確かに保険料が激安なパルシステム「はたらく力」。保険料激安だし、パルシステムってなんか名前からすると怪しそうな団体っぽいし、少し不安なりますよね…。
就業不能保険の選び方のポイントは↓のリンク先に書いています。
リンク先の内容を要約すると、選び方で大切なのは以下の3点です。
まずはざっと概要を書いておきます。上の3点について、パルシステム「はたらく力」の概要と評価は以下のとおりです。
年間保険料 | 3000円コース:年間7,700円 5000円コース:年間11,700円 ※性別・年齢にかかわらず同額。 |
評価S |
働けないと認定される条件 | ・病気またはけがにより治療のために入院していること ・治療の必要から医師から絶対安静の指示を受けていること などによりあらゆる仕事(業務)にまったく従事することができない状態。 ※医師の診断書により判断します。 |
評価A |
メンタル疾患の保障 | なし | 評価C |
パルシステムは決して怪しい団体ではありません。
パルシステムって生協組合です。かわいい牛のイメージキャラクターでおなじみの生協組合です。そのパルシステムが組合員向けに募集している就業不能保険が「はたらく力」です。
そのパルシステム「はたらく力」ですが、驚くほど保険料が安いです。上の表に書きましたが、性別・年齢関係なく年間7,700円から加入できます。月々にすると642円です。安いですよね。
安いからといって保障内容が不十分ということはありません。特に健康保険から傷病手当金が支給されない自営業・フリーランスの方におすすめできる就業不能保険です。
ちなみに、就業不能保険は下記のリンク先で比較をしています。こちらもご参考に。
就業不能保険の相談は保険ショップで。保険ショップの予約は↓をクリック!
パルシステム「はたらく力」の基本情報
まずは基本情報を一覧にしました。他の就業不能保険と比較する際の手掛かりにどうぞ。
保険の種類 | 【就業不能保険】 ・働けなくなるリスクに備える保険です。 ・貯蓄性はありません。支払った保険料は掛け捨てです。 ・保険料が値上がりすることはありません。 |
選択できる保険金額 (働けないときに受け取れる金額) |
就業不能1日につき3,000円もしくは5,000円の2パターンから選択。 |
保険料を支払う期間 | 1年ごとに更新(自動更新)。65歳以上は更新不可。 |
保険料を支払う回数 | 年払 |
保険料を支払う方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保障される期間 | 保険料を支払っている期間のみ |
加入方法 | 対面・インターネット・郵送 |
健康相談サービス | なし |
【パルシステム「はたらく力」】働けないと認定される条件について。
死亡保障は亡くなったら保険金が支払われます。わかりやすいですよね。それに対し、就業不能保険は「働けない」と認定される条件が各社でマチマチなんです。
就業不能保険で何よりも重要な「働けないと認定される条件」について最初に書いておきます。
分類 | 働けないと認定される条件 |
就業不能 | ・病気またはけがにより治療のために入院していること ・治療の必要から医師から絶対安静の指示を受けていること などによりあらゆる仕事(業務)にまったく従事することができない状態。 ※医師の診断書により判断します。また、入院だけでなく、退院後の自宅療養も対象となります(医師による絶対安静の指示が必要です)。 |
他社と比較し、条件は緩くてわかりやすくなっています。
働けないと医師が診断したら、入院でも自宅療養でも保障対象になります。全ては医師の判断で決まります。わかりやすいですよね。
しかし、以下については保障対象外となります。
- 危険性の高い仕事やスポーツで生じた病気やけが。
- メンタル疾患。
メンタル疾患は保障対象外です。メンタル疾患に不安を抱える方はアクサダイレクト生命「働けないときの安心」がおすすめ。こちらはメンタル疾患もしっかり保障対象になっています。
ただし、医師の診断によってはパルシステム「はたらく力」でもメンタル疾患が保障される可能性があります。万が一、メンタル疾患になった場合は交渉してみましょう。
また、「危険性の高い仕事とスポーツ」はパルシステムの公式サイトでご確認ください。わかりやすいところだと、建設業、スポーツ選手が仕事中に生じたケガ、またはザイル等の専門用具を使った登山や、自動車レースなどの趣味で生じたケガは保障対象外になります。
パルシステム「はたらく力」のメリット
パルシステム「はたらく力」は保険金が激安。
年間7,700円。
フォントサイズを大きくしてしまいましたが、パルシステム「はたらく力」の保険料です。この金額が年間です。月にすると642円です。
パルシステム「はたらく力」の保険料は2パターンあります。
3000コース | 5000コース | |
給付限度日数 | 265日まで | 160日まで |
給付金 | 就業不能1日につき3,000円 | 就業不能1日につき5,000円 |
年間保険料 | 7,700円 | 11,700円 |
シンプルですよねー。年間保険料は性別・年齢によって変わりません。全て一律です(給付限度日数については後程ご説明します)。
パルシステム「はたらく力」は誰でも加入できる。
職業によって加入制限はありません。唯一の加入制限は年齢(18歳~64歳)だけです。
持病がある場合でも告知(健康状態のアンケートみたいなもの)を正しく行えば、加入できます(ただし条件付きになる可能性あり)。
主婦・主夫の方ももちろん加入できます。主婦・主夫の方が入れない就業不能保険もあるので、これは助かりますよね。
主婦・主夫の方に就業不能保険はいらないのでは?って思われるかもしれませんが、配偶者が仕事に忙しくて家事や子育てができないといった場合、家事代行サービスやベビーシッターを依頼する費用に使えます。意外と役立ちますよ。
パルシステム「はたらく力」は免責期間0日。
パルシステム「はたらく力」は働けない状態が7日間続いたら、保険金が支給されます。
これ、支給される金額は8日目以降からってことではありません。働けなくなった日にさかのぼって保険金が支給されます。
ちょっとケース分けしてやります。
働けない日が6日間続いた⇒保険金は受け取れません。
働けない日が7日間続いた⇒7日分の保険金を受け取れます。
働けない日が8日間続いた⇒8日分の保険金を受け取れます。
こういうことです。パルシステム「はたらく力」に免責期間はありません。
一般的な就業不能保険は免責期間が設けられています。免責期間は60日間となることが多く、働けなくなっても60日間は保険金を受け取れません。免責期間がないパルシステム「はたらく力」は、ちょっとしたケガや病気で働けなくなった場合も7日間継続したら保障対象になります。
パルシステム「はたらく力」のデメリット
冒頭に書きましたが、メンタル疾患は保障対象外となります(医師の診断によっては保障されるかもしれません)。
そしてもう1点、先ほどサラッと流しましたが、年間給付日数に上限があります。
3000コース:年間265日まで保険金が支給される。
5000コース:年間160日まで保険金が支給される。
パルシステムは少額短期保険会社なので、法律で支払うことができる保険金の上限が決まってます。その額が80万円です。
なので、おのずと年間の給付日数に上限ができてしまいます。法律には逆らえません。
じゃあ、大きなケガや病気で給付日数の上限を超えて働けなくなるとどうなるかなんですが、保険金の支給はもちろん停止されます。長期の働けないリスクに備えるには、パルシステム「はたらく力」はちょっと頼りないです。
そして、最大のデメリットが支給回数と支給金額の上限を超えると、契約更新ができなくなることです。
支給回数上限:3回
支給金額上限:80万円
上記の上限を超えると契約停止です。「はたらく力」は保険期間1年で、毎年更新していくのですが、翌年の更新はできなくなります。
「あー、でもこの上限って年間でしょ?更新したら支給回数も支給金額もゼロにクリアされるでしょ?」
って思ってしまいますが、違うんです。ゼロにクリアされずに通算されてしまうんです。
1年目で保険金30万円受け取り、2年目で50万円受け取ったら、以降は一生涯パルシステム「はたらく力」には加入できません。
同様に、1年目で2回働けない期間があり、2年目はゼロ回、3年目で1回あったら、以降は一生涯パルシステム「はたらく力」に加入できません。
ということですので、繰り返しますがパルシステム「はたらく力」は長期間の働けないリスクには対応できません。パルシステム「はたらく力」は保険料が安くて、とても優れた就業不能保険ですが、長期間の働けないリスクは他社の就業不能保険で備える必要があります。
パルシステム「はたらく力」の弱点をカバーする長期の働けないリスクに備えられる就業不能保険。
長期間の働けないリスクに備えるなら、現状は
・アクサダイレクト生命「働けないときの安心」
・FWD富士生命「FWD収入保障」
あたりがおすすめです。両者を比較検討してみましょう。
もう少しだけ詳しく説明します。
アクサダイレクト生命「働けないときの安心」
アクサダイレクト生命「働けないときの安心」はパルシステム「はたらく力」と同じく就業不能保険です。
①治療を目的とした入院
②医師の指示による在宅療養
③障がい等級2級以上に認定
こんなケースで働けなくなった場合、毎月定額が支給されます。もちろんパルシステム「はたらく力」にあった支給額上限はありません。保障期間中は毎月定額が支給されます。
そして大きなメリットはメンタル疾患も保障対象となること。条件を満たせば、メンタル疾患で働けなくなった場合でも、毎月定額が支給されます。
FWD富士生命「FWD収入保障」
FWD富士生命「FWD収入保障」は収入保障保険といって、亡くなった場合に備える保険なのですが、特約(オプション)をつければ働けなくなるリスクにも対応できます。働けなくなるリスクにあわせて、亡くなった場合の保障も必要と考えている方にはかなり有力な選択肢になります。
さらに、FWD富士生命「FWD収入保障」が優秀なのは配偶者同時災害死亡時割増特則です。夫婦が同じ事故で亡くなった場合、遺された子供に2倍の保険金が毎月支給されます。配偶者同時災害死亡時割増特則は無料オプション。小さいお子さんがいるご家庭はぜひとも選択肢に。
ちなみにですが、FWD富士生命「FWD収入保障」はタバコを吸わない方で、条件を満たせば保険料が最大半額になります。これは大きいメリットです。タバコを吸わない方は、現在加入している定期保険よりも安くなる可能性がありますよ。
FWD富士生命「FWD収入保障」は保険見直しラボで取り扱っています。他社の就業不能保険との比較も保険見直しラボがやってくれます。便利なので、一度利用してみてはいかがでしょうか。もちろん、保険見直しラボで相談しても、提案された保険に絶対入らなければならないということはありません。
【パルシステム「はたらく力」の使い方】自営業・フリーランスの方は傷病手当金の代替として使えます。
パルシステム「はたらく力」を特におすすめしたいのは自営業・フリーランスの方です。
国民健康保険に加入している自営業・フリーランスの方には傷病手当金が支給されません。働けなくなったら即収入が途絶えます。
かといって、就業不能保険には免責期間があるため、保険金が支給されるのをしばらく待つ必要があります。無収入の期間が発生してしまうのは、何とも心許ないですよね。
そんなときがパルシステム「はたらく力」の出番です。パルシステム「はたらく力」には免責期間がないので、医師から「君、働けないよ」と診断されれば即保険金を受け取れます(厳密には7日間連続で就業不能と診断された場合です)。
唐突ですが、ちょっと表を書きます。
免責期間180日 | 免責期間60日 | |
ライフネット生命「働く人への保険2」の保険料 | 毎月2,016円 | 毎月2,958円 |
※男性40歳・保障額毎月10万円・保障期間60歳まで
ライフネット生命「働く人への保険2」の免責期間180日と60日間の保険料差は942円。パルシステム「はたらく力」は月額642円です。
何が言いたいかというと、
- 長期間の働けないリスクはライフネット生命「働く人への保険2」で備える。
- ライフネット生命「働く人への保険2」の免責期間を長めにして、毎月の保険料を安くする。
- 短期間の働けないリスクはパルシステム「はたらく力」で備える。
これが完璧なプランじゃないかと。
ライフネット生命「働く人への保険2」でなくてもいいんですけど。保険料を安く抑えられ、短期・長期双方の働けないリスクに備えられるプランです。ご参考までに。
【パルシステム「はたらく力」評価】最も重要なのは生命保険の相談を誰にするのかということ。
評価:A(S、A~C)
保険料が激安のパルシステム「はたらく力」。免責期間もなく、短期の働けないリスクに備えられる就業不能保険です。傷病手当金が支給されない自営業・フリーランスの方にはぴったりな保障内容でしょう。評価は「A」です。
しかし、長期の働けないリスクには備えられません。本当に怖いのは数年単位で働けなくなるリスクですよね。長期間の働けないリスクに備えるなら、現状はアクサダイレクト生命「働けないときの安心」もしくは、FWD富士生命「FWD収入保障」あたりがおすすめですよ。
パルシステム「はたらく力」に申し込むなら。
パルシステム「はたらく力」はパルシステム公式サイト、もしくは全国の生協窓口から資料請求ができます。
公式サイト:パルシステム「はたらく力」
資料請求後、生協組合に会員に登録してから「はたらく力」の申し込みです。
生協組合の会員になるには出資金として500円~1,000円程度支払う必要があります。ただし「出資金」なので、会員を脱退すると戻ってきます。ちょっぴりうれしいですね。
就業不能保険の相談は一度専門家へ。
短期の働けなくなるリスクには強いパルシステム「はたらく力」ですが、長期の働けなくなるリスクに備えるには、他社の就業不能保険に頼る必要があります。
会社員の方なら、傷病手当金が支給されるため短期間働けなくなっても即時に生活に困る可能性は低かったりします。備えるべきは長期の働けなくなるリスクです。
長期の働けなくなるリスクに備えたい場合は、一度専門家へ相談してみましょう。いまは近所の保険ショップでかんたんにライフプランと生命保険の相談ができてしまいます。買い物帰りにちょっと寄るだけ。そんなに難しいことではありません。
保険ショップの検索と予約は↓をクリック。
また、近所に保険ショップがない、もしくは保険ショップへ行く時間がないという方もいらっしゃいますよね。特に仕事に忙しい働く世代や、子どもが小さい家庭は保険ショップへ行くのも難しいですよね。
そんな方に向けて、生命保険の専門家が指定した場所へ訪問してくれるサービスがあります。保険見直しラボです。保険見直しラボは、自宅でも職場でも近所の喫茶店でもファミレスでも、どこでも訪問してくれます。もちろん訪問してくれても相談は無料です。
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とはいえ、保険見直しラボなんて聞いたことないよ!という方が大半ではないでしょうか。保険見直しラボについては下記のリンク先に詳しく書いてます。大丈夫です。ちゃんとした会社ですよ。
生命保険の相談は無料でできるし、相談したからって生命保険に入る必要はない。
こんな質問だって保険ショップのスタッフは回答してくれます。あなたにとってパルシステム「はたらく力」が最適!という結論になるかもしれませんし、他社の就業不能保険が最適という結果になるかもしれません。
働けなくなるリスクは人によって異なります。メンタルに不安を抱える人もいれば、ケガをしやすい趣味の人もいるでしょう。人によって必要な就業不能保険は異なります。
生命保険の相談はもちろん無料です。保険ショップでも、保険見直しラボでも無料で相談できます。
しかも、無料で相談したからといって、生命保険に必ず入らなければならないということはありません。
おすすめされた生命保険に納得できなければ、
「うーん、やっぱりパルシステムにしてみます!」
と、お断りしてOKです(お断りする人はかなりいます)。
相談しているときに過度な勧誘もなければ、お断りした後にしつこい電話攻勢というのもありません。最近は過度な勧誘やしつこい電話は法律で禁止されています。そんなことしたら、保険ショップや保険見直しラボは業務停止になってしまいます。
生命保険の相談は気軽な気持ちで。重く考える必要はありません!
まとめ
公式サイト:パルシステム「はたらく力」
傷病手当金が支給されない自営業・フリーランスの方に最適な就業不能保険です。短期間の働けなくなるリスクに備えるには十分な保障内容になっています。
保険料は激安。まだまだお給料の少ない若い社会人の方でも
「働けなくなるの怖いからとりあえず入っておくかー」
くらいの軽い気持ちで入れる保険料です。
しかし、長期間の働けなくなるリスクに備えるには不十分です。支給日数に限度があるんですよね。本気で働けなくなるリスクに備えるなら、他社の就業不能保険と比較しておいて損はないでしょう。
就業不能保険を検討する際には、必ず一度は専門家に相談してみましょう。相談は買い物帰りに保険ショップへ寄ればできてしまいます。お手軽です。身構える必要はありませんよ。
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