そこのところは大丈夫でしょう。コープ共済「ずっとあい終身生命」は古き良き終身保険です。ものすごくオーソドックスなタイプの終身保険で、一周回っていま新鮮といった終身保険です。老若男女問わず安心して申し込みできる終身保険と言っていいと思います。
しかし、他社の進化した終身保険と比較すると、ちょっと足りない点も…。例えば、他社の終身保険にはある「保険料払込免除特約」がなかったりするんですよね。
保険料の高い終身保険。がんになって収入が激減した後も1万円を超える保険料を払い続けるのはちょっと厳しいですよね。保険料払込免除特約をオプションとしてつけていれば、がんを含む3大疾病と診断された場合には保険料支払いが免除(保障は継続)されるのですが、コープ共済「ずっとあい終身生命」にはそんなオプションありません。この点はデメリットでしょう。
また、クレジットカードでの支払いもできないんです。終身保険は保険料が高めなので、ポイント還元されるとけっこう嬉しんですけどね。
そもそも終身保険っていろんな生命保険会社が販売しているので、どれを選んでいいのかよくわからないんですが、当たりハズレの大きい保険です。
当たりハズレは「解約返戻金の返戻率(支払った保険料に対して解約時に戻ってくるお金の割合)」で9割決まります。終身保険で最も大切な「解約返戻金の返戻率」は各社大きな差があります。元本割れしてしまう終身保険は選びたくないですよね。
終身保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、終身保険を選ぶ際に大切なのは以下の4点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の4点について、コープ共済「ずっとあい終身生命」の概要と評価は以下のとおりです。
30歳の月額保険料 (保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:10,600円 女性:9,550円 |
評価A |
40歳の月額保険料 (保険金額500万円、保険料払込期間60歳まで) |
男性:16,750円 女性:15,100円 |
|
解約返戻金の戻り率 |
満期を迎えた時:99.5% (30歳男性・保険金額500万円・60歳まで保険料を支払う前提) |
評価C |
特約について | 【リビングニーズ特約】 余命6ヶ月と宣告された場合、生前中に保険金を受け取れます。 |
評価C |
クレジットカード払い | 不可 | 評価C |
コープ共済全体に言えることですが、シンプルな構成で安い保険料が魅力です。
また、低解約返戻金型ではないので、いつ解約してもある程度の解約返戻金が戻ってきます。他社によくある低解約返戻金型の終身保険だと、満期を迎える前に解約をしてしまうと、支払った保険料の7割程度しか戻ってきません。
「掛け捨ての定期保険は嫌だけど、満期まで保険料を払い続ける自信がない…」
といった方に向いている終身保険です。
ただし、保険料以外はちょっと魅力に乏しいです。解約返戻金も満期直後は元本割れしてしまうし、クレジットカードのポイント還元も受けられないし。
保険料が安いからといって、コープ共済「ずっとあい終身生命」に飛びつくのではなく、じっくりと他社の終身保険と比較してみましょう。
ちなみに、終身保険は以下のリンク先で比較しています。こちらもご参考に。
終身保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
コープ共済「ずっとあい終身生命」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の終身保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【終身保険】 ・死亡、高度障害時に保険金を受け取れます。 ・保険料を支払い終わった後も、保障は一生涯続きます。 ・貯蓄性があります(解約返戻金を受け取れます) ・保険料が値上がりすることはありません。 |
選択できる保険金額 (死亡・高度障害時に受け取れる金額) |
以下から選択可能(カッコ内は選択できる年齢)。 ・100万円(60歳~70歳) ・200万円(45歳~70歳) ・300万円(0歳~70歳) ・500万円(0歳~70歳) ・1000万円(15歳~60歳) |
保険料を支払う期間 | 60歳まで・65歳まで・70歳まで・終身(一生涯)から選択可能。 |
保険料を支払う回数 | 月払、年払 |
保険料を支払う方法 | 口座振替のみ |
保障される期間 | 一生涯(終身) |
コープ共済「ずっとあい終身生命」のメリット
メリットの2点について説明していきます。
コープ共済「ずっとあい終身生命」は保険料が安い。
保険金額500万円・60歳まで保険料を支払う前提で、
と毎月支払う保険料を比較してみます。
コープ共済 「ずっとあい終身生命」 |
オリックス生命 「ライズ」 |
マニュライフ生命 「こだわり終身保険V2」 |
||
非喫煙者 | 喫煙者 | |||
30歳男性 | 10,600円 | 10,870円 | 10,405円 | 11,050円 |
30歳女性 | 9,550円 | 10,430円 | 10,115円 | 10,725円 |
40歳男性 | 16,750円 | 17,305円 | 16,540円 | 17,605円 |
40歳女性 | 15,100円 | 16,605円 | 16,090円 | 17,015円 |
- 女性はコープ共済「ずっとあい終身生命」が最も安くなる。
- 男性は非喫煙者ならマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」、喫煙者ならコープ共済「ずっとあい終身生命」が最も安くなる。
といった結果です。マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」は非喫煙者割引があって、1年間タバコを吸っていない方は5%程度保険料が割引されます。
現在発売されている終身保険のなかでは、オリックス生命「ライズ」・マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」が最安値クラスの保険料なのですが、コープ共済「ずっとあい終身生命」は互角です。負けていません。この点は本当に素晴らしい。
コープ共済「ずっとあい終身生命」はいつ解約してもそこそこの解約返戻金がある。
終身保険は解約すると解約返戻金として、いままで支払った保険料の一部が戻ってきます(支払った保険料全額に、利息が上乗せされて戻ってくることもあります)。これが終身保険は貯蓄代わりになると言われる理由なのですが、最近の主流は「低解約返戻型」です。
低解約返戻型は保険料を支払っている期間中は、解約返戻金を支払った保険料総額の7割程度に抑えていて、満期を迎えるとドカンと解約返戻金が増額されます。その分、毎月支払う保険料が安くなるのが特徴です。
一方で、コープ共済「ずっとあい終身生命」は低解約返戻型ではありません。支払った保険料と解約返戻金が常に連動しています。
低解約返戻型ではないので、保険料を支払っている期間に解約しても、ある程度の解約返戻金を受け取れます。じゃあ「低解約返戻型」じゃないから保険料が高いのかというと、上述したとおりそんなことはありません。業界最安値クラスです。
実際の解約返戻金例は以下のとおりです。30歳男性が保険金額500万円、60歳まで保険料を支払う条件で表にします。
経過年数 | 解約返戻金 | 支払った保険料累計 | 解約返戻金の返戻率 |
1年 | 102,450円 | 127,200円 | 80.5% |
5年 | 528,650円 | 636,000円 | 83.1% |
10年 | 1,098,250円 | 1,260,000円 | 87.1% |
15年 | 1,705,400円 | 1,890,000円 | 90.2% |
20年 | 2,345,450円 | 2,520,000円 | 93.0% |
25年 | 3,026,350円 | 3,150,000円 | 96.0% |
30年(満期) | 3,761,150円 | 3,780,000円 | 99.5% |
35年 | 3,972,150円 | 3,780,000円 | 105.0% |
40年 | 4,169,800円 | 3,780,000円 | 110.3% |
解約返戻金の返戻率は、支払った保険料に対する解約返戻金の返戻率の割合です。100%未満だと、支払った保険料より解約返戻金の方が少なくなります。
コープ共済「ずっとあい終身生命」は、いつ解約しても支払った保険料の8割以上は戻ってきそうですね。しかし、そもそもの解約返戻金の返戻率が低いというデメリットがあります(この後書きます)。
コープ共済「ずっとあい終身生命」のデメリット
デメリットの3点について説明していきます。
コープ共済「ずっとあい終身生命」は解約返戻金の返戻率が低い。
保険料も安く、いつ解約してもそこそこの解約返戻金が戻ってはくるのですが、他社の終身保険と比較すると、満期直後の解約返戻金の返戻率が低いです。
オリックス生命「ライズ(RISE)」は満期直後で返戻率110%を超えるケースがあり、マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」は満期直後で108%程度となるケースもあります。どちらも元本割れせずに、多少の利息が上乗せされます。
それに対し、コープ共済「ずっとあい終身生命」は99.5%。若干元本割れしてしまいます。これが”いつ解約してもよい”ということの服作用なのでしょう。
貯蓄目的で終身保険を考えているなら、解約返戻金の返戻率が高いオリックス生命「ライズ」、またはマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」が有利と言えます。
コープ共済「ずっとあい終身生命」はクレジットカードで支払いができない。
地味に効いてくるデメリットです。
コープ共済「ずっとあい終身生命」はクレジットカードで支払いができないため、クレジットカードのポイント還元を受けられません。
高い保険料を毎月支払う終身保険。クレジットカードで支払えば、けっこうなポイント還元が期待できます。ちょっと残念ですよね。ちなみにですが、他社の終身保険はクレジットカード払いできるのが一般的です。
コープ共済「ずっとあい終身生命」は保険料払込免除特約がない。
保険料払込免除特約とは、よくCMで観る「以降の保険料は頂きません!」というやつです。シンプルな構成がゆえに、コープ共済「ずっとあい終身生命」には保険料払込免除特約がありません。
終身保険は保険料が高いです。万が一重病で働けなくなり、収入が減少した後も毎月1万円超の保険料を払い続けるのはちょっと厳しいですよね…。
ちなみに、他社の終身保険は保険料払込免除されると、一気に解約返戻金が増額(保険料満額支払った場合と同額)されるものがあります。例えば、マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」です。
増額された解約返戻金を治療費に充てればがん保険・医療保険の代わりにもなります。マニュライフ生命「こだわり終身保険V2」はいろいろな使い方ができる終身保険です。
【コープ共済「ずっとあい終身生命」の評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:B(S、A~C)
保険料が安く、いつ解約してもそこそこの解約返戻金を受け取れる点が大きな魅力です。
「掛け捨ての定期保険は嫌だ!だけど、満期までの長い期間、保険料を払い続ける自信がない(必要がない)」
といった方に向いている終身保険です。
しかし、満期まで保険料を払い続けても、戻ってくる解約返戻金は業界トップクラスではありません。貯蓄を目的として終身保険を選ぶなら、他社の終身保険との比較は必須でしょう。よって評価は「B」としました。
何度かこの記事でも登場していますが、
・解約返戻金の高いオリックス生命「ライズ」
・保険料払込免除特約が充実しているマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」
が終身保険では現状のツートップです。両社とコープ共済を比較してみてください。
コープ共済「ずっとあい終身生命」を申し込むなら。
コープ共済「ずっとあい終身生命」はコープ公式サイト、もしくは全国の生協窓口から資料請求ができます。
公式サイト:コープ共済「ずっとあい終身生命」
資料請求後、生協組合に会員に登録してから「ずっとあい終身生命」の申し込みです。
生協組合の会員になるには出資金として500円~1,000円程度支払う必要があります。ただし「出資金」なので、会員を脱退すると戻ってきます。ちょっぴりうれしいですね。
生命保険の相談は一度専門家へ。
コープ共済「ずっとあい終身生命」にはいつ解約しても、そこそこの金額で解約返戻金が戻ってくるといったメリットはありますが、全体的にはオリックス生命「ライズ」、そしてマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」に見劣りします。
全てが完璧な終身保険というのは存在しませんが、それでもコープ共済「ずっとあい終身生命」へ申し込みを検討するなら、他社の終身保険と比較しておいて損はないでしょう。
終身保険の相談は生命保険の専門家へ。いまは近所の保険ショップでかんたんにライフプランと生命保険の相談ができてしまいます。買い物帰りにちょっと寄るだけ。そんなに難しいことではありません。ニアエルというサイトを使えば、簡単に保険ショップの検索と予約ができてしまいます。
保険ショップの検索・予約「ニアエル」は↓のリンクをクリック!
保険ショップの口コミだって見れます。これが相当便利です。
また、近所に保険ショップがない、もしくは保険ショップへ行く時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に仕事に忙しい働く世代や、子どもが小さい家庭は保険ショップへ行くのも難しいですよね。
そんな方に向けて、生命保険の専門家が指定した場所へ訪問してくれるサービスがあります。保険見直しラボです。
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自宅でも、職場でも、近所のファミレスでもどこで相談可能。もちろん相談は無料です。気軽な気持ちで相談して大丈夫ですよ。
とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
こんな質問だって保険ショップのスタッフは回答してくれます。コープ共済の「ずっとあい終身生命」が最適!という結論になるかもしれませんし、他社の生命保険が最適という結果になるかもしれません。
ライフプランが人それぞれ違うように、最適な生命保険も人それぞれです。
生命保険の相談はもちろん無料です。保険ショップでも、保険見直しラボでも無料で相談できます。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、やっぱりコープ共済にしてみます!」
と、お断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:コープ共済「ずっとあい終身生命」
古き良き終身保険のコープ共済「ずっとあい終身生命」。特徴は以下の4点です。
- 解約返戻金の返戻率はギリギリ100%を割り込むかどうかです(元本割れの可能性あり)。
- いつ解約しても、そこそこの金額で解約返戻金を受け取れます。
- 保険料は安いです。かなり安いです。
- 保険料払込免除特約がありません。
しかし、他社の終身保険は進化を続けています。解約返戻金の返戻率が高いオリックス生命「ライズ」や、保険料払込免除特約が充実しているマニュライフ生命「こだわり終身保険V2」です。両者と比較すると、コープ共済「ずっとあい終身生命」はちょっと物足りなく感じてしまうかもしれませんね…。
生命保険を検討する際には、必ず一度は専門家に相談してみましょう。相談は買い物帰りに保険ショップへ寄ればできてしまいます。お手軽です。身構える必要はありませんよ。
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