というふうに、アクサダイレクト生命の終身保険に飛びついてはいけません。アクサダイレクト生命「終身保険」は使い方が限定される終身保険です。
そもそも終身保険っていろんな生命保険会社が販売しているので、どれを選んでいいのかよくわからないんですが、当たりハズレの大きい保険です。
当たりハズレは「解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)」で9割決まります。終身保険で最も大切な「解約返戻金の返戻率」は各社大きな差があります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、アクサダイレクト生命「終身保険」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:7,310円 女性:6,310円 |
評価C |
40歳の月額保険料 (保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:9,435円 女性:7,910円 |
|
解約返戻金の返戻率 |
支払った保険料の7割程度。 保険料を一生涯払い続けるプラン(終身)しかありません。 |
評価C |
特約について | 【リビングニーズ特約】 余命6ヶ月と宣告された場合、生前中に保険金を受け取れます。 |
評価C |
クレジットカード払い | 可能 | 評価A |
このあと詳細を書きますが、解約返戻金の返戻率は支払った保険料に対して「永遠の70%」です。「永遠の70%」ゆえに保険料が安くなっています。
他社の終身保険は満期を迎えれば支払った保険料のほぼ全額(+利息分)が戻ってきますが、アクサダイレクト生命「終身保険」は「満期=亡くなるとき」なので亡くなるまで「永遠の70%」なのです。貯蓄代わりとしては使えません。
その代わり、
- 一生涯の死亡保障が欲しい。終身保険に貯蓄性を求めてないし、途中解約もしないから保険料を安くしてほしい。
といった方は選択肢に含めてもいいでしょう。
しかしですが、同じようなタイプの終身保険は他社にもあります。というか、他社は「満期があるタイプ」と「満期がない永遠の70%タイプ」を選べます。なので、「満期がない永遠の70%タイプ」はアクサダイレクト生命だけではないということをお忘れなく。
ちなみに、終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらも合わせてご参考に。
終身保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
アクサダイレクト生命「終身保険」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 |
【終身保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。 ・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます) ・保険料が値上がりすることはありません。 |
【無配当型】 ・配当はありません。その分、毎月支払う保険料は割安になります。 |
|
【低解約返戻金型】 ・保険料を支払っている期間中に解約した場合、解約返戻金は7割程度に減額されます。 ・その分、毎月支払う保険料は割安になります。 |
|
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
200万円~4,000万円 |
保険料を支払う期間 | 終身(一生涯)のみ。 |
保険料を支払う回数 | 月払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード |
保障される期間 | 一生涯(終身) |
アクサダイレクト生命「終身保険」のメリット
いくら考えてもアクサダイレクト生命「終身保険」のメリットは思いつきませんでした。
他社の終身保険より良い点、他社にはない特色を見出せません。
アクサダイレクト生命「終身保険」のデメリット
アクサダイレクト生命「終身保険」は貯蓄代わりには使えない。
冒頭にアクサダイレクト生命「終身保険」は解約返戻金の返戻率が「永遠の70%」と書きました。もう少し詳しく説明します。
アクサダイレクト生命「終身保険」は低解約返戻型というタイプの終身保険です。低解約返戻型は、満期を迎える前に解約した場合の解約返戻金を支払った保険料総額の7割程度に抑えることで、保険料を安くしています。
つまり、満期を迎える前に解約すると大損、満期を迎えた後に解約するとお得ということになります。
ここからが本題です。
一般的な終身保険は満期を「60歳」や「65歳」に決められます。しかし、アクサダイレクト生命「終身保険」は満期がない(一生涯保険料を払い続ける)タイプしか選べません。
そして満期がない低解約返戻型ということは、解約返戻金の返戻率は一生涯70%程度です。解約すると支払った保険料の7割程度しか戻ってきません。
※解約返戻金の返戻率とは、支払った保険料累計に対する解約返戻金の割合です。100%を超えるとお得、100%未満だと元本割れということになります。
ということなので、「貯蓄代わり」という目的ではアクサダイレクト生命「終身保険」は全く使い物になりません。あくまで、一生涯続く死亡保障という目的でのみ使える終身保険です。
満期を決められる終身保険と比較してみる。
ここで満期を決められる他社の終身保険と比較してみます。保険金額500万円・60歳満期の前提で、
と比較します(アクサダイレクト生命「終身保険」は保険料を一生涯払い続ける前提で試算)。まずは保険料を比較。
アクサダイレクト 生命 「終身保険」 |
オリックス生命 「ライズ」 |
マニュライフ生命 「こだわり終身保険V2」 |
||
非喫煙者 | 喫煙者 | |||
30歳男性 | 7,310円 | 10,870円 | 10,405円 | 11,050円 |
30歳女性 | 6,310円 | 10,430円 | 10,115円 | 10,725円 |
40歳男性 | 9,435円 | 17,305円 | 16,540円 | 17,605円 |
40歳女性 | 7,910円 | 16,605円 | 16,090円 | 17,015円 |
保険料がダントツに安いのはアクサダイレクト生命「終身保険」。安い理由は一生涯保険料を払い続けるからです。現役を引退して、年金生活になってからも亡くなるまで↑の保険料を払い続けます。
一方で、オリックス生命「ライズ(RISE)」とマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」は↑の例だと保険料を支払うのは60歳まで。60歳以降は保険料を支払わなくても、死亡保障が続きます。支払う期間が短い分、保険料がアクサダイレクト生命「終身保険」よりも高くなっています。
続いて、解約返戻金の返戻率です。オリックス生命「ライズ(RISE)」とマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」は60歳で満期を迎えます。どちらも低解約返戻金型の終身保険なので、満期を迎えた後はググっと解約返戻金が上がります。
満期直後の解約返戻金の返戻率は以下のとおり。
オリックス生命「ライズ(RISE)」:109.9%
マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」:106.3%
アクサダイレクト生命「終身保険」と比較して保険料は高めですが、60歳で満期を迎えた後に解約すれば、支払った保険料総額に利息が上乗せされて戻ってきます。これなら貯蓄性があると言えます。繰り返しますが、アクサダイレクト生命「終身保険」の場合、亡くなる前に解約すれば解約返戻金の返戻率は70%程度です。
他社の終身保険にも終身払はある。
ちなみに、オリックス生命「ライズ(RISE)」とマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」にも一生涯保険料を支払い続ける終身払を選べます。ここではオリックス生命「ライズ(RISE)」と保険料比較してみます。
アクサダイレクト生命 「終身保険」 |
オリックス生命 「ライズ」 |
|
30歳男性 | 7,310円 | 6,405円 |
30歳女性 | 6,310円 | 5,605円 |
40歳男性 | 9,435円 | 8,315円 |
40歳女性 | 7,910円 | 7,110円 |
これを見ると、アクサダイレクト生命「終身保険」が特別に保険料が安いというわけではないということがわかります。
アクサダイレクト生命「終身保険」は保険料払込免除特約がない。
保険料払込免除特約とは、よくCMで観る「以降の保険料は頂きません!」というやつです。アクサダイレクト生命「終身保険」には保険料払込免除特約がありません。
終身保険は保険料が高いです。万が一重病で働けなくなり、収入が減少した後も毎月1万円程度の保険料を払い続けるのはちょっと厳しいですよね…。
ちなみに、他社の終身保険は保険料払込免除されると、一気に解約返戻金が増額(保険料満額支払った場合と同額)されるものがあります。例えば、マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」です。
増額された解約返戻金を病気に治療費に充てればがん保険・医療保険の代わりにもなります。いろいろな使い方ができる終身保険です。
終身保険の無料相談なら保険見直しラボが便利です。
【アクサダイレクト生命「終身保険」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:C(S、A~C)
終身払しか選べないこと、そして終身払を選んだとしても他社より保険料が安くはならないことから、アクサダイレクト生命「終身保険」を選ぶ理由はないかなぁと感じています。よって評価は「C」ですね。
ネットで調べると、アクサダイレクト生命「終身保険」が資料請求数No.1といったランキングにしているサイトがありますが、本当かなぁと疑ってしまいます。終身保険はアクサダイレクト生命「終身保険」だけではありません。ここでご紹介したオリックス生命「ライズ」や、マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」もあるので、比較してみてください。
アクサダイレクト生命「終身保険」に申し込むなら。
アクサダイレクト生命「終身保険」はアクサダイレクト生命の公式サイトから申し込み可能です。
公式サイト:アクサダイレクト生命「終身保険」
しかし、繰り返しますが終身保険はアクサダイレクト生命「終身保険」だけではありません。ネットの情報を自分だけで判断せずに、生命保険の専門家の意見も聞いてみて下さい。終身保険は高い買い物です。一生のおつきあいになる買い物です。ここは慎重に。
生命保険の専門家は身近にいます、いまだと至るところに見られる保険ショップが最も身近ですよね。保険ショップに言って聞いてみましょう。
「アクサダイレクト生命の終身保険はどうなんですか?」
と。
保険ショップなら、ニアエルというサイトで検索と予約ができます。
保険ショップの検索・予約「ニアエル」は↓のリンクをクリック!
また、近所に保険ショップがない、もしくは保険ショップへ行く時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に仕事に忙しい働く世代や、子どもが小さい家庭は保険ショップへ行くのも難しいですよね。
そんな方に向けて、生命保険の専門家が指定した場所へ訪問してくれるサービスがあります。保険見直しラボです。自宅でも、職場でも、近所のファミレスでもどこで相談可能。もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
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とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
生命保険の相談はもちろん無料です。保険ショップでも、保険見直しラボでも無料で相談できます。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、よく考えてみます…」
と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:アクサダイレクト生命「終身保険」
終身保険選びは慎重に。他社の終身保険と比較して損はありません。
・解約返戻金の高いオリックス生命「ライズ」
・保険料払込免除特約が充実しているマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」
世の中にはこんな終身保険もあります。終身保険をご検討なら、一度保険ショップで相談してみましょう。保険ショップの検索は↓をクリック!