保障内容には気になるところがけっこうあります。
他社のがん保険と比較しておいて損はないでしょう。
がん保険は大きく3つのタイプに分けることができます。
①入院ベースで保障するがん保険。よくある「入院1日1万円!」といった保障内容のがん保険です。入院日数×入院給付金(5千円とか1万円)を受け取ることができます。
②一時金ベースで保障するがん保険。がんと診断されたらまとまった金額(100万円とか)がドンっと給付されるがん保険です。
③治療ベースで保障するがん保険。手術・抗がん剤・放射線といったがんの治療を受けた月に定額(10万円とか)が給付されるがん保険です。
楽天生命「スーパーがん保険」は典型的な「③治療ベースで保障するがん保険」です。最近はがんの入院が短期化しているため、②と③が増えつつあります。③のタイプである楽天生命「スーパーがん保険」は現状のニーズにあったがん保険ですね。
がん保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上記3点について楽天生命「スーパーがん保険」の概要と評価は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 評価 |
先進医療特約の保障内容 | タイプ:10年更新型 保障額上限:2,000万円 一時金:なし |
C |
がん診断一時金の給付条件 | 給付回数:6回まで 給付間隔:1年 1回目の給付条件:がんと診断確定 2回目以降の給付条件:がんで入院 |
B |
抗がん剤治療の保障範囲 | 給付回数:抗がん剤36回、ホルモン剤60回 健康保険適用範囲内のみ。 |
B |
30歳の月額保険料 (抗がん剤治療給付金10万円) |
男性:1,370円 女性:1,540円 |
B |
40歳の月額保険料 (抗がん剤治療給付金10万円) |
男性:1,810円 女性:1,980円 |
先進医療特約は10年更新型。10年ごとに保険料が更新されます(上がることが多いかと)。他社が一生涯保険料が変わらない終身型が主流であることを踏まえれば、この点はデメリットです。
また、がん診断一時金の給付間隔が1年に1回は良い点ですが、給付回数が6回限度である点が若干痛いです。一生涯でがん診断一時金を6回受け取ることは稀ですが、最近のがん保険は回数無制限が標準です。この点もデメリットでしょう。
抗がん剤治療の保障も健康保険が適用される範囲内に限定されます。日本では未承認であるものの、欧米では承認されて使用が進んでいる最新の抗がん剤治療なんかは保障対象外。後述しますが、最近のがん保険は日本未承認・欧米承認の抗がん剤治療も保障することが増えてきています。
保障回数も抗がん剤36回、ホルモン剤60回が上限。抗がん剤治療を36回(36か月)以上受ける方も稀にいらっしゃいますし、乳がん再発予防のホルモン剤治療は5年から10年に及ぶこともあるので、60回(60ヶ月)は不安が残ります。この点もデメリットですね。
保険料も安くはないかと。少なくとも業界最安値クラスではありません。
がん保険の相談は保険クリニックで!
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楽天生命「スーパーがん保険」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他のがん保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【がん保険】 ・がんに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
主契約 | 【抗がん剤治療給付金】 抗がん剤治療を受けた月に定額給付。 【ホルモン剤治療給付金】 ホルモン剤治療を受けた月に定額給付。 【放射線治療給付金】 放射線治療を受けた月に定額給付。 【手術給付金】 手術1回につき定額給付。 【がん治療支援給付金】 初めてがんと診断された場合に、一時金給付。 【保険料払込免除】 がんと診断された場合、以降の保険料支払い免除。 |
特約(オプション) |
【がん診断給付特約】 がんと診断された場合(2回目以降は入院)に、一時金が給付。 【がん入院特約】 入院1日に対し、定額給付。 【がん先進医療特約】 健康保険が適用されない先進医療の技術料実費を給付。 |
保険料を支払う期間 | 終身払(一生涯)のみ。 |
保険料を支払う回数 | 月払のみ。 |
保険料を支払う方法 | 口座振替、クレジットカード払から選択可能。 |
保障される期間 | 終身(一生涯) |
加入方法 | 対面・郵送・ネット |
楽天生命「スーパーがん保険」の保障内容を評価します。
冒頭のところで先進医療特約・がん一時金・抗がん剤治療保障について書きましたが、その他の特約(オプション)を含め、もう少し詳しく見ていきます。
【主契約】抗がん剤治療給付金/ホルモン剤治療給付金/放射線治療給付金/手術給付金/
楽天生命「スーパーがん保険」の主契約はⅠ型とⅡ型の2つのタイプに分かれます。
Ⅰ型:抗がん剤治療給付金、ホルモン剤治療給付金、放射線治療給付金、保険料払込免除
Ⅱ型:抗がん剤治療給付金、ホルモン剤治療給付金、放射線治療給付金、がん治療支援給付金、保険料払込免除
違いはがんと診断された場合の一時金保障「がん治療支援給付金」の有無。もちろん保険料が高くなるのは「がん治療支援給付金」のあるⅡ型です。
それぞれの保障内容は以下のとおり。
給付金 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
抗がん剤治療給付金 | 基本給付金額 (10万円or20万円or30万円) |
公的医療保険制度の給付対象となる抗がん剤治療を受けたとき。 | 月1回 (36回限度) |
ホルモン剤治療給付金 | 基本給付金額の20% (2万円or4万円or6万円) |
公的医療保険制度の給付対象となるホルモン剤治療を受けたとき。 | 月1回 (60回限度) |
放射線治療給付金 | 基本給付金額 (10万円or20万円or30万円) |
公的医療保険制度の給付対象となる放射線治療を受けたとき。 | 60日1回 (無制限) |
手術給付金 | 基本給付金額 (10万円or20万円or30万円) |
・公的医療保険制度の給付対象となる手術を受けたとき。 ・公的医療保険制度の給付対象となる骨髄移植術を受けたとき。 |
無制限 |
がん治療支援給付金 | 基本給付金額の5倍 (50万円or100万円or150万円) |
初めてがんと診断されたとき。 | 1回のみ。 |
保険料払込免除 | ー | がんと診断された場合、以降の保険料支払いが免除されます。 | ー |
抗がん剤治療とホルモン剤治療の保障上限はそれぞれ36回と60回。一生涯で抗がん剤治療を36回(36か月)受けることも稀にありますし、乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年の長期に渡ることもあります。給付回数にはやや不安が残ります。
最近のがん保険は上限120回だったり回数無制限が当たり前なので、この点はデメリットでしょう。特に女性は要注意です。
また、抗がん剤治療とホルモン剤治療の保障は健康保険が適用される範囲内に限定されます。全額自己負担の自由診療は保障対象外です。
欧米では承認されて使用が進んでいるけど、日本では承認が遅れている抗がん剤
なんかが自由診療に含まれますが、こういうのは保障されません。
国立がん研究センターが2021年10月時点の未承認・適応外の医薬品を下記リンク先にまとめてますが、月100万円かかる抗がん剤なんてざらにあります。これが全額自己負担はかなり辛い…。
→国内で薬機法上未承認・適応外となる医薬品・適応のリスト(2021年10月31日改訂版)(PDF)
他社の調査では、がん罹患者・がん罹患経験者の19.8%が自由診療を提案されたというデータもあり、自由診療が極々マイナーな治療方法とは言えなくなってきています(実際に受けた方は11.7%)。
「最悪の場合は自由診療を受けることも辞さない!」
という方は他社のがん保険を検討した方がよいでしょう。最近発売されたがん保険は自由診療の抗がん剤治療も保障することが増えてきています。
最後に、抗がん剤・ホルモン剤治療は80歳までしか保障されません。現在の医療で80歳を過ぎて抗がん剤・ホルモン剤治療を行うケースは稀ですが(治療に耐える体力がないため)、将来的にはどうなるかわかりません。現役世代にとっては、この点も注意です。
【重要です】がん診断給付特約
給付金 | 給付額 | 給付条件 | 給付間隔 |
がん診断給付金 | 以下から選択可能。 ・50万円 ・100万円 ・200万円 |
■1回目 がんと診断されたとき。 ■2回目以降 がんで入院したとき。 |
年1回(6回まで) |
上皮内新生物診断給付金 | がん診断給付金の半額 | 上皮内がんと診断されたとき。 | 1回のみ。 |
所定の条件を満たせば一気にまとまった金額(100万円とか)が給付されます。
「がん保険、入っておいたよかった…」
と、銀行口座に振り込まれた100万円を眺めながら多少救われる気持ちになれるのが一時金保障。がん保険に入っておいてよかったと分かりやすく実感できます。受け取った一時金は治療費や、収入が減少した場合の生活費補填等に使えます。
特にがん診断給付特約が役立つのは、がんが失業につながりやすい非正規雇用の方やブラック企業に勤務されている方。
東京女子医大の調査ではがんと診断されてから、フルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)だそうですが、時短勤務制度もないし、205日も勤務先が待ってくれないという場合は、がんと失業のWパンチを食らうこともあるでしょう(実際多いです)。
そんなときに100万円を銀行口座に振り込んでくれるのが、がん診断給付特約です。生活を破綻させないために必要な特約です。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】給付間隔が1年に1回。
- 【BAD】2回目以降の給付は入院が条件。診断・通院だけでは給付されない。
- 【BAD】上皮内がんは給付額が半額で、1回しか給付されない。
- 【BAD】給付回数に上限あり。他社は無制限の場合あり。
他社のがん保険と比較すると、デメリットが目立つかと。
1年に1回間隔で一時金が給付される点は最近のスタンダートです。この点は他社同等。悪くありません。
一方で、2回目以降の給付条件が入院に限定される点はデメリットでしょう。
給付条件が入院に限定されると、通院治療のみの場合は一時金が給付されません。がんの3大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けることが増えてきています。給付条件が入院に限定されてしまうと、がんの治療が続いているのに一時金給付されないこともあるでしょう。
また、上皮内がんの給付額が半額、しかも1回しか給付されない点にも注意です。
上皮内がんとは、がん細胞が血管やリンパ管に到達していない初期のがんを指します。がん細胞は血管やリンパ管で運ばれて転移していくので、上皮内がんの段階でサッと手術で切り取れば再発や転移する可能性は低いと言われてます。
「早く見つかって良かったですね」
と言われるのが上皮内がん。大腸がんだと2割、子宮頸がんだと半数以上が上皮内がんで発見されたというデータもあり、珍しいがんではありません。
上皮内がんを気にする必要があるのは、特に女性です。乳がんは上皮内がんであっても通常のがんと同程度の治療が必要になるケースがあります。給付額が半額になってしまうのは辛いところ。
また、給付回数には6回という上限があります(上皮内がんは1回)。まあ一生涯で6回を超えて一時金を受け取ることも稀ですが、他社のがん保険は
「入院でも通院でも治療を受けている限りは1年に1回、回数無制限でお支払い!」
が当たり前になってきています。この点もデメリットです。
【重要です】がん先進医療特約
給付額 | 給付条件 |
・先進医療の技術料実費(保障期間通算で2,000万円まで保障) | 先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円上限で保障してくれるのが先進医療特約です。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが先進医療特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。先進医療特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】保障期間通算で2,000万円まで保障。
- 【BAD】一時金がない。
- 【BAD】終身型ではなく10年更新型。
他社でも保障額上限が2,000万円であることが多いのですが、極稀に上限500万円とか1,000万円のがん保険もあります。楽天生命「スーパーがん保険」はきっちり2,000万円まで保障。この点は安心ですね。
一方で、一時金がない点は気にしておいていいでしょう。
先進医療に対応できる病院は限られているため、遠方へ移動することもあり得ます(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。その場合の交通費や宿泊費をカバーするために、一時金10万円程度を給付するがん保険が現在の主流です。一時金がない楽天生命「スーパーがん保険」はやや残念。
また、終身型ではなく、10年更新型である点もデメリットです。
先進医療特約には2つのタイプがあります。
終身型:一生涯保険料が変わらない
10年更新型(定期型):10年ごとに保険料が更新される。
現状は月100円程度の保険料で付加できる先進医療特約ですが、将来的に先進医療が普及し、保険会社の保険金支払が膨らめば、保険料が爆上げされる可能性も否めません。
他社のように終身型であれば保険料は一生涯変わりませんが、10年ごとに保険料が更新(上がる可能性が高い)される点はデメリットです。
【重要です】ガン入院特約
給付額 | 給付条件 | 保障期間 | 上皮内がん |
入院1日あたり5,000円or10,000円で選択可能。 | 入院したとき。 | 無制限 | 給付対象 |
入院1日あたり定額保障するオプションです。
繰り返しますが、がんの治療は入院が短期化しています。入院日数の平均は以下のとおりです。
胃の悪性新生物:22.3日
結腸及び直腸の悪性新生物:16.4日
肝及び肝内胆管の悪性新生物:20.8日
気管、気管支及び肺の悪性新生物:21.1日
(参考:生命保険文化センター)
がん系の入院は平均20日程度で退院できます。意外と短いですよね。
とはいっても、上記の入院期間はあくまで平均です。長期入院となる可能性はゼロではありません。保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあるとすれば、長期入院の保障は重要です。余裕があれば付加しておいてよいオプションです。
【シミュレーション】僕が「スーパーがん保険」に入るなら。
僕が楽天生命「スーパーがん保険」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 主契約:基準給付金額10万円
- 特約:がん診断給付金(50万円)、がん先進医療特約
このシミュレーションで40歳男性の保険料は月3,421円、40歳女性は月3,341円です。
ここで同じく治療ベースで保障するメディケア生命「メディフィットがん保険」と月々の保険料を比較してみます。
メディケア生命「メディフィットがん保険」は抗がん剤治療・ホルモン剤治療を無制限保障です。また、自由診療の抗がん剤治療も保障対象。保障内容はがん保険の最先端です。
スーパーがん保険 | メディフィットがん保険 | |
保障内容 | 抗がん剤10万円/月 ホルモン剤2万円/月 放射線治療10万円/1回 手術10万円/1回 がん先進医療特約 保険料払込免除 ※Ⅰ型 |
抗がん剤・ホルモン剤10万円/月 自由診療抗がん剤・ホルモン剤20万円/月 放射線治療10万円/1回 手術10万円/1回 がん先進医療特約 保険料払込免除 |
30歳男性 | 1,416円 | 1,061円 |
30歳女性 | 1,586円 | 1,523円 |
40歳男性 | 1,856円 | 1,579円 |
40歳女性 | 2,026円 | 2,059円 |
男性はメディケア生命「メディフィットがん保険」の方が安く、女性は両社拮抗しています。保障内容はメディケア生命「メディフィットがん保険」の方が安心感はあるかと。
治療ベースのがん保険なら、保険料・保障内容の観点からメディケア生命「メディフィットがん保険」の方が魅力的に映ります。
楽天生命「スーパーがん保険」のデメリット
以下の保障は上皮内がんが保障対象外となります。
- がん治療支援給付金
- 保険料払込免除
また、がん診断給付特約も上皮内がんの場合は半額保障(しかも1回しか給付されない)。最近のがん保険は上皮内がんも通常の悪性新生物も同じ扱いにしている点を踏まえれば、この点は楽天生命「スーパーがん保険」のデメリットでしょう。
また、抗がん剤・ホルモン剤治療の保障回数には
抗がん剤:36回(36か月)
ホルモン剤:60回(60ヶ月)
という上限があります。抗がん剤治療を36回受けることも稀ではありますが、なくはないです。乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年続くので60回は不安が残ります。
また、保障される年齢は80歳が上限。現在は80歳を過ぎて抗がん剤・ホルモン剤治療を受けることは稀ですが、20年後、30年後はどうなってるかわかりません。
抗がん剤・ホルモン剤治療について言えば、自由診療が保障対象外となる点もデメリットかと。最近発売されたがん保険は自由診療も保障することが多いです。
最後に、先進医療特約が10年更新型という点もデメリットです。先進医療特約は優先度高めのオプションですが、10年後の保険料がいくらになってるか想像できません。この点も楽天生命「スーパーがん保険」のデメリットに感じます。
楽天生命「スーパーがん保険」のメリット
以下の条件を満たせば、楽天スーパーポイントバックの対象となります。
- 月払保険料2,000円以上。
- 1年以上契約。
上記を満たせば、最大5年間で6,000ポイントの楽天ポイント、もしくは5年間で総額5,000円の保険料割引を受けられます。
さらに、楽天カードで保険料を支払えば保険料がお得になります。上述した保障内容(40歳男性の保険料は3,421円、40歳女性は3,341円)なら、年間で600ポイント(600円)保険料が実質割引になります。
また、楽天生命のサイトに大々的に掲載されてますが、「光免疫療法」が明確に抗がん剤治療の保障範囲に含まれます。
がんの3大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われてますが、それに続く治療として期待されているのが光免疫療法。治療概要は楽天生命のサイトに書かれていますが、楽天生命が保障対象とする
「切除不能な局所進行、または局所再発の頭頸部がんの治療」
は健康保険が適用されます。なので、現役世代なら自己負担は3割ですし、高額療養費制度も適用されます。治療費が青天井に膨らんでいくということはありません。健康保険が適用されるので、他社のがん保険でも入院・手術・通院保障を受けられることは多いでしょう。
しかし、微妙なのが抗がん剤治療の保障。光免疫療法に使われる薬剤はパンフレットによく書かれている
「公的医療保険制度対象の抗がん剤治療」
の条件は満たしていますが、より詳しい保障条件が書かれている約款(保険の契約条件。ルールブックみたいなもの)にある
「世界保健機関の解剖治療化学分類法による医薬品分類のうち L01(抗悪性腫瘍薬)、L03(免疫賦活薬)、L04(免疫抑制薬)、V10(治療用放射性医薬品)に分類される薬剤」
の条件は現時点で満たしていないので、厳密に言えばほぼ全てのがん保険で保障対象外になると感じます。まあ温情裁定で保障されることもあると思いますが、保障されるかどうかはグレーです(気になる方は契約前にしっかり確認しておいた方が良いです)。
光免疫療法が承認(健康保険が適用)されたのが2021年9月。今後どれくらい普及していくのか不透明なところはありますが、明確に保障対象としている点は楽天生命「スーパーがん保険」のメリットです。
ちなみにですが、光免疫療法は楽天メディカル社が積極的に関与していったという経緯があります。楽天生命が保障するのも
「楽天メディカルジャパン株式会社が製造販売の承認を受けた薬剤・医療機器」
といった条件付き。楽天生命の光免疫療法の保障件数が増えるほど、楽天メディカル社が儲かるといった構図です。
楽天生命「スーパーがん保険」の評価。
評価:C(S、A~Cで判定)
デメリットに書きましたが、ちょっと気になる保障が多いがん保険です。
楽天スーパーポイントや楽天カードを利用すれば保険料は実質割引されますが、保険料の観点でも保障内容の観点でも他社との比較は必須かと。
よって評価は「C」としました。
比較対象のがん保険として以下を挙げておきます。
●メディケア生命「メディフィットがん保険」。保険料は業界最安値クラスで、自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできます。一時金の給付条件も良いですし、上皮内がんも通常のがん(悪性新生物)と同じ扱いです。先進医療特約も終身型で、保障内容に大きな欠点は見当たりません。
●SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」。男性、もしくはタバコを吸わない女性であれば保険料は業界最安値クラスです。こちらも自由診療の抗がん剤治療も保障対象にできますし、一時金の給付条件も良好。上皮内がんも通常のがん(悪性新生物)と同じ扱いで、先進医療特約も終身型です。多くの方にとって最有力となるがん保険です。
●メットライフ生命「ガードネクスト」。自由診療を1億円上限で保障するオプションを付加できます。自由診療の保障を重視するならメットライフ生命かと。自由診療以外の保障も悪くありません。非喫煙者は保険料が割引される仕組みあり。
がん保険全般の比較は下記リンク先でやってます。こちらもご参考に。
楽天生命「スーパーがん保険」に申し込むなら。
楽天生命「スーパーがん保険」は楽天生命の公式サイトから申し込みができます。
公式サイト:楽天生命「スーパーがん保険」
上述のとおり他社のがん保険と比較しておいて損はないでしょう。がん保険はどうしても保障内容が複雑になります。がんと診断された場合に後悔しないためにも、一度がん保険の専門家へ相談することをおすすめします(保障内容をよく読まずに契約して、保険金不払いとなる方はけっこう多いです)。
「ネットで見つけた楽天生命のがん保険が良さそうなんですけど、専門家の目からみるとどうなんでしょうか?」
こんな質問だってOKです。保険クリニックなら比較対象としたメディケア生命・SOMPOひまわり生命・メットライフ生命とも提携しています。3社との比較もかんたんにやってくれますよ。
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の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
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②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
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- メールアドレス
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これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
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といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。
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予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。
もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。
保険ショップの検索・予約は↓をクリック!
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:楽天生命「スーパーがん保険」
楽天生命「スーパーがん保険」は治療ベースで保障するがん保険ですが、保障内容に気になる点が多く、他社のがん保険との比較はしておいた方がよいと感じます。保障内容を踏まえれば、保険料もさして安いとは言えず…。
●メディケア生命「メディフィットがん保険」。保険料は業界最安値クラスで、自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできます。一時金の給付条件も良いですし、上皮内がんも通常のがん(悪性新生物)と同じ扱いです。先進医療特約も終身型で、保障内容に大きな欠点は見当たりません。
●SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」。男性、もしくはタバコを吸わない女性であれば保険料は業界最安値クラスです。こちらも自由診療の抗がん剤治療も保障対象にできますし、一時金の給付条件も良好。上皮内がんも通常のがん(悪性新生物)と同じ扱いで、先進医療特約も終身型です。多くの方にとって最有力となるがん保険です。
●メットライフ生命「ガードネクスト」。自由診療を1億円上限で保障するオプションを付加できます。自由診療の保障を重視するならメットライフ生命かと。自由診療以外の保障も悪くありません。非喫煙者は保険料が割引される仕組みあり。
あたりと比較しておくと良いかと。
しかし、がん保険の比較はとっても面倒です。面倒なことは専門家へ。手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックならメディケア生命・SOMPOひまわり生命・メットライフ生命との比較もかんたんにやってくれますよ。
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※2022年10月更新