【評価B】ネオファースト生命の医療保険「ネオdeちりょう」デメリットと評価

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は医療費の実費を保障する医療保険です。

一般的な医療保険は「入院1日あたり1万円支給」といった保障内容ですよね。入院中の医療費にかかわらず、1日1万円支給されます。わかりやすいです。

それに対し、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は医療費の実費を保障します。かかった医療費の自己負担額に応じて保障する珍しいタイプの医療保険です。

保障額に上限はあるものの、医療費の実費を保障してくれる医療保険を安心と感じる方は多いと思います。いくらかかるかわからない医療費の実費を保障してくれれば、お金のことを気にせず治療の集中できますよね。

ちなみに、ネオファースト生命って聞いたことない方が大半かと思いますが、超大手の第一生命グループの保険ショップ向け生命保険会社なので、安定度はピカイチです。経営に問題はないでしょう。むしろ、ネオファースト生命は第一生命よりも安くて高品質な保険を開発してます。

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」ここがポイント
  • 医療費の実費を保障する医療保険です。
  • ネオファースト生命「ネオdeいりょう」の治療保障特約を切り出してメインに据えた医療保険です。

医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。

医療保険の選び方

リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の2点です。

  1. 毎月支払う保険料。もちろん保険料の安い医療保険が良い医療保険です。しかし、保険料が安くて保障が手薄だったら意味ありません。大切なのは保険料と保障内容のバランスです。
  2. 特約(オプション)の種類。例えば、がんの保障を手厚くするオプション、女性特有の疾病を手厚く保障するオプションといったように、必要と感じるオプションを手頃な保険料でつけられるかがポイントです。

まずはざっと概要を書いておきます。上の2点について、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の概要と評価は以下のとおりです。

30歳の月額保険料
(入院治療給付金10万円)
男性:1,072円
女性:1,271円
評価A
40歳の月額保険料
(入院治療給付金10万円)
男性:1,487円
女性:1,325円
基本保障
(取り外しできない保障)
【入院治療給付金】
入院中の治療費上限10万円・20万円・30万円/月の3パターンから選択可能。
【外来手術治療給付金】
外来手術の治療費上限10万円・20万円・30万円/月の3パターンから選択可能。
【入院治療一時給付金】
1万円~10万円の範囲で選択可能。
【入院治療無事故給付金】
入院治療一時給付金の支給が満期までなかった場合に、入院治療一時給付金と同額を支給。
評価B
特約(オプション)
(取り外しできる保障)
【先進医療特約】
先進医療の技術料実費が支給されます。
【特定疾病保険料払込免除特約】
三大疾病で所定の条件を満たした場合に、以降の保険料支払いが免除されます。

端的に言うと、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」を選ぶべき方は

  • 子供が独立するまで、貯金がしっかりできるようになるまで、といった短期間だけ入院保障を得ておきたい方。

に向いている医療保険です。

保険料は安く見えますが、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は10年更新型なので、10年毎に保険料が上がります。短期間の保障の場合は競争力のある保険料ですが、10年毎に保険料が上がるので、長期間の保障となると保険料総額は高めになります(一般的な医療保険は契約時から一生涯保険料が変わらない場合が大半です)。

また、選べる特約の種類も少なめ。まぁこれは入院治療給付金が入院中の医療費実費をカバーしてくれることを踏まえれば、大きなデメリットではないでしょう。しかし、通院が長くなるとちょっと不安ですよね。最近の医療は入院が短期化していて、代わりに通院が長期化しています。

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ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の基本情報

まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。

保険の種類 【医療保険】
・病気やケガに備える保険です。
・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。
・10年更新型です。10年後に保険料が上がります。
入院給付金 1ヶ月の支給上限10万円・20万円・30万円の3パターンから選択可能。
手術給付金 1ヶ月の支給上限10万円・20万円・30万円の3パターンから選択可能。
1回の入院で入院給付金が支給される限度日数
保障期間通算で入院給付金が支給される限度日数
保険料を支払う期間 10年更新型(81歳~85歳は終身)
保険料を支払う回数 月払・年払
保険料を支払う方法 ・口座振替
・クレジットカード払
保障される期間 10年更新型(81歳~85歳は終身)
加入方法 対面・ネット
健康相談サービス あり

【ネオファースト生命「ネオdeちりょう」】保障内容を評価します。

医療保険を選ぶ際には大切なのは、当たり前ですが保障内容です。

特に重要なのが特約(オプション)の種類。基本保障は生命保険各社同じような内容になるんですけど、特色が出るのが特約です。どんな特約があるか、自分の好み(?)に合う特約があるかっていうのが医療保険を選ぶ大きなポイントです。

【基本保障】入院治療給付金

基本保障は取り外しができません。契約したら絶対についてくる保障です。

名称 支給額 支給条件
入院治療給付金 入院1ヶ月につき、以下の限度額で医療費実費を保障。
Ⅰ型:10万円
Ⅱ型:20万円
Ⅲ型:30万円
入院したら支給。

限度額を3パターンから選べますが、これは高額医療費制度の自己負担額上限によって変わります。具体的には下表のようなかんじです。

年収 医療費の自己負担額上限 入院治療給付金上限
年収約1,160万円~ 252,600円+(医療費-842,000)×1% 30万円(Ⅲ型)
年収約770~約1,160万円 167,400円+(医療費-558,000)×1% 20万円(Ⅱ型)
年収約370~約770万円 80,100円+(医療費-267,000)×1% 10万円(Ⅰ型)
~年収約370万円 57,600円
住民税非課税者 35,400円

高額医療費制度では、年収を基準に医療費自己負担額上限が決まります。

その医療費自己負担額上限によって入院治療給付金の上限もおすすめされるようなかんじです(我が家は年収370万円~770万円の範囲に該当するので、入院治療給付金は10万円をおすすめされます)。

さて、医療費の実費を保障してくれる入院治療給付金ですが、入院には医療費の他にも

  • 差額ベッド代(個室代)
  • 食事代
  • 交通費
  • 入院中の生活雑貨

といった費用がかかります(もちろん全額自己負担額)。これらにかかる費用は入院治療給付金だと保障されません。

それぞれの平均を見ていきます。

差額ベッド代:平均6,188円

差額ベッド代は1部屋を何人で使うかによって料金が変わります。厚生労働省の調査によると平均は以下のとおり。

1人部屋 7,797円
2人部屋 3,087円
3人部屋 2,800円
4人部屋 2,407円

1人部屋が突出してます。プライベートが確保できる1人部屋なら、むだに気遣いせず治療に専念できますよね。

ちなみに、大部屋なら差額ベッド代は不要です。

食事代:1食460円(1日1,380円)

食事代は固定額です。住民税非課税世帯等の場合はもう少しお安くなります。
(参考 全国健康保険協会

交通費、生活雑貨:マチマチ

交通費、生活雑貨は人によってマチマチですよね。自宅近くに病院に入院すれば安く済みますし、遠くであれば交通費はかかります。

ということで、入院治療給付金だけでは入院にかかる全ての費用を賄うことは難しいです。入院治療給付金が保障してくれるのは治療費のみ。大半のケースでは、入院治療給付金だけでは赤字入院になってしまう点に注意です。

ちなみに、医療費を含めた1日あたりの入院費自己負担額平均は19,835円だそうです(生命保険文化センター調べ)。

【基本保障】外来手術治療給付金

特約名 支給額 支給条件
外来手術治療給付金 手術1回につき、以下の限度額で医療費実費を保障。
・10万円
・20万円
・30万円
入院のない手術・放射線治療等1回につき支給

入院のない手術・放射線治療の医療費実費を保障するのが外来手術治療給付金です。入院しない場合の保障はこれだけ。通院の保障はちょっと弱めですね。

ちなみにですが、現在の医療って入院が短いんです。入院期間平均は以下のとおり。

日本人の平均:31.9日
35歳~64歳の平均:24.4日

参考にしたのは生命保険文化センターです。精神疾患や脳血管疾患は入院が長引きますが、他の疾病は10日前後で退院です。がんでも20日程度で退院です。

入院に代わって長くなるのが通院です。周囲にも大きな病気(がん等)で通院しながら、生活されている方、働いている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そう考えると、通院保障が手薄な点はネオファースト生命「ネオdeちりょう」のデメリットと言っていいでしょう。他社には通院1日あたり定額が支給されたり、通院しながらの抗がん剤治療を受けた月に10万円が支給されるオプションがあったりします。

【基本保障】入院治療一時給付金

名称 支給額 支給条件
入院治療一時給付金 入院1回につき、1万円~10万円の範囲で選択可能。 入院したら支給。

入院治療給付金のところで、入院には医療費以外にかかる費用があることを書きました。医療以外の費用を賄うのが入院治療一時給付金です。

1万円~10万円の範囲で選択できますが、当然のことながら金額が多ければ、毎月支払う保険料も上がります。

  • 大部屋の入院でも良い。
  • 食事代・交通費・日用品費くらいは貯蓄を切り崩して支払うことができる。

の2点を満たせば、入院治療一時給付金は小さい金額でも十分でしょう。逆に、個室入院を望むのならば、入院治療一時給付金を大きめの金額にしておくことよいです。

とはいえ、マックスでも10万円です。入院期間が10日間程度であれば赤字入院は避けられそうですが、10日を超えると赤字入院になる可能性も出てきます。やはり、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」だけでは入院にかかる費用全額を賄うということは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

【基本保障】入院治療無事故給付金

名称 支給額 支給条件
入院治療無事故給付金 入院治療一時給付金と同額。 保障期間中に入院給付一時金の支給が1回もなかった場合。

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は10年更新型の医療保険なんですが、その10年間に1回も入院しなかったら入院治療一時給付金と同額を受け取れます。

特に意味のない保障です。

【重要です】先進医療特約

特約名 支給額 支給条件
先進医療特約 保障期間通算で2,000万円までの技術料。 先進医療を受けた場合。

先進医療は健康保険適用外です。

なので、先進医療を受けるためには、けっこうな大金が必要となることもありますが、その医療費実費を保障してくれるのが先進医療特約です。基本的には医療保険に入るならつけておいた方がいい特約です(2,000万円まで保障してくれます)。

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の先進医療特約は以下の2点で他社より見劣りします。

  • 【BAD!】一時金の支給がないこと。
  • 【BAD!】10年ごとに保険料が更新されること。

先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります。交通費・宿泊費等が必要になるケースも多く、他社は一時金5万円~10万円、もしくは実費を支給することが多いです。ネオファースト生命「ネオdeいりょう」は一時金の支給がありません。

また、最も大きなデメリットは10年ごとに保険料が更新される点ですです。

現状は毎月100円程度の保険料で先進医療特約をつけられますが、10年後・20年後には10倍・100倍になっている可能性もあります。10年ごとに保険料は見直されますが、現状より安くなる可能性は低いでしょう。

まとめて言うと、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の先進医療特約はちょっとさみしい保障内容です。先進医療特約目的で医療保険へ加入するのであれば、他社の医療保険と比較した方がよいでしょう。

【重要ではありません】特定疾病保険料払込免除特約

特約名 支給額 支給条件
特定疾病保険料払込免除特約 以降の保険料支払いが免除される。
(保障は継続)
がん:がんと診断された場合。
急性心筋梗塞:30日以上労働制限が継続した場合。
脳卒中:30日以上後遺症が継続した場合。

特定疾病保険料払込免除特約は、3大疾病にかかった場合に以降の保険料支払いが免除される特約です。医療保険の保険料はそこまで高くないので、特定疾病保険料払込免除特約をつける必要性は薄いでしょう。

まとめます。

僕がネオファースト生命「ネオdeちりょう」に入るなら、以下の保障内容にします。

  • 基本保障:入院治療給付金Ⅰ型、入院一時給付金10万円
  • 特約:先進医療特約

この保障内容で毎月支払う保険料は40歳男性3,394円、40歳女性3,722円です。

ちなみにですが、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は同じネオファースト生命から発売されている「ネオdeいりょう」の治療保障特約をベースに開発されています。

そして、「ネオdeいりょう」は入院保障・通院保障のあるオーソドックスなタイプの医療保険。だったら「ネオdeいりょう」の入院保障・通院保障に治療保障特約をつけた方が良いじゃないかと個人的には思います。

例えば、「ネオdeいりょう」で

  • 入院1日10,000円
  • 先進医療特約あり
  • 通院1日5,000円
  • 治療保障特約10万円

の保障内容だと毎月支払う保険料は40歳男性で3,958円、40歳女性で3,813円です。入院1日10,000円受け取れるので、差額ベッド代も賄えますし、通院の保障もあるので、赤字入院を避けらえる可能性はグッと高まります。そして保険料の差は数百円程度。

どちらがいいかは一概に言えませんが、両者を比較してみて損はないでしょう。

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ネオファースト生命「ネオdeちりょう」のメリット

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」ここがポイント!
  • 【check】入院の医療費実費をがっちり保障。

入院の医療費実費を保障する珍しいタイプの医療保険です。

逆に言うと、入院しなければ保障は手薄です。例えば、通院しながらの抗がん剤治療といったケースでの保障はありません。

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」のデメリット

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」ここにご注意!
  • 【check】医療費の実費を保障されても赤字になることが多い。
  • 【check】10年更新型。10年毎に保険料が上がっていく。

医療費の実費は保障されますが、入院すると

  • 差額ベッド代、食事代、交通費、日用品費などの医療費以外の費用。
  • 退院後の通院にかかる医療費。

もかかります。この費用は入院治療給付金の保障対象外です。

上記の費用を賄うために入院一時給付金がありますが、最高で10万円。入院1日あたりの自己負担額が2万円弱(医療費込み)であることを考えると、ちょっと不安ですよね。ネオファースト生命「ネオdeちりょう」だけでは、入院にかかる費用を丸ごとカバーできず、赤字になることが多いのではと思います。

また、10年毎に保険料が上がっていく点も気になりますよね。30歳男性が入院治療給付金10万円・入院治療一時金10万円で契約した場合を例すると、毎月支払う保険料は

30歳~39歳:2,395円
40歳~49歳:3,329円
50歳~59歳:5,526円
60歳~69歳:9,841円
70歳~79歳:15,805円

となります。他社の医療保険は一生涯保険料が上がらない場合もあり、この右肩上がり感はちょっと厳しいですよね。

例えば、チューリッヒ生命「終身医療プレミアムDX」で、

・入院1日1万円
・入院一時金20万円
・手術1回5万円

の保障内容で30歳男性が契約した場合の保険料は月2,940円。月2,940円の保険料が一生涯続きます。

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。

評価:「B」(S、A~Cで判定)。

10年更新型であることを踏まえると、保険料の観点から期間限定で入院保障が必要な場合のみ使える医療保険でしょう。一生涯の保障となると、保険料がかなり上がってしまいます。

また、わざわざネオファースト生命「ネオdeちりょう」を選ぶ必要性も感じられません。

というのも、同じネオファースト生命から発売されている「ネオdeいりょう」の治療保障特約がほぼ同じ保障内容で、「ネオdeいりょう」の方が選択できるオプションが広め。

なので、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」をベースに保障内容を組み立てた方が、安心できる保障内容で、保険料も納得できる場合が多いのではと感じます。よって評価は「B」としました。

しかし、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」の治療保障特約も10年更新型。保険料は10年毎に上がります。医療費は年々上がっていくだろうから仕方のない措置ですが、長期の保障を検討されている場合はチューリッヒ生命「終身医療プレミアムDX」あたりも候補に入れて比較してみると良いですよ。

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ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ただし、ネオファースト生命は歴史が浅いので取り扱っている保険ショップが少ないんですよね…。

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まとめ

公式サイト:ネオファースト生命「ネオdeちりょう」

ネオファースト生命「ネオdeちりょう」は10年更新型なので、10年毎に保険料が上がります。期間限定で入院保障を手厚くしておきたい方には向いてますが、長期の保障ならオーソドックスなタイプの医療保険の方が良いでしょう。例えば、チューリッヒ生命「終身医療プレミアムDX」は一生涯保険料が同じです。

また、最近は入院が短期化し、代わりに通院が長期化しています。そう考えると、ネオファースト生命「ネオdeちりょう」の通院の保障が薄めな点もちょっと気になるところですよね。

同じネオファースト生命から発売されている「ネオdeいりょう」の治療保障特約がほぼ同じ保障内容で、通院保障もオプションで選べます。選ぶべきは「ネオdeいりょう」だと感じます。

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