと、抗がん剤治療を受けた月に10万円程度給付するオプションを付加できることが多いのですが、楽天生命にはそんなものありません。通院で抗がん剤治療を受けてるけど副作用が辛くて働けない!といった状況に不安が残ります。
また、三大疾病一時金の保障対象は「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」です。
他社だと「がん・心疾患・脳血管疾患」といったように心疾患・脳血管疾患を丸ごと保障するタイプが多いのですが、楽天生命「スーパー医療保険」の保障対象は範囲を限定した急性心筋梗塞・脳卒中です。
給付回数にも上限が設けられています。他社は給付回数無制限となることが多いのですが、楽天生命「スーパー医療保険」は6回限度。まあ一生涯で一時金を6回受け取ることも稀ではありますが、回数無制限の方が安心感はあります。
先進医療特約も10年更新型。10年ごとに保険料が見直されます(上がる可能性が高いかと)。他社だと一生涯保険料が変わらない終身型が主流なので、この点もデメリットでしょう。
保険料も安くはありません。他社の医療保険との比較は必須です。
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楽天生命「スーパー医療保険」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【医療保険】 ・病気やケガに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
主契約 | 【入院給付金】 入院1日につき5,000円~20,000円の範囲で選択可能。 ※1,000円単位で選択可能。 【手術給付金】 入院中:入院給付金日額×20 外来:入院給付金日額×5 【放射線治療給付金】 入院給付金日額×20 【骨髄ドナー給付金】 入院給付金日額×10 |
特約(オプション) | 【入院一時金特約】 入院した際に一時金を給付。 【8疾病入院支払限度拡大特則】 8大疾病での入院1回の支払い限度日数が60日から120日に延長。 【通院特約】 通院1日あたり定額給付。 【がん特約】 がんと診断されたor入院した場合に一時金給付。 【急性心筋梗塞・脳卒中特約】 急性心筋梗塞・脳卒中で入院した場合に一時金給付。 【先進医療特約】 先進医療の技術料実費を給付。 |
保険料を支払う期間 | 終身(一生涯) |
保険料を支払う回数 | 月払 |
保険料を支払う方法 | クレジットカード払 口座振替 |
保障される期間 | 終身 |
加入方法 | 対面 |
楽天生命「スーパー医療保険」の保障内容を評価します。
冒頭のところで入院保障・通院保障(がん)・三大疾病一時金・先進医療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金・骨髄ドナー給付金
楽天生命「スーパー医療保険」は入院・手術の保障を主契約とするオーソドックスなタイプの医療保険です。
主契約の保障内容は以下のとおり。
名称 | 給付額 | 給付条件 |
入院給付金 | 入院1日につき5,000円~15,000円の範囲で選択可能。 | 入院1日につき給付 |
手術給付金 | 入院中:入院給付金日額×20 外来:入院給付金日額×5 |
手術を受けたとき。 |
放射線治療給付金 | 入院給付金日額×20 | 放射線治療を受けたとき。 (60日間に1回) |
骨髄ドナー給付金 | 入院給付金日額×10 | 骨髄ドナー手術を受けたとき。 |
保障内容は他社同等。悪くありません。
入院保障は「入院給付金×入院日数」が支払われるのですが、入院1回に対する入院日数の保障上限は60日間。入院日数の平均は以下のとおりなので60日間あればまあ十分です。
全体平均:32.3日
35歳~64歳の平均:24.4日
(参考:生命保険文化センター)
ただし、脳血管疾患は平均からしても入院が長引きますし、平均では短期間で退院できるがんも部位や症状によっては長引きます。
ということで、楽天生命「スーパー医療保険」はオプションの8疾病入院支払限度拡大特則を付加すると、疾病を限定して入院が延長保障されます。具体的には
- がん・心疾患・脳血管疾患の入院が無制限保障
- 糖尿病・高血圧性疾患・腎疾患・肝疾患・すい疾患の入院が120日間に延長保障
ですね。
医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、入院の延長保障は重要です。特約保険料も高くはないので、8疾病入院支払限度拡大特則は付加しておいたほうが安心でしょう。
【重要ではありません】入院一時金特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
入院一時金特約 | 10万円・20万円から選択可能。 | 入院したとき。 |
入院すれば必ず給付される一時金です。日帰り入院でも給付されます。短期入院の保障を強化する特約です。
短期入院でも、日用品や交通費がそれなりにかかるので、入院で赤字になりたくない方や、手持ちの現金が極端に少なくて医療費破産の可能性がある方にとっては有効な特約ですが、短期入院から長期入院まで民間の医療保険でがっちり備えると、保険料がめちゃくちゃ高くなります。
短期入院は貯蓄で備えて、発生したら貯蓄でカバーするのが難しい長期入院を民間の医療保険で備えるのがコスパのよい医療保険の入り方。入院1日あたりの平均費用は2.1万円というデータがありますが、まずは2週間から1ヶ月程度の入院をカバーできるくらい貯蓄をすることです。
ちなみに、入院一時金特約を付加すると継続入院60日に1回の間隔で一時金が給付されます。なので長期入院の備えにもなるのですが、入院一時金特約は保険料がけっこう高め。長期入院の備えるのなら、上述した8疾病入院支払限度拡大特則で細く長く安く備えるのが良いかと。
【重要ではありません】通院特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
通院特約 | 3,000円~9,000円の範囲内で選択可能。 (100円単位、入院給付金日額の60%が限度) |
退院後、120日以内に通院したとき。 |
退院後の通院を保障する特約です(入院のない通院は保障対象外)。入院1回につき退院後120日以内の通院を30日間まで保障します。
保障内容は他社と比較してちょっと弱め。他社だと退院後180日の通院を保障が平均的です。
保障額も通院1日5,000円程度と少額です。通院治療なら働けることも多いので、
「仕事が忙しいし、たった5,000円ために手続きするほうが面倒くさい!」
ということもあり得ます。必要性は薄いかと。
ちなみにですが、本当に怖いのは通院で副作用のきつい抗がん剤治療を受けるケースです。この場合は満足に働くこともできず、通院もしくは短期入院で抗がん剤を打つので、医療保険から給付される入院給付金もわずかなもの。
こんなピンチに対応できるのが他社によくある「抗がん剤治療を受けた月に10万円保障!」してくれる抗がん剤治療特約なのですが、楽天生命にはありません…。
【重要ですが…】がん特約、急性心筋梗塞・脳卒中特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
がん特約 | 50万円・100万円・200万円から選択可能。 ※上皮内がんは半額給付。 |
【1回目】がんと診断。 【2回目以降】前回給付から1年以降にがんで入院。 ※がんは通算6回まで給付、上皮内がんは1回のみ。 |
急性心筋梗塞・脳卒中特約 | 50万円・100万円・200万円から選択可能。 | 急性心筋梗塞・脳卒中で入院。 ※通算6回まで給付。 |
がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の条件を満たせば一時金給付される特約です。実際に受け取ってみるとわかるのですが、まとまった金額(100万円とか)が一気にドバっと銀行口座に振り込まれるので、
「医療保険、入っておいて良かった…」
と分かりやすく実感できる特約です。
しかし、保障内容はイマイチ。他社と比較した良い点と悪い点をまとめておきます。
- 【GOOD】給付間隔が1年に1回。
- 【BAD】上皮内がんが半額保障。しかも保障は1回のみ。
- 【BAD】がんの2回目給付条件が入院に限定される。
- 【BAD】心疾患・脳血管疾患の保障範囲が急性心筋梗塞・脳卒中に限定される。
- 【BAD】給付回数に上限あり。6回までしか給付されない。
給付間隔が1年に1回である点は他社同等。それ以外はデメリット強めです。
上皮内がんは給付回数1回で保障額も半額です。
上皮内がんとは、がん細胞がリンパ管や血管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞はリンパ管や血管を通じて全身に広がるので、上皮内がんの段階で治療できれば転移する可能性は低いと言われています。
「早めに見つかって良かったですね!」
と言われるのが上皮内がん。
上皮内がんなら治療費もそんなにかからないのですが、乳がんは上皮内がんでも通常のがんと同程度の治療が必要となることもあります。保障額半額は女性にとって要注意です。
また、大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで早期発見されたというデータもあります。上皮内がんは決して珍しいがんではありません。給付回数が1回のみというのもやや注意。
他社だと上皮内がんも通常のがんと同じ扱いをすることが当たり前です。この点はデメリットでしょう。
また、がんの2回目以降の給付条件が入院に限定されます。通院治療だけの場合は保障対象外。例えば、放射線治療なんて通院で受けることが多いのですが、こういったケースだと一時金給付されません。最近は2回目以降の給付条件を入院or通院とする医療保険が増えています。この点もデメリット。
心疾患・脳血管疾患の保障範囲が急性心筋梗塞・脳卒中に限定されている点もデメリットです。最近の医療保険は心疾患・脳血管疾患をまるごと保障が標準です。
急性心筋梗塞は心疾患の一部です。保障対象が急性心筋梗塞に限定されると、急性心筋梗塞以外の心疾患が保障対象外になります。平成29年の厚生労働省の調査によると心疾患全体の患者数1,732千人のうち、急性心筋梗塞の患者数は47千人。割合にすると2.7%に過ぎません。
脳卒中も脳血管疾患の一部ですが、脳卒中には
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 脳出血
が含まれます。平成29年の厚生労働省の調査によると脳血管疾患の患者数1,115千人のうち、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血の患者数合計は973千人。割合にすると87.2%です。
ということで、脳血管疾患でも脳卒中でも大きな差はありませんが、脳血管疾患の方がちょっと安心かな、とは感じます。
最後に給付回数には6回という上限があります。
まあ一生涯で6回も一時金を受け取るケースは極々稀ですが、最近発売された医療保険は回数無制限保障が当たり前。回数制限がある点はデメリットでしょう。
全般的に、保障内容は周回遅れの感があります。
【重要です】先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
先進医療特約 | 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 | 先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
保障上限2,000万円は他社と同水準です。問題ありません。
一方で、他社には10万円程度の一時金が給付されるタイプがあります。
先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(先進医療のひとつである重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。一時金は交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金ですが、楽天生命には一時金がありません。この点はちょっと残念ですが、まあ大きな問題とは言えないでしょう。
注意が必要なのは10年更新型という点です。10年ごとに保険料が見直されます(上がる可能性が高い)。
現在は月100円程度の保険料で先進医療特約を付加できますが、将来的に先進医療が普及し、保険会社の保険金支払いが膨らめば、保険料が爆上げされることも否めません。他社は「終身型」といって一生保険料が変わらないタイプが主流です。「終身型」の方が安心感はあります。
【シミュレーション】僕が楽天生命「スーパー医療保険」に入るなら。
僕が楽天生命「スーパー医療保険」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 主契約:入院給付金5,000円
- 特約:8疾病入院支払限度拡大特則、先進医療特約、がん特約(50万円)、急性心筋梗塞・脳卒中特約(50万円)
このシミュレーションで40歳男性の保険料が月々4,185円、40歳女性だと月々3,570円です。
保険料も決して安くはないかと。ここで業界最安値クラスの医療保険であるチューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」と月々の保険料を比較してみます。保障内容は極力あわせていますが、ピタリ一致とはならないのでご参考程度に。
楽天生命 | チューリッヒ生命 | |
保障内容 | 入院1日5,000円(60日限度) 入院手術10万円 外来手術2.5万円 放射線治療10万円 8疾病入院支払限度拡大特則 がん診断50万円 急性心筋梗塞・脳卒中50万円 先進医療特約 |
入院1日5,000円(60日限度) 入院手術10万円 外来手術2.5万円 放射線治療10万円 8大疾病延長入院特約 ストレス性疾病延長入院特約 特定疾病一時金Ⅱ型(がん・心疾患・脳血管疾患)50万円 先進医療・患者申出療養特約 |
30歳男性 | 2,985円 | 2,779円 |
30歳女性 | 2,920円 | 2,489円 |
40歳男性 | 4,185円 | 3,929円 |
40歳女性 | 3,570円 | 3,044円 |
この例だと保険料はチューリッヒ生命の方が安くなってます。
さらに保障内容もチューリッヒ生命の厚め。
- チューリッヒ生命は8大疾病の入院が無制限保障。楽天生命は3大疾病のみ無制限保障で、糖尿病・高血圧性疾患・腎疾患・肝疾患・すい疾患は120日間延長保障。
- チューリッヒ生命はストレス性疾患の入院を365日間まで保障。楽天生命は通常の疾病と同じく60日間まで保障。
- チューリッヒ生命の特定疾病一時金は保障範囲ががん・心疾患・脳血管疾患と広く、給付回数も無制限。上皮内がんも通常のがんと同じ扱い。
- チューリッヒ生命は先進医療特約が終身型。
楽天生命を選ぶ理由が見つからない…。
楽天生命「スーパー医療保険」のメリット
医療保険としてのメリットは思いつかなかったのですが、おまけ的扱いの楽天スーパーポイントバックの対象となる点はメリットかと。
とはいえ、トータルで考えるとお得とは限りません。保険料の観点でも他社との比較は必須です。
楽天生命「スーパー医療保険」のデメリット
1点目から3点目は上述のとおり。4点目と5点目について補足します。
選べるオプションの種類が少ない。
最近の医療保険にはよくある
- 抗がん剤治療を受けた月に10万円給付。
- 女性特有の疾病で入院したときや、乳房・卵巣・子宮といった女性特有の手術を受けたときを特別に保障。
- がん・心疾患・脳血管疾患で所定の条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除。
といったオプションが楽天生命「スーパー医療保険」にはありません。選べるオプションの種類が狭いです。
特に気になるのは抗がん剤治療特約がない点。
がんの3大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われてますが、よくある医療保険は手術と放射線治療を主契約でカバーして、オプションで抗がん剤治療を保障するタイプです。楽天生命も同様に主契約で手術と放射線治療をカバーしていますが、抗がん剤治療を保障するオプションはありません。
怖い怖いと言われるがんであっても、手術でがん細胞を切り取ることができれば、それほど怖くはありません。
手術を受けるために2週間程度入院して、あとは副作用の軽い抗がん剤治療を数回打つか放射線治療を受ければ治療は終了して経過観察へ。退院後に働くことも不可能ではないので、経済的なダメージもそんなに大きくはありません。
おぎやはぎの小木博明さんがこのケースです。ステージⅠの腎細胞がんが見つかり2020年8月17日に入院、2020年9月2日には仕事に復帰されてます。治療の詳細はわかりませんが、おそらくは手術できれいにがん細胞を切り取ることができたのでしょう。
しかし、本当に怖いのは手術で切り取ることができないケースです。この場合は
数日の入院or通院で抗がん剤を打つ→3週間程度自宅で安静にする
を繰り返す終わりの見えない治療になります。副作用の強い抗がん剤を用いることが多いので満足に働くこともできず、徐々に減っていく銀行口座の残高を見ながら、
「あ、これ、やばいかも…」
といった抗がん剤ドロ沼にハマります。
こういった抗がん剤ドロ沼で強い味方になるのが、抗がん剤治療を受けた月に定額給付される抗がん剤治療特約。収入が減少した上に毎月の医療費がかさんでいく状況では、経済的にも助かりますし、精神的にも安心感を与えてくれるオプションです。これがないのはけっこう辛い…。
入院1回のカウント方法に注意。
入院給付金の入院1回のカウント方法は、最近増えてきている
「〇〇日以内の再入院は同一の原因であるかを問わず1回の入院とみなす」
方式です。
一般的な医療保険は異なる原因で再入院した場合を、別々の入院として扱います。例えば、
1回目の入院:肺炎で20日入院した。
2回目の入院:1回目の入院を退院してから30日後に大腸がんで60日入院した。
といった場合、1回目と2回目の原因が異なるので別々の入院として扱います。入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、
1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:60日分の入院給付金をお支払い
なので、合計80日分の入院給付金を受け取れます。
一方で、楽天生命は異なる原因でも180日以内の入院は同じ入院とカウントします。↑と同じケースで入院1回の保障限度日数を60日で契約していれば、
1回目の入院:20日分の入院給付金をお支払い
2回目の入院:1回目に20日支払っているので、未消化の40日分の入院給付金をお支払い
ということで、合計60日分の入院給付金しか支払われません。
若いうちに異なる原因で連続して入院することは稀だと思いますが、特に歳を重ねて身体が弱くなってからはあり得ます。致命的なデメリットとは言えませんが、この点はやや注意です。
ちなみに、同様のルールを設けている他社は「60日以内の再入院」を同一の入院として扱うことが多いのですが、楽天生命は「180日以内の再入院」なので期間がやや長めです(契約者の不利)。
楽天生命「スーパー医療保険」の評価
評価:C(S、A~Cで判定)
ちょっとデメリットが多いかなぁという医療保険です。
特筆すべき保障内容も見当たらず、保険料も安くはなく…。他社の医療保険との比較は必須でしょう。
よって評価は「C」としました。
比較対象として以下を挙げておきます。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好。
●メディケア生命「新メディフィットA」。
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
医療保険の保険料は下記リンクで比較しているので、ご参考までに。本サイトでおすすめしている保障内容を中心に比較しています。
楽天生命「スーパー医療保険」の相談をするなら。
楽天の公式サイトから楽天生命「スーパー医療保険」の相談予約ができます。
公式サイト:楽天生命「スーパー医療保険」
楽天生命は取り扱っている保険ショップが少ないので、ネットから直接申し込むか、楽天生命の営業に相談することになります。
繰り返しになりますが、楽天生命「スーパー医療保険」を検討されている方は他社の医療保険と比較をして損はないです。楽天生命の営業に相談する前に、複数の保険会社を取り扱ってる保険ショップで公平な評価をしてもらった方がいいと感じます。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
【保険の相談なら!】保険クリニック
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
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予約は簡単です。
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②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
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これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
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もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
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と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:楽天生命「スーパー医療保険」
特約の保障内容は微妙で、選べる種類も少なめ。保険料も決して安くはありません。
他社の医療保険と比較は必須と感じます。比較対象として以下を挙げておきます。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
保険料が激安。自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできたり、女性特有の疾病に対する保障を厚くできたりで、保障内容も良好。
●メディケア生命「新メディフィットA」。
保険料はそこそこ安め。住友生命のグループ会社という点も安心感があります。保障内容は現在の医療保険のスタンダート。
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※2023年9月更新