がん保険の保険料比較ランキング

生命保険各社が発売しているがん保険。どれも似たような保障内容で、どれを選んだらよいのかよくわかんないですですよね。

ただ、一見同じような保障内容に見えるがん保険でも、よくよく見てみると保障内容はけっこう違います。時代遅れのがん保険に加入してしまうと、がんと診断されたときに、

「えっ…」

と絶句してしまうくらい保障が薄かったりします。これは危険です。

がん保険は大きく3つのタイプに分けることができます。

①入院ベースで保障するがん保険。よくある「入院1日1万円!」といった保障内容のがん保険です。入院日数×入院給付金(5千円とか1万円)を受け取ることができます。

②一時金ベースで保障するがん保険。がんと診断されたらまとまった一時金(100万円とか)がドンっと給付されるがん保険です。

③治療ベースで保障するがん保険。手術・抗がん剤・放射線といったがんの治療を受けた月に定額(10万円とか)が給付されるがん保険です。

それぞれのタイプのメリデメを表にしてみます。

メリット デメリット
入院ベース 長期の入院に備えることができる。 現代のがん治療は入院が短期化していて、通院治療が増えてきている。通院治療の保障がさみしい。
一時金ベース 治療の早期にまとまった金額を受け取れるため、精神的に安心。
働く世代にとっては収入減少にも対応できる。
がんと診断・入院・通院していれば保障されることが多いので、新たながん治療が開発されても陳腐化する可能性が低い。
保険料が高くなりがち。
軽度のがんでも一時金が給付されるので、過剰保障となる。
治療ベース 保険料が安い。
治療を受けた月に定額が給付されるので、保障が必要十分。
治療費は保障されるが、収入補填は難しい。
新たながん治療が保障されるか微妙。陳腐化リスクあり。

最近のがん治療は入院が短期化していてます。下記のとおり、がん系の入院は平均20日程度で退院できます。

胃の悪性新生物:22.3日
結腸及び直腸の悪性新生物:16.4日
肝及び肝内胆管の悪性新生物:20.8日
気管、気管支及び肺の悪性新生物:21.1日
(参考:生命保険文化センター

代わりに増えてきているのが通院で治療するケース。がんの三大治療は手術・薬物療法(抗がん剤)・放射線治療と言われていますが、手術を除けば通院で受けるケースが増えてきています。入院ベースのがん保険は時代遅れになりつつあり、最近のがん保険の主流は通院治療にも備えられる治療ベース・一時金ベースです。

とはいっても、上記の入院期間はあくまで平均です。長期入院となる可能性はゼロではありません(水泳の池江璃花子さんは10ヶ月入院されたそうです)。保険の役割が万が一の壊滅的な状況を救うことにあるとすれば、長期入院の保障は重要です。

なので、理想は

  • 入院ベースのがん保険に、一時金保障と治療保障をオプションで追加する。

なのですが、これだと保険料がめちゃくちゃ高くなります。がん保険の保険料が高くて、日々の家計が苦しくなるのは本末転倒です。

次善策として、

  • 共働きだったり、貯蓄がそれなりにあったりで、収入が減ってしまっても即座に困ることがなければ(医療費だけカバーできればOKなら)、治療ベースのがん保険を選んで保険料を節約。余裕があれば一時金保障をオプション追加。
  • 収入が減って困ってしまったり、治療の早期に大きな金額を確保することで安心しておきたい(けっこう重要)なら、一時金ベースのがん保険を選択。余裕があれば治療保障をオプション追加。

といった選び方がよいのでは感じています。

この記事ではがん保険の保険料と保障内容を比較します。比較対象のがん保険は以下のとおり。

【入院ベースのがん保険】

三井住友海上あいおい生命「&LIFEガン保険Sセレクト」

アフラック「生きるためのがん保険Days1」

【一時金ベースのがん保険】

なないろ生命「なないろがん一時金保険」

なないろ生命「なないろセブン」

はなさく生命「はなさく一時金」

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」(診断給付型)

FWD生命のがん保険「がんベスト・ゴールド」

メディケア生命「メディフィットPlus(プラス)」

【治療ベースのがん保険】

なないろ生命「なないろがん治療保険極」

メディケア生命「メディフィットがん保険」

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」(治療給付型)

チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムZ」

ネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」

まずは上記がん保険の主な保障内容を一覧にしました。

入院 一時金 治療 先進医療
給付間隔 2回目条件 手術 放射線 抗がん剤・ホルモン剤(回数)
あいおい 1年 入院 〇(120回) 終身
アフラック 2年 入院・通院 〇(60回) 10年
なないろ一時金 × 1年 診断 × ◎(通算2,000万円・自由診療24回) 終身
なないろセブン × 1年 診断 × ◎(通算2,000万円・自由診療24回) 終身
はなさく × 1年 入院・通院 × × 〇(無制限) 終身
ひまわり診断給付型 1年 診断・治療 × × ◎(120回・自由診療12回) 終身
FWD生命 × 1年 診断・入院・通院 ◎(無制限・自由診療通算3,000万円) 終身
メディフィットPlus × 1年 入院・通院 × × ◎(無制限・自由診療24回) 終身
なないろ治療 1年 診断 ◎(通算4,000万円・自由診療24回) 終身
メディフィットがん保険 1年 入院・通院 ◎(無制限・自由診療24回) 終身
ひまわり治療給付型 1年 診断・治療 ◎(120回・自由診療12回) 終身
チューリッヒ 2年 入院 ◎(120回・自由診療12回) 終身
ネオファースト × 1年 入院・通院 ◎(無制限・自由診療も無制限) 10年

各列について簡単に説明します。

【入院】
入院は〇が保障あり、×が保障なしです。入院ベースのがん保険はもちろん入院が保障対象となりますが、治療ベース・一時金ベースのがん保険でもオプションで入院保障を追加できる場合があります。

【一時金】
一時金は給付間隔と2回目以降の給付条件を評価しています。

一時金は条件を満たす限り定期的に給付されるのですが、給付間隔は1年に1回がベスト。2年に1回はイマイチ。

また、1回目の一時金は

「あなたはがんです」

と医師に診断されれば給付されます。これは各社同じ。

違いがあるのが2回目以降の給付条件です。2回目以降の給付条件をもうちょっと細かく下表にまとめました。

診断 入院 通院 緩和ケア
手術 放射線 抗がん剤 ホルモン剤
あいおい
アフラック
なないろ一時金
なないろセブン
はなさく
ひまわり診断給付型
FWD生命
メディフィットPlus
なないろ治療
メディフィットがん保険
ひまわり治療給付型
チューリッヒ
ネオファースト

2回目以降の給付条件は「入院」に限定されないのが大切です。上述のとおり通院治療が増えている現状では、入院限定だとがんの治療を受けていても一時金が給付されないケースがあります。入院のみ「〇」になっているがん保険はやや注意。

また、2回目以降も診断が条件に含まれると、

「がんが再発しました」「がんが転移しました」

と医師に診断されれば一時金が給付されます。診断が条件に含まれない場合、何らかの治療を受けなければ一時金給付されません。

将来的にがんの3大治療に次ぐ4番目・5番目の治療方法が開発され(免疫療法が4番目とも言われています)、それが通院で受けるような治療方法だった場合、診断が条件に含まれないと一時金が給付されないこともあるでしょう。診断が条件に含まれると治療方法に関わらず一時金給付されるので、汎用性が一気に高くなります。

女性であれば、ホルモン剤治療でも一時金給付されるとなお良しです。

乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年といった長期に及ぶことも多々あります。長期間に渡って2ヶ月~3ヶ月に1回くらい通院してホルモン剤(錠剤)の処方してもらい、毎日飲み続けるのがホルモン剤治療。その治療を受けている限り、一時金が給付されます。

【治療】
主契約もしくはオプション付加で保障される治療保障を評価しています。

がんの3大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)の全て「〇(保障対象)」であればベスト。また、健康保険が適用されない自由診療の抗がん剤・ホルモン剤も保障対象にしているがん保険は「抗がん剤・ホルモン剤」を◎にしています。

自由診療の抗がん剤・ホルモン剤には日本では未承認であるものの、欧米では承認されて使用が進んでいる最新の薬剤が含まれます。自由診療は月100万円程度かかることもあり(全額自己負担)、端的に言うとお金で命を救えるかもしれないのが自由診療。もちろん◎となってるがん保険が優秀です。

また、カッコ内には抗がん剤治療保障の給付限度回数(保障限度額)を記載しています。抗がん剤を一生涯で何十回も打ち続けることは稀ですが、乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年の長期間に及ぶこともあり、60回はちょっと不安かなと。120回or無制限であれば安心できます。

【先進医療】
先進医療とは、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術を指します。健康保険適用がされないので技術料は全額自己負担(入院費や診察費等は健康保険が適用されて3割負担)。なので、先進医療を受けると高額な医療費を請求されることもありますが、その技術料実費を保障するのが先進医療特約です。

先進医療は

終身…一生涯保険料が変わらない。
10年…10年ごとに保険料が更新される。

で分けています。

現在はマイナーな先進医療ですが、今後普及が進んで保険会社の保険金支払い額が膨らめば、契約者が支払う保険料が上がる可能性があります。現在は月100円程度で先進医療特約を付加できますが、10年更新だと10年ごとに保険料が爆上げされる可能性もあります。一生涯保険料が変わらない「終身」の方が安心です。

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生命保険 見直し

入院1日1万円+一時金100万円+治療月10万円で保険料比較

まずは下記の最強の保障内容で月々の保険料を比較してみます。

  • 入院保障1日1万円
  • がん一時金100万円
  • 治療保障月10万円
  • がん先進医療特約あり

この保障内容であれば長期入院にも耐えられますし、働けなくなって収入が減少した場合も一時金で補填できます。また、手術でがん細胞を切り取ることができず、終わりの見えない抗がん剤治療にハマった場合も月10万円保障。多少保険料は高くなったとしても、安心を求める方に向いている保障内容です。

代表例として30歳・40歳の男性と女性で比較します。なお、入院保障を付加できないがん保険は”ー”としています。また、保険料ヨコの印は

◎:最も保険料が安い
〇:2番目に保険料が安い
△:3番目に保険料が安い

という意味合いです。

30歳男性 30歳女性 40歳男性 40歳女性 備考
あいおい 2,985円 3,253円△ 4,226円△ 4,334円〇
アフラック 2,813円〇 3,023円◎ 4,163円〇 4,753円 通院保障あり
なないろがん一時金 入院保障不可
なないろセブン 入院保障不可
はなさく 入院保障不可
ひまわり診断給付型 2,651円◎ 3,091円〇 3,931円◎ 4,111円◎ 非喫煙者料率。手術・放射線保障なし。
FWD生命 入院保障不可
メディフィットPlus 入院保障不可
なないろがん治療 入院日数連動保障不可
メディフィットがん保険 3,419 3,459 5,099 5,019
ひまわり治療給付型 2,951円△ 3,411円 4,341円 4,511円△ 非喫煙者料率
チューリッヒ 4,490円 4,150円 6,060円 5,080円
ネオファースト 入院保障不可

男女ともに保険料が安いのはSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」(診断給付型)

ただし、こちらの治療保障は3大治療のうち手術・放射線治療が保障対象外です。保障が薄いので保険料が安くなってます。まあ放射線治療なら働けることも多いので、保障を外して保険料を安くするのはアリですし、手術を何十回と受けることもないので許容範囲内かと。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」は非喫煙者が保険料が割引されます(上表は割引された保険料)。非喫煙者の方なら十分候補に入るがん保険です。

また、保険料の観点ならアフラック「生きるためのがん保険Days1」も候補に入りますが、冒頭で比較したとおり、

  • 一時金の給付間隔が2年に1回
  • 自由診療の抗がん剤が保障対象外
  • 先進医療特約が10年更新型

といったデメリットがあるので、これは候補には入りにくいと感じます。

保険料と保障内容のバランスが良いのはメディケア生命「メディフィットがん保険」です。上表では無印となってますが、その差は数百円程度ですし、一時金も抗がん剤も保障内容はほぼ完璧。がんにがっちり備えるのなら、メディケア生命が有力です。

一時金100万円+治療月10万円で保険料比較

続いて下記の保障内容で月々の保険料を比較してみます。

  • がん一時金100万円
  • 治療保障月10万円
  • がん先進医療特約あり

個人的にはこの組み合わせがコスパ的に最も良いと感じています。3大治療を受けている限りは月10万円給付されるので、高額療養費制度を利用すれば治療費は概ねカバーできるかと。終わりの見えない抗がん剤治療にハマったとしても月10万円は安心感があります。また、働けなくなって収入が減少した場合も、一時金100万円で生活費は多少カバーできるかなと。

ここも代表例として30歳・40歳の男性と女性で比較します。なお、入院保障を外すことができない入院ベースのがん保険は”ー”としています。

また、保険料ヨコの印は

◎:最も保険料が安い
〇:2番目に保険料が安い
△:3番目に保険料が安い

という意味合いです。

30歳男性 30歳女性 40歳男性 40歳女性 備考
あいおい 1,999円◎ 2,367円◎ 2,944円〇 3,299円◎ 手術・放射線保障なし。
アフラック 入院が主契約
なないろがん一時金 2,406円 2,734円 3,519円 3,648円 手術保障なし
なないろセブン 2,940円 3,068円 4,294円 4,063円 一時金はがん+6大疾病を保障。手術保障なし。
はなさく 3,489円 3,749円 5,489円 5,319円 一時金は3疾病Ⅲ型。手術・放射線保障なし。
ひまわり診断給付型 2,001円〇 2,541円△ 2,901円◎ 3,321円〇 非喫煙者料率。手術・放射線保障なし。
FWD生命 3,848円 4,021円 5,655円 5,244円 保険料払込免除あり
メディフィットPlus 3,470円 3,410円 5,400円 4,690円 一時金は3疾病Ⅱ型。手術・放射線保障なし。
なないろがん治療 2,518円 2,586円 3,653円 3,383円△ 入院月10万円(2型)
メディフィットがん保険 2,919円 3,059円 4,369円 4,469円
ひまわり治療給付型 2,331円 2,881円 3,361円〇 3,761円 非喫煙者料率
チューリッヒ 3,460円 3,340円 4,050円 4,050円
ネオファースト 2,127円△ 2,512円〇 3,224円△ 3,461円 非喫煙者料率

男女ともに最も保険料が安いのは三井住友海上あいおい生命「&LIFEガン保険Sセレクト」です。

保険料を重視するのなら三井住友海上あいおい生命ですが、診断給付金の2回目以降の条件が入院に限定されていたり、自由診療の抗がん剤治療を保障対象にできなかったり、上表の試算条件だと手術・放射線治療が保障されなかったりと、保障内容は若干微妙です。

一方で、保険料と保障内容のバランスが良いのがSOMPOひまわり生命「勇気のお守り」(診断給付型)、およびネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」です。ネオファースト生命は先進医療特約が10年更新型である点がちょっと気になりますが、それ以外の保障内容は現在のがん保険の最先端です。上述のとおりSOMPOひまわり生命も悪くありません。

ネオファースト生命とSOMPOひまわり生命は非喫煙者であれば保険料が割引されます。上表は非喫煙者の保険料なのですが、三井住友海上あいおい生命との保険料差はわずかなもの。これくらいの保険料差であれば、非喫煙者ならネオファースト生命かSOMPOひまわり生命が最有力な候補になるかと。

喫煙者は割引されないのですが、それでも他社と比較して保険料は高くありません。喫煙者なら

  • 保険料重視なら三井住友海上あいおい生命
  • 保障内容重視ならネオファースト生命、SOMPOひまわり生命、メディケア生命

かと感じます。

一時金100万円で保険料比較

続いて下記の保障内容で月々の保険料を比較してみます。

  • がん一時金100万円
  • がん先進医療特約あり

シンプルに一時金100万円のみ。がんの軽重に関わらず一時金給付なので過剰保障という見方もできますが、がんが失業につながりやすい非正規雇用やブラック企業に勤務されている方や、傷病手当金や失業手当のない個人事業主の方は、収入減をカバーするという意味で一時金保障が安心です。

ここも代表例として30歳・40歳の男性と女性で比較します。なお、入院保障を外すことができない入院ベースのがん保険、及び治療保障を外すことができない治療ベースのがん保険は”ー”としています。

また、保険料ヨコの印は

◎:最も保険料が安い
〇:2番目に保険料が安い
△:3番目に保険料が安い

という意味合いです。

30歳男性 30歳女性 40歳男性 40歳女性 備考
あいおい 2,129円◎ 1,940円◎ 30歳男女は保険料算出不可(1,500円以下)
アフラック 入院が主契約
なないろがん一時金 1,736円△ 1,704円△ 2,589円 2,228円
なないろセブン 2,270円 2,038円 3,364円 2,643円 がん+6大疾病を保障。
はなさく 2,819円 2,679円 4,389円 3,779円 3疾病Ⅲ型。
ひまわり診断給付型 1,511円〇 1,641円〇 2,171円〇 2,051円△ 非喫煙者料率。
FWD生命 2,860円 2,743円 4,352円 3,613円 保険料払込免除あり
メディフィットPlus 2,870円 2,530円 4,500円 3,490円 3疾病Ⅱ型。
なないろがん治療 治療が主契約
メディフィットがん保険 治療が主契約
ひまわり治療給付型 治療が主契約
チューリッヒ 治療が主契約
ネオファースト 1,439円◎ 1,490円◎ 2,183円△ 2,012円〇

ここも男女ともに最も保険料が安いのは三井住友海上あいおい生命「&LIFEガン保険Sセレクト」です。30歳男女は保険料が安すぎて(月1,500円以下)で試算できませんでしたが、おそらく2位のネオファースト生命よりちょっとだけ安くなるのではないかと。

次点はネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」SOMPOひまわり生命「勇気のお守り」(診断給付型)です。どちらも被保険者の保険料なのですが、上位3社の保険料差はごくわずか。

保障内容には

  • ネオファースト生命は先進医療特約が10年更新型なのがちょっと気になる。
  • 三井住友海上あいおい生命はがん診断一時金の2回目の給付条件が入院に限定される点がちょっと気になる。

といった微妙な違いがあります。バランスが良いのがSOMPOひまわり生命なので、非喫煙者ならSOMPOひまわり生命でいいのではないかと。

喫煙者は三井住友海上あいおい生命ですね。SOMPOひまわり生命とネオファースト生命は喫煙者の保険料が上表よりちょっと高くなります。

また、急性心筋梗塞・脳卒中といった生活習慣病も保障対象にしたい方はなないろ生命「なないろセブン」、及びメディケア生命「メディフィットPlus(プラス)」はなさく生命「はなさく一時金」も候補に入ります。正確にはこの3つは特定疾病一時金保険と言って、下記の生活習慣病を患って条件を満たせば一時金が給付される保険です。

  • 急性心筋梗塞等の心疾患
  • 脳卒中等の脳血管疾患
  • 慢性腎不全
  • 肝硬変
  • 糖尿病
  • 高血圧性疾患

がん以外の生活習慣病も気になる方は、なないろ生命「なないろセブン」、及びメディケア生命「メディフィットPlus(プラス)」、はなさく生命「はなさく一時金」も候補に入れてみてください。

治療月10万円で保険料比較

最後に治療保障月10万円で保険料比較してみます。具体的には

  • 抗がん剤(ホルモン剤含む)治療 10万円/月
  • 放射線治療 10万円/60日
  • 手術 10万円/月
  • 緩和ケア 10万円/月
  • 自由診療抗がん剤(ホルモン剤含む)治療 20万円/月
  • がん先進医療特約あり

といった保障内容です。

※重複保障はされません。例えば、同月に手術と緩和ケアと放射線治療を受けた場合、保障額は30万円ではなく10万円です。↑のどれかの治療を受けた際に、10万円保障です。

ホワイト企業に勤める正社員の方であれば、↑の保障でまあ十分かなと。傷病手当金が給付されれば休職期間中の生活費までがん保険に頼る必要もないでしょう(一時金保障は不要)。高額療養費制度を加味すれば、平均的な年収の方であればがん保険から月10万円保障されれば、医療費もカバーできるでしょう(ただし医療費以外の諸費用までカバーできるかは微妙)。

比較対象は治療ベースのがん保険に絞ります。↑から外れる保障内容を備考欄に記載しています。

30歳男性 30歳女性 40歳男性 40歳女性 備考
なないろがん治療 〇868円 ◎966円 〇1,183円 ◎1,263円 入院だけでも最大10万円。見舞金5千円あり。
メディフィットがん保険 1,119円 △1,280円 1,579円 1,849円 骨髄移植でも10万円。
ひまわり治療給付型 △1,000円未満 1,311円 △1,261円 △1,781円 入院だけでも10万円。自由診療乳房再建10万円
※非喫煙者料率
チューリッヒ 1,690円 1,730円 2,310円 2,140円 ホルモン剤・緩和ケア・その他治療が5万円。自由診療ホルモン剤も10万円。女性特有手術5万円。
ネオファースト ◎762円 〇1,124円 ◎1,152円 〇1,592円 ※非喫煙者料率

男性はネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」が最安値。

上表の保険料は非喫煙者割引適用後なのですが、タバコを吸わない方であればネオファースト生命で良いかと。何度も繰り返すとおり先進医療特約が10年更新型という点は気になりますが、その他の保障内容は現状のがん保険の最先端です。

喫煙者であればなないろ生命「なないろがん治療保険極」が有力です。

なないろ生命「なないろがん治療保険極」は定額保障ではなく実費保障です。診療報酬点数に連動して保障額が決まります(最大10万円)。なので、保障額はなないろ生命以外の4社(定額保障)よりも少額になることもありますが、保障が必要十分なので、保険料も安くおさまります。医療費をカバーするという目的であれば、なないろ生命で十分かと。

女性はなないろ生命「なないろがん治療保険極」が最安値となりました。上述のとおり他社と保障が異なりますが、保障が必要十分なので保険料も安くおさまります。

冒頭の繰り返しになりますが、保障回数の上限も比較してみます。

治療保障は毎月定額を受け取れるのですが、がんの治療が続いている限り永遠に保障するがん保険もあれば、保障回数に上限があるがん保険もあります。

ざっと表にすると以下のとおり。

主契約 自由診療
なないろがん治療 通算4,000万円 24回
メディフィットがん保険 無制限 24回
ひまわり治療給付型 120回(手術・放射線治療・入院は無制限) 12回
チューリッヒ 120回(手術・放射線治療は無制限、女性特有手術は各部位1回) 12回
ネオファースト 無制限 24回

主契約は主に手術・抗がん剤(ホルモン剤治療)・放射線の保障回数なのですが、ここはもちろん無制限がベスト。なないろ生命は4,000万円上限ですが、月最大10万円保障なら少なくとも400回(400ヶ月)まで給付されます。実質無制限保障と考えて良いでしょう。

SOMPOひまわり生命とチューリッヒ生命には抗がん剤が120回という上限があります。まあ120回も抗がん剤を打ち続けることはほぼ無いので、こちらも実質無制限保障なのですが、乳がん再発予防のためのホルモン剤治療は5年から10年の長期に及ぶことがあります。女性はやや注意です。

また、自由診療の抗がん剤は各社ともに保障回数に上限があります。

抗がん剤は体質によって合う合わないがあるので、12回だと治療の途中で保障が切れることもあるでしょう。途中で保障が切れてしまい、治療を諦めざるを得なくなったら悲劇でしかありません。ここは24回保障が安心です。

以上を踏まえると、

といった選び方が良いかと。

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がん保険の保障内容と保険料を比較してみましたが、がん保険は保障内容が複雑で分かりにくいです。保障内容を理解しないで加入すると、いざがんと診断されたときに

「えっ、全然保障足りてなかったじゃん…」

ってことにもなりかねません。一度は専門家にご相談を。

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【保険ショップの検索・予約なら】保険相談ニアエル

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保険相談ニアエル

近所に保険クリニックがない場合は、保険相談ニアエルで最寄りの保険ショップを検索してみてください。保険ショップには複数回相談に訪問することもあるので、自宅との距離のは割と重要です。

保険相談ニアエルは全国1,500店舗の保険ショップを区市町村単位で検索できます。保険ショップに関する

  • 取り扱っている保険会社
  • 実際に利用した人の口コミ
  • 営業時間、交通アクセス等の基本情報

といった情報も掲載されています。取り扱っている保険会社が事前にわかるので、希望していた保険を提案されなかった!といった悲劇もないですし、厳しい口コミもそのまま掲載されているので、ちゃんと選べば安心して相談ができるかなと。

また、保険相談ニアエルでは相談予約もできます。予約は簡単で

  • 相談希望日時
  • 氏名
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 相談内容(保険見直しor新規加入orその他)

だけ入力すれば完了。1分程度で終わる作業です。

予約した後には店舗から電話で予約確認があります。電話の際にざっくりと相談したい内容だとか、その他の要望(女性スタッフ希望等)を伝えておけば、相談もスムーズに進みます。

もちろん予約は無料です。気軽に予約して大丈夫です。

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生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。

生命保険の相談はもちろん無料です。

しかも、無料で相談したからといって、提案された保険に必ず入らなければならないということはありません。提案内容に納得できなければ、

「うーん、よく考えてみます…」

と、やんわりお断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。

相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら業務停止です。

生命保険の相談は気軽な気持ちで。過度に重く考える必要はありません!

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コメント

  1. ジーコ より:

    最近このブログを知り面白く見ています。
    恐らくですがひまわり生命の勇気のお守りの商品が改定されてよくなったのではと思います。現在メディフィットガン保険と勇気のお守りどちらにしようかと迷っておりまして、是非見解が見たいです。忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

    • nejio より:

      ジーコ様

      コメントありがとうございました!
      SOMPOひまわり生命のがん保険も直近で改定されているみたいですね。
      最近は医療保険・がん保険の改定ラッシュでなかなか修正が追いつかないのですが、優先度高めで更新したいと思います!