なかなか特徴のある定期保険です。
定期保険の最後発組だけあって、加入者のニーズを汲み取っているということでしょう。おすすめできるのは以下2点のどちらかにあてはまる方です。
- 亡くなった後の事務手続きに不安を抱える方(相続税等)
- 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)にかかったら、保険料の支払いを免除して欲しい方。
そもそもはなさく生命をご存知ない方がほとんどかと思いますが、はなさく生命は日本最大手の日本生命が2019年4月に設立した保険ショップ向けの生命保険会社です。日本生命のセカンドライン的な位置づけでしょうか。バックに大手がいるので、安心して加入できる生命保険会社です。
定期保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
定期保険は安いが正義です。とにかく安く!
まずはざっと概要を書いておきます。上の3点について、はなさく生命「はなさく定期」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (保険金額1000万円、保障期間10年) |
男性:1,770円 女性:1,540円 |
評価B |
40歳の月額保険料 (保険金額1000万円、保障期間10年) |
男性:2,630円 女性:2,120円 |
|
特約について | 【3大疾病保険料払込免除特約】 がん・心疾患・脳血管疾患にかかった場合、以降の保険料支払いが免除されます。 【リビングニーズ特約】 余命6ヶ月と宣告された場合、生前中に保険金を受け取れます。 |
評価A |
クレジットカード払い | 可能 | 評価A |
保険料は安いとは言えません。後ほど比較しますが、少なくとも業界最安値水準ということはありません。
しかし、3大疾病保険料払込免除特約があるのは大きな特徴でしょう。終身保険や医療保険では3大疾病保険料払込免除をよく見かけますが、定期保険では珍しい試みです。
また、上表には書かれてませんが、便利なのが「ご遺族安心サポート」。家族が亡くなると面倒な手続き(相続税等)がどうしても発生してしまいますが、
- 電話相談
- 相続税レポート(加入者の資産状況に合わせて)の提供
- 各種手続きをサポート・代行してくれる専門家の紹介
- 税理士紹介
を無料でやってくれます。僕も父を亡くしていますが、こういう手続きは本当に面倒。働きながらやるというはけっこうしんどいものです。電話相談があるだけでも助かります。
ちなみにですが、下記リンク先で定期保険の保険料比較をしています。こちらもご参考に。
定期保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
はなさく生命「はなさく定期」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の定期保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【定期保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保障は保険料を支払っている期間のみです。 ・毎月支払う保険料は掛け捨てです。貯蓄性がありません(解約返戻金がない、もしくは少額です)。 |
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
200万円~ ※10万円単位で選択可能 |
保険料を支払う回数 | 年払 or 月払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ |
はなさく生命「はなさく定期」のメリット
はなさく生命「はなさく定期」のメリットの1点目と2点目について、細かく見ていきたいと思います。
はなさく生命「はなさく定期」は3大疾病保険料払込免除特約あり!
3大疾病保険料払込免除特約とは、がん・心疾患・脳血管疾患にかかってしまった場合に以降の保険料支払いが免除されるオプションです。よくCMで見かける、
「以降の保険料は頂きません!」
というやつですね。
詳細な条件は下表のとおりです。
がん | がんと診断確定(上皮内がんを含む)。 |
心疾患 | 急性心筋梗塞によって手術、もしくは入院した場合。 急性心筋梗塞以外の心疾患で20日以上の入院、もしくは手術をした場合。 |
脳血管疾患 | 脳卒中によって手術、もしくは入院した場合。 脳卒中以外の脳血管疾患で20日以上の入院、もしくは手術をした場合。 |
条件はかなり良いです。
- 【GOOD!】がんの条件に上皮内がんが含まれている。
- 【GOOD!】心疾患・脳血管疾患の保障範囲が心筋梗塞・脳卒中に限定されていない。
- 【GOOD!】心疾患・脳血管疾患の条件が「20日間ルール」。
上皮内がんとは初期のがんで、サッと手術で切り取ってしまえば完治する可能性が高いと言われていますが、はなさく生命「はなさく定期」では上皮内がんも保険料支払いが免除される対象です。他社だと上皮内がんの場合は保険料支払い免除とはならないこともあります。
また、心疾患・脳血管疾患の条件もなかなか良いです。他社は心筋梗塞・脳卒中に保障を限定してしまうこともありますが、はなさく生命「はなさく定期」は幅広い心疾患・脳血管疾患が条件になっています。また、他社によくある「60日以上の入院」ではなく、「20日以上の入院」である点もメリットです。
特約保険料も高くはありません。
3大疾病保険料払込免除特約は有料オプションなので、つけると毎月支払い保険料が上がります。保険金額1,000万円、65歳満期の場合の特約保険料は以下のとおり。
30歳男性 | +240円 |
30歳女性 | +230円 |
40歳男性 | +470円 |
40歳女性 | +370円 |
ただ、3大疾病保険料払込免除特約が必要かというと、微妙です。
もともと定期保険の保険料はそこまで高くありません。ここは個人の価値観によると思いますが、保険料の支払いが免除されたとしても、そこまで家計に大きな影響はでないかと…。
はなさく生命「はなさく定期」のご遺族安心サポートが便利!
ご経験された方ならわかるかと思いますけど、家族が亡くなった場合の手続きはかなり面倒です。しかも全てが初めての経験。働きながら自分で調べて手続きを進めていくのはかなりしんどい…。
特に、旦那さんに先立たれて奥さんが遺された場合は相当心細いのではないでしょうか。
そんなとき、はなさく生命「はなさく定期」のご遺族安心サポートは頼れる存在になります。主なサービスは以下の4点。
- 電話相談
- 相続税レポート(加入者の資産状況に合わせて)の提供
- 各種手続きをサポート・代行してくれる専門家の紹介
- 税理士紹介
電話相談ができるだけでも大きく違います。誰かが亡くなった場合の手続きに詳しい人なんて、なかなか周囲にはいないですよね。
はなさく生命「はなさく定期」のデメリット
シンプルな保障の定期保険は保険料が最も大切なポイントだったりしますが、はなさく生命「はなさく定期」の保険料はそんなに安くないです。
ちょっと比較してみます。比較対象は
- 業界最安値水準のメディケア生命「メディフィット定期保険」
- 健康体割引のあるチューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX」
です。保障期間10年で保険金額1,000万円の前提です。
はなさく定期 | メディフィット定期保険 | 定期保険プレミアムDX (健康体割引あり) |
|
30歳男性 | 1,770円 | 977円 | 970円 |
30歳女性 | 1,540円 | 772円 | 920円 |
40歳男性 | 2,630円 | 1,847円 | 1,640円 |
40歳女性 | 2,120円 | 1,378円 | 1,460円 |
はなさく生命「はなさく定期」が飛びぬけて高いですよね。
ちなみにですが、「定期保険プレミアムDX」は以下の条件の両方を満たせば健康体割引が適用されて保険料が安くなります。
①1年間喫煙習慣なし。
②血圧が以下の条件を満たす。
29歳~49歳:最高129mmHg以下、最低84mmHg以下
50歳~69歳:最高139mmHg以下、最低89mmHg以下
上表では健康体割引が適用された保険料で比較しています。タバコを吸わずに血圧が標準値内の方は、チューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX」を検討対象に含めてみてください。
また、はなさく生命「はなさく定期」は復活ができません。
生命保険は保険料の支払いが一定期間(概ね3ヶ月程度)滞ると一旦「失効」します。しかし、失効すると即時に解約扱いになるわけではなく、ある程度の期間内(概ね2年以内)に支払いが滞っていた保険料を納めれば契約が元の状態に「復活」します。
この復活制度は他社だと当たり前にあったりするのですが、はなさく生命「はなさく定期」には復活がありません。
例えば、保険料の支払いを口座引き落としにしていて、うっかり銀行口座に入金し忘れちゃったときですよね。こんなときは他社だと復活が可能なので猶予期間があるのですが、はなさく生命「はなさく定期」は失効即解約になります。
一旦解約になって新たに契約をし直すとなると、元の契約より保険料が上がってしまう可能性が高いです(年齢が上がっているため)。毎月ちゃんと保険料を支払っていれば問題ありませんが、ちょっと注意しておきましょう。
【はなさく生命「はなさく定期」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:B(S、A~C)
保険料の観点からすると、はなさく生命「はなさく定期」を選ぶ理由はありませんが、
- 亡くなった後の事務手続きに不安を抱える方(相続税等)
- 3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)にかかったら、保険料の支払いを免除して欲しい方。
のどちらかにあてはまるならアリです。
特に、亡くなった後の事務手続きは煩雑です。精神的ダメージが大きいときは、全くやる気になりません。必ず誰かのサポートが欲しくなります。
僕はその経験があるので、評価は「B」としました。ただし、保険料の観点だと「C」になってしまいます。保険料重視であれば、
・業界最安値水準のメディケア生命「メディフィット定期保険」
・タバコを吸わない方が割引になる可能性があるチューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX」
・タバコを吸わない方が割引になる可能性があるメットライフ生命「スーパー割引定期保険」
あたりの定期保険と比較はしておいた方がよいでしょう。
はなさく生命「はなさく定期」の相談をするなら。
はなさく生命を取り扱っている保険ショップは増えつつあるので、ご近所の保険ショップでも相談可能かと思います。
しかし、実際行ってみたら
「あー、うち、はなさく生命やってないんですよー、すいませんー」
なんて言われることは十分にあり得ます。そんなことにならないためにも、事前に最寄の保険ショップがはなさく生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
はなさく生命を取り扱っている保険ショップはニアエルから検索できます。検索して、予約してから保険ショップへ行きましょう。
【保険ショップの検索なら】全国1,200店舗を30秒で予約できるニアエル保険相談。
保険ショップの予約ならニアエル保険相談(旧LIFULL保険相談)です。
全国1,200店舗を予約可能。予約も簡単で、自宅近くの保険ショップを選び、
- 相談希望日時
- 名前
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(「新規」か「見直し」か「その他」かを選択)
を入力すれば予約完了です。ほんとに30秒で予約できますよ。
便利なのが取り扱っている保険会社数、キッズスペースの有無、女性スタッフの有無が一発でわかるところ。お子さんがいる主婦の方には嬉しい情報ですよね。
また、保険ショップを利用した方の口コミと評価も掲載されています。なんとなーく入りにくい保険ショップ。強引な勧誘されたらどうしよう…なんて不安になる方も多いと思いますが、利用者の口コミがあれば安心できますよね。
さらに、ニアエルにはユーザ通報制度があります。ユーザからクレームを受けた保険ショップは掲載停止の措置が検討されます。ニアエルに掲載されている保険ショップなら、実際に利用した方の口コミも掲載されてますし、通報があれば掲載停止もあり得ますし、まず安心かと。
予約は↓から。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:はなさく生命「はなさく定期」
亡くなった後の事務手続きに不安を抱える方なら、検討の余地ありです。保険料は安くないものの、ありそうでなかった「ご遺族安心サポート」は便利です。
家族が亡くなった後なんて、しばらく放心状態になってしまいます。何も手がつない期間が続きますが、それでも役所や税金や財産整理の手続きは進めないといけません。
特に、旦那さんに先立たれた奥さんは不安に思うのではないでしょうか。そういった方には、はなさく生命「はなさく定期」が強い味方になります。
はなさく生命「はなさく定期」は全国の保険ショップで相談できます。保険ショップの検索と予約は↓をクリック!