ネオファースト生命「ネオde健康エール」は一時金支給タイプの医療保険です。
一時金支給タイプは何よりも手続きが楽ちんであることがメリットなんです。入院とか通院とかを保障するタイプの医療保険は入院・通院するたびに手続きが必要。その点、一時金支給タイプは最初に手続きさえしてしまえば、治療の早い段階でドバっとまとまった金額(100万円とか)を受け取れます。病気で苦しんでるときに、面倒な手続きなんてしたくないですよね。
ただし、一時金支給タイプの医療保険はネオファースト生命「ネオde健康エール」だけじゃありません。最近けっこう増えてきてます。
始めに結論を書きますが、ネオファースト生命「ネオde健康エール」の最大のライバルは、同じ一時金支給タイプである朝日生命「スマイルセブンSuper」。ネオファースト生命「ネオde健康エール」を検討されている方は、朝日生命「スマイルセブンSuper」との比較しておいたほうがよいです。
ちなみにですが、ネオファースト生命は大手の第一生命が展開している保険ショップ向けの子会社です。ネオファースト生命なんて聞いたことない方が大半かと思いますが、バックに大手がいるので心配不要でしょう。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の2点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の2点について、ネオファースト生命「ネオde健康エール」の概要と評価は以下のとおりです。
健康年齢30歳の月額保険料 (Ⅰ型・一時金100万円) |
男性:1,316円 女性:1,620円 |
評価B |
健康年齢40歳の月額保険料 (Ⅰ型・一時金100万円) |
男性:1,782円 女性:1,784円 |
|
基本保障 (取り外しできない保障) |
【入院一時給付金】 がん+7大疾病で入院すると一時金が支給されます。 |
評価C |
特約(オプション) (取り外しできる保障) |
なし |
保険料は激安に見えますが、これは3年更新型であるためです。3年後に健康年齢(後述します)に従って保険料が上がったり下がったりします。一般的な医療保険は加入時の保険料が一生涯続きます。
なので、長期の保障が必要と考えている方にはちょっと不利です。若い頃は安い保険料で入れますが、年々保険料が上がっていくので、トータルで考えると安くはないでしょう(これも後述します)。
また、オプションが全くありません。一般的な医療保険には「先進医療特約」と言って健康保険が適用されない全額自己負担となる先進医療の医療費実費を保障する特約がありますが、それすらないです。この点もデメリットでしょう。
ただし、若い人(健康年齢が若い人)が短期間加入するなら、保障内容の割には保険料が安く収まります。ですので、
- お子さんが小さい期間だけといったように、若い方が期間限定で入院保障を手厚くしておきたい場合。
といった方には検討の余地がある医療保険ですね。
医療保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
ネオファースト生命「ネオde健康エール」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【医療保険】 ・がん+7大疾病の入院に備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 |
入院給付金 | 入院一時金50万円 or 100万円から選択。 |
手術給付金 | なし |
1回の入院で入院給付金が支給される限度日数 | なし |
保障期間通算で入院給付金が支給される限度日数 | なし |
保険料を支払う期間 | 3年更新型 |
保険料を支払う回数 | 月払・年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 3年更新型 |
加入方法 | 対面 |
健康相談サービス | あり |
【ネオファースト生命「ネオde健康エール」】保障内容を評価します。
医療保険は各社趣向を凝らした保障内容をラインナップしてます。それはもうラインナップし過ぎてどれが必要で、どれが不要かわからなくなるほどです。
なんですが、ネオファースト生命「ネオde健康エール」はシンプルに入院一時金だけ。入院一時金の保障内容を評価してみます。
【基本保障】入院一時給付金
基本保障は取り外しできません。必ずつけなければなりません。入院給付金の保障内容は下記のとおりです。
給付金 | 支給額 | 支給条件 | 支給間隔 |
入院一時給付金 | 50万円 or 100万円で選択可能。 | がん+7大疾病で入院したとき。 | 1年に1回限度 |
入院一時給付金にはⅠ型とⅡ型があります。保障内容と一時金の支給条件を下表にまとめておきます。
Ⅰ型 | Ⅱ型 | 支給条件 | 支給限度 | ||
がん(上皮内がん含む) | 〇 | 対象外 | 1日以上の入院 | 無制限 | 1年に1回限度 |
心・血管疾患 | 〇 | 〇 | |||
脳血管疾患 | 〇 | 〇 | |||
糖尿病 | 〇 | 〇 | 継続5日間以上の入院 | 各疾病につき1回まで | |
高血圧性疾患 | 〇 | 〇 | |||
肝疾患 | 〇 | 〇 | |||
膵疾患 | 〇 | 〇 | |||
腎疾患 | 〇 | 〇 |
Ⅰ型とⅡ型の違いはがんが保障対象か否かです。既にがん保険に加入されている方はⅡ型、そうでない方はⅠ型といった選び方が想定されています。
以下、ポイントです。
- 【GOOD!】3大疾病の保障範囲が広い。がんは上皮内がんまで保障対象。
- 【GOOD!】支給間隔が1年に1回。
- 【BAD】入院しないと支給されない。通院だけだと保障対象外。
支給条件は他社の医療保険と比較して良いです。
3大疾病の保障範囲は
- がんなら上皮内がんが含まれているか。
- 心疾患・脳血管疾患は保障範囲の狭い心筋梗塞・脳卒中に限定されていないか。
の2点がチェックポイントなんですが、2点ともネオファースト生命「ネオde健康エール」は合格です。
他社の医療保険は、上皮内がんが保障対象外だったり、心筋梗塞・脳卒中に保障範囲が限定されていたりします。ネオファースト生命「ネオde健康エール」は保障範囲がとても広く、この点はメリットです。
また、支給間隔が1年に1回である点もメリットですね。他社は2年に1回しか支給されなかったりします。
がんの2年は長いですよ。
「一時金をお支払いしました!次にお会いするのは2年後ですね!」
って言われても、がんの2年後に生き残っているかわかんないですよね。1年に1回一時金を支給するネオファースト生命「ネオde健康エール」は優秀です。
ただし、入院しないと支給されない点は要注意です。特に、がんは通院しながら治療をしていくことが多く、通院だけだと一時金が支給されない点はデメリットでしょう。
まとめます。
まとめるもなにも、入院一時給付金しか保障がないので、以下の保障内容にするしかないです。
- 基本保障:入院一時給付金100万円
- 特約:なし
入院一時給付金の支給金額は50万円から100万円で選べますが、50万円だとちょっと足りないかも。100万円なら安心です。これで健康年齢40歳男性の保険料は1,782円、健康年齢40歳女性は1,784円です。保険料も高くはないですね。
しかし、これは健康年齢40歳の保険料です。健康年齢は3年毎に更新されます(概ね上がっていくことが多いです)。なのでトータルで換算すると、保険料は安くありません。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」のメリット
全て上述しているので、ここでは繰り返しません。
入院一時給付金の支給条件は良いです。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」のデメリット
ネオファースト生命「ネオde健康エール」は医療保険なのにオプションがないんです。他社の医療保険には
- 先進医療特約
- 女性特有の疾病・治療を特別に保障する特約
- 抗がん剤治療を特別に保障する特約
- 通院1日につき定額を支給する特約
といったオプションがあるんですけど、ネオファースト生命「ネオde健康エール」にはありません。
まあ入院給付一時金の支給条件が良いので入院した際の医療費は概ねカバーできそうですが、先進医療特約だけは別です。
先進医療は健康保険適用外なため全額自己負担です。必要となるケースは稀ですが、治療費が数百万円となることもあり、人生一発レッドカードを避ける上でも必要なオプションです(先進医療特約をつければ、2,000万円までの治療費が保障される場合が多いです)。
また、トータルで換算すると保険料は安くありません。朝日生命「スマイルセブンSuper」と一時金100万円を例に比較してみます。30歳男性が加入した例です。
ネオde健康エール(Ⅰ型) ※健康年齢と実年齢が同じ前提 |
スマイルセブンSuper | |
30歳 | 1,316円/月 | 2,400円/月 |
40歳 | 1,782円/月 | 2,400円/月 |
50歳 | 2,722円/月 | 2,400円/月 |
60歳 | 4,430円/月 | 2,400円/月 |
70歳 | 7,317円/月 | 2,400円/月 |
朝日生命「スマイルセブンSuper」は加入時から保険料は上がりません。一生涯同じ保険料です。一方で、ネオファースト生命「ネオde健康エール」は3年更新型なので、保険料は3年毎に更新されます(年齢が上がるほど、保険料も上がっていきます)。
この例だと、30歳から80歳までのネオファースト生命「ネオde健康エール」の保険料合計が2,108,040円、朝日生命「スマイルセブンSuper」は1,728,000円。その差は380,040円で朝日生命「スマイルセブンSuper」が安いです。
また、わかりやすくするために上表は10歳区切りしてますが、ネオファースト生命「ネオde健康エール」は3年ごとに保険料が更新されます。3年ごとに保険料が上がることが多く、実際の差はもう少し広がるでしょう。
さらに、3年ごとに更新するため新たに契約手続きをしなければなりません。その際には、健康年齢を判定するために健康診断の結果(BMI・血圧・尿検査・血液検査)を提出する必要があり、これは面倒です…。手続きの煩雑さもデメリットでしょう。
ちなみにですが、35歳未満の方は健康診断で血液検査を行わないことが多いです。そうなると、健康診断とは別に血液検査を自前で受ける必要があるのでご注意を(めんどくさいですね)。
「ネオde健康エール」と「からだプラス」の違い
同じネオファースト生命から「からだプラス」という一時金支給タイプの医療保険が発売されています。こちらもは3年更新型で、3年毎に保険料が変わります。
また、両者の保障内容はほぼ同じ。健康年齢で保険料が決まる点も同じ。同じような保険が同じ保険会社から発売されていることが謎過ぎるのですが、ざっと両者比較してみます
ネオde健康エール | からだプラス | |
保障内容 | ★保障内容が手厚いのはネオde健康エール ・保障対象は以下の8疾病 ①がん(上皮内がん含む) ②心・血管疾患 ③脳血管疾患 ④糖尿病 ⑤高血圧性疾患 ⑥肝疾患 ⑦膵疾患 ⑧腎疾患 ・3大疾病の一時金支給回数は無制限。 ・3大疾病以外の一時金支給回数は1回だけ。 |
・保障対象は以下の7疾病 ①がん(上皮内がんを含む) ②心・血管疾患 ③脳血管疾患 ④糖尿病 ⑤高血圧性疾患 ⑥肝疾患 ⑦腎疾患 ・一時金支給回数は10回限度。 |
保険料 | 若干高め | 若干安め |
保障内容が手厚いのは「ネオde健康エール」です。膵疾患(すいしっかん)が保障対象である点と、3大疾病の支給回数が無制限である点は安心ですよね。
そして、両者の保険料の差は極わずかです。
- 契約時は「ネオde健康エール」が数百円高い。
- 3年毎の更新時は「からだプラス」が数十円安い。
たったこれくらい差です。トータルで見ると、差はほぼゼロに等しいです。なので、選ぶなら保障内容が手厚い「ネオde健康エール」の方かというのがここでの結論ですね。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」の評価。最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:「B」(S、A~Cで判定)。
入院給付一時金の支給条件は良いものの、長期で見ると保険料が安くなく、使い方が限られる医療保険です。オプションがなかったり手続きが面倒(3年更新)だったりする点もデメリットですね。
しかし、冒頭書いたとおり
- お子さんが小さい期間だけといった、若い方が期間限定で入院保障を手厚くしておきたい場合。
といった用途には使えます。概ね20代から30代前半くらいの方が10年間くらいの期間限定で入院保障を手厚くする分にはなかなか使える医療保険です。使い方を選べば非常に役立つので評価は「B」としました。
より長い期間の保障を求めるなら、朝日生命「スマイルセブンSuper」とも比較してみてください。こちらも一時金の支給間隔は1年ですし、入院しなくても一時金が支給されるケースがあります。保険料もトータルでみると安く収まりますので、ここは両者比較を。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」の相談をするなら。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ただし、ネオファースト生命は歴史が浅いので取り扱っている保険ショップが少ないんですよね…。
いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちネオファースト生命やってないんですよ」
なんて言われることのないように、事前に最寄の保険ショップがネオファースト生命を取り扱っているか確認しておきましょう。
ネオファースト生命を取り扱っている保険ショップはニアエルから検索できます。検索して、予約してから保険ショップへ行きましょう。
【保険ショップの検索なら】全国1,200店舗を30秒で予約できるニアエル保険相談。
保険ショップの予約ならニアエル保険相談(旧LIFULL保険相談)です。
全国1,200店舗を予約可能。自宅近くの保険ショップを選び、
- 相談希望日時
- 名前
- 生年月日
- 電話番号
- 相談内容(「新規」か「見直し」か「その他」かを選択)
を入力すれば予約完了です。ほんとに30秒で予約できますよ。
便利なのが取り扱っている保険会社数、キッズスペースの有無、女性スタッフの有無が一発でわかるところ。お子さんがいる主婦の方には嬉しい情報ですよね。
また、保険ショップを利用した方の口コミと評価も掲載されています。なんとなーく入りにくい保険ショップ。強引な勧誘されたらどうしよう…なんて不安になる方も多いと思いますが、利用者の口コミがあれば安心できますよね。
※ニアエルにはユーザ通報制度があります。ユーザからクレームを受けた保険ショップは掲載停止の措置が検討されます。
予約は↓から。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:ネオファースト生命「ネオde健康エール」
- お子さんが小さい期間だけといった、若い方が期間限定で入院保障を手厚くしておきたい場合。
といった用途には使えます。概ね20代から30代くらいの方が10年間くらいの期間だけ入院保障を手厚くする分にはなかなか使える医療保険です。
しかし、長期間の保障だと保険料が上がったり、手続きが煩雑だったり、あったら嬉しいオプションがなかったりして、いろいろ不都合が生じます。長期の保障を視野に入れるなら、朝日生命「スマイルセブンSuper」も選択肢に入れてみて下さい。
ネオファースト生命「ネオde健康エール」は全国の保険ショップで加入できます。朝日生命「スマイルセブンSuper」との比較も保険ショップでやってくれますよ。保険ショップの検索は↓をクリック!