【評価A】第一生命「かんたん告知認知症保険」デメリットと評価

いまや誰しも避けて通れないのが介護の問題。自分の介護も気になりますし、親の介護も気になりますよね。親の介護で退職しなきゃいけなくなったらどうしよう…、自分の介護で子供に迷惑かけたくない…とかとか。

厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」という調査では、介護状態となる原因のNo.1が認知症という結果が出ています。

介護にかかる費用は以下のとおり。

介護にかかる期間の平均:4年7ヶ月
介護に必要な一時的な費用平均:69万円
月額介護費用平均:7.8万円

生命保険文化センター調べ

けっこうな金額が必要ですよね…。

介護に備えられる保険は2つある

介護に備えらえる民間の保険は大きく2つあります。

概要 保険料
介護保険 幅広い介護状態を保障する保険。国が認定する要介護状態に応じて一時金、もしくは年金方式で保険金を支給。 比較的高め。
認知症保険 認知症に特化して介護状態を保障する保険。 比較的安め。

その他、医療保険のオプションとして介護状態に備えるタイプもあります。

医療保険の特約(オプション)で介護に備える

介護状態となる原因No.1となる認知症だけを保障範囲とし、その分保険料を安く抑えるか(認知症保険)、もしくは幅広く介護状態を保障対象としておいて安心しておくか(介護保険)、この点は個人の価値観とか経済状況によると思います。どちらが良いということはなかなか言えません。

ただ、最近の認知症保険はかなり進化してきています。

2018年12月の発売から売れに売れまくった第一生命「かんたん告知認知症保険」。発売4ヶ月で10万件加入ということですので、第一生命の営業力が伺えます。確かに誰でも使える無料サービスが充実していたり、大手は違うなぁという印象ですねぇ。

ということなので、

「やっぱり大手の第一生命は安心!これで決まり!」

って思われるかもしれませんが、それはちょっと待ってください。他社にも素晴らしい認知症保険があります。

例えば、朝日生命「あんしん介護認知症保険」。軽度認知症(MCI)と呼ばれる認知症の初期の段階から保障対象にできますし、年金方式での保険金支払いも選択可能。選択肢が広く、そして保険料は安めです。第一生命「かんたん告知認知症保険」を検討されている方は、朝日生命「あんしん介護認知症保険」との比較をお忘れなく。

この記事では第一生命「かんたん告知認知症保険」の概要とそのメリット・デメリットについて解説しています。

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第一生命「かんたん告知認知症保険」の基本情報

まずは基本情報を一覧にしました。他の認知症保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。

保険の種類 【認知症保険】
・認知症に備える保険です。
・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。
・保険料が値上がりすることはありません。
基本保障
(取り外しができない保障)
【認知症保険金】
認知症と診断された
かつ
要介護1以上に認定された場合に一時金が支給されます。
保険料を支払う期間 定期・終身(一生涯)から選択可能。
契約できる年齢 終身:40歳~85歳
定期:40歳~70歳
保険料を支払う方法 口座振替
保障される期間 定期・終身(一生涯)

第一生命「かんたん告知認知症保険」のメリット

第一生命「かんたん告知認知症保険」のメリット
  • 【check】保障内容がシンプルで保険料が安い。
  • 【check】無料サービスが充実。

メリットは大きく2点あります。それぞれ説明していきます。

保障内容がシンプルで保険料が安い

いきなりですが、SOMPOひまわり生命「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」という認知症保険と保険料を比較してみます。保障内容を完璧に合わせて比較することは困難ですので、この比較は参考程度に。

かんたん告知認知症保険 リンククロス 笑顔をまもる認知症保険
保障内容 認知症一時金:200万円 認知症一時金特約:200万円
軽度認知障害一時金の支払割合:10万円
骨折治療給付金:5万円
災害死亡給付金額:50万円
55歳男性保険料 2,606円/月 5,025円/月
55歳女性保険料 3,136円/月 6,095円/月

認知症一時金は同額の200万円で比較しました。55歳の男女を例に比較していますが、第一生命「かんたん告知認知症保険」の方が保険料はおよそ半分。圧倒的に保険料が安くなってますよね。

ただし、保障内容が手厚いのは「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」です。

  1. MCI(軽度認知障害)であっても一時金が支給(この例だと10万円)。
  2. 骨折治療の保障あり。
  3. 事故や感染症で亡くなった場合の保障あり。

以上の3点の保障が手厚い分、保険料が高くなってます。

まぁでも1点目は認知症保険の本質的な役割なのであっても良いのですが、2と3は余計な保障とも言えます。他に医療保険に入っていれば、骨折治療の保障の必要性は薄いですし、災害死亡給付金は病気で亡くなった場合は保障対象外です。

ということで、シンプルに認知症だけ保障されればよいという方にとって、第一生命「かんたん告知認知症保険」の保険料の安さはメリットでしょう。

無料サービスが充実

これが大手生命保険会社の底力でしょう。無料サービスがかなり充実してます。

  • (業界初)認知症予防アプリの提供
  • (業界初)緊急時にALSOKが家族に代わって訪問
  • 保険金請求サポート

特に、両親と離れて暮らすご家族には「緊急時にALSOKが家族に代わって訪問」が嬉しいサービスではないでしょうか。ALSOKが無料で駆け付けてくれるサービスは他社の認知症保険にはない大きなメリットですね。

ただし、このALSOK無料訪問サービスは制限があります。

認知症保険契約2年経過後より、1年に1回の利用権利が付与され契約保険期間を通じて最大5回まで利用できます。

引用:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2018_046.pdf

  • 契約から2年経過しないと利用できない。
  • 1年に1回しか利用できない。
  • 保険期間中最大5回しか利用できない。

こういった制限です。無料で使い放題ではありません。この点は要注意です。

ちなみに、ALSOKは「HOME ALSOK みもまりサポート」というサービスを展開してます。月額1,700円から利用可能です。

ALSOKホームセキュリティ

その他の「認知症予防アプリの提供」「保険金請求サポート」は他社にもあります。認知症予防の取り組みは他社もやってますし、保険金請求サポートだって他社にもあります。この2点は第一生命「かんたん告知認知症保険」特有のメリットとは言えないでしょう。

第一生命「かんたん告知認知症保険」のデメリット

第一生命「かんたん告知認知症保険」のデメリット
  • 【check】保険金の支給条件に「要介護1以上」認定あり。
  • 【check】契約から2年間以内に認知症が発生した場合は、支払った保険料が戻ってくるだけ。
  • 【check】軽度認知症(MCI)が保障対象外。

デメリットも3点あります。それぞれ説明していきます。

保険金の支給条件に「要介護1以上」認定あり。

SOMPOひまわり生命「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」と認知症一時金を受け取れる条件を比較してみます。

第一生命
「かんたん告知認知症保険」
認知症と診断された
かつ
要介護1以上に認定された場合
SOMPOひまわり生命
「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」
軽度認知障害または認知障害と診断された場合。

ポイントは赤字です。

第一生命「かんたん告知認知症保険」では、認知症と診断されただけでは何も受け取れません。要介護1と認定されることが条件となります。

一方で、「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」は認知症と診断されただけで保険金を受け取れます。条件が緩いのは「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」ですね。

ただし、要介護1以上の状態とは

  • 掃除や着替えなど日常生活に何らかの助け(見守りや介助)を必要とする。
  • 立ち上がる時や片足で立つ時に何らかの助けを必要とする。
  • 歩く時や立つ際に何らかの助けを必要とする。
  • トイレや食事はほとんど1人でできる。
  • 混乱したり物事を理解できないことがある。

といった比較的軽度な状態を指します。これくらいの状態のうちに一時金を受け取れれば、手遅れにはなりません。なのでこの点が致命的なデメリットかというと、そんなことはありません。要注意くらいに考えておけばOKです。

契約から2年間以内に認知症が発生した場合は、支払った保険料が戻ってくるだけ。

商品名に「かんたん告知」とありますが、告知がかんたんな分、契約から2年間以内に認知症を発症し、要介護1以上に認定されたとしても支払った保険料が戻ってくるだけです。

告知とは、生命保険に加入する前に、生命保険会社へ健康状態等を知らせることです。告知の内容によっては生命保険の加入を断られることもあります。

告知がかんたんだから誰でも入りやすい第一生命「かんたん告知認知症保険」。しかし、契約から2年間以内は支払った保険料が戻ってくるだけ。この点も注意でしょう。

軽度認知障害(MCI)が保障対象外。

MCIとは認知症予備軍となる軽度認知障害を指します。

MCIとは認知症の前段階。日常生活に支障はないものの、記憶力が衰えてきたような状態ですね(こちらにわかりやすく書いてます)。MCIの段階で適切な処置をすることで、認知症の発症を遅らせることができると言われています。

第一生命「かんたん告知認知症保険」が保障対象とするのは「器質性認知症」という症状が進んだ認知症です。軽度認知症は保障対象外となります。

MCIの検査と治療にはもちろんお金がかかります。特に、MCIスクリーニング検査は健康保険適用対象外。全額自己負担となります。そこまで大きな金額とはなりませんが、認知症保険で保障されれば、助かりますよね。

MCIを保障対象としている認知症保険に朝日生命「あんしん介護認知症保険」があります。認知症は突然重い症状になるわけではありません。徐々に進行していくのが認知症です。

「重症化させないためにも、軽い状態のうちから保障を受けておきたい!」

という方は、朝日生命「あんしん介護認知症保険」とも比較してみてください。

第一生命「かんたん告知認知症保険」の評価。最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。

評価:「A」(S、A~Cで判定)。

保険料の安さで評価は「A」です。十分検討する価値のある認知症保険です。

デメリットにも書きましたが、気になるのは要介護1の認定が認知症一時金の支給条件となっている点。しかし、まだまだ軽度の要介護1から一時金を受け取れれば手遅れにはなりません。

また、ALSOKの無料駆け付けサービスも大きなメリットです(回数制限はありますが…)。

以上を踏まえると、

  • ご両親と遠く離れて住んでいて、両親が認知症になってしまうのが心配だけど、そこまで多額の保険料を毎月支払うのはちょっと無理がある息子さん・娘さん。

が自分たちの両親にかける認知症保険としては、現状最適でしょう。

第一生命の営業担当者に相談してはいけません!!!

第一生命の営業担当は当然ですが第一生命の認知症保険しか販売できません。つまり、他社の認知症保険と公平な比較ができないんですよね。

例えば、認知症保険をお探しであればチェックしておいてほしいのが繰り返しますが朝日生命「あんしん介護認知症保険」です。かんたんに両者を比較してみます。

かんたん告知認知症保険 あんしん介護認知症保険
保障内容 認知症一時金:200万円 介護一時金:500万円
55歳男性保険料 2,606円/月 4,405円/月
55歳女性保険料 3,136円/月 5,265円/月

認知症一時金は金額に差があるので参考程度に見て頂きたいのですが、朝日生命「あんしん介護認知症保険」も保険料は負けずに安くなってます。また、朝日生命「あんしん介護認知症保険」は

  • 軽度認知症(MCI)を保障対象にすることができる。
  • 年金方式で保険金受け取りが可能。

といった第一生命「かんたん告知認知症保険」にはないメリットがあります。

両社の比較は超重要です。相談するなら第一生命と朝日生命の両社を取り扱っている保険ショップがおすすめです。

第一生命「かんたん告知認知症保険」の相談をするなら。

第一生命「かんたん告知認知症保険」は全国の保険ショップで取り扱ってます。ただし、第一生命を取り扱っている保険ショップは少なめ。

保険ショップに行ってみて、

「あー、すいません、うち第一生命やってないんですよー」

と言われることは割とあり得ます。

しかし、ニアエルというサイトを使えば、取り扱っている保険会社を条件に、保険ショップの検索ができてしまいます。ニアエルで検索し、念のため予約してから保険ショップへ行くと安心ですよ。

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とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。

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まとめ

公式サイト:第一生命「かんたん告知認知症保険」

保険料の安さが魅力の第一生命「かんたん告知認知症保険」。ALSOKの無料駆け付けサービスといった業界初の試みもあります。

  • ご両親と遠く離れて住んでいて、両親が認知症になってしまうのが心配だけど、そこまで多額の保険料を毎月支払うのはちょっと無理がある息子さん・娘さん。

が両親にかける認知症保険をお探しであれば、現時点かなり有力な候補になります。これは使えます。

とはいえ、他社にも優れた認知症保険があります。

●MCIを保障対象とすることができる朝日生命「あんしん介護認知症保険」。保険料も安い。

朝日生命との比較はしておいて損はありません。

とはいえ、保険の比較なんて面倒ですよね。面倒なことは専門家に相談です。

第一生命「かんたん告知認知症保険」と朝日生命「あんしん介護認知症保険」は全国の保険ショップで取り扱っています。保険ショップの相談はもちろん無料。気軽な気持ちで相談して問題ないですよ。

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