持病がある方や、過去に大病を経験した方でも加入できるSOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」。
加入条件は以下のとおり。下記3点が全て「いいえ」であれば加入できます。
①最近3か月以内に、医師から入院・手術・放射線治療(電磁波温熱療法およびアイソトープ治療を含む)・先進医療・検査のいずれかをすすめられた。
②過去1年以内に、病気やケガで、入院したことまたは手術・放射線治療(電磁波温熱療法およびアイソトープ治療を含む)・先進医療のいずれかを受けた。
③過去5年以内に、がん・上皮内がん・肝硬変・統合失調症・認知症(軽度認知障害を含む)・アルコール依存症(いずれかの疑いがあると医師に指摘されている場合を含む)で医師の診察・検査・治療・投薬(薬の処方を含む)・入院したことまたは手術を受けた。
条件は平均的ですが、②が他社よりちょっとだけ緩くなってます。他社は過去2年以内となることがあるのですが、SOMPOひまわり生命は過去1年以内に短縮。この点はメリットでしょう。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」の特徴は、主契約の入院保障が一時金である点です。他社は「入院日数×入院給付金」といったように入院日数に比例して保障額が大きくなるのですが、SOMPOひまわり生命は入院時(1日目)・入院30日・入院60日のタイミングで一時金10万円が給付されます。
そして保険料はやや高め。
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SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」の保障内容を評価します。
冒頭書いたとおり、主契約は入院一時金です。
一般的な緩和型医療保険と比較すると、やや変わった構成です。
【主契約】入院給付金
主契約の入院給付金は一時金です。入院時(入院1日目)・入院30日目・入院60日目のタイミングで、それぞれ一時金10万円が給付されます。
日本には高額療養費制度があります。高額療養費制度とは、収入によって医療費の月額上限を決める仕組みなのですが、平均的な収入であれば医療費月額が10万円を超えることはありません。なので、30日に1回の間隔で一時金10万円が給付されれば、入院中の医療費は概ねカバーできるというのがポイント。
また、一時金保障は短期入院に強いです。
一般的な医療保険の入院保障は「入院給付金×入院日数」を給付です。入院日数に比例して保障額が増えていきます。
例えば、2泊3日の短期入院といった場合に入院日数比例方式だと入院給付金3日分しか保障されません。入院1日5,000円で契約していれば、保障されるのはたったの15,000円。SOMPOひまわり生命は2泊3日の短期入院でも10万円給付なので、短期入院で有利なのはSOMPOひまわり生命。
ただし、一時金保障は保険料が高いです。メディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」は入院日数比例方式で保障する緩和型医療保険なのですが、50歳男性を例に月額保険料を比較すると、
SOMPOひまわり生命:3,520円(入院一時金10万円)
メディケア生命:1,995円(入院1日5,000円・入院1回60日間まで保障)
といったように、SOMPOひまわり生命の方がけっこう高め。
入院日数別に保障額を比較すると↓のとおりです。
SOMPOひまわり生命 | メディケア生命 | |
入院5日 | 100,000円 | 25,000円 |
入院10日 | 100,000円 | 50,000円 |
入院15日 | 100,000円 | 75,000円 |
入院20日 | 100,000円 | 100,000円 |
入院25日 | 100,000円 | 125,000円 |
入院30日 | 200,000円 | 150,000円 |
入院35日 | 200,000円 | 175,000円 |
入院40日 | 200,000円 | 200,000円 |
入院45日 | 200,000円 | 225,000円 |
入院50日 | 200,000円 | 250,000円 |
入院55日 | 200,000円 | 275,000円 |
入院60日以上 | 300,000円 | 300,000円 |
20日未満の短期入院の場合はSOMPOひまわり生命の方が有利。20日を超えると両社勝ったり負けたりで、入院60日以上の長期入院となれば両社同じ保障額です。
短期入院に強い点をSOMPOひまわり生命のメリットに挙げましたが、短期入院であれば医療保険に頼らずとも乗り切れる方が多いでしょう。有給休暇を使えば、収入減もないはずです。20日を超える入院であれば、入院日数によってはメディケア生命の方がSOMPOひまわり生命よりも保障額が大きくなることもあります。
ということで、あえて保険料が高い入院一時金保障を選ぶ理由はないかなというのが個人的な感覚です。保険料が安く、入院日数×入院給付金を保障するオーソドックスなタイプの緩和型医療保険で十分ではないかと。
【重要です】新三大疾病支払回数無制限特則
主契約の入院保障は入院60日が保障上限です。入院60日目に一時金を給付して保障終了。以降は入院が超長期に及んでも、一時金は給付されません。
ちなみにですが、入院日数の平均は以下のとおり。
全体平均:28.4日
35歳~64歳の平均:20.2日
(参考:生命保険文化センター)
上記のリンク先を参照頂けるとわかるのですが、入院日数は意外と短いです。
これだけ見ると
「保障上限60日でもまあまあ十分じゃん!」
と思ってしまいますが、あくまでこれは平均。脳血管疾患は平均からしても入院が長引きますし、がんも部位や進行度によっては入院が長引きます。再発の場合は初回よりも入院が長引くことも多いでしょう。
ということで、SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」は新三大疾病支払回数無制限特則というオプションを付加すれば、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院を無制限保障にできます。入院が60日を超えた場合も30日に1回の間隔で一時金が給付されます。
新三大疾病支払回数無制限特則を付加したとしても、月々の保険料はそこまで上がりません。医療保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあると考えれば、新三大疾病支払回数無制限特則は付加しておいた方が良いでしょう。
「どれだけ入院が長引いても、お金のことはなんとかなる」
という安心感は重要です。
ちなみに、入院日数×入院給付金を保障するオーソドックスなタイプの緩和型医療保険にも、3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院を日数無制限で保障するオプションを付加できることが多いです。
【重要ではありません】限定告知医療用入院給付特約
上述のとおり、主契約は入院を一時金で保障するのですが、本特約を付加すれば一時金に加えて
入院日数×入院給付金
を受け取ることができます。例えば、主契約の入院一時金10万円に本特約を入院1日5,000円で付加した場合、30日間入院すれば
入院一時金:10万円×2回=20万円
入院給付金:5千円×30日=15万円
の合計35万円ゲットといった感じ。
入院すると医療費の他にも、食費(1食490円)・日用品費・交通費・シーツ代といった様々な費用がかかります。個室や少人数部屋での入院を希望する場合は、差額ベッド代(平均1日6,620円)も必要です。
入院中の諸費用をカバーするのが本特約の目的です。入院中の医療費は主契約の一時金でカバーして、入院中の諸費用を本特約でカバーするというのがSOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」のコンセプトに見えますが、本特約を付加すると保険料がグググっと上がります。
再び50歳男性を例にすると、主契約の入院一時金10万円に本特約を入院1日5,000円で付加した場合の月額保険料が5,980円。
一方で、50歳男性がメディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」を入院給付金1万円(入院1回60日間まで保障)で契約した場合の月額保険料は3,990円。保険料が安いのはメディケア生命です。
入院日数別に保障額を比較すると↓のとおりです。
SOMPOひまわり生命 | メディケア生命 | |
入院5日 | 125,000円 | 50,000円 |
入院10日 | 150,000円 | 100,000円 |
入院15日 | 175,000円 | 150,000円 |
入院20日 | 200,000円 | 200,000円 |
入院25日 | 225,000円 | 250,000円 |
入院30日 | 350,000円 | 300,000円 |
入院35日 | 375,000円 | 350,000円 |
入院40日 | 400,000円 | 400,000円 |
入院45日 | 425,000円 | 450,000円 |
入院50日 | 450,000円 | 500,000円 |
入院55日 | 475,000円 | 550,000円 |
入院60日以上 | 600,000円 | 600,000円 |
先ほどと同じく、20日未満の短期入院の場合はSOMPOひまわり生命の方が有利。20日を超えると両社勝ったり負けたりで、入院60日以上の長期入院となれば両社同じ保障額です。
ということで、やっぱり入院日数×入院給付金を保障するオーソドックスなタイプの緩和型医療保険で十分かなと感じます。
ちなみに、新三大疾病支払日数無制限特則というオプションを付加すれば、主契約と同じく3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の入院が無制限で保障されます。
【重要です】限定告知医療用新先進医療特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
限定告知医療用新先進医療特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料。 ・1回につき先進医療給付金の20%相当額 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療とは、厚生労働省が指定した公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険が適用されないので技術料は全額自己負担(診察費や入院費は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を2,000万円まで保障してくれる特約です。
例えば、先進医療のひとつである重粒子線治療は放射線治療の進化版です。がん細胞に対する効果が通常の放射線治療の2~3倍ほど高く、治療期間も短くすることができると言われています。
重粒子線治療はその効果が認められ、保険適用となる疾患が順次拡大されています。2016年には小児がん、2018年には前立腺がんと頭頚部がん、そして2022年4月には肝細胞がん(長径4㎝以上)・肝内胆管がん・膵がん・大腸がんの骨盤内再発・子宮がんに保険が適用されるようになりました。
しかし、それ以外のがん治療に用いる場合はまだ先進医療扱い。治療費は約300万円かかるのですが、この300万円を保障するのが本特約です。
先進医療には重粒子線治療以外にも様々な治療があります。本特約を付加しておけば、保険適用を待つこともなく(お金を気にせず)治療を受けることができます。保険適用を待ってる間に手遅れになってしまった!なんていう最悪の事態を避けられます。
また、一時金として技術料実費の20%が給付されますが、主な用途は交通費・宿泊費です。先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります(上述した重粒子線治療を受けられる病院は2023年10月時点で全国7ヶ所のみ)。一時金がない医療保険もあるので、この点はメリット。
先進医療に賭けるしか助かる見込みがなくなった危機的状況で、お金が全然足りない!となったら悔やんでも悔やみきれません。保障内容は悪くないので、人生一発レッドカードを避けるためにも優先度高めの特約です。
【重要ではありませんが…】限定告知医療用外来手術給付特約
入院中の手術費用は主契約の入院一時金でカバーできますが、入院のない外来手術は主契約で保障されません。そこを保障するのが本特約。
まあ外来手術はサクッと終わることが多いですし、長期に渡って会社を休むこともないでしょう。必要性はそこまで高くありませんが、保障対象に放射線治療が含まれるので、がんが気になる方は付加しておいても良いかと。
放射線治療は34日~39日間を1クールとして平日毎日通院することが標準的。放射線治療で入院することは稀なので、主契約では保障されないでしょう。良心的な病院だと平日22時まで受け付けてくれるので、働きながら放射線治療を受けることも不可能ではありませんが、働き続ける気力と体力が枯れてしまうことも多いです。
そんなケースを加味すれば、付加しても良いかなと感じます。まあ保障額は1回5万円程度ですが、保険料もそれなりに安価です。
【重要です】限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約
3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院した際に、入院時(1日目)・30日目・60日目のタイミングで一時金10万円を給付するのが本特約。主契約と同じような保障内容ですが、主契約の入院一時金は入院中の医療費をカバーするのが目的で、本特約は入院して働けない期間の収入減をカバーするといった使い方を想定しているのでしょう。
一般的な医療保険は3大疾病一時金特約といったオプションで働けない期間の収入減をカバーできます。3大疾病一時金特約は1年に1回の間隔で、ドカッと一時金50万円を給付するオプションです。例えば、脳血管疾患で3ヶ月入院した場合、
3大疾病一時金特約:入院時に50万円給付
本特約:10万円×3ヶ月=30万円給付
といった違いがあります。
保障額が膨らみやすいのは3大疾病一時金特約です。平均的にはがんは2週間程度、心疾患は20日程度で退院できます。脳血管疾患は入院が長引きますが、それでも2ヶ月程度(参考:生命保険文化センター)。1発50万円の3大疾病一時金特約の方が、保障額は大きくなることが多いでしょう。
しかし、1ヶ月で社会復帰できるような軽度のがんで1発50万円は過剰保障とも言えます。2週間で退院して1か月後には社会復帰できて50万円給付されれば笑いが止まりませんが、本質的にはムダな保障です。入院している期間だけ、細く長く10万円を給付し続ける本特約は必要十分な保障とも言えます。地獄の長期入院にも備えられるでしょう。
そして保障が必要十分なので、保険料が安いというのが本特約のメリット。
3大疾病一時金特約は保険料が高いです。再びメディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」を例にすると、50歳男性が限定告知型特定3疾病一時給付特約を保障額50万円(Ⅱ型)で付加した場合、月額保険料は6,740円上がります。
一方で、50歳男性が本特約を月額10万円保障で付加した場合、月額保険料は1,450円上がります(新三大疾病支払回数無制限特則あり)。SOMPOひまわり生命の方が圧倒的に安価です。
ただし、本特約の保障対象は入院している期間に限定されます。
心疾患は退院すれば割と早く社会復帰できますが、脳血管疾患は退院後もリハビリが続きます。がんも退院してから社会復帰までが長いです。東京女子医大の調査では、がんと診断されてからフルタイムで復職できるまでの期間平均が205日(時短勤務を含めると80日)。がんの入院期間は平均2週間程度なので、退院後に通院で治療を受けながら働けないといった期間は長期に及びます。傷病手当金があれば乗り切れるかなとも思いますが、この期間が保障されないのはやや不安。
まあでも、保険料の安さからすれば魅力的なオプションです。SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」を選ぶカギは本特約にあるかなと感じます。
【重要ではありません】限定告知医療用新三大疾病保険料免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
限定告知医療用新三大疾病保険料免除特約 | 保険料支払いが免除される。 | がん:診断確定 心疾患:入院or手術 脳血管疾患:入院or手術 |
「以降の保険料は頂きません!」
という特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。
緩和型医療保険は保険料が高くなりがちなので、保険料の支払いが免除されると確かに嬉しいのですが、保険料払込免除特約はもちろん有料オプションです。付加すれば月々の保険料が上がりますし、その上昇率もけっこうえぐいです。必要かどうかは微妙なところ。
免除される条件は良いです。他社と差が出るのは心疾患・脳血管疾患の条件ですが、急性心筋梗塞・脳卒中に限定せず、幅広く心疾患・脳血管疾患を免除対象としています。
まあでも必要性は薄いでしょう。
【重要ではありません】限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約
特約名 | 給付額 | 給付条件 |
限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約 | 保険料支払いが免除される。 | がん:診断確定 急性心筋梗塞:60日以上の労働制限or手術 脳卒中:60日以上の神経学的後遺症or手術 |
こちらも
「以降の保険料は頂きません!」
という特約です。条件を満たせば、以降の保険料支払いが免除されます(もちろん保障は継続)。
上述した限定告知医療用新三大疾病保険料免除特約との違いは免除される条件です。
限定告知医療用新三大疾病保険料免除特約は軽めの心臓や脳の病気でも免除されますし、軽度のがん(上皮内がん)でも免除されますが、こちらは急性心筋梗塞・脳卒中のハードケースが条件ですし、がんも悪性新生物が条件なので上皮内がん程度では免除されません。
その代わりに保険料の上昇率は低く抑えられています。
【重要ではありません】限定告知介護一時金特約
要介護状態を保障する特約です。以下の条件を満たした場合に一時金が給付されます(確定年金5年も選択可能)。
- 要介護1以上に認定
- 65歳未満は所定の要介護状態が180日以上継続
- 高度障害状態
ひとつめの条件の要介護1は介護の入口。一人暮らしも不可能ではない状態なので、これくらいから保障されれば間に合うかと。一時金で手すりの設置といった自宅の改修なんかができるでしょう。
また、2つ目の条件は要介護認定を受けにくい65歳未満の方を救うための条件です。40歳未満の方はそもそも要介護認定を受けられないですし、40歳から65歳未満の方が要介護認定を受けられるのは、末期がんや脳血管疾患や聞いたこともないような難病といった特定16疾病が原因の場合のみ。65歳未満の方が国の要介護認定を受けられるのは極めて稀なのですが、そこを救うのが2つ目のSOMPOひまわり生命独自条件です。
しかし、条件は厳しめ。2つ目の条件に含まれる「所定の要介護状態」というのは
①下記 A~Eのうち、1項目以上が全部介助または一部介助の状態に該当したとき
A.歩行 B.衣服の着脱 C.入浴 D.食物の摂取 E.排泄
②器質性認知症、かつ意識障害のない状態において見当識障害があると診断確定されたとき
です。①の条件は要介護1よりも厳しいように見えますし、②の見当識障害とは家族に「あなた誰?」と聞いてしまうような状況です。65歳未満の方が該当する可能性は高くありません。
3つ目の条件の高度障害状態は両手切断・両足切断・両目失明といった超ハードな状況です。こちらも可能性は極めて低いのですが、なってしまえば地獄。
そもそも介護保険・認知症保険が必要かを考えてみた方がよいです。実際に要介護認定を受けて、民間の介護保険・認知症保険の保障を受けられる人の割合はそれほど多くはありません。詳細は↓のリンク先に記載していますが、差し迫った状況がなければ付加する必要性は低いでしょう。
介護費用は保険に頼らず自分で貯めた方が合理的です。
【重要ではありません】限定告知介護年金特約
こちらも要介護状態を保障する特約です。下の条件を満たした場合に年金給付されます。
- 要介護3以上に認定
- 65歳未満は所定の要介護状態が180日以上継続
- 高度障害状態
↑の限定告知介護一時金特約は一時金保障ですが、こちらは終身年金です。亡くなるまで毎年年金を受け取れます。
しかし保障条件はかなり厳しめ。
要介護3となれば一人暮らしは不可能で、国の特別養護老人ホームの入居条件にされるほど進行した状態です。
2つ目の条件もさらに厳しく
①下記Aが全部介助または一部介助の状態に該当し、かつ、B~Eのうち2項目以上が全部介助または一部介助の状態に該当したとき
A.歩行 B.衣服の着脱 C.入浴 D.食物の摂取 E.排泄
②器質性認知症、かつ、意識障害のない状態において見当識障害があると診断確定され、かつ、上記B~Eのいずれかが全部介助または一部介助の状態に該当したとき
です。65歳未満の方が該当する可能性は極めて低いかと。
繰り返しますが、介護費用は保険に頼らず自分で貯めた方が合理的です。差し迫った状況がなければ、付加する必要性は低いでしょう。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」のメリット
短期入院に強い。
上述のとおり、一時金保障は短期入院に強いのが特徴。20日を下回るような短期入院の場合には、オーソドックスな入院日額保障の医療保険よりも保障額は大きくなりやすいです。
最近は10日以内で退院できるような短期入院が増えています。この点はメリットでしょう。
限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約は使えるかも。
限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約は
「(安い保険料で)入院中の収入減に備える!」
といった目的に使えると感じます。3大疾病の入院が長期に及んだとしても、主契約に加えて細く長く10万円が給付されれば、お金の面ではそこそこ安心できるかなと。
ただし、保障されるのは入院中に限定されます。一般的な医療保険の3大疾病一時金は
- がんは入院or3大治療(手術・抗がん剤治療・放射線治療)を受けていれば保障
- 心疾患・脳血管疾患は入院or手術で保障
なので、通院でがん治療を受けている場合も1年に1回の間隔で一時金給付。がんの3大治療は手術を除けば通院で受けることが増えています。この点は要注意です。
それでも、上述のとおり限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約は保険料の安さが魅力です。保険料を加味すれば十分アリです。
ちなみに、メットライフ生命「マイフレキシィゴールド」にも同様の特約があります。こちらは通院でがんの治療を受けている期間も保障されるので、SOMPOひまわり生命より保障は厚めですが、保険料はググっと高め。気になる方は両社で比較を。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」のデメリット
保険料は安くない。
繰り返しますが、オーソドックスな入院日額保障の緩和型医療保険と比較して、保険料は安くありません。
ここで40歳と50歳を例に、入院日額保障のメディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」と月額保険料を比較してみます。
まずは主契約+3大疾病入院無制限保障+先進医療保障といったよく選ばれるケース。医療保険に入院中の医療費カバーを求める場合は、こんな組み合わせが好まれます。
SOMPOひまわり生命 | メディケア生命 | |
保障内容 | 入院治療給付金額10万円 新三大疾病支払回数無制限特則 限定告知医療用新先進医療特約 |
入院1日5,000円(上限60日) 特定3疾病入院無制限給付特則 限定告知型先進医療・患者申出療養特約 |
40歳男性 | 3,309円 | 2,295円 |
40歳女性 | 3,342円 | 2,380円 |
50歳男性 | 4,105円 | 3,050円 |
50歳女性 | 3,750円 | 2,975円 |
メディケア生命の方がだいぶ安くなってます。上表では40歳・50歳を例に比較してみましたが、多くの年齢でメディケア生命の方が安くなるかなと。
もうひとつ比較してみます。
今回は医療保険に入院中の医療費+諸費用+収入減のカバーまで求めるデラックスなケース。
SOMPOひまわり生命 | メディケア生命 | |
保障内容 | 入院治療給付金額10万円 新三大疾病支払回数無制限特則 限定告知医療用入院給付特約(5,000円) 新三大疾病支払日数無制限特則 限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約 新三大疾病支払回数無制限特則 限定告知医療用新先進医療特約 |
入院1日10,000円(上限60日) 特定3疾病入院無制限給付特則 限定告知型特定3疾病一時給付特約(Ⅱ型・50万円) 限定告知型先進医療・患者申出療養特約 |
40歳男性 | 6,699円 | 8,880円 |
40歳女性 | 6,737円 | 7,475円 |
50歳男性 | 8,480円 | 12,650円 |
50歳女性 | 7,830円 | 9,595円 |
このケースはSOMPOひまわり生命の勝ち。
限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約の安さが際立っています。
同じ原因の60日以内の再入院は1回の入院とみなす。
メリットに書いたとおり、短期入院に強いのがSOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」の特徴です。
となれば、
「短期入院を繰り返せば、無限に10万円もらえるじゃないか!」
と悪いことを考えたくなりますが、そんなことはできません。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」は退院から60日以内に同じ原因で入院した場合、1回の入院と見なします。
例えば、10月1日に入院して入院一時金10万円ゲットして10月5日に退院。その後、同じ原因で10月10日に再入院しても一時金は給付されません。一時金が給付されるのは
- 1回目の入院とは異なる原因で入院した場合
- 再入院が長引いて1回目の入院と通算して30日を迎えた場合
- 退院した10月5日から60日目以降に入院した場合
です。
この点はデメリットというより注意点です。悪いことはできません。どこの保険会社の医療保険にも、同じように「退院後〇〇日以内の入院は同一の入院とみなす!」という規則があります。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」の評価
評価:B(S、A~Cで判定)
シンプルな保障内容で良いのであれば、保険料の観点からあまり魅力的ではないかなと。一般的な入院日額保障の緩和型医療保険を選んだ方が良いと感じます。
一方で、限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約はなかなか良いです。安価な保険料で入院中の収入減までカバーできるのは画期的。退院してから社会復帰までの期間はどうなるんだっ!という不安もありますが、それでも本当に怖い長期入院に備えるという意味では使えるオプションです。
よって評価は「B」としました。
比較対象として以下を挙げておきます。
●FWD生命「FWD医療引受緩和」
保障内容も保険料も他社の一歩先を進んでます。気になるのは外資系でコロコロと社名が変わる点。持病のある方や、大きな病気を経験された方だと、医療保険の乗り換えは難しく、この点はちょっと不安に思うかも(僕はあまり気にしてませんが…)。
●三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」
オプションの種類が豊富で、保険料はFWD生命に次ぐ2位グループの上位。財閥系のグループ会社という安心感もあります。
●メディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」
こちらもオプションの種類が豊富で保険料は2位グループの上位。親会社は国内大手の住友生命です。
緩和型医療保険は下記で比較してますので、こちらもご参考に。
上記の比較記事にも書いてますが、緩和型医療保険の加入条件(告知事項)を満たせなかった場合は、超緩和型のなないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」が最後の希望です。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」の相談をするなら。
SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ご近所の保険ショップでも取り扱っているはず。
しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うち、SOMPOひまわり生命やってないんですよ」
なんて言われたら立ち直れないですよね。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがSOMPOひまわり生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
手堅いのは保険クリニックです。保険クリニックなら、SOMPOひまわり生命はもちろんのこと、比較記事で取り上げた全ての保険会社と提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
サイト上の予約フォームに相談したい内容をざっくり入力し、予約してから訪問した方が効率的に最適なプランへたどり着けます。
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保険を検討されているのなら、まずは近所に保険クリニックがあるかを確認してみてください。 生命保険は世の中にたくさんありますが、生命保険を相談する窓口は保険クリニック一択でよいと感じます。
わかりやすく実績を確認できるのが第三者機関による顧客満足度調査。オリコン社が実施した保険ショップの顧客満足度調査にて2021年から2023年までの3年連続No.1、2023年10月に実施した株式会社DRCによるインターネット調査にて総合1位を獲得しています。
保険クリニックは契約手続きとアフターフォローにも定評があります。
保険金の不払い率をこちらにまとめていますが、不払いとなる理由の多くは
- 契約時の告知事項に不備があった。
- 契約上、保険会社に支払う責任がない。
の2点。
1点目は保険を契約する際に生命保険会社へ知らせた告知事項(過去の病歴とか現在の健康状況とか職業等)に誤りがあったケースで、これは保険ショップのスタッフが契約時にしっかり説明すれば回避できます。保険クリニックでしっかり説明を受けて契約すれば、まず該当することはないかと。
また、2点目はそもそも保険会社に保険金を支払う責任がないケースですが、医療保険やがん保険には責任分界点が微妙なグレーゾーンが存在します。微妙なグレーゾーンでキーになるのが医師が書く診断書。診断書の表現ひとつで保障されないこともあります。
そんなときに、
「こういうふうに診断書を書いてもらうと保障されやすいですよ」
といったアドバイスをできるのは保険ショップのスタッフだけです。生命保険会社のコールセンターに問い合わせても、わざわざ自分たちの不利になるアドバイスはしてくれません。
保険クリニックはアフターフォローの評価も高めです。契約後のコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合には腹を割った相談がしやすくなります。こういう裏情報的なアドバイスは信頼関係がないとできないことなので。
実際に利用した方の口コミは以下のとおり。
「たまたま優秀な人が担当になっただけじゃないの?」
という疑惑も沸いてきますが、保険クリニックはデジタル化が進んでいて独自に開発した提案システムを使ってます。スタッフのクオリティに偏りができにくい点もメリットでしょう。
予約は簡単です。
①保険クリニックのサイトにアクセスする。
②最寄りの店舗を検索する。
オレンジ色のボタンから店舗検索できます。オンライン相談も可能です。
③予約日時を選択する。
④以下を入力して予約完了。
- 相談方法(来店or訪問)
- 名前
- 連絡方法(電話・メールor電話のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 保険クリニックを知ったきっかけ(リストから選択)
- 要望等(任意入力)
これで予約は完了。1分もあれば予約できます。
50社以上の保険会社と提携している点も評価できます。SOMPOひまわり生命はもちろんのこと、比較記事で取り上げた全ての保険会社と提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれますよ。
もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫です。
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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル
保険ショップの検索・予約は↓をクリック!
近所に保険クリニックがない場合は、保険相談ニアエルで最寄りの保険ショップを検索してみてください。保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。
保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する
- 取り扱っている保険会社
- 実際に利用した人の口コミ
- 営業時間、交通アクセス等の基本情報
といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。
また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で
- 相談希望日時
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(保険見直しor新規加入orその他)
だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。
予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。
もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。
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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:SOMPOひまわり生命「健康のお守り ハート ワイド」
シンプルに入院中の医療費(+諸費用)保障を求めるのなら、オーソドックスな入院日額保障の方が良いかなと。他社の緩和型医療保険と比較しておいて損はないでしょう。
一方で、入院中の医療費(+諸費用)保障に加えて、収入減のカバーまで求めるのなら、候補に入ります。限定告知医療用新三大疾病入院治療給付特約はなかなか魅力的。他社の3大疾病一時金よりも安価な保険料で付加できます(保障もちょっと弱いけど)。
比較対象として以下を挙げておきます。
●FWD生命「FWD医療引受緩和」
保障内容も保険料も他社の一歩先を進んでます。気になるのは外資系でコロコロと社名が変わる点。持病のある方や、大きな病気を経験された方だと、医療保険の乗り換えは難しく、この点はちょっと不安に思うかも(僕はあまり気にしてませんが…)。
●三井住友海上あいおい生命「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」
オプションの種類が豊富で、保険料はFWD生命に次ぐ2位グループの上位。財閥系のグループ会社という安心感もあります。
●メディケア生命「新メディフィットRe(リリーフ)」
こちらもオプションの種類が豊富で保険料は2位グループの上位。親会社は国内大手の住友生命です。
保険クリニックなら、SOMPOひまわり生命はもちろんのこと、比較記事で取り上げた全ての保険会社と提携しています。各社の比較もかんたんにやってくれるので、迷ったら手っ取り早いのは保険クリニックです。
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