「死亡保障付医療保険」とは文字通り死亡保障がついた医療保険です。
- お葬式代・お墓代を保険で用意しておきたい独身の方。
にとっては選択肢に加えていい保険です。逆に、家族のいる方にとっては死亡保障が薄いため少し物足りない保障内容かもしれません…。
死亡保障と医療保障をひとつの保険にまとめることで手続きは楽ちんになります。万が一のことが起こった場合に、同じ窓口で入院時の保障と亡くなった場合の保障を受け取れるのはメリットですよね。
ただし、将来的に医療保険が不要になってオリックス生命「リリーフ・ダブル」を解約することがあった場合、もちろん死亡保障も合わせて解約です。せっかく高いお金を払って積み立てた死亡保障ですが、途中で解約してしまうと何も残りません(保険料は掛け捨てです)。
医療保険は医療の実情に合わせて見直し(他社へ乗り換え)したくなることもあります。医療保障と死亡保障を同じ保険にしておくと、解約するときに積み立てた死亡保障が失われるデメリットがあります。
医療保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の2点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の2点について、オリックス生命「リリーフダブル」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:7,951円 女性:6,968円 |
評価C |
40歳の月額保険料 (入院給付金1万円、保険料支払期間終身) |
男性:11,516円 女性:9,365円 |
|
基本保障 (取り外しできない保障) |
【入院給付金】 入院1日につき3,000円・5,000円・10,000円から選択可能。 【手術給付金】 入院給付金日額×20 【死亡保険金】 入院給付金日額×500 |
評価C |
特約(オプション) (取り外しできる保障) |
【先進医療特約】 先進医療の技術料実費と一時金が支給されます。 |
基本保障に死亡保障が含まれている点が特徴です。終身保障ですので、
- 一生涯入院・手術が保障される。
- 一生涯亡くなった場合が保障される。
- 加入時から保険料は上がらない。
といったメリットはあります。死亡保障が一生涯続く保険を終身保険と言いますが、終身保険は貯蓄性があるため保険料が高くなります。
貯蓄性というのは、終身保険を解約した際に、積み立てた保険料に多少の利息が上乗せされて(元本割れすることもあります)解約返戻金として戻ってくることなのですが、オリックス生命「リリーフダブル」は途中解約しても解約返戻金がありません。
つまり、貯蓄性を省いているんです。だから、一般的な終身保険よりも保険料は比較的安め。しかし、その割には保険料が高めかなぁという印象です。
また、以下のデメリットもあります。
- 医療保障がさみしい。3大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)や、通院、女性特有の疾病に対する保障が薄い。
- 亡くなった場合に支払われる保険金が少額。遺族の生活費には足りないことが多い。
死亡保障・医療保障ともに中途半端な保障内容になってるかなぁという印象があります。他社の医療保険・終身保険と比較しておいて損はありません。
ちなみにですが、この記事の最後の方で保険料比較してますので、こちらもご参考に。
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オリックス生命「リリーフダブル」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の医療保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【死亡保障付医療保険】 ・病気やケガ、及び亡くなった場合に備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
入院給付金 | 入院1日につき3,000円・5,000円・10,000円から選択可能。 |
手術給付金 | 手術1回につき入院給付金日額の20倍 |
1回の入院で入院給付金が支給される限度日数 | 60日間 ※七大生活習慣病(①がん(悪性新生物・上皮内新生物) ②心疾患 ③脳血管疾患 ④糖尿病 ⑤高血圧性疾患 ⑥肝硬変 ⑦慢性腎不全)の場合は120日間 |
保障期間通算で入院給付金が支給される限度日数 | 1,000日間 |
保険料を支払う期間 | 60歳まで、65歳まで、終身(一生涯)から選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払・年払・半年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 終身 |
加入方法 | 対面・ネット |
【オリックス生命「リリーフダブル」】保障内容を評価します。
医療保険を選ぶ際には大切なのは、当たり前ですが保障内容です。
特に重要なのが特約(オプション)の種類。基本保障は生命保険各社同じような内容になるんですけど、特色が出るのが特約です。どんな特約があるか、自分の好み(?)に合う特約があるかっていうのが医療保険を選ぶ大きなポイントです。
【基本保障】入院給付金・手術給付金・死亡保険金
基本保障は取り外しができません。契約したら絶対についてくる保障です。オリックス生命「リリーフダブル」は入院・手術・死亡が基本保障に含まれています。
名称 | 支給額 | 支給条件 |
入院給付金 | 入院1日につき3,000円・5,000円・10,000円から選択可能。 | 入院1日につき支給 |
手術給付金 | 入院給付金日額の20倍 | 手術を受けたとき。 |
死亡保険金 | 入院給付金日額の500倍 | 亡くなったとき。 |
死亡保険金が基本保障に含まれているのが特徴ですが、設定できる金額は入院給付金の500倍なので、150万円、250万円、500万円の3パターン。遺族が暮らしていくには少し物足りないですよね。
そもそも、オリックス生命「リリーフダブル」では遺族の生活費を目的に死亡保険金を設計していません。「お葬式代+お墓代」を目的としています。家族のいる方は、万が一の備えを別の保険で準備しておいた方が安心です。
ちなみに、オリックス生命「リリーフダブル」の基本保障には以下の注意事項があります。
- 【BAD】高度障害は保障対象外。
- 【BAD】手術給付金の支給対象となる手術が他社の医療保険よりせまい。
一般的な死亡保障は、死亡時だけでなく高度障害となった場合にも死亡保険金が支給されます。しかし、オリックス生命「リリーフダブル」が死亡保険金を支給するのは亡くなった場合のみ。高度障害となっても死亡保険金は支給されません。
また、手術給付金の対象となる手術の幅も狭いです。旧型88種類の手術のみ保障。最近の医療保険が1000種類以上の種類を保障対象としているのと比較すると、ちょっと範囲が狭いです。
ただし、88種類は1種類に複数の手術が含まれるので「88 VS 1000」ほどの差はありません。まぁでも1000種類の方が範囲が広いのは確かです。この点は要注意ですね。
【重要です】先進医療特約
特約名 | 支給額 | 支給条件 |
先進医療特約 | ・保障期間通算で2,000万円までの技術料。 ・一時金として先進医療給付金の10%支給。 |
先進医療を受けた場合。 |
先進医療保障は他社の医療保険と同水準です。
先進医療は健康保険適用外です。
なので、先進医療を受けるためには、けっこうな大金が必要となることもありますが、その医療費実費を保障してくれるのが先進医療特約です。基本的には医療保険に入るならつけておいた方がいい特約です(2,000万円まで保障してくれます)。
技術料は他社と同じ2,000万円まで支給です。問題ありません。
一時金として先進医療給付金の10%が支給されますが、先進医療を受けられる病院は限られているため、遠方に移動することもあります。一時金は交通費・宿泊費等に使うことを想定したお金です。
ちなみに、他社の先進医療特約は下記リンク先でまとめています。こちらもご参考に。
まとめます。
僕がオリックス生命「リリーフダブル」に入るなら、以下の保障内容にします。
- 基本保障:入院給付金10,000円(死亡保障500万円)
- 特約:先進医療特約
これで保険料は40歳男性11,516円、40歳女性9,365円です。この保障内容で、この保険料かぁという印象です。
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オリックス生命「リリーフダブル」のメリット
死亡保障と医療保障がひとつの保険にまとまっているので、契約するとき、そして万が一のことが起こって保険金を請求するときには、窓口がひとつなので手続きが楽ちんになります。
オリックス生命「リリーフダブル」のデメリット
1・2点目についてはすでに書きましたので、3・4点目について書きます。
死亡保障が一生涯続く保険は「終身保険」です。一般的な終身保障は掛け捨てではありません。満期を迎えると支払った保険料の一部、もしくは全額に多少の利息が上乗せされ、解約返戻金として戻ってきます。なので、貯蓄代わりになるんですよね(その分保険料は高くなります)。
オリックス生命「リリーフダブル」も一生涯の死亡保障がついてくる終身保障。しかし、保険料は掛け捨てで、貯蓄性はありません。ここが一般的な終身保険との違いです。その分毎月支払う保険料は安めということなのですが、本当に安いのでしょうか。
ここで毎月支払う保険料を比較します。終身保険と医療保険を別々に入ったケースと、オリックス生命「リリーフダブル」にまとめた場合の比較です。
比較する前提:保険料は65歳まで支払う前提(保障は一生涯続く)。保障内容は極力合わせますが、完全一致は難しいので、比較はご参考程度に。
比較対象:オリックス生命「ライズ」(死亡保障のある終身保険)とチューリッヒ生命「終身医療プレミアムDX」(死亡保障のない医療保険)
保障内容:入院給付金10,000円、手術保障あり、先進医療特約あり、死亡保障500万円
リリーフダブル | ライズ |
終身医療プレミアムDX | ライズ+終身医療プレミアムDX | |
30歳男性 | 11,015円 | 9,420円 | 3,141円 | 12,561円 |
30歳女性 | 10,518円 | 9,010円 | 3,578円 | 12,588円 |
40歳男性 | 18,067円 | 14,010円 | 4,652円 | 18,662円 |
40歳女性 | 16,614円 | 13,375円 | 5,106円 | 18,481円 |
赤文字のところを比べるとわかりますが、オリックス生命「リリーフダブル」の保険料の方が安いですよね。しかし、オリックス生命「リリーフダブル」の保険料は掛け捨て。支払った保険料は亡くなるまで戻ってきません。途中で解約すると全てがパァです。
その点、終身保険であるライズは掛け捨てではありません。上表の例であれば、
65歳までに解約…支払った保険料総額の7割程度が戻ってくる。
65歳以降に解約…支払った保険料総額に利息が上乗せされて戻ってくる。上の表の30歳男性のケースなら、支払った保険料総額395万円に対して、441万円程度戻ってくる。
となります。上表の保険料を払い続けるのは忍耐力が必要です。何かしらのアクシデントが発生し、保険料を払い続けることが難しくなる場合もあるでしょう。また、進化が激しい医療保険は途中で乗り換えをしたくなることもあります。申し込みする前に、ちょっと考えておいた方がよさそうですよね。
また、医療保険として「他社にある良い特約(オプション)」が無い点もデメリットです。例えば、
- 3大疾病となった場合に一時金(100万円くらい)が支給される特約。
- 乳房切除術、乳房再建術を受けた際に、一時金(50万円くらい)が支給される女性向け特約。
- がんの通院を退院から5年間無制限で保障してくれる特約(通院1回5,000円支給とか)。
といった特約が他社にはありますが、オリックス生命「リリーフダブル」にはありません。
補償内容がシンプルである点は悪いことではありませんが、選択肢は多い方がいいですよね。他社の医療保険と比較して損はありません。
【オリックス生命「リリーフダブル」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:「C」(S、A~Cで判定)。
掛け捨ての割には保険料が安くなく、医療保険としてもオプションの種類がちょっと少なめ。
冒頭に書きましたが、「お葬式代+お墓代」を遺しておきたい独身の方にはちょうどよい保障内容になっているのかもしれませんが、家族がいる方には少し物足りない保障内容です。
さらに、医療保険に死亡保障をつけると、解約して他社の医療保険へ乗り換えた場合は積み立てた死亡保障がパァになります(そもそもオリックス生命「リリーフダブル」に貯蓄性はありませんが…)。
なので、オリックス生命「リリーフダブル」に申し込む前には慎重に。他社の医療保険と比較しましょう。
医療保険であれば、
・保障内容が充実している三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新医療保険Aプレミア」。3大疾病一時金もあるし、女性特有の疾病に対する特別な保障もあり。通院保障もがんなら5年間無制限保障とすることも可能。
・保険料が安いチューリッヒ生命「終身医療プレミアムDX」。基本保険料が激安。
あたりと比較しておくとよいです。
また、死亡保障であれば、同じオリックス生命の「ライズ」は掛け捨てでない死亡保障のある終身保険です。こちらと合わせ技で比較を。
オリックス生命「リリーフダブル」の相談をするなら。
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しかし、いざ保険ショップに行ってみて、
「あー、すいません、うちオリックス生命やってないんですよ」
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まとめ
公式サイト:オリックス生命「リリーフダブル」
死亡保障のある医療保険ですが、どちらも中途半端という印象です。
保険料は掛け捨て。若いうちから資産にならない掛け捨ての保険料を支払い続けるのはちょっともったいないです。オリックス生命「リリーフダブル」にまとめるのではなく、「貯蓄性のある終身保険」+「医療保険」と分けて加入することも検討しておいた方が良いです。
とはいっても、どの保険を選べばよいか自分だけで考えるのは大変です。そんなときは専門家の意見を聞いてみましょう。
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