【わかりやすく解説】終身保険のメリットとデメリット

悩み
掛け捨ての生命保険はちょっともったいないなぁ。支払った保険料が将来戻ってくると嬉しいんだけど…

死亡保障がある代表的な生命保険に定期保険と収入保障保険、そして終身保険があります。

3つの保険を以下の表に整理します。

保障内容 保険料 貯蓄性 死亡時の保険金受け取り方
終身保険 死亡保障 高い あり
(解約時に戻ってくる)
一括
収入保障保険 死亡保障
(働けなくなった場合を保障するタイプもあり)
安い なし 分割(年金方式)
※一括で受け取れれる場合あり。
定期保険 死亡保障 真ん中 なし 一括
※年金方式で受け取れる場合あり。

終身保険:掛け捨ての保険なんてありえない!保険料が高くなってもいいから、貯蓄性のある生命保険に入りたい!

定期保険:保険料はとにかく安く!万が一の場合には、まとまったお金が必要になる(ローンや借金の返済?)。

収入保障保険:保険料はとにかく安く!でも、万が一の場合に、一括で大金を受け取るのがちょっと不安。年金みたいに毎月定額で、少しづつ受け取りたい。

ニーズ別に分けると上記になります。定期保険・収入保障保険はいわゆる「掛け捨て」。支払った保険料は戻ってきません(その分、保険料は安いんですけどね)。

なんだか損した気分になりますよね。保険期間中に何もなければ何ももらえないし。

終身保険は保障が一生涯続くので、必ず保険金が受けとれます(人は必ず亡くなります)。また、「やっぱ保険いいや!」ってなって解約したとき、支払った保険料の一部(もしくは全額に多少の利息が上乗せされて)が解約返戻金として戻ってきます。

つまり貯蓄性があるんですよね。この点が定期保険との大きな違いです。

  • 世帯主が亡くなった場合の家族の生活費
  • こどもの教育資金
  • 老後資金の貯蓄
  • 相続税対策

遺された家族を守る他に、子供の教育資金や老後の備え、相続税対策にまで、様々な用途に使えるのが終身保険です。

この記事では終身保険の概要とメリット・デメリットを説明した上で、終身保険が必要かどうかを考えてみたいと思います。

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終身保険とは?

・終身保険には貯蓄性があります。
・定期保険、収入保障保険より保険料は高めです。
・終身保険は相続税対策にも有効です。

終身保険は保障が一生涯続きます。亡くなった場合、もしくは高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。

ちなみに、高度障害状態というのは以下を指します。

  • 両眼の視力を全く永久に失ったもの
  • 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
  • 中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
  • 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

参考:生命保険文化センター

人間はいつか亡くなります。なので、必ず保険金がもらえるというのが大きな特徴です。

また、途中で解約した場合に解約返戻金がもらえることも特徴です。支払った保険料に応じた解約返戻金を受け取れます(現在は低金利なので大金がもらえるわけではありませんが)。

ということですので、終身保険は亡くなっても、生き残って解約しても、お金がもらえることになります。保険期間中なにも不幸が起こらなかったら何ももらえない定期保険と比べ、「損したなー」という印象は薄まりますね。

保険料の支払い方法は下記のとおり。自分の家計の状況にあった払い方を選択できます。

  • 一生涯保険料を保険料を払い続けるタイプ。
  • 保険料を支払う期間が決まっているタイプ(60歳まで、だとか、30年間といったように)
  • 一括で保険料を支払うタイプ

よく選ばられるのは「保険料を支払う期間が決まっているタイプ」です。現役時代に保険料を支払い終えて、老後の生活資金とする方が多うようです。

終身保険のメリット

貯蓄機能があることが終身保険の大きなメリットです。

保険料を支払っていれば、亡くなった時に保険金として、もしくは解約時に解約返戻金としてお金が戻ってきます。

  • 世帯主が亡くなった場合は、支給される保険金が遺された家族の生活費になる。
  • 世帯主が無事生き残って満期を迎えた場合は、解約返戻金を老後の生活資金にする。

終身保険はこんな使い方ができます。

貯蓄性のない定期保険・収入保障保険は世帯主が無事生き残った場合に何も受け取れません。老後の生活資金にはならないので、亡くなった場合にも老後にもどっちも備えたい!っていう方は終身保険が向いています。

また、終身保険は相続税対策にも利用できます。死亡保険金は相続人1名につき500万円までは非課税になります。

例えばこんな感じです。

ケース① 生命保険未加入の場合

相続財産:10,000万円
生命保険の保険金額:0万円
相続人:妻、息子、娘の3人

課税対象:10,000万円-3000万円ー600万円×3人=5,200万円

相続税:5,200万円×30%=1,560万円

ケース② 生命保険加入ありの場合

相続財産:7,000万円
生命保険の保険金額:3,000万円
相続人:妻、息子、娘の3人

課税対象:10,000-3000万円ー600万円×3人ー500万円×3人=3,700万円

相続税:3,700万円×20%=740万円

遺産10,000万円のケースで試算しました。実際は状況によって他にも控除があるので超概算になりますが、この例では相続税が半額になりました。

それなりの資産がある方は、生命保険がすてきな相続税対策になります。

終身保険のデメリット

終身保険のデメリットは保険料が高いことがまず挙げられます。貯蓄機能がある分、定期保険よりも保険料は高め。これは仕方ないですね。

そしてもう1点。終身保険は定期保険と同じくインフレに弱いです。日本はしばらくデフレが続いているので、この点にあまり注目されてませんが、現在の1000万円と30年後の1000万円は同じ価値にはなりません。インフレが続くと価値が減ってしまいます。

例えば、物価が毎年2%あがれば、現在250円の豚丼は30年後500円になります。現在1,000万円で豚丼4万杯食べられますが、30年後には2万杯しか食べられません。

逆に言うと、デフレには強いのが終身保険です。デフレが続けば、現在の1,000万円より、将来の1,000万円のほうが価値はあがります。

契約当時の保険金額と亡くなった時の保険金額が同じ価値にはならないということは注意しておいたほうが良さそうですね。

終身保険は保険料が高めです。また、インフレに弱いのも終身保険の特徴です。

保険料が高すぎる場合には、 「低解約返戻金型終身保険」というタイプの終身保険もあります。満期を迎えるまでに解約した場合に支払われる解約返戻金を低く抑える代わりに、保険料が安くなる終身保険です。

現在の終身保険は「低解約返戻金型終身保険」が主流です。むしろ「低解約返戻金型終身保険」でない終身保険を探す方が難しいです。

終身保険は必要?

これまで終身保険の概要、メリット、デメリットを説明してきました。終身保険は必要なのでしょうか。

独身の場合

独身の方の場合、自分が亡くなった後に保険金が支払われる終身保険は不要です。自分が亡くなった後よりも、自分が長生きするリスクに備えた保険(医療保険や就業不能保険等)の方が優先度は高めです。

ただし、以下の場合は終身保険に加入してもよいかもしれません。

  • お子さんがいる人(シングルマザー・シングルファザー)。
  • 親や兄弟を養っている人。
  • 親や兄弟の借金を肩代わりしている人。
  • 自分の葬式代を保険金から捻出したい人。
  • 老後資金の準備を考えている人。

この場合も保険料が高い終身保険より、保険料の安い定期保険をおすすめします(老後資金の準備を考えている人を除いて)。

すでに終身保険に加入している場合、上の5点に当てはまらなければ解約もアリです。

戻ってくる解約返戻金を使って、長生きリスクに備えた個人年金保険や、働けなくなるリスクに備えた就業不能保険に加入してもいいでしょう。

就業不能保険のメリットとデメリット

個人年金保険のメリットとデメリット

子供がいない夫婦の場合

子供がいない夫婦の場合、終身保険はとても使い勝手のいい保険になると思います。

  • 世帯主が亡くなった場合は、支給される保険金が遺された配偶者の生活費になる。
  • 世帯主が無事生き残った場合は、解約返戻金を2人の老後資金に活用できる。

亡くなっても生き残ってもお互いのためになるのが終身保険です。保険料が高いのがネックですが、支払うだけの余裕がある場合は定期保険よりも終身保険のほうがおすすめです。

既に終身保険に加入している場合、無理に解約する必要はありません。年齢を重ねて病気がちになると終身保険への加入は難しくなります。いま加入している終身保険を大切にしましょう。

子供がいる夫婦の場合

お子さんがいる場合は終身保険、定期保険、収入保障保険の必要性は高いです。余程のお金持ちでない限りは何らかの死亡保障が必要でしょう。

ただし、お子さんがいると保険にかけられる予算は限られますよね。ふだんの生活費や教育資金もありますし。

終身保険だけで必要な保険金額を準備すると、毎月支払う保険料は信じられないくらい高額になります(我が家では絶対払えない金額です)。そこで活用するのが定期保険・収入保障保険です。

定期保険・収入保障保険は貯蓄性がないため保険料は安いです。終身保険と定期保険・収入保障保険をバランスよく組み合わせて、日々の生活に影響がでない範囲に毎月支払う保険料を調整しましょう。

特に小さいお子さんがいる世代におすすめなのは収入保障保険です。詳細は↓に書いています。

収入保障保険のメリットとデメリット

【終身保険】日本人の保険金額平均は?

気になるのは世間の保険金額(亡くなったら支払われる金額)ですよね。なんとなく平均と同じくらいにしておけば安心ですよね。

平成30年に生命保険文化センターが実施した調査だと、保険金額の全世帯平均は2,255万円になるそうです。

これを年齢別にすると以下のとおりです。

29歳以下:2,475万円
30歳~34歳:2,883万円
35歳~39歳:2.857万円
40歳~44歳:3,032万円
45歳~49歳:3,050万円
50歳~54歳:3,183万円
55歳~59歳:2,618万円

子供が独立するまで50代前半くらいまでは概ね3,000万円の保険金額としておいて、子供が独立した50代後半から徐々に保険金額を減らしてくことが多いようですね。

最も重要なのは終身保険の相談を誰にするのかということ。

シンプルな仕組みに見える終身保険ですが、実は生命保険各社で微妙な違いがあります。一例を上げると、

  • クレジットカードで保険料を支払えたり、支払えなかったりする。もちろんクレジットカード払いできた方がポイント還元されてお得。
  • 同じ保険金額でも、各社保険料がバラバラ。もちろん保険料は安い方がお得。
  • 保険料払込免除特約の有無。3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に罹った場合に、以降の保険料支払いが免除されるオプションをつけられたり、つけられなかったりする。

こんな違いを見極めながら、終身保険を選んでいかなければなりません。

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ちなみにですが、保険見直しラボを実際に利用した人の口コミは以下のとおり。この人たちは、保険見直しラボの支社に出向いて相談したようです。

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まとめ

死亡保障は特にお子さんがいる家庭で必要性が高いです。お子さんが独立するまでは、一家の大黒柱が亡くなった場合の備えは必要です。

しかし、掛け捨ての定期保険はちょっともったいないですよね。その点、終身保険には貯蓄性があります。解約すると支払った保険料が戻ってくる終身保険は、老後の資金や相続税対策にも使えます。

とはいえ、終身保険は毎月支払う保険料がちょっと高め(最終的には戻ってきますが)。そこで、定期保険・収入保障保険とうまくバランスを取りながら、毎月支払う保険料を無理のない範囲に抑えることが重要です。

生命保険各社が販売している終身保険は一見同じように見えますが、中身に微妙な差があります。ただでさえ保険料が高い終身保険。選び方を間違えると、人生で100万円単位の損にもなります。

終身保険は本当にあたりとハズレの差が激しいです。ハズレの終身保険を掴んでしまうと、モルディブに5回行けるくらい損になります。

ハズレを掴まされないためにも、専門家に相談してみましょう。ニアエルなら、近所の保険ショップを検索できますよ。

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