【評価A】三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」デメリットと評価

2025年3月に発売された三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」。

前身の「&LIFEくらしの応援保険」は障害・介護しか保障されなかったのですが、リニューアルされて入院・在宅医療も保障されるようになりました。保障内容はいい感じにまとまっています。

他社の就業不能保険と比較して保険料は高めですが、医療保険に未加入といった理由で入院の備えができてない!といった方にとっては良い選択肢になるかなと。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」ここがポイント
  • 働けなくなるリスクをカバーする就業不能保険です。
  • 障害・要介護、及び入院・在宅医療が保障されます。
  • 保険料は他社と比較して安いわけではありません。

就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

就業不能保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の5点です。

  1. 公的制度に連動した基準、及び保険会社独自の基準
  2. 入院・在宅療養の保障有無
  3. メンタル疾患の保障有無
  4. 復帰後の給付継続
  5. 月々の保険料

まずはざっと概要を書いておきます。上記5点について、三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」の概要と評価は以下のとおりです。

項目 内容 評価
公的制度連動(保険会社独自の基準) 年金基準で障害等級2級以上
手帳基準で障害等級4級以上
要介護1以上
独自基準もあり
A
入院・在宅療養 保障あり A
メンタル疾患の保障 条件:入院・在宅医療・障害等級1級 A
復帰後の給付継続 あり A
30歳の月額保険料
(保障額月10万円・保障期間60歳まで)
男性:2,710円
女性:2,390円
B
40歳の月額保険料
(保障額月10万円・保障期間60歳まで)
男性:3,060円
女性:2,220円

保障内容に大きな問題はないでしょう。

障害等級が年金基準で2等級から保障される点は業界標準。さらに手帳基準で4級以上でも保障されるので、障害の保障範囲は他社よりも広いです。要介護1から保障される点は他社よりも緩め(契約者に有利)。独自基準もあるので、公的制度連動の保障内容は全般的に他社より良いです。

入院・在宅医療も保障されます(詳細は後述しますが、在宅療養ではなく在宅医療)。入院10日目に基本年金月額の0.5倍が給付され、入院が長引いた場合に基本年金月額の6倍給付です。短期から中長期の入院に備えられる点もメリットでしょう。

公的制度に連動したメンタル疾患の保障条件は障害等級1級です。他社は1級よりも症状が軽い2級から保障することがあるので、条件はやや厳しめ。まあ上述した入院・在宅医療の保障範囲にメンタル疾患も含むので、他者と比較してそこまで大きな違いはないかなとは感じます(他社もメンタル疾患の入院を保障することは多い)。

保険料は他社比較で高め。まあ保障内容が良いので、保険料も高いという当たり前の結果ですが、短期から中長期の入院にも備えられてこれくらいの保険料であれば、悪くないと感じます。

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生命保険 見直し

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」の保障条件評価。

死亡保険は亡くなったら保険金が支払われます。白黒ハッキリしていてわかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は保障条件(働けない定義)が生命保険各社バラバラです。

まずは就業不能保険で重要な「働けない定義」を評価します。三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」の保障条件は下表のとおり。

項目 保障条件(働けない定義)
高度障害年金 ・約款所定の高度障害状態
介護・障害就労不能年金 ・手帳基準で障害等級1級~4級
・年金基準で障害等級1級~2級
・要介護1以上
・65歳未満は約款所定の介護状態
・精神障害者手帳障害等級1級
短期継続入院・在宅医療サポート給付金 ・入院または在宅医療が10日以上継続(基本年金月額×0.5を給付)
継続入院・在宅医療サポート給付金 ・入院または在宅医療が30日以上継続(基本年金月額×6を給付)

公的制度連動の条件

就業不能保険は障害年金・障害者手帳・要介護認定といった公的制度と連動して保障することが大半です。例えば、片手を失って障害等級2級に認定されると、契約終了(65歳までとか)まで毎月10万円給付といった感じ。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」は上述のとおり

【障害】
・手帳基準で障害等級1級~4級
・年金基準で障害等級1級~2級
・精神障害者手帳障害等級1級

【介護】
・要介護1以上に認定(65歳未満は独自条件もあり)

が公的制度に連動した保障条件です。

まずは障害から。

条件は良いです。他社は年金基準で障害等級2級以上のみを保障条件とすることが多いのですが、三井住友海上あいおい生命は手帳基準で4級以上も保障条件としています。

障害等級には「障害者手帳」と「障害年金」との2種類があります。ざっくり両者を説明すると以下のとおり。

①障害者手帳の等級:地方自治体が提供している公的サービスの一環。身体障害の場合は1級から7級、精神障害の場合は1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると医療費助成や各種税金の軽減措置、公共交通機関での料金割引などを受けることができる(詳しくは厚生労働省のサイトを参照)。

②障害年金の等級:国の年金制度。1級から3級まであり、障害の程度によって等級が決まる(数値が低いほど程度が重い)。認定されると国から障害年金が給付される(詳しくは年金機構のサイトを参照)。

障害者手帳と障害年金は連動していません。申請も別々に行う必要がありますし、認定基準も異なります。障害者手帳だと3級で、障害年金だと2級といったこともあり得ます。個人的には「手帳3級」が「年金2級」とほぼ同等で、「手帳4級」は「年金2級」よりも範囲が広いという印象があります。

また、手帳の方が申請は簡単です。区市町村に診断書を持参して申請すると、早ければ1ヶ月、通常は3~4ヶ月で結果が通知されます。

一方で、年金は認定を受けられるのが初診から1年半後。そして審査が厳しく、不服申し立てとなることもあります。

手帳基準が保障条件に含まれる点はメリット。また、手帳3級以上を保障する就業不能保険はこれまでもありましたが、手帳4級以上を保障する点は画期的です。保障条件は他社よりも良いと言っていいでしょう。

続いて介護。

要介護1から保障される点もメリットでしょう。そもそも要介護を保障しない就業不能保険は多々ありますし、保障するとしてもより重い要介護2を条件とすることが一般的。保障条件は契約者に有利です。

ただし、65歳未満の方が国の要介護認定を受けることが極稀です。そもそも40歳未満の方は要介護認定を受けられないですし、40~64歳の方は下記16疾病が原因で要介護状態となった場合に限定されます。

①がん(回復の見込みがない場合)
②関節リウマチ
③筋萎縮性側索硬化症(ALS)
④後縦靱帯骨化症
⑤骨折を伴う骨粗鬆症
⑥初老期における認知症
⑦進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関連疾患) ⑧脊髄小脳変性症
⑨脊柱管狭窄症
⑩早老症(ウェルナー症候群等)
⑪多系統萎縮症
⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑬脳血管疾患(脳梗塞等)
⑭閉塞性動脈硬化症
⑮慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
⑯両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

そこを救うのが三井住友海上あいおい生命の独自条件です。独自条件に該当すれば、国の要介護認定を受けにくい65歳未満の方でも保障されます。就業不能保険に加入する方の大半は現役世代であることを踏まえれば、実情に見合った保障内容でしょう。

まあそれでも、65歳未満の方が要介護状態となることは極めて稀です。よく考えられているなとは感じますが、ささいなメリットといったところかなと。

以上、全体的に見れば公的制度に連動した保障条件はトップクラスです。かなり良いです。

入院・在宅医療

上述した公的制度連動の保障条件は、症状が固定された後の保障です。しかし、働けない期間は症状が固定された後に限りません。症状が固定される前の治療を受けている期間もだいたい働けません。

その治療中の期間をカバーするのが入院・在宅医療の保障です。

三井住友海上あいおい生命は以下の2本立てで入院・在宅医療を保障します。

●短期継続入院・在宅医療サポート給付金
病気やケガで入院または在宅医療が10日以上継続したときに「基本年金月額×0.5」を給付。
●継続入院・在宅医療サポート給付金
病気やケガで入院または在宅医療が30日以上継続したときに「基本年金月額×6」を給付。

例えば、月額10万円保障で契約していた場合、入院10日目にまずは5万円給付。さらに入院が長引いて入院30日目を迎えた場合は60万円給付です。

10日間程度の短期入院で5万円給付されれば医療費と入院時の諸費用の足しにはなるでしょうし、30日目に60万円給付されれば2~3ヶ月程度の入院費用はカバーできるかなと(豪勢な入院でなければ)。これくらいの保障内容であれば、短期から中長期の入院・在宅医療を程よく保障していると言えます。

他社の就業不能保険でも入院は保障されますが、保障されるのは免責期間を越えてからです。免責期間は通常60日間を設定することが多いので、他社が保障するのは60日を超えるような長期入院。60日未満の短期から中期の入院も保障する点は、三井住友海上あいおい生命のメリットでしょう。

ちなみに。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」は保険料を安くするために入院・在宅医療の保障範囲を削るということができます。

  • 入院・在宅医療の保障範囲を三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に限定する(サポート給付金三大疾病のみ保障特則)。
  • 入院・在宅医療の保障範囲を女性特有の疾病に限定する(サポート給付金女性疾病のみ保障特則)。
  • 入院・在宅医療の保障を外す(サポート給付金不担保特則)。

柔軟度の高さも特徴です。

メンタル疾患

働けなくなる原因の多くを占めるメンタル疾患ですが、メンタル疾患を保障しない就業不能保険もけっこうあります。三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援保険」はメンタル疾患も保障するので、まずこの点はメリット。

保障条件は障害等級1級、及び上述した入院・在宅医療です。

メンタル疾患の障害等級1級は「常時援助が必要なもの」なので、働くことはもちろん日常生活にも支障をきたすような状態。入院・在宅医療の保障範囲にメンタル疾患も含むので、実質的にはもう少し程度の軽い状態から保障を受けられるかなとは感じますが、それでも保障されるのはかなりの重症です。

他社はもうちょっと緩いです。例えばアクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」のメンタル疾患の保障条件は

①治療を目的とした入院
②障がい等級2級以上

なので、障害等級は1級よりも程度の軽い2級から保障対象。入院も保障されます。まぁ障害等級2級もけっこう重症なんですけどね。どちらの就業不能保険も、

「ちょっと会社を休んで通院しながら自宅療養する」

といったよくある軽症は保障対象外ですが、条件はアクサ生命の方がゆるい(契約者に有利)です。

ちなみに、三井住友海上あいおい生命にはストレス・メンタル疾病サポート特則というオプションがあります。このオプションを付加すれば、

  • ストレス・メンタル疾病で入院または在宅医療が30日以上継続

で一時金が給付されます。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」のメリット

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」ここがポイント!
  • 【check】公的制度連動の保障範囲が広い。
  • 【check】短期から中長期の入院も保障される。

公的制度連動の保障範囲が広い。

上述のとおり、公的制度連動の保障範囲は広いです。

特に、障害の保障条件に手帳4級以上が含まれる点は画期的。他社が年金2級以上を条件とすることが多いという点を踏まえれば、保障範囲は広いと言っていいでしょう。繰り返しますが、年金よりも手帳の方が申請が容易(3~4ヶ月で結果通知)という点もメリットです。

短期から中長期の入院も保障される。

繰り返しますが、一般的な就業不能保険には免責期間があります。

免責期間とは、働けなくなってから給付金を受け取れるまでの待期期間です。この期間中は就業不能保険から給付金を受け取ることができません。

ケガや病気で働けなくなったとしても、保障を受けられるのは免責期間を過ぎた後。免責期間が60日間であれば、保障を受けられるのは働けなくなってから61日目以降です。短期・中期の入院には備えられません。

三井住友海上あいおい生命には免責期間がありません。上述のとおり、入院・在宅医療は10日目で一時金給付、そして30日目で再び一時金給付です。短期から中長期の入院にも備えられる点もメリットでしょう。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」のデメリット

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」 ここにご注意!
  • 【check】パッと見の保険料が高い。
  • 【check】「在宅医療」に要注意。

パッと見の保険料が高い。

これまで書いたとおり、保障内容が良いので保険料は高め。

ここで他社の就業不能保険と保険料を比較してみます。比較対象はオーソドックスな保障内容で、保険料が業界最安値クラスのアクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」とします。

三井住友海上あいおい生命 アクサ生命
入院・在宅療養 【早い!】
入院・在宅医療10日以上で基本年金月額×0.5を給付、30日以上で基本年金月額×6を給付。
免責期間経過後の入院・医師の指示による在宅療養が保障対象。
障害等級 【広い!】
・手帳基準で障害等級1級~4級
・年金基準で障害等級1級~2級
・年金基準で障害等級1級~2級
要介護認定 【広い!】
要介護1以上(65歳未満は独自条件もあり)
(保障なし)
メンタル疾患 【保障範囲は狭いけど保険金支払い期間が長い!】
①障害等級1級
※保障期間終了まで給付継続
※入院・在宅医療の保障範囲にメンタル疾患を含む
【保障範囲は広いけど保険金支払い期間が短い!】
①治療を目的とした入院
②障害等級2級以上
※最大18回(18ヶ月)給付
その他の条件 ・月10万円保障
・保障期間60歳まで
・月10万円保障
・保障期間60歳まで
・免責期間60日
月額保険料 男性
30歳 2,710円 2,200円(満額タイプ)
1,670円(ハーフタイプ)
40歳 3,060円 2,640円(満額タイプ)
2,000円(ハーフタイプ)
女性
30歳 2,390円 1,870円(満額タイプ)
1,380円(ハーフタイプ)
40歳 2,220円 2,320円(満額タイプ)
1,710円(ハーフタイプ)

保障内容は全般的に三井住友海上あいおい生命の方がよいです。

アクサ生命は免責期間60日間経過した後に保障がスタートするのに対し、三井住友海上あいおい生命は条件を満たせばすぐに保障スタートです。特に、入院・在宅医療が10日目から保障される点はアクサ生命との大きな違いです。障害の保障条件に手帳基準が含まれる点も、三井住友海上あいおい生命がリードしているかと。

続いて保険料。

保険料比較の前に、アクサ生命で選べる「ハーフタイプ」という仕組みを説明しておきます。

ハーフタイプとは、傷病手当金が給付される期間は保障額の半額を給付し、その後は満額を受け取れる保障タイプのことです。

会社員だと働けなくなっても即座に収入が途絶えることはありません。まずは有給休暇を消化し、その後に健康保険から傷病手当金が給付されます。

傷病手当金は概ね月給の2/3が1年6ヶ月の期間給付されます。傷病手当金が給付される1年6ヶ月の期間は、就業不能保険の保障額を減額しても生活に困らないことが多いでしょう。

なので、この1年6ヶ月の期間は保障額を半額にして、その代わりに月々の保険料を安くするという仕組みがハーフタイプです。公的制度と連動した保障内容であり、傷病手当金が給付される会社員の方であればハーフタイプで十分なことが多いでしょう。

上表の結果では、保険料は全般的に三井住友海上あいおい生命の方が高くなってます(40歳女性は割と拮抗)。満額タイプであればその差は月500円程度、ハーフタイプであれば月1,000円程度の差がありますね。

まあでもこれくらいの差であれば、短期から中長期の入院も保障される三井住友海上あいおい生命も悪くはないとは感じます。医療保険に未加入だったりで入院に対する備えがない場合には、三井住友海上あいおい生命の方が良いかなというのが個人的な感覚ではあります。

もうひとつ比較してみます。

比較対象は三井住友海上あいおい生命と似たような保障内容のチューリッヒ生命「くらすプラスZ」。チューリッヒ生命にも免責期間がなく、短期の入院も保障されます。

三井住友海上あいおい生命 チューリッヒ生命
入院・在宅療養 【早い!】
入院・在宅医療10日以上で基本年金月額×0.5を給付、30日以上で基本年金月額×6を給付。
【早い!】
同一の月に10日以上の入院・在宅療養で長期収入サポート給付月額×0.5
障害等級 【広い!】
・手帳基準で障害等級1級~4級
・年金基準で障害等級1級~2級
・年金基準で障害等級1級~2級(独自条件あり)
要介護認定 【広い!】
要介護1以上(65歳未満は独自条件もあり)
メンタル疾患 ①障害等級1級
※保障期間終了まで給付継続
※入院・在宅医療の保障範囲にメンタル疾患を含む
①障害等級1級
※保障期間終了まで給付継続
※入院の保障範囲にメンタル疾患を含む(在宅療養は対象外)
その他の条件 ・月10万円保障
・保障期間60歳まで
・月10万円保障
・保障期間60歳まで
月額保険料 男性
30歳 2,710円 3,070円
40歳 3,060円 2,310円
女性
30歳 2,390円 2,010円
40歳 2,220円 1,580円

チューリッヒ生命も入院・在宅医療10日以上で長期収入サポート給付月額×0.5(上表だと5万円)を給付。以降は入院・在宅医療が継続すれば、同額が最大60回まで給付されます。

三井住友海上あいおい生命は入院・在宅医療が10日以上継続で基本年金月額×0.5(上表だと5万円)、30日以上継続で基本年金月額×6(上表だと60万円)が給付されます。なので、上表の保障内容であれば30日未満で社会復帰できるような入院であれば両社同等、30日以上の中長期の入院であれば三井住友海上あいおい生命の方が有利といったところ。

そして保険料は年齢によって有利不利が変わります。チューリッヒ生命の保険料は年齢が上がるに連れて安くなっていくので、

  • アラサー以下であれば保障内容が良くて保険料も安くなることがある三井住友海上あいおい生命の方が有利。
  • アラフォー以上であれば保険料メリットが大きくなるチューリッヒ生命も十分アリ。

といった選び方になるかなと。

デメリットにパッと見の保険料が高い点を挙げましたが、保障内容を踏まえれば高くはありません。特に、入院して働けない期間も保障を受けたい方にとっては三井住友海上あいおい生命がいい感じです。

「在宅医療」に要注意

この点はデメリットというよりも、注意事項です。

一般的な就業不能保険では「在宅医療」という言葉は使われません。使われるのは「在宅療養」です。日本語としてはどちらも同じように思われますが、三井住友海上あいおい生命の「在宅医療」の定義は

在宅医療を受けた時点において、公的医療保険制度における医科診療報酬点数表の在宅患者診療・指導料(往診料、救急搬送診療料および救急患者連携搬送料を除きます)に列挙されている診療料や管理指導料等の算定対象となる診療行為が対象となります。

です。長々しい漢字がたくさん並んでますが、ざっくり言えば

「医師が訪問診療したら保障します!」

です。通院することすら難しく、医師に自宅まで来てもらうような状況です。それこそ、末期がんで最期は自宅で迎えたい…だとか、寝たきり状態で病院に行くことすらできない…といった超重症です。

この定義だと、働くことができないくらいキツい治療を通院で受けるケースは保障されないかと。

例えば、抗がん剤治療を通院で受けるようなケースです。がんの入院は短期化していて、抗がん剤治療も通院で受けることが増えているのですが、働くことは難しいけど入院もさせてもらえない(通院で治療を受ける)ようなケースは保障されないでしょう。

一方で、上述したアクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」の「在宅療養」の定義は

医師による治療が必要であるため、傷害または疾病の治療を直接の目的として、自宅など(病院または診療所以外の施設を含みます。)において、医師の指示にもとづいて治療に専念している状態です。

です。この定義は訪問診療が条件ではありません。医師の診断が尊重される定義で、医師が書く診断書に

「絶対安静!働いちゃダメ!」

と書かれていれば、まず保障を受けられるでしょう。この定義であれば、上述した抗がん剤治療の例のように、キツい治療を通院で受けていて働けないといった状況でも保障を受けられる余地があります。

この点は誤解を生みやすいかと思います。いざ働けなくなった場合に

「思ってたのと違う!」

となりやすいので注意事項として挙げておきます。

三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」の評価

評価:A(S、A~C)

保険料はやや高めですが、短期から中長期の入院にも備えられる点を加味すれば悪くありません。障害の保障範囲が広く、働く世代にとっては極稀であっても要介護が保障される点は他社比較でメリットでしょう。

よって評価は「A」としました。医療保険に未加入といったような理由で、入院にも不安を抱える方にとっては有力な選択肢になると感じます。

比較対象として、アクサ生命「アクサのネット完結働けないときの安心」を挙げてきます。短期の働けない状況は傷病手当金と貯蓄の切り崩しでやりくりすることができて、就業不能保険に長期の働けないリスクの保障を求める場合はアクサ生命のハーフタイプで十分かと。

また、アラフォー以降で就業不能保険に入院の保障を求める方はチューリッヒ生命「くらすプラスZ」も選択肢に入ります。免責期間がないので短期入院から保障されますし、アラフォー以降であれば保険料メリットも大きくなります。

就業不能保険は下記リンク先で比較しています。こちらもご参考に。

就業不能保険の保険料と保障内容を比較

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三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」は全国の保険ショップで取り扱ってます。取り扱っている保険ショップも比較的多めです。

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まとめ

公式サイト:三井住友海上あいおい生命「&LIFEくらしの応援ほけんWセレクト」

免責期間がないので短期から中長期の入院・在宅医療に備えられる点が特徴です。障害・要介護の保障範囲も広めで、保障内容は秀逸です。

一方で、保障内容が良いので保険料は高めに見えます。まあそれでも、就業不能保険で短期から中長期の入院も保障されるのであれば、決して悪くはないかなと。

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